2017/10/13 14:24 | 物申す! | コメント(18)
東芝の悲劇
いろいろなコメントを頂いておりますが、やはり東芝についてはかなり考えさせられることがございます。
これまで盤石に見えた日本の大企業でこういうことが矢継ぎ早に起きているのは最早偶然とは言えないでしょう。東芝、日産、神戸製鋼とこれは正直経営者が無能な訳ですが、無能な人しか出世できない日本企業の人事制度=「減点主義」、が生んだ弊害と言えましょう。
結局、対して仕事ができないのに、いや、対してできないからこそ、大きな減点を食らわずに出世してしまう、という日本独特の制度であって、これはまさに帝国陸軍と同じ構造と言えます。実戦経験のない指揮官が上に行ってしまい、あれだけの無謀な戦争を継続してしまった・・・・という反省が全く生きていませんね。
この朝日の大鹿記者の1冊はその意味から見てもすごい内容になっています。アエラで何回かご一緒したのですが、さすがに朝日では出版できなかった(笑)。これは是非お読みになったほうがいいと思います。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E8%8A%9D%E3%81%AE%E6%82%B2%E5%8A%87-%E5%A4%A7%E9%B9%BF-%E9%9D%96%E6%98%8E/dp/434403175X
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18 comments on “東芝の悲劇”
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東芝の凋落は、経済環境の変化や技術革新に対応できなかったからでなく、
強大なライバルの出現により市場から駆逐されたからでもない、と著者。
20年にわたり東芝を取材してきた著者が、
歴代社長の「人災」という視点から、東芝崩壊の全貌を生々しく描き出す。
権力に固執し、責任をとらず、決断できないリーダーたち。
東芝について、お役所は、一山超えたと、ひと安心ということでしょう。しかし、こんな幹部が居座り続ける、旧日本軍みたいは企業で働く社員って、幸せなのでしょうか。
私も、かつて某大企業から部門ごと外資に売られ、どうなるかと思いましたが、上が減って、風通しが良くなりました。また、成果が無ければ、賞与は当然減りますが、averageより良ければ、特別賞与や株などが付与されるので、社員のモチベーションは当然高いです。
今考えると、あの大企業時代は、何だったのだろうかと・・。働かないけど、否定的なご意見は言うおじさんとか、社内官僚への無意味な資料とか、しょうもないことで残業していた時代が懐かしい・・とは到底思えないです。
内部の方は、移るということには抵抗もあり、怖さもあるでしょうが、東芝や神鋼のなかで、頑張ろうとか思わず、新しい人生を切り開いていった方が、結果的に良いと思いますね。 普通に仕事をしてきた方であれば、移ってみると、意外に通用する自分にきっと気づかれることでしょう。
神戸製鋼ははっきりいえばおかしいでしょ。国内製鉄がすべて合併していたのにね。東芝みたいに、リーマンで同業他社が全部ボロボロなのにと一緒。安倍のサラリーマン時代の勤務先。それをおかしいと思えないメディアも同罪。
東芝は、まだあると思うよ。抜け殻の会社を上場維持して何が目的なのかと思う。元副会長を諮問会議にねじ込む。故に原発輸出。
どう考えてもおかしいよね。
公示日前後に神戸製鋼問題が出て、社長がようやく会見。東芝事件を彷彿とさせる。全部、あべが絡んでいる。これも内部告発だろうねー。
ロッキード以来の現職首相逮捕になるんじゃないかねー。
ま、ぐっちーのいうように日本の信用問題でようやく安倍降ろしに躍起になっている野党の連中の意図がなんとなくわかったような気がする。まともな政策もないのに。
ますます、日本のモラルハザードが進行している。
21年ぶりの高値ねー
売って踏みの繰り返し。
ネットで数日前に載ってましたが、
ものづくりの現場出身のたたき上げの副社長。
中学卒業後、トヨタの企業内訓練学校出身。
工場の社員からは、オッス、と挨拶されるらしい。
なんか、良き時代の日本の製造業を思い起こさせます。
こんな会社、もう少ないのでしょうね。
90年代の経済小説の世界そのまんまみたいな話ですね。
日本企業だけ25年ほど時間が止まっているのでしょうか。
東芝、日立、三菱重、松下レベルになると多事業で判断が難しい。日立、松下は追い込まれたが変革できたということか。三菱重は最近どうもおかしい。兵器も大丈夫か。笑 東芝は医療・半導体を持ちながら、WH買収でやられた印象だ。M&Aで日本企業を食い物にするのは簡単と言っていたぐっちーが付いていたらなー。まあ役員が皆、経済団体の役職になることばかり考えていたから推して知るべしか。土光会長を連れて来て変革したはずなのだが・・。ただ残された原発部門に関しては日米政府間の問題になるのでは。
日本電気・富士通も面影なし。グーグル・アマゾンの情報処理能力は恐ろしいものになりつつある。ソニーも国際化しているのになんでアップルとはあんなに違うのか。半導体・家電メーカーもファンドリーに買収される時代になった。グローバル化で技術移転をさせられたのか促されたのか、デジタルでもコモディティー化され、部品・ユニット戦略にリスク分散したが、今の売上・利益は中韓台メーカーにかなわない。まあ戦略だから仕方ないか。次の段階に進みつつあるのでは。
電気自動車の波はどうなんだろう。電池は相変わらずネックだな。太陽光発電と似た展開になるのでは。都市部では普及するのだろうか。石油価格も影響するからな。原油価格もなにか作為的だ。昔の予想で行けばもう枯渇のはずだが。ホンダもジェット機なかなかのものだが、本業は昔日の勢いがない。マツダ・スバルはユニークで可能性を感じる。中国ではスマホ決済に一気に行きつつある。通貨に問題あるだけに、政府の対応が困難になるのでは。
いろいろ頭に浮かぶが、経営判断もAIがやってくれるようになるのだろうか。プログラム組むのは人間だが。責任回避にはいいかもしれない。笑 とりとめもなくすみません。
自分の会社を見ても、ため息が出ます…
マネジメント能力のある人がいないのに、
マネジメント能力を上げようとする取り組みが皆無。
能力の無い者が社長になると、その下全部が無能になります。
無能だと、色々な面で下からの意見が多くなるはずだけど、
意見を上げる気骨のある人ほど弾かれる。
無能ゆえに「悪い報告ほど重要」という事すらわからない。
解決能力が無いゆえに「お前がなんとかしろ」と丸投げ。
「裏になにか問題が隠れてるかも」「人は嘘をつくもの」
という事も考えない。
うちの会社は最近、オーナー社長→大企業に株主が変わりましたが
経営陣が良くなるか悪くなるかは大企業(株主)次第かな…
出世競争から外れた者の受け皿程度と考えてるなら
先も暗そうだなぁ…
「社会情勢的にうるさくなってるから残業するな」
「社会的に人手不足だし、人の確保はできんわ」
「クライアントからの要求は絶対守れ」
「目標売上・利益は前年より○○%増」
「新規取引先増やせ。方法?知らんがな」
「なんか知らんけど既存顧客から嫌われた(俺は悪くない)」
現場は疲弊しますわ。。。
図らずも日本の国会議員たちのレベルの低さを見せつけた今回の女帝妖怪劇団。
他国でこんなこと起こるのだろうか?
単に女帝ひとりの問題ではなく、自分で出来ない首切りを他人任せにして、今頃死んでも死にきれないと聴衆に呻くオッサンを選挙で選んだ人達。
若者の政治離れらしいが、当たり前だろうな。
それと憲法改正、いずれどこかでする事になるんだろうから、これだけ争点にすることも有権者をないがしろにしている。
政治家の劣化、時代遅れ、これで二大政党なんぞ、無理だろう。
ひいては政治と繋がる大企業と霞が関。
単に自民党が勝ってもそれは目先の話。
日本には緩やかにグッチー氏プロデュースのレストランでワインでも優雅に嗜みながら、夕焼けの光景でも楽しむのがお似合いか(笑)。
・昔、ワードプロセッサが世間に出た頃、知人の機械工学の教授が、東芝を訪れた時のことを話してくれたことがあります。開発者に会って話を聞いたと。開発者は、会社に隠れて開発してたと。直属の上司にはOKをもらい。
・SDカードの発明者・舛岡富士雄は何故か窓際族にさせられ部下はサムスンに。東芝役員はビクターのVHSレコーダーに倣い特許を無料開放した。
東芝の経営判断には昔から疑問に思うところがありますた。
戦前の、戦時統制経済がそのまま残っちゃってますね。東芝というか、人々のマインドの中に暗黙のまま。
日本のもの作りを支え、至るところに東芝の足跡はあり、日本の戦後メーカー達になくてはならない会社だったんてすが(ホントに、優秀&情熱的なな人達が多かった)
でも、人々の事より、組織の永続こそが大事。人々は組織の永続の為に存在する。
そういった文化に対しては、優秀な経営者なんだと思います。ただ、それが成熟した先進国にはもう合わない。
ぐっちーさんオススメの本も読みますが、山本七平の”空気の研究”なんかも、もう一度読み返したいです(というか、20代で読んでも、理解できてなかった気がします)
リーマンショックや消費税増で売上増が難しいのに現場がついていけなくて不祥事が起きたのかなと。
日本の組織は次に勝つために今は上手に負ける、次につながる負けがへたくそだなと思います。
保保2大政党には、小池の力不足だな。民進の生き残りなんか拾っても、ポンコツで不信を呼ぶだけ。時間不足だった。選挙後、乗っ取られるか、崩壊だろう。小池の寿命はより短くなったのでは。枝野も日米同盟で安全保障とか言い出して、今までと違うだろう。サヨクと思われたくないのだろうが、また他のメンバーと違う主義の民主党化するのか。とにかく旧民主党議員は完全消滅しないと国家の厳しい選択はできない。時間の無駄だ。皆であれだけばかなことばかり言ってきたのだから。
安倍首相も呑気な国民に忖度して、半端な自衛隊書き込みでは困る。日本のような平和主義などと言っている国に平和はない。核による平和の解釈と同じだ。ノーベル平和賞の欺瞞には呆れる。もう核技術は普及していて、大国が核を全廃する方が危険だ。気楽な選考委だ。責任ないからな。オバマの授賞はどうなるの。回収しますか?。
今回は世界共通の交戦権のある憲法にする最後のチャンスかもしれない。世界がそう見ているのに、いかんせん国民が・・・。チャンスを逃しこのままで中国・ロシアに売っぱらわれても困る。張本人の米国が憲法改正・共に戦闘といざなっているのにやらなければ、ハリマンの満州共同開発を断った戦前と同じだな。普通はいざなわれる前に主張すべきだが。祖父の岸信介は、国民がいかに抵抗しても日米安保を決めた。議論は今までサボって来たが、ただの普通の国になるだけの話だ。ドイツとはえらい違いだ。ネオコンなど反トランプが盛り返す前に決めないと・・・。
40歳以上の年収700万円over会社員は、会社を辞めたら、年収400万円が当たり前と、転職会社に言われる。
だったら企業は、40歳以上は全員クビにして、半値で雇い直せば良いぢゃん。
解雇規制なんぞ有名無実化した今時の日本企業が、何故やらないのか、本当に不思議です。
休日に買って読みましたので感想を述べます。以下は、著者の大鹿さんを批判しているわけではありませんのでご了承のほどを。
東芝の失敗の原因を、西室泰三氏含め4代の社長の個性に求めていて、それはそうなんでしょうけれど、だからといって「ベンチがアホやから」で済ませていいのか、疑問に思いました。私は、最大でも1000人規模の会社のボンクラ社員でしたが、現場に降りてくる社長を見ていて、「大会社の経営って大変だな」と思っていました。(こんな社員を今まで雇っていた会社には本当に感謝しています)それが20万人の大グループを率いる経営者の苦労なんて、想像がつきません。
4人の社長は、著者の取材を読む限り、「欠点のある、とびぬけて一芸に秀でた人」だったと思います。名誉欲、権勢欲はあったにせよ、欲が無ければトップになれないだろうとも思います。
問題は、不完全なトップを支える組織のあり方なのではないでしょうか。巨大企業を率いる傑出した経営者など、そんなに多く出ないと思うのです。その意味で、東芝の社外取締役達の沈黙には失望しました。
これから本を読まれる方で、東芝の社員でも利害関係者でもない方には、「経営ってなんだろう、統治ってなんだろう」と考えて読んで欲しいと思います。偉そうに言ってますが、私も50近くになって初めて考えるきっかけになりました。
oda_susiさんへ
三百万円の差は、その会社員がその会社でだけ発揮できる能力や、その会社でだけ有用な知識やノウハウに対して払われている報酬でしょう。
一度、その会社の人外に出てしまうとそういう能力や知識の市場価値はゼロになってしまい、何処でも使える知識や能力に見合う給料しかもらえない事になっている、と思います。
若いうちは、ビジネスの事は何も知らないので、身につけるのは比較的一般的な知識や能力でしょう。極端な例は、新入社員研修で、どこの会社でも似たり寄ったりで、場合によっては外部に委託したりします。
反対に、40を過ぎる頃には、その会社独特の仕事の進め方や社内の人脈などを身につけるのではないでしょうか?これが三百万円のプレミアムになっているのでしょう。
経済学者は、この二つを内部労働市場と外部労働市場と呼んで区別しています。
頭の良い経営者は、内部労働市場への参入障壁を下げれば、人件費を抑制できる事に気がついています。
参入障壁を下げる有効な手立ては、仕事を標準化してしまい、マニュアルにしたり、コンピュータを入れたりすることです。
特に後者は、この十年ほど日本でも進み、結果として勤労者世帯の収入を押し下げる要因の一つとなっているようです。
逆に、頭の良いサラリーマンは内部労働市場で身につけた知識等を少しアレンジすれば外部でも売れる事に気がついて来ていて、所謂フリーランスで仕事をする人も増えて来ています。
どちらも文化ではなく、経済だと思います。
牧神の午後さん、コメントありがとうございます。
中年以上の世代が、働いていた会社を離れた途端、年収が数百万円も激減(人によっては就職も困難)するのがどうにも違和感があり、前回コメントをしました。
まず、他社では通用しない「会社独特の仕事の進め方や社内の人脈」ならば、300万円下げずとも200万円くらいは下げて良い気がします。その会社員にとっては、転職するよりも会社に残った方が得なので、転職する金銭的モチベーションが湧きません。その方が、会社は社員を安くこき使える。
一方で、(例えば)300万円も支払う価値のあるほど「会社独特の仕事の進め方や社内の人脈」を獲得&駆使している社員が、社員の中にどれ程いるのやら?、という疑問も湧きます。勿論、獲得している人もいますし、自身が転職や、自社内で他事業部に異動してみると、1年程度では人脈・社内ルール・会社(事業部)文化を獲得しきれず、実務上でかなり苦労しました。
でも、それ以上に必要な能力と感じたのは、専門能力、調整/コミュニケーション能力、リーダーシップ能力等です。これらが無いと、始まらない。
牧神の午後さんのコメントを元に考え直してみると、「会社独特の仕事の進め方や社内の人脈(会社独自のスキル・経験も)」に、転職すると給料が激減する程の価値があるのか?、という点に違和感を感じて前回コメントしていたようです。
西室泰三氏が亡くなられました。東芝社長、東京証券取引所会長、郵政民営化委員会委員長から日本郵政社長など数々の公職を勤められ文字通り、功成り名遂げた方ですが、昨年あたり公職を次々に退かれてたので、体調お悪いのかなってちょっと思っていたのですが、まさか、ここまでは思ってませんでした。
ぐっちーさんの今回のブログに「結局、対して仕事ができないのに、いや、対してできないからこそ、大きな減点を食らわずに出世してしまう」という一文がありますが、西室氏はそういう意味では、対極にある方だと思います。
仕事が出来、実績を積み上げて、上り詰めてきた方なのは確かでしょう。
また、テレビでしか見たことがないのですが、おそらく自信に溢れた威風堂々とした方とお見受けしました。
この方の悲劇は、東芝そして日本郵政においてM&Aという得意分野で成し遂げたことが全て暗転し、それぞれの経営を直撃したことです。
交渉して、大きな結果まで持っていくこと自体がこの方の最大の得意技なんだと思います。
しかし、中身を見る眼が非常に甘かったこと、東日本大震災という巨大な不運が原子力産業を直撃したことで、この方の行った買収実績そのものが巨大な負債に転じます。
あの東芝が倒産の瀬戸際に立たされるなんて、それまで誰も思わなかったでしょうし、この方の実績である日本郵政株式上場、そして、その資金を使ったM&Aで買った外国の運輸会社が大損失。
これまで自己の能力をフルに発揮して、積み上げてきた功績が、巨大な迷惑にしかならず、直接、耳に入らずとも、人様から非難を浴びる存在に落ち、失敗した経営者に成り果て、キャリアを終えたことを十分自覚しての、失意の日々を送っていたと思います。
本当に辛かったでしょうね。
心からご冥福をお祈りします。
蛇足になりますが、 液晶32型TV 2004年購入のREGZA 今も自宅で現役です。 バックライトの調子がイマイチではありますが、液晶の動作、画質、色バランス 14年前時点でベスト性能でした。
HDD-DVDプレーヤー RD-X3 今もきちんと機能してます。
出番は少ないですが。
外付けHDD接続で拡張も番組予約も可能。
DVDトレイの開閉がやや手間取る不調は出てますが再生に問題なし。
この両方が壊れたらTVは買い替えません。
PCで事足りる。