2006/06/19 09:40 | サブプライム | コメント(4)
切れてません??
きれてないっすよ?、とお決まりの会話になる訳です。
WC,まあ、頑張ったんじゃないですか?
引き分け。オーストラリアに勝って引き分けというのがシナリオだったんでしょうが、まあ、ああいう肉弾戦には弱い事はわかってたので私としてはあまりおどろいてません。ドローで、元返しになったのがせめてもの幸い。ブラジルにとってジーコは神様なので、既に主力は温存するというし(かえって控えの方がフィジカルが強くて手ごわかったりするのがかわいく無いところ)、神様の神通力で何とかなるかもしれん、というあらぬ期待を持ったりする訳です。今回メンバーをざっとみて、日本が確実に勝てそうなチームはサウジ、イランくらいしかないので、これは仕方ないということで・・・
さて、冒頭の切れてないっすよ?・・・・勘の鋭い方はわかりましたかしら??
アメリカのクレジットマーケット・・・切れてないんですよ、これが。不思議なくらい持っている。
特にハイイールドの世界で20年、一度もデフォルト債券を持った事がないという凄腕ラリー・ポストはそのレポートの中で、今後のリスクファクターとして、
アメリカの6月の利上げ(5.25へ)、
バーナンキの市場からの信認の度合い、
更に日本の金融政策(ゼロ解除から引き締めへの転換)
の3点を挙げています。
1.2番目はあたりまえで、問題は第3点。
アメリカのクレジット市場と日本の金融政策は一見なんの係わり合いもなさそうですが、彼はあるといっている。これは何を言っているかというと、実はその最大の部分がHFによる円キャリートレードということなのです。
つまり10年に渡ってゼロ金利だった日本でファイナンス、つまり円でファイナンスを起こし、金利の高いドルや、ポンドに投資が向かう、というトレードが相当部分クレジットマーケットに於いても散見されるため、他通貨も金利は上昇しており、円がラストリゾートになっているとなると。従ってこの調達サイドの金利上昇は無視できないだろう、という意見ですね。
直接日本人の投資しか見ていないとこういうことは見落としてしまうのですが、総じて欧米の金融機関は日本の金融機関より格付けが高いため、かなり低金利で調達できる事は事実。LIBORがJGBより金利が低い訳ですから、ゼロどころかマイナスで調達できた時期まであるのです。その向うでHFが彼らから調達していますので、いずれにせよ円が低利で安定して入ればこそ、のキャリートレードだった訳で、この影響があります、ということは一見切れてないクレジットマーケットにおいても重要な側面を持つ、ということになりますね。
相対的な円安(ポンド、ユーロにおいて顕著)をこれで説明できるという専門家もいる訳ですが、それについてはまた別件にて触れさせて頂きます。今週はまずはこのへんから・・・
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
4 comments on “切れてません??”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
円がクレジット市場を支えている、という説は成る程としても、
オイルマネーの行方は把握出来ているのでしょうかねぇ?
彼方は彼方で、ブラックホールを支えているのかな?
神様頼りは・・あちらにとっても神様頼り・・神様がブラジルにひどいことしないよねねぇと、
ぐっちーさんの手には蜘蛛の糸・・・地獄か極楽か、文面には敗軍の将、サッカーを語る雰囲気・・・
また四年後があります。
愛国心はチビチビ使いましょうね。忍耐は削られていくもの007、イワンさんのお言葉。
キャリートレードについて少し古いですが「米国通貨戦略の破綻」を読み返していたところでした。
取り合えずは切れていないということなのでしばらく安心。
福井さんと引き締めに注意ですね^^v
の各銀行間に信用力に差は無いはずなのに、
瞬間的に金利差が出来るときありますy
あれ、上手く利用すえば裁定取引が出来るんじゃないかと考えた事があるんですが(個人じゃ無理だけど)どうなんでしょう