2019/05/20 13:33 | マーケット | コメント(5)
今週のぐっちー@東京
今週は東京からお伝えしました。
メルマガでは毎月定点観測している数字が多いのですが、州別失業率と言うやつがちょっと面白い動きをしまして、それを話題に致しました。最低失業率の州の変遷をこうやって毎月見ているとアメリカの産業の動きがわかります。今回の最低失業率はなんとバーモント州!
全米で最も訪問したことのない州ダントツNo.1が最低失業率だというのですから、一体何が起きている!? まあ、労働市場が好調なことは言うを待たないのですが、これは、一体!?
それからこれから議論が増えるであろう、MMT(現代金融理論)について書きました。
基本的にはこれ、新しい説でもなんでもなく、ワタクシ、最初の著作でもすでに書いています。だれでも考えればわかるようなことなんですが、ようやく経済理論としてアメリカで取り上げられつつあります。10年遅いですね。うちの読者はもう見慣れたものだと思います。
アエラは米中貿易交渉について。
まあ、中国には勝ち目がなく、当面のダメージも中国が大きく、トランプ大統領の思い通り、ということを書いています。東洋経済オンラインとはまたちょっと違った視点ですので、両方ご覧くださるとうれしいです。
ということで、今週から海外出張です。
日本はほとんどLTEですが、海外に出るとまだ3Gという所がたくさんあり、DLに苦労します。多分こんなに更新できませんので、あしからず。メルマガの方には特集したいと思います。
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5 comments on “今週のぐっちー@東京”
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高橋洋一さんや彼の支持者たち、いわゆるリフレ派の方々はMMTを
否定されてますね。似たようなものに見えますが、どうしても譲れない部分が
あるようです。
一般財団法人 日本税務協会のサイト内のコラムで、MMTが紹介されています。MMTに興味のある方は、まずこちらを読まれると良いかと思います。論点が整理されていますし、MMT派のケルトン氏と、ノーベル賞学者クルーグマン氏との論争まで翻訳されていてお得です。
インチキだという人もいますが、私はMMTって面白いなあと思っています。理由は、貨幣とか債務とかの本質の話をしているからです。きちんとした理論ではないかもしれませんが、議論の流れを注目していきたいと思います。
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MMT理論いついての話 失礼します。
幕末確か福井藩においての話を少し翻案して。
家老が在ることを思いつき、早速実行した。事は藩札の発行ですが、それは蝋を作るためにだけ使うとして、藩札一枚を二年後に一両で買い取るから、藩札一枚を一両として、蝋をつくれと領民にお達しを出した。
藩の肝いりが色々相談して、することにした。藩は無担保無利子で藩札を貸し出すという。目先のきく人はそれっとばかりに藩へ、藩札を借りに行き、かりて、蝋をつくるために投資をした。藩内はこの事業で忙しくなり、色々な雇用がふえ、金が廻った。
それぞれが色々して儲かり。藩札を蓄えたので、領内の藩札が不足したがそこは無担保で貸し出すというから、必要な分はいくらでも供給されてめでたく蝋が30000貫できあがった。
貸し出した藩札はおよそ1万枚であった。蝋をおさめるとてお城へ行き家老に<できましたが蝋1貫、一両。つまり藩札一枚いただきたい>
そこで家老は藩札をすり、3万枚藩札を渡した。家老は<藩札を買うのは約億通り、二年後だぞ>といい、領民をかえした。
勘定奉行が、<家老さま、どこにもお金がありませんがいかがなされます><心配する出ない、手は打ってある>
家老はその蝋を長崎へ運び、オランダ人に1貫2両で売り払って、6万両を持って帰ってきた。
さて期日が来て、領民は嬉々として、お城へ行き 藩札を出して、小判と交換を申し出た。家老は快く、交換して、出した藩札計算上は4万枚だがなくなったものが多少あるからそれより少しを小判と交換した。
領民は満面の笑顔で、お城から帰ろうとしたら。家老が
といわれるので、
<さて何でしたか><浮かれるな、最初にその方たちに藩札を無担保無利子でかしたではないかそれを返していただきたい>
<そうでしたな。近年にない、もうけでしたので、忘れていました。藩札はすべて小判にかえましたから、ありませんがしかし藩札は一枚一両との事ですので、一万両お返します>
家老は<確かに藩札一枚一両で買うと申したが、今は藩札は二両でないとうれない。小判はいいから藩札を返していただきたい。>
肝いりたちはあっけに取られて、しぶしぶ借りた一万枚の藩札を2両で買い戻して、それを返したが手元には2万両が残った、藩は4万両が残った。
上記のお話は経済について色々な示唆を与える。また問題点もある。 もう何年も考えているが之だという理解ができていない。どこが正しく、どこが間違っているか。肝いりが信用したのは何によるかなどなど。残った蝋の生産設備はどうなるかとか。長崎は何を意味するかとか。いろいろある。
何年も前に、近くの百姓を辞めた人の土地に建設機械が何十台も置かれていた。確か二年以上あったことがあった。その時<この機械を動かして何かをすればいいのに、さびて使えなくなったら。おしまいでつかえるうちにつかわないと>と思ったことがあった。
その時は上記の話をしらなかったが、藩札を出して機械を動かして何かをすれば手元に金が残ったはずだが、藩札を藩士や肝いりの生活費に使っては何ものこらない。
MMT理論について
随分前に見て記憶に残っている映画についてきします。見た当時は面白いと思っただけですが、その後色々勉強(?)して、考えるところがある映画だと思うようになった。ストーリーは
黒めがねをかけ、黒い服を着た男が刑務所から出るシーンから始まった。男は親分で、子分が待っているところへ帰ると、子分が何か計画をしている。聞くと銀行強盗をする計画だった。親分は即座に<そんなとろいことはやめよ。俺が務所で、いい考えを思いついたからそれをする>という、
その作戦は大蔵省の印刷局へいって、10分だけ紙幣を印刷してそれを盗む。
そこで色々やって、とうとう成功して、その紙幣を手にする子分が<親分偽札ができましたぜ>というと、親分がと怒鳴る場面があった。
以上は記憶していた部分で、この話をよくする知人(小企業の会社経営者でやめた人)に話すと<俺もみた、その後は印刷したインクに間違いがあり、雨にぬれるとにじむ、それでばれて、またつかまった、そして再び刑務所へ行くバスの中から、親分が子分を見ていると、再び銀行強盗をしようとして、工事夫に化けて穴を掘っている、その表情は<恨めしく、だめだったなあ親分、偽札は偽札だ、本物の札でナイト>という表情で、親分は<馬鹿なやつらだ>とおもって、務所へ入る。
以上です。
この話も色々突っ込みどころがある。
もしばれなければ紙幣が何の根拠もなく供給されて、経済をまわすことになるが、それはなにを意味するか?
一応犯罪だが何の犯罪だろうか。誰も困らないと思うが、ただ量が多くなって、動くと経済に局所的ではない影響を及ぼす。
その他正規の印刷において量は誰が決めるかとか。印刷せよという命令は誰が出すのか?機械は指示で動くから。
一時期ここでグッチーさんにボロボロにされていたF巻氏は、「日銀破綻」を売っているみたいです。
真面目に取り上げる必要がないのでしょうが、この手の話に騙されるてる人と話をしていると、2つの基礎知識が欠けているみたいです。
一つは、バランスシートの作り方と読み方。例えば、グッチーさんと高橋洋一との共著では、政府のバランスシートと国民会計を重ねて見ていて、財務省のウソが綺麗に暴かれてますね。
もう一つは、通貨の創られ方。こちらは、「貸付による信用創造」というキーワードで高校で学んだはずなのに、忘れたか教科書が読めなかったか、ともかく解ってない人が多いのはビックリ。
その昔、池上彰氏が、氏の出世作となった「NHK週刊子供ニュース」でこのメカニズムを解説していたのを観ていた長女は、「そうか、お金を借りられる人が得するんだ!」と資本主義の本質を突く感想(?)を漏らしていました。
「予備校レベルでは最強」というのがJDさんの池上氏に対する評価ですが、たしかに高校で学ぶ内容を小学生に解らせる力量は大したものでしょう。