2007/08/24 08:44 | Weblog | コメント(8)
スピード感
良くも悪くもこれがアメリカのスピード感ですね。私は速攻での藤川投入に懐疑的だったわけですが、現状上手く言っています。さすが、というほかはないですね。戦力の漸次投入が一番いかんのだよ、という教訓はこういうところで生きていますね。
昨日バンカメがが20億ドルをさくっと出します、といってカントリーワイド救済に手をあげました。ABNアムロ買収合戦の時も書きましたとおり、バンカメにとって一番の弱点は住宅部門。だからこそアムロがもっているLa Salle Bank(ラサール) だけを切り取って買おうとしたんですね。もともとラサールの買収もアムロと競ったという過去もあるくらい住宅部門の強化は悲願でした。
一方今回の一連の問題でバンカメも傷ついており、通常ですと他社の買収どころではないのですが・・・・・
申し上げてきたとおり・・・足元からタームにわたり資金供給がコミットされ、なおかつ相当ひどい担保まで連銀が取るとなると・・・・
俄然元気が出てくるのは金融機関としては当然。しかも垂涎の住宅ローンの雄、最大手のカントリーワイドが転がっているとなればこれは飛んで火にいる・・・という事です。連銀のこれだけのバックアップがあればこそ、自動誘発的に救済の手が次々と挙がってくる。
日本だと、みんな様子見を決め込んで隠しまくって、最後に公的資金が出てくるという展開。この差は大きいでしょうね。いずれにせよ、連銀のすばやい政策がこういう効果を生み出しているわけです。
繰り返しますが、日本株はバーゲンハンティングに徹して頂く、ということになります。雪斉殿はこの3日で大分またお稼ぎになった・・・・と伺っております。さすがです。
一方、底を叩いてしまったあなた!! 結構多いみたいですが(笑)お嘆きになってはいけませんよ。チャンスはこれからです。だいたい頭の先から尻尾の先まで食べようなんて考えちゃいけないんです。大底から見ると随分あがったように見えるでしょ?でもここを買える人はいないんですよ。これからもまだもう一発二発あるでしょうが、大底は絶対に拾えませんから。狙っちゃだめ!
株は値段にほれてはいけない。企業にほれるのだ、と日本でも昔から言われてますが、かのウォーレン・バフェットも全く同じ事を言っていますね。雪斉殿がお上手なのは企業を徹底的に洗い、これなら世界的競合でも十分勝ち残れる、そして株式価値の上昇にその企業がコミットしている、と判断されると速やかにたんたんと買い続けるからです。
今回の急落もチャンス、位にしか思わない。値段がどこにあろうともたんたんと買う、だから最後には必ず勝つ訳です。
私がアドバイザーをさせて頂いている会社の経営陣の方々には自社株の価格を「相場もんだ」と認識しないで下さいと口をすっぱくして申し上げています。つまり、今回のように、当然相場全体の圧力で株価は下がることがあるのですが、経営者たるもの、それを市場の成り行きに任せてはいけない。
少しでも早く値段を戻すこと・・・つまり投資家に、他の株は買わなくてもいかにその会社の株を買ってもらうかを考えてくださいね、と常々申し上げています。投資家からすればこういう株を拾っていればこういう大波が来たときも安心です。必ず元の値段にもどりますから。
そういう意味で本当に選択ができるファンドマネージャーがいるなら投信という考え方になるのですが、日本には優秀な選球眼をもったファンドマネージャーは皆無です。そうなると・・ご自分でやるしかない、というのが結論です。
最後に「がばい」を形容詞と書いてしまったようですね(笑)。たくさんご指摘頂きましたようにこれはVERYに相当しますので、副詞です。なぜか形容詞、と打っている・・・・申し訳ありませんでした。では!
それから「がばい」はどこの方言ですか?? という質問がたくさん来るのはなぜでしょうか・・・・わかると思うんですが(笑)
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8 comments on “スピード感”
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ロングがお好きなようですね、ぐっちーさんは。ショートはせわしないからお好みではない・・・でなきゃ生き残れないか
と
刺激する。ロングねぇ、と覗き込む・・・と嫌みを言ってやったぜ。
スピード感があるのは「狩猟民族」だからではないでしょうか?
農耕民族は(台風などこない限り)今日収穫しなくても明日収穫すればいい。
実りをまてば果実が取れる、という事らしいです。
狩猟民族は目の前の獲物を逃すと明日はわからん、という
ことなので動きがすばやいって話してくれた人がいました。
一長一短なのでしょうねぇ。
私は資源株を拾い、ポジションを増やしました。
足元の見えるうちに売っておいたほうがよいみたいなことを言われていたのはどこのどなたでしたかねえ。底で悲観的になり、相場があがると楽観的になるのであれば、そういったコメントはあってもなくても同じというか、むしろ有害でしかないと思います。
おこめやさん、ミッキー、某信用金庫の話はきちんとソースなり根拠を出してください。風説の流布に該当すると思います。
先日の日本株の推奨記事と比較して、正反対の主張が出てきたのでびっくりしています。
ログは保管しているので、記事を消しても無駄です。納得できない回答であった場合、ログを提出しM-T-U等のIRに問い合わせしてみます。
日本企業がとても良いのは世界中の人々が認めています。
日本人が日本企業の株を買わないで貯金ばかりしているのは悲しいことです。
中国人やインド人がグローバル市場に参加しはじめたことによって、労働の価値は資本の価値に比べて相対的に下がって来ています。日本人が、今以上の豊かな生活を手に入れるためには「投資」を避けて通れません。
ダメリカは、あんまり人の事いえないような。
公定歩合引き下げって藤川ですかね。
久保田のような気がしますが。
FFレートは下げれないって事ですかね。