2018/01/09 10:22 | マーケット | コメント(21)
大塚家具 その後
私もたまに記事を書かせてもらっているダイアモンドオンラインに出ている大塚家具、勝久元社長のインタビューが大変面白い(今気が付いたが、ここは社名をダイヤモンド、と綴っているんですね)。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180109-00155073-diamond-bus_all&p=1
ご記憶の方も多いと思うが、私はこのブログであの大塚家具の騒動は、節税のための「やらせ説」だ、と唱え、当時賛否両論、結構な議論を巻き起こしたものだ。
今でも私は「やらせ説」を支持していますが、こういうインタビューを見るとなるほどな(ぐっちーは間違っていた)、と思わせるものはある。これでもし、私の主張が正しければこの方、とんでもない「たぬきおやじ」認定、ということになるだろう(笑)。
冗談はさておき、経営者として実に立派な方であることに異論はない。
しかし、事業継承となると、私も日米を通じて何百というケースをみている訳だがこれが実に難しいのだ。
今のところ、アメリカ型の「家族には一切タッチさせない。彼らは別人格なので自分のビジネスからできるだけ遠いところに追いやる」という考え方が最も優れている、というのが私の意見だが、大塚さんはあまりにも優秀な子供に恵まれてしまい、そうも言えなくなってしまったのかもしれない。このあたりはまさに痛しかゆしだ。
いずれにせよ、ビジネスとしてみると大塚家具に万が一のことがあると、日本の家具小売り業はオールディスカウンターの世界に堕ちていき、まさに世界の高級家具、という日本が最も逃がしたくないマーケットから間違いなく落ちこぼれることになる。
すでに、日本の伝統家具における若く、腕の良い職人はアメリカ人だったりして、日本で修業したのち、シアトルで立派な事業を立ち上げて、成功している連中が何人もいる(もちろん私は彼らにお金を出している)。
このあたりで、何とか意地を見せてもらいたい、と密かに期待しているのですが・・・・
いずれにせよ、これは読み物として大変おもしろいので、みなさまにもご一読をおススメいたします。
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21 comments on “大塚家具 その後”
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今回、初めて考えた問題だが。
この世代の父親は黙して語らないことが多い
そして、その兄弟仲も決して良くないのが特徴
そういう結果この人ペラペラしゃべるという帰結に陥ったと思うのだが。
どう考えても4分割すると
会社が存亡の危機になるね
出来レースの可能性の方が大きい
こういうケースはこの世代の考え方は
長男に跡目相続と考えるのが普通
私はぐっちーの意見に賛成でありまする
ただ高級化路線については
考えもの
たしかに単価を高くしたら儲かる
でも
売る人次第ということもお忘れなく
昨今の法規制によって
営業力の陳腐化が激しい
ここでこういったら買ってやろうと思うことがしばしば
なのだが
絶対に言えないのが昨今の営業マン
こういうウェブの文章やトーク力というのは
百戦錬磨の営業力によって
培われるものであって、今の残業規制とかの時代にあっては
絶対に育まれないもの
若い人が効率化とか叫んでいる時点で
ま、ダメだろうね
基本が身につかないうちに効率化をやると
自分さえ儲かればいい、という考えに帰結する傾向が顕著
そんな商売が長続きする訳もなく
若い人にはもっと商売の基本を身につけろといいたい
楽な商売など、効率化した商売は
若いうちはない、と思え、と言いたい。
基本のトークや商売を身に着けるのは
若いうちしかなく
その苦労を厭うやつなど大成しないと思うのである
高級化路線と一口に言っても
簡単ではなく
高級なものを売る考え方が存在するということを
みなさん忘れていると思う
考え方が間違っているやつは
絶対に高級化路線などできない
そもそも考え方が廉価と高級品では
天と地ほど違う
>今のところ、アメリカ型の「家族には一切タッチさせない。彼らは別人格なので自分のビジネスからできるだけ遠いところに追いやる」という考え方が最も優れている、
この考え方に賛成なのですが、日米の勤労観・人生観の違いは大きいですね。
米国人のように大成功した創業者がブランド毎、赤の他人に売り払い、フロリダやコロラドで悠悠自適、釣りやゴルフ、社交で老後を過ごす。
こんな考えは、日本人の創業者(多くは血の気の多い人たち)には全くありませんね。
死ぬまで、社長→会長→相談役→名誉相談役として君臨し統治する。
これにより息子や娘婿の後継者が苦労する・・・こんな企業が結構見受けられますね。
大塚社長(お父さん)も自分の財産を確保し、さっさと息子や娘に経営を任せ、倒産しようと繁盛しようと我関せずの人生を歩めば良かったと思うのですが、日本の創業者には難しいのですね。
私は、その意味で、ソフトバンク、楽天、ユニクロ、トヨタ、パナソニックを楽しく見ています。
大型オーディオ、ピアノ、名画・百科事典など、規模を縮小してきたが、家具もそんな感じかな。需要に合わせて父親の会社が生き残ればいいのでは。娘の会社は競合で生き残れないのでは。娘はなにかジョルジュ・サンド似で、ぺルドンさん好みに見えるのだが。笑
すいません不真面目で。
知人の大工は、中学卒業して徒弟奉公に言った26歳のとき親方が狂って、立てかけのままトンずらした。そのためそれを引き継いで、完成した。しかしあれがあったから俺はよかったと今は言う。彼はもう伝統的な大工は養成期間がないから、もうだめで残るのは寺院、お宮建築だけだろうという。今の建物は空調つまり電気が必要であれがナイト家ではなくなるという。
しかも壊したとき、土と木が残るだけだったが今は違う。処理費がかかるから、それを見込むと。高いという。安い様で高い。
この手のものはわが国には多い。ピザのどこがいいだろうか?
日本建築は誰でも設計できる。建築士など必要ない、しかも平面図さえあれば後は曲尺でさっさとできる、木の太さも決まっている、何より広さの形が決まっている。畳のことです。一畳に一人寝られ、二週間くらいなら二畳一人、一月なら三畳で一人と簡単に計算ができる。その上その部屋に付随するのは押入れに入れる、その広さも6畳なら二畳、八畳でも二畳、その中にいれらるもので十分間に合う。平素はがらんどうだが何かするとなると押入れから出すのが生活スタイルです、これがベッドとなると確かに年よりはらくだが、いつも布団のあげさげをしていると年をとっても体にいい。何より年季が入っている。
上げれば霧がないが、わが国は亡国への道を生活のスタイルから歩んでいるというのが私に見方です。
僕は・・
知性がセクシーじゃないと・・惹かれない。
娘さん・・小股が切れ上がった知性じゃない。
失敗するでしょう。
狸親父殿は・・
大切な事を話していない・・
ぐっちーが・・
睨むように・・実と虚が混じりあっている・・
僕だったら・・
良い家具が欲しくなったら・・
自分で買いに行くな・・・
( ^ω^)・・・(笑
勝久氏が語っていることは全部本当だと思いました。ですから「やらせ説」は違っていたのでしょう。今の状況は明らかにマズイ、事業継承に失敗したと思います。
ぐっちーはぺルドンさんと違って、文面からまんざらでもなさそうだから、美人な娘社長と結婚して大塚家具に介入して救ってあげれば。笑 双方独身でこんなにいいことはないのでは。笑
福岡県南部の大川市は家具の産地ですが、猫専用のミニチュアサイズの家具を作ったら好評で海外からの注文もあったそうです。ネコ用を入口にヒト用の家具の販売につなげる作戦です。ネコ家具のCM動画もあります。
20年ほど前、婚礼家具一式を買いましたが
今も重宝しております。
今買うとしたら、物は良くても親子喧嘩をしている会社で
お祝い事の品を買う気にはならない、というのが本音でしょうか。
そういえば、私は家具についてはデフレマインドが抜けません。10万円の家具なんで論外。
私は肩凝り対策で、40万円のベッド(展示中古品)を7万円で購入したのが、家具では過去最高の贅沢。
という一方で最近、木製のパソコンデスクが欲しくなり、大塚家具やら大型アウトレットやらを複数見に行ったが、気に入るモノがない。
木製天板で、薄くて、モニターを置いても十分な奥行きがあり、空間的圧迫感の無い個人机が5万円弱の価格帯で欲しいのに、無い。より高価なオーダーメードなら作れるが、10万円以上出す気は無い。
ちなみに椅子は幾つもの展示場で見て座って、1個だけ、飛騨の木製で気に入るモノを4万円で見つけました。
2万円以下の廉価帯は、日本にはデフレのお陰で素晴らしい品質のラインナップがあるが、5万円程度だと途端に選択肢が少なくなる。
ハンドメイド(オーダーメイド)で高価格帯(10万円over)までは行かない、5万円クラスで既製品・性能・外観が良いものが、意外に選択肢が少ない。
5万円だと費用対効果で満足出来ない低品質品しか売っていないので、私は買わない。
可処分所得の多い独身アラフォーも増えてきたし、中価格帯で既製品&超高品質なモノへの需要って増えてないんですかね?(私は性格的に多分、幾ら金があっても家具や車に大金はかけません。その分、酒には結構金かけますが)
氏がいまだにヤラセ説撤退せずにぶったまげたが、
なんとなくではあるが、いや、確信を持って、か、
推測したことあり。
人とは違う切り口で物事を考えろ!
ではなかろうか?
大塚家の事実、なんてものは、どっちだってよい、
ひょっとしたら大塚さんちの家族全員が天性の役者揃いで、
皆、台本の無い、日々筋書きが書き換えられるドラマを懸命に演じてる?
正味、愛憎入り交じり、今となっては何が本当かなんて、誰にも、、、…結婚…離婚…と同じ?
他人に言う時にゃあ、裁判にしたって、筋書きが調書だが、あれだって、不倫のもつれ⇒殺人事件⇒感情のすべてなんて、書いてるはずもない…。
で、話戻って、
「独自の視点を持て!」、「決してブレるな!」
観測員の独り言…(笑)
椅子には20万円以上かける価値があると思うワダスだす。
「有料コンサルティングサービスを展開してまいります」久美子社長のページから。久美子社長は経営コンサルタント。ご自分へのコンサルタントはどうなってるんだしょ。グッチさんのコンサルタントが必要なのでは。
事業承継の専門家のグッチさんが節税と言うからには、そうなんでしょ。大塚親子の頭には事業承継と相続税対策がある。話がよー分からんのだすが、親子で馴れ合い訴訟ってことだすか。バレたら訴訟詐欺で逮捕されますがな。国税が「お話を聞きたい」とは言わんのじゃろか。
大塚家具って「田舎の成金のオッサンの家具」って印象しか有りません。新宿店に行っても、一つも欲しいものが無い。アクタスとかには欲しいものが沢山有るし、目黒のインテイリアショップ街やIKEAも大好きですが。
大塚家具の衰退って、「デザインセンス」が時代から取り残された事が衰退の原因。日本の大手家具店はハヤ〇ズなどの婚礼家具の店から衰退し、成金相手の大塚家具がかろうじて生き残った。
しかし、今のデザインに興味が在る若者達は、大塚家具で扱っている様なイタリアの高級な皮を使たソファーよりも、ミッドセンチュリーの北欧の中古家具に価値を見出しますから。大塚家具が生き残るならば、そういうデザインの敏感な所にアプローチすべきですが、会社の規模が大気過ぎて無理。
一方、ニトリなどのカジュアル家具の分野は、「中国でいかに安く作るか」がビジネスモデルの中核を成しており、IKEAがその最大の企業。問屋に過ぎない大塚家具が太刀打ち出来る分野ではありません。という訳で、大塚家具の時代は終わったのでしょう。(バブルで成金が大量は発生しない限りは)
グッチーさんがおっしゃる通り、日本の木工技術は優れていますが、トラディショナルな飛騨の匠の家具を現代のモダンなインテリアにマッチさせるのは、かなり高いデザインセンスが必用です。
モダンな木工家具のメーカの代表格に「天童木工」が有りますが、日本には優れたモダンな木工家具を製作出来る工房も沢山有ります。但し、大量の流通に乗らないだけ。自分の足で探さないと、なかなか出会えない。それがインテリアの楽しみで、デザインに興味が在る人達は、そうやって一生付き合える家具を探しています。決して大塚家具のフロアーには無いし、当然IKEAにも無い。・・・但し、IKEAにはDIYで作る楽しさが有る。
書いてみえるけど、町の大工さんってほんとーに減りましたね。そりゃ工場で規格品つくって現場で組み上げるだけなハウスメーカーには勝てないからですね…価格でも性能でも。
>今のところ、アメリカ型の「家族には一切タッチさせない。
アメリカ型でないと起業なんてできないと思いますが。税制とか社会通念とかが関係してるのでは。日本ではビジネスの失敗がダイレクトに家族関係に響くという、なかなかに残酷なシステムなのです。
お家騒動はプロレス説、正月から飛ばしてますなあ。
私は横浜ダニエルが好きですね。
大塚さんとは関係ない話です。8日のメルマガでもアメリカ北東部の寒波の影響が・・と触れておられましたが、二十数年ぶりにナイアガラの滝が凍結しているそうですね。経済にもかなり悪影響が出ると予想します。寒波が来る時には安全保障上のアクシデントが起きやすいとも聞いています。なんか事件が起きるのでは・・と感じています。
確かに目からうろこだわ。ぐっちーさんの節税のためって、書いている回は記憶の外に飛んでしまってるけど、敗者であるはずのお父さんは保有株式を、株式争奪戦と高額配当で高値になってる状態で売却し、正直、先行きが不透明な大塚家具本体から離脱し、多額の現金を手に入れ「匠大塚」で自分のやりたいことを信用できる部下も集めて再スタート出来たんですもんね。
普通、お金手にして、やり直しなんて、あり得ないっていっていい珍しいことだと思います。
家具屋姫さまは、株式での勝負では勝って、大塚家具本体の主導権は獲れたのだし、長男さんは「匠大塚」社長。見事な分割相続。
協力したファンドたちは高額配当金と株価上昇益を手にすることができた。
文字通りみんなWin-Winですね。
だけど、家具屋姫さんは、凄まじく優秀で経営理論に精通した経営者かもしれないけど、商売人とは違うタイプ。お父さんのように家具そのものに精通してるわけでも、「庶民よ、これが接客だ!」っつう接客のおそらく最高のプロでもない。株式争奪戦前にも、お父さんと社長交代を互いにせざるを得ない状況になったようにニトリ・イケアなどの安売り量販家具店に押されてる状況に変化はない。このままだと、どうなるんだろうとしか思えないです。
逆に大塚家具に戻っていなかったら日本における「The Bank」と言っても過言ではないあの富士銀行で最初の女性総合職ってスーパーキャリアだったら、三行合併の荒波に揉まれたとしても今頃役員になってたと思います。そして、そっちの方が知識の質にあってたと思います。
家具屋姫さん、活かせない知識に溢れてるのも辛いとこだなあ。応援してあげたいけど、大塚家具で買えるほどのお金ないもんなあ。
そういえば、街の家具屋さんって、本当に消えましたね。それと軌を一にして(・・これじゃあ、意味が違うかな??)、街の木工所が無くなりましたね。
昔、お父さんとタンスを買いに行った時、家具屋さんが「お部屋のサイズに合わなかったら、合う大きさに作ってあげますよ」って言ってた記憶があります。
家具って、そんなもんだったんだと思います。
今でも使ってる木の机。木工所で作ったデザイン的には特徴はないけど、丈夫でしっかりした作りで天板が大きなものは、気が付かなかったけど宝物です。
街の家具屋さんは、大きくなるか、専門店化するかしか生き残る方法が無かったけど、そのどっちの道も取れなくて代替わりできずに消えたとこ多いんでしょうね。ダーウィンの進化論の真理「生き残るのは変化に適応できるもの」ってのは経済には見事に当てはまるんでしょうね。
皆様の話にちょっと付いて行けません….
いつ落書き・傷つけられる恐れのある状態で
高い家具を買うインセンティブがあるでしょうか?
共働きで,子供も含めて殆ど家におらず
家具を愛でたり良い椅子でゆっくりする時間はあるでしょうか?
もっと小さな子がいる家庭だと,全ての家具のとがっている所に
クッションをつけるという事がないでしょうか?
つまり,家具は機能さえあれば十分.
こう考えている世帯は多いのでは?
取り敢えずポリプロピレンの衣装ケース
足りないところは100均の物入れで代用.
家具の知識が皆無ならディノスやベルメゾン.
自分のセンスに自信があればIKEA.
お金があって(!)デザインが我慢出来ればニトリ.
頑張って頑張ってお財布が許容できる最も高い家具は無印良品.
これがメジアンの家庭ではないですかね.
東京インテリアって関西にもありますけどディスカウンタ―なんですか?
買ったのは、TV、AVボード、ダイニングを カリモクで統一。
ソファは 広島 浜本工芸
どれも重い材でした。
こんにちはー 今週はいよいよぐっちー講演会ですね。楽しみにしてます!!お忙しい中、FBコミュニティで毎日なにかとお喋りして頂いてるのでアレですけど(笑)。
書きそびれてましたが久美子社のオンラインストア、転居で利用したのでご報告しておきますね。
節約はしたいけど組み立てに要する時間がもったいない(=その時間にいろんなことが出来る!)、ショールームにあるような高級家具は予算的にx、揮発性有機化合物の匂いのない家具を探している。etcのニーズで結局わたしは久美子社のオンラインストアに辿りつきました。
シンプルで巨大なテーブル、収納がたくさん出来て背の高いテレビボード、ワンショルダーのこれまたシンプルだけど美しい形のソファ(←この手のカウチの他社製品はオンラインレベルでは醜悪なのしか発見できなかった)。の3点です。
配送前および配送&組み立ての人たちも丁寧で、買い物してよかったと思いました。
わたしレベルの層の方にはお勧めです。