2005/08/05 12:46 | 国際問題 | コメント(11)
スケールの違い・・・
二人とも実は吉牛の大ファンでありまして、昨年末までは二人で手分けして買い込んだ大量の冷凍吉牛のお陰でなんとか食いつないでいたのですが(アメリカ人はとにかく馬鹿でかい冷凍庫を保有しているのでこういう時便利なの・・・ってどんなとき!って怒鳴られそうだけど・・・笑)、ついにそれも底を尽きてしまい、我慢する事8ヶ月。
Johnはあちこち結構浮気をしてみたようだが、こんなの食べるなら食べないほうがいいとか言いだし、ついにギブアップ。
「だいたいさー、君達日本人がBSEごとき出大騒ぎするからいけないんだよー、アメリカ人だってBSEとか知ってるけどみんなへーきで食べてるじゃん、でもだーれも病気になってないんだからさ、君達神経質だよ、だいたいウォッシュレットとか、日本人は清潔オタク過ぎ、宇宙人並みだよ!」
とか言いがかりを付け出し、出たな、傲慢なアメリカ人!! ということで、
「あのねー、日本みたいに早く素直に全頭検査すればいいじゃん、だいたい君達めんどくさがりだよねー、」
とかお互いに罵り合っていたとき、ふと妙な事を思い出し、インターネットで調べてみようって調べたら、これがその通り!!
例えば過去10年間で食中毒になった人の数。
アメリカ 35万人!!
日本 3万5千人
でそのうち無くなった方が日本は1年に8.1人で、アメリカはなんと500人!
人口比で按分を掛けてもなんと日本の275倍だ!!
交通事故はアメリカ43000人に対し日本はわずか7000人。日本の方が人口密度が高いので驚くべき数字ですよ、これは。
で、「アメリカ人って命が限りなく「軽く」扱われてるから、BSEでもなんでもいいじゃん、そのくらいなんておもってんじゃないの??」という私の反論が炸裂した訳ですよ。
実際食中毒の数字はショックだったみたいだけど、要は「自分はセーフじゃん、それって凄く所得の低い人たちも入っての話だもんねー」、とマッタクの「ひとごと」なのだ。
「きみたちねー、そこがいけないのよ、日本は食中毒とかO157とかマッタクひとごとじゃなくて、自分のことのように真剣に取り組むんだからね!!社会が成熟してるんだな?、やっぱ」と鼻のアナを膨らませたところ、
「だったらさ、年間3万人自殺者がでてそのほとんどが男性中年サラリーマンって何よ?だってアメリカの低所得者を入れた上での食中毒の死者より多い国ってなんなのよ、それ」
「・・・・・」
そうなのだ、全く。片方でBSE、O157で大変だって騒いでいても、中年サラリーマンの自殺者のほうが多いじゃん、なのに全く問題にされていないし、国会でも取り上げてないよね・・・・・そうだよね・・・・
と、だんだん声が小さくなってしまった訳で、まあ、これまさに国のスケールの違いとしかいいようがないな、という気になってしまった訳です。
因みにイラクの今回の戦争での死者は2000人にも達していない。
生活苦による自殺者が戦争での死者より多い国、ニッポン。
アメリカは弱者切捨て、という面が強いけど、確かに大学卒業した会社勤めの人が食中毒で死ぬこたーないだろうね。
やっぱBSEで牛肉がどうのこうのといってる「スケール」ではいけないかもしれんね・・・
と、最後はさみしくなってしまったぐっちーでした。
結局いつもの飲んだ後吉牛は次回お預け、マックにしよう、といわれたのでアホか!?といって断った次第です。
なんかしまらん書き込みですみません・・・・
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11 comments on “スケールの違い・・・”
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まったく、日本人は「ハラキリ」が好きな民族ですね
つーかアメリカもmental healthのことに関しては
決して他国のことをどうこう言えた状況じゃない
んですけどね。
確か、私の記憶が確かなら、アメリカの場合一旦大変な数字をベトナム後からパパブッシュの時代まで記録した後、政府や企業が「さすがこのままではまずい」というのでその後メンタルヘルス対策を着手し、現在の年間約30000人まで減少させたと聞いたことがあります。
自殺者3万と一口に言いますが本当に恐ろしいのはWHOや日本の関係機関が認めているように彼等の背後には未遂者が約10倍いると推定されている上に、彼等のほとんどがメンタルヘルスの対象になっていないという現実です。
日本とアメリカの企業って本当はどちらが人材を大事にしているのでしょうか?
あまり高級な話でなくてすいませんが、ハワイに住んで10年、私もよく地元の方々とPotluck Partyをしますがこちらの気候でそして、皆さんの持ち寄りなのに食中毒のニュースが少ないなぁーと思っていたんですが結構あるんですね。
Johnさんにこのブログ、読んでもらったらどうでしょう笑
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/
アメリカの状況詳しく出てますよ
>F.Nakajima様
30000人/年ってのは、日米共通の数字ということ
でしょうか?となると、両国とも戦争での死者の
10倍
以上の自殺者を出してるということですな。
ただ、両国の人口の差を考えれば、我が国の方が、
自殺者の全人口に対する割合が多い、ということに
なりますので、我が国はこの問題を深刻に受け
止めねばならんのは確かですね。
John夫妻には絶句のぐっちさん、なんだか可愛いです。いつも強気の一手で頼もしいから、そう思うのかも。これからも(更新大変だと思いますけど)じゃんじゃん書いてくださいね?;)CyA lAtEr
>30000人/年
この数字は実は昔、メンタルヘルスに関する講演会を聞きに言ったときに米国の状況について講師の方が話されていた数字です。
本当に私の記憶が正しかったか心配になったので一応検索すると
http://www.cdc.gov/ncipc/fact_book/26_Suicide.htm
というのがありました。
ただ、これを読む限りではアメリカではが10代と老人が死につまずくことが強調されており、日本のように中年男性が主流をなしていないのです。ぐっちさんの嘆きも当然といえるでしょう。
今の自殺は経済的要因もありますが、
自殺をしやすい世代が自殺をしやすい年齢になったことで増えたという部分もあるようです。
自殺率の高い世代は殺人率も高いそうです。
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/28977297.html
食中毒の人数差はすごいですねー。
でもアメリカ人って器用じゃないから、BSEの検査も苦手なんでしょうねー。
それにしても、日本文化の「自殺」は、何とかならんもんかと思います。
社会の構造にも問題があると思いますが、教育を変えれば、「自殺」を美化するのを止めれば、10年後には変わると思うのですが・・・。
そこへいくと、中華民族はほんとにたくましいと思います。
明らかに、自分が失敗したことでも、関わった人に責任を転嫁しようとするのですから・・・、(笑)
やはり、あれもスケールの違いでしょうかねー。
おおみや%NEETさま、F.Nakajimaさま(貴重な情報ありがとうございます!)、愛読者さま、tomokoさま(いつもどうも!)、americaさま(ブログ、教えておきましたよ!)、ぃ?さま、hallickさま・・・みなさま、貴重な書き込み有難うございました。へー、と感心することもあり、さすがみなさまよくご存知です。いろいろ書き込んでいただいてまた、勉強させてくださいませ。