2007/09/25 14:50 | 金融全般 | コメント(32)
日本は中国にとっくに抜かれています
お昼に旧知の中小、といっても年商30億ほどもある企業のオーナー社長と面談いたしました。「これから中国にいよいよ工場でもだそうか」とおっしゃるので「ご冗談でしょ?」 と思わず聞き返してしまいました。で、表題の発言になった訳です。
その社長の反応はそれこそはとに豆鉄砲でしたし、皆様の中にも冗談でしょ? と思われる方が多数おられると思いますが冗談ではありません。
ちょっとしたトリックがあるのも確かですし、何を見るか、にもよるといえばよりますが、GDPを見てもらうとアメリカがダントツの12兆ドルです。日本が4兆で何とか2位、中国は2.6兆くらいですが、これに台湾、香港をあわせるとかるく3兆を突破します。かろうじて・・・首の皮一枚ですが、アメリカのGDPが日本の3倍強あることに比べれば最早めくそはなくそでしょう。
それにこれは2006年の数字ですので、2007年は完全に逆転した可能性すらあります。
一方購買力平価でならすと、中国は8兆ドルほどあり、日本は購買力平価でも4兆程度なのですでに軽?く抜かれている訳ですね。実際、携帯電話の販売台数はおろか、自動車販売台数でも抜かれている訳です。単純に考えて、自動車を日本よりたくさん買う人々がいるわけですからフローでみれば完全に抜かれていると考えていい訳です。
11億人が飢え死にしそうでもなんだろうと、残り1億人で日本を抜いているのですから文句はありませんね。この社長のように、日本の方とお話をしていると未だに中国を「世界の工場」だと思っている方が多くて閉口します。これだけ物が売れているのですから、世界の工場ではなく世界の消費地でしょう。賃金もものすごい勢いで上昇しています。こういう国に対して「中国はまだ遅れている。。。」などというのは不見識を超えて非常識でしょうね。
ただし、人口のピークは比較的早く、2030年なので、「中国帝国」もそうそう長くは続きません。しかし、物、フローという面では間違いなく中国が日本を抜き去りました。
ただ、国としてはなんとなく日本の方が豊かなんじゃないか、と漠然とおっしゃる気持ちも分かりますし、実際中国がまだまだ日本の足元にも及ばない部分があるのです。それが貯蓄、特に個人資産と呼ばれる例の1600兆円の資産です。これをフルに活用すれば中国なんか軽く吹っ飛ばせるだけのパワーがあるのですが、いかんせん日本はこれが金融機関(銀行と生保)に死蔵している・・・という問題があるのです。(しかもここから生まれる配当・・・利息は年に!%も無いのですから、本当に人のいい貸主ですね)
このお金を利用して・・・・具体的には株式市場を通じて世界の資本市場に打って出れば間違いなく日本が世界を圧倒できます。1600兆円ですから。しかし何を間違ったか、わが日本政府は株式投資に税金をかけたり、投資家保護とかいって新しい金取法では70歳以上の人は許可が無くては株式が変えないとか、妙なルールを導入し始めようとして、ますます直接金融の利便性を失わせようとしている訳です。
中国あたりはしてやったり、とほくそえんでいることでしょう。こうやって日本の個人資産が市場に入ってこなければ企業の株価は割安に放置され、買収しようという外国の企業にとってこれほど有難いことはありませんからね。
日本はどんどん人口が減っていくので生産、消費の世界で中国を上回ることは金輪際ありません。つまり猫の手をいくら借りても日本はこれ以上にはならない。誰が働くのか・・・あるいは猫ならぬ虎の手は何かというと・・・お金そのものしかないのです。
この1600兆円にしっかり働いてもらわねば国が持たない訳でありまして、この1600兆円が株式市場を通じてしっかり国の企業の資本を形成し、企業は企業で外へ出てしっかり稼いで帰ってきてもらう事以外に日本の未来はないのです。
最近私が大変です、と騒ぐ度に、そんなに大変なら政府はなぜ何もしないのですか、というコメントをたくさん頂くのですが、ことほどさように政府はあてになりません。それどころか足を引っ張っているのが現実です。
こと、個人のお金に関しては国を信じないことですね。だんだん邱永漢さんみたいになってきてしまいました(笑)
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32 comments on “日本は中国にとっくに抜かれています”
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ぐっちーさん、はじめまして。
たしか、かんべえさんから頁のリンクで辿りついて以来いつも拝読しております。
> だんだん邱永漢さんみたいになってきてしまいました
に受けました。たまたま誕生日(だけ)が同じなんですよ。そんだけ。
メールモードにて失礼いたしました?
日本の人口は短期間に、江戸時代に3千万人程度であったのが、2006年には1億2千万人に増加しています。
また、平和な江戸時代には、人口が減少している。
それこそ、30年後には再び人口爆発が始まるかもしれない。
今の日本に本当に1600兆円もの資産があるのでしょうか?おおかたユダヤ外資に持っていかれて、残ってるのは、ゆうちょ・かんぽの350兆円しかないとよく聞きますが、これも民営化で日本から出て行くのは確実で、国債の発行高が1000兆円を越してますし、
いつ経済破綻してもおかしくない状態だと思うのですが・・・・あなたは妄想でそんなことを書いているのではないでしょうか?
ぐっちーさんいつも楽しんで読ませてもらってます。
中国は今のところローテク中心の成長で、云わば人海戦術でやってきましたが、労働コストの上昇で国際的な競争力を失っていく中で成長を牽引する原動力が無いように思うのですが、その点グッチーさんはどう思われますか?
結局のところ日本の成功は例外中の例外で、その他の新興国はみんな壁にぶつかり、しかもその壁を越えられなかったように思いますがどうでしょうか?
「そもそも株式の価格の見通しは短期売買には不向きで、10年20年といった長期にわたって初めて整合性があるものです。」
9月19日付本ブログで、管理人殿が上記の通り仰っており、同様の主旨の発言をされる御仁が多々いらっしゃいますが、それでは読者を含めてお伺いします。
10年、20年を経て、「持ってて良かった」という実例を、差し障りの無い程度で結構ですから、どなたかご教示願えますでしょうか。
日本株に限ります。そして、できれば「失われた10年」を含め、上記に該当する銘柄をご指摘頂ければ幸いです(でないと内容との整合性が取れないでしょう)。
なお、任天堂は除外します。小生でも昨年から今年にかけて儲けられた銘柄ですから(それに、この銘柄、アップダウンが多いし)。
小生は以前、日本金銭機械がこれに該当するのではないかと思料しておりましたが、1対2の分割の頃から、胡散臭く感じたので、降りました。ご参考までに。
中国は張りぼて国家です。実需はそんなに高くありません。外資+一部富裕層+共産党が消費のほとんどを占めています。
図体がでかいので凄そうに見えますが、実態は張りぼてです。残念ながら中身がありません。
ロシアも中国も絶対人治国家だもんな。近代国家になるには市民革命か大きな犠牲が伴うと思いますね。日本なんか原爆は落とされ、350万人の犠牲者を出してやっと近代国家になれたんだから。ミャンマーも近代国家の産みの苦しみを味わっていますね。
>日本は中国にとっくに抜かれています
めでたいことだ。周りが豊かになると、白人どもの嫉妬は避けられるし、きちがいじみた消費をしなくとも良い。
常識的人生をせっせと自分のしたいことを誠意をもって人生を終わるという、日本の国是が実行可能になるのである。
中国の人たちは気の毒にも、満州人に吸血され、白人にあおられた蛮族(日本のこと)に侵犯され、出来損ないの指導者(毛のこと)に大虐殺され、挙句の果てにバブルで世界のあまり資源を口の中にねじ込まれて、地球の滅亡犯人にされかかっている。次はロックの悪党に次は中国の時代だとおだてられている。イギリスにロシアをたたく道具にされた明治維新と同じじゃないか。
これにいつ気がつくか。ね、コキントウクン
>日本は中国にとっくに抜かれています
めでたいことだ。周りが豊かになると、白人どもの嫉妬は避けられるし、きちがいじみた消費をしなくとも良い。
常識的人生をせっせと自分のしたいことを誠意をもって人生を終わるという、日本の国是が実行可能になるのである。
中国の人たちは気の毒にも、満州人(清)に吸血され、白人にあおられた蛮族(日本のこと)に侵犯され、出来損ないの指導者(毛のこと)に大虐殺され、挙句の果てにバブルで世界のあまり資源を口の中にねじ込まれて、地球の滅亡犯人にされかかっている。次はロックの悪党に次は中国の時代だとおだてられている。イギリスにロシアをたたく道具にされた明治維新と同じじゃないか。
これにいつ気がつくか。ね、コキントウくん
1600兆は怪しい数字では?
個人の借金が入ってない。かつ1600兆には個人事業主の運転資金が入ってる。もちろん株などには使えない
預貯金。
割り引いて考えたほうがいいと思う。
1ドルも百円も誰が持っていても1ドルと百円。持つ相手によって変化はしない。
となると
中国のマネーは尊敬に値し、偉大であります。
使われ方によっては、大陸弾道弾よりも効力がある。放射能も出ない。旨くいけば、サプライズ債権を掴まない限り、金が金を呼ぶ。内陸状勢が緊迫を呼べば、即亡命政権の資金にも為る。あるいは個人の・・・
ウルトラ金持ち国に対する尊敬の念が足りない、考えてらっしゃるでしょうねぇ。
ですから、一歩も二足も下がって三跪九叩頭の礼。
内需拡大の意味でも投資は重要になっているはずなんですけど、その重要性は理解されてませんね。
団塊の世代が現役だったころは若いころに借金して不動産を買い、ローンが終わるころには含み益で老後の資金がまかなえる図式が「常識」として実践され、内需を支えてきました。
ところが、不動産右肩上がりの時代は終わり(特に個人で買うようなところは大幅な上昇が見込めない)、老後の資金を効率的にためる方法が国民に示されていないので、内需も拡大しないのだと思っています。
旧来の投資行動で土地を買って大幅な含み損を抱えるバブル世代はさておき、今後の日本を考えると国は馬鹿の一つ覚えみたいに土地投資を煽るのではなく、世界の株式に投資することを国民に勧めるのが筋だと思うのですが・・・・
言いたいことはわかるが、
じゃあどこに金突っ込めば良いんだよ。
散々サブプライムで流動性の危機とか
煽るくせにw
stさん
>日本なんか原爆は落とされ、350万人の犠牲者を出してやっと近代国家になれたんだから。
不愉快な表現ですね。
あなたの言う近代国家って何ですか?
原油価格が高騰しているといっても、それはドルベース。
ユーロベースでは、上昇は緩やか。
人民元ベースでは、むしろ下降トレンド。
原油高騰=ドル下落でしかないんですよねぇ。
子貢氏、そういう株でしたら、セブンイレブンがそうだったはずですよ。
確か、10年位で100倍になったと記憶しています。
それに、前回の7000円台で持った人達は、大概いい思いをしているはずです。
ここ最近の動きで判断してはいけませんよ。
長期保有は株の基本です、これは変わりません。
st氏、認識が違いますよ、明治維新後、戦前から日本は近代国家です。
民主主義ではないのでは?
と思いますが戦前から民主主義国家ですよ。
日清・日露・大東亜戦争に至るまで、民意を伴って戦争もしていました。
いわゆる゛戦後民主主義゛というものはアメリカに指導されたものですがね。
個人の人権より国益を優先する国家は近代国家とは思っていません。
少し言い方が荒っぽかった様で反省しています。
中国で技術的に世界一という企業あるんですかね。
小生見た事も聞いた事もありません。
これからも当分先は世界の工場で結構でございます。
Qマネ結構です。
ただ、そういう底を支えるまじめな人間が日本を支えているんです?。そういう国民性なんです?。オッピ?。
個人事業主の運転資金?そんなのがあったらシャッター街にはなりませんが。というか、個人事業主は負債を抱えていて、それも含めてネットアウトした結果が1400兆円ですよ。
ここを認めない人とは何にも議論が始められませんね。
で。誤解している方が多いのですが、郵便貯金も銀行預金も、株式信託の購入も、全てマクロでは「貯蓄行為」です。一般用語で「投資」と言っているのは、ただの格好付けです。
私は、ある国の通貨が基軸通貨にのし上がるためには、軍事的側面(最終的に喧嘩に勝つだろうという幻想)とともに、その国の文化的側面が必要だろうと思います。
つまり、第二次世界大戦後からベトナム戦争あたりまで、アメリカが持っていたような、「アメリカのやり方をしていれば、俺たち、もっと豊かになれるんだ」という幻想(あくまで幻想なのは当然ですが)が必要だと思うんです。
敗戦国民の日本人やドイツ人はもちろん、戦勝国のイギリス人やフランス人(笑)でさえ、アメリカ文化への、ある種の嘲りを含んでいたとはいえ、国民に説得力を持ちました。
(同じように、アジアでの円の存在感も、アジアの人が持つ、日本の豊かさへの憧れとは、無縁ではなかったろうと思います。その憧れは、ぐっちーさんのおっしゃるように、過去のものになろうとしていますが:笑)
私はいわゆる20代後半の団塊Jr世代ですが、昭和十年代生まれの父にも、団塊世代の母にも、強烈なアメリカの影を感じます(お互い、アメリカへの思い込みの内容は、かなり異なるのですが:笑)。
翻って、中国に現在、アメリカに代わる、そういう幻想を提供できる文化的底力があるでしょうか?
私はまだ無いと思いますし、これからそれを作ることができるかどうかも、疑問です。少なくとも、共産党独裁に憧れる人なんて、いないと思うからです。
ベトナム戦争等、アメリカも数々の失敗をしてきましたが、その度ごとに、アメリカは対抗的な文化を生み出し、自浄作用を発揮してきました。自分たちで病気を治す力があったんです。
一方、天安門事件では、中国共産党首脳は、権力によって、対抗的な文化を押さえつけ、いまだにその事実を国民に隠そうとしているだけです。
そもそも、ここ最近のドルの地位低下も、アメリカ型の、「自由で豊かな生活」という幻想が、ブッシュ政権下のユニラテラリスムやイラク戦争で、他国民に対して、説得力を失っていったのが、大きな原因の一つだと考えるのは、金融に素人な私の馬鹿な思いこみでしょうか・・・?
以上、長々と失礼しました。
中国には、民族性から考えて、通貨高を受け入れて国内調整を行った日本のような真似はできないから、これから中国は対外的にも国内的にも大荒れになる。そこで心配なのは、日本の馬鹿なサヨクと中国好きのアジア黄色人種主義者の連中が、わざわざ騒動の中に入っていくことだ。戦前の二の舞だ。福田内閣の顔ぶれを見るとゾッとする。日本人が少し知恵をつけて尻込みすると「常任理事国」なんて餌を米英はぶら下げるから気をつけないといけない。憲法9条の二項はともかく一項は中立国化の際のカードとして保っていないといけない。
非常に単純な反論をしましょう
統計がアテにならないのです
GDP計算に1兆元の誤差=4直轄市の合計に匹敵
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0802&f=business_0802_007.shtml
1600兆円? (ぉみじょ)2007-09-25 18:04:48
今の日本に本当に1600兆円もの資産があるのでしょうか?おおかたユダヤ外資に持っていかれて、残ってるのは、ゆうちょ・かんぽの350兆円しかないとよく聞きますが、これも民営化で日本から出て行くのは確実で、国債の発行高が1000兆円を越してますし、
いつ経済破綻してもおかしくない状態だと思うのですが・・・・あなたは妄想でそんなことを書いているのではないでしょうか?
↑こいつ馬鹿ですねw 笑っちゃいます。
あんたは何を見てそんな事言ってるんですか?
2年前の総計で1500兆円超えてるちゅーに 頼みますw
GDPだけでその国力を判断することがそもそも時代遅れですよw。
そもそも、小生は日本も中国も大した国じゃないと思いますけんどねww。
アメリカはせっかくビル・クリントン政権の時に赤字国債から脱却して安定路線をとって、実質経済も向上しましたが、ブッシュJr政権で無茶したから今後の方向転換は時間がかかるでしょうね。
最近、GDPだけで経済力判断するのは時代遅れですよw。
なんせ、最近の世の中ではよりヒューマンキャピタルへの投資や環境や治安そして教育レベルなどのExternalityを重視している経済がより先見性がありますね!
EU圏内が延びているところはこの背景にありますし…。
早速実例(セブン・イレブン)を挙げて頂き、心より感謝申し上げます。
そこで、読者各位にお尋ねしたいのですが、それでは何故、証券会社は頻繁にポートフォリオの中身を入れ替えているのでしょうか。
証券会社が少なくとも3ヶ月に一回、金融商品別の運用比率を見直しているのは周知の事と思います。
では、なぜプロたちは「王道」に背いて、そんなに頻繁に保有銘柄を入れ替えるのでしょうか。
もし、「長期保有」が正解ならば、どうして一人くらい、「俺は今日決めたポートフォリオを20年動かさないからね。絶対に20倍になるからみてな」とか言う運用担当者が出てくるはずです。
少なくとも、「ウォール街で20年間、生き延びてきた」敏腕証券マンならば、最初の10年は元手を作るために釈迦力に働いて、次の10年は投資して放っておいて、今は地中海の陽光よりも金貨が我が身に降り注ぐ、ってご身分でなければおかしいですよね。
ひょっとして、「長期保有」は最善策ではないのではないか。
実はセブンをご返答頂いたことが、疑惑を深める材料となりました。
本ブログの読者は粒揃いと伺っています。ならば、質問を出させていただいた瞬間から、「俺の場合の実例はこれだ」「私はこれで老後を確保しました(あるいはするつもり)」などのご意見が殺到しても良かったはずです。
それが一件とは・・・
「王道に王者なし」(こんな諺、無いけれど)
の気がします。
10年スパンで投資を考慮する事がどうして銘柄の「10年固定」になるのか?なぜこの時代に「日本」限定?
仕事柄、情報を無料だと思い、しかも無理な前提を課するクライアントの多いことに辟易している諸兄に同情(苦笑)
そして凶犬病の犬に近付き、わざわざ咬まれる僕でしたw
戦前の日本は民主主義国家ではありません。戦後に至るまで成人全員による普通選挙は実施されていませんし、そもそも明治憲法では国民は天皇の臣民と規定されています。これは立憲君主制で、近代国家ではありますが民主主義ではないですね。民主主義国家と呼べるのは戦後以降です。
日清日露はともかく、日中戦争・太平洋戦争は政党政治を力で抑えた(ニニ六事件、五一五事件など)上で軍事政権がしでかしたことで、民意とは言えません。それから「大東亜戦争」という語は植民地主義にもとづく侵略戦争を正当化する者たちによって作られたものです。すでに列強諸国の植民地分捕り合戦で勢力地図が決まっていたところに新興の近代国家日本が強引に割りこもうとしたのが先の戦争の原因であり敗因でもあるわけです。そのへんの事情を理解していれば安易に使用できる語ではないと思います。
最近、日本の誇りを取り戻すつもりで、安易に戦前の価値観にすがろうとする人たちが多く見られるのは嘆かわしいことです。漠然とした不安が蔓延していることは理解できますが、その不安を直視せずに「戦後民主儀がすべて悪い」式の思考停止に陥るのは一種の現実逃避ですね。付和雷同せず、ちゃんと自分の頭で考えるということこそ、これからの日本人に求められていることではないでしょうか。
…ここはこういう議論の場ではないとは思いますが、あまりにも誤った認識が平然とのべられていましたので…。
ぐっちーさん、失礼しました。
民主主義も多義的概念にすぎませんから、定義次第に帰着します。たしかに国民主権をもって民主主義とする戦後通説からは、戦前は天皇主権ですので否定されます。しかし形式的に国民主権をもって民主主義と定義する論理必然性はないので結論先取りに過ぎないと言われています。君主主権であっても民主主義は成立致します。結論からいうと、実質的には戦前も体制翼賛会以前は民主主義国家であったことは否定することは困難です。(この沿革からアメリカ流押し付け戦後民主主義といわれる所以です)。おとなりは正式に朝鮮民主主義共和国と名乗っているのですからいかに民主主義が胡散臭いがよくわかりますね。綺麗なバラには棘があるというやつです。
(戦後に至るまで成人全員による普通選挙は実施されていませんし)とありましたが、おっしゃるとおりですが、完全普通選挙は欧州でも戦後からです。成人男子による普通選挙は実施されているのですから、封建的だとは批判できても民主主義ではないとの理由とするのは論理の飛躍でしょう。徳川家の為の政治であった封建徳川幕府体制後、明治以降は形式的にはドイツから民主主義政体を実質的には英国の政体を模倣し富国強兵政策を採用したのですから、戦前の天皇制日本が民主主義でないというのは君主制ドイツが民主主義でないというのと表裏です。戦後は英米型民主主義哲学を導入されたのですが現在でも世界的には英米の方が特殊であり少数派です。英米が優れているのかどうかは価値観に過ぎません。結論として目的が民衆の為の政治ならば、手段が民衆によるものでなくても民主主義ですのでどのような政体とも結びつく曖昧な概念であることに争いはありません。よってアメリカ型以外の君主制・天皇制・イラク・独裁制北朝鮮が民主的でないとうのは英米価値観の押し付けに過ぎません。もっとも今月中にもアメリカは北朝鮮を悪の枢軸から除外するようですが、いかにもご都合主義では有りませんか?残念ながらわが国はいまだ洗脳中ですが、戦後民主主義教育は戦前を否定することを目的としたアメリカの占領政策の意味が非常に強かったと思います。それに天皇制廃止を標榜する左翼陣営が乗っかった図式にすぎず、それ以上でも以下でもなく、そこには国民不在ではなかったのではないでしょうか?英米の歴史を授業で教え、近代日本史はお茶を濁し古代日本史に重点をおく学校教育や、大学に歴史学科がないことなど、我が国の常識は世界の非常識です。
残念ながらわが国では、中立的な歴史や概念を教えず、否、意図的に隠し、国論も分断されまとまりがない状態が継続中であり、事実上(思考上?)の占領状態が続いているのではないでしょうか?世界中で、アメリカから民主主義を導入され感謝している唯一の独立国が我が国だということ事実、アメリカの意向で任期途中で総理が簡単に退陣する事実、日本人にはアメリカ議会・大統領への選挙権が与えられていないことから、日本人にははハワイ人以下のサイパン人程度の人権しかないともいえます。戦前懐古も戦後礼賛もどちらもイデオロギーであることが多く、当方それには深入り致しませんが、しつこいですが、戦前が民主主義国家でないというのは戦後教育のプロパガンダであり、思考停止か左翼のイデオロギーです。また戦後
60年以上たち、アメリカの戦争を素直に眺めれば、占領しアメリカ型民主主義を導入し歴史を書き換え、世論を誘導し解放軍として原住民を洗脳するのがアメリカの常套手段であり、事実上の植民地政策であることが明らかであり、60年前の我が国だけが、例外であったとは日本人の思い上がりであり、当時のアメリカ人は日本人はイエローモンキーであり、人間ではないと思っていたのです。戦争中最も残虐であったのが民主主義アメリカ人であり、日本兵は国際法上の降伏も許されず、憤死し玉砕したのであり、アメリカ本国では日本兵の耳や鼻の戦利品の写真が公開されていますが、日本国内ではアメリカ軍の残虐行為は全て隠され、勝てば官軍なんでもありとなっていますので、戦争に関する戦後通説公式見解は大部分が嘘だと思います。現代のイラク戦争からアメリカの非白人に対する人権の考え方が隠しようがなく暴かれています。
THへ
ブログ管理人からの回答もないので、反論させて頂く。
頓珍漢だの、狂犬病だの、言ってくれるが、そっちは日本語読解力が不自由だろう。
「10年スパンで投資を考慮する事がどうして銘柄の「10年固定」になるのか?なぜこの時代に「日本」限定?」
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こんな事も分からない? ブログ管理人も言っているじゃないか。一度投資したらそのまま金は寝かせておくって。つまり、長期(「長期」の意味分かる? 経済用語では最低5年、通常は10年だよ)保有というのは、一度購入した銘柄は、何があっても放っておくということ。それから、日本でも通用しなきゃ、最善の投資手法と言えないじゃないか。
「仕事柄、情報を無料だと思い、しかも無理な前提を課するクライアントの多いことに辟易している諸兄に同情(苦笑)」
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顧客のせいにするが、関係ないじゃん。10年投資で10倍に出来ると言えば、金は集まってくるよ。要は、信頼がないから、短期で結果を求められるんだよ。
それより、「実例」を示して欲しいね。要するに、株の負け犬じゃん。へ理屈だけ言って、例示できないなんて。
日本を抜いた代償があのPM2.5や水質汚染だとしても経済的な指標は尊いものなのでしょうかね