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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2005/07/13 09:05  | 金融全般 |  コメント(1)

ドル撤退・・・・


あまり動きの無い中で激しかったのは為替。
アメリカのファンド筋、かなり大手で相当ユーロの売りを乗せたところがあるのですが、なかなか1.20を踏み越えられず、敢え無く撤収・・・してみたら、みんながついてきてしまいあっという間にストップロスの罠に・・・

なんで!?今更、とお思いかもしれませんが、何せ規模が大きいのでこうなってしまうと自分で自分の首をしめるようなもんで、こういうへんてこりんな相場になってしまうのです。繰り返し申し上げるようにドル円はこういう大玉のクロス、の影響を受ける程度になってしまいまして、昨日も細々としたものです。
踏まれたものの方向性としては引き続きユーロは売られると考えており、このあたりからまたポジションメークが始まるものと思われます。

昨日のご質問の中で多かったのはアラブの国の外貨準備はそんなに少ないんですか?
オイルマネーたって、たいしたことないじゃないですか?
というもの。

そうです。大したこと無いんです。ただ、忘れてはいけないのは国としては大したことなくても一個人、王様一人の個人資産は多分(いや、確実に)その国の外貨準備より多いでしょう、という点。ファハドの個人資産は正確には掴みようがありませんが、間違いなくサウジの外貨準備は超えていると思われ、彼等の金融資産を運用する部門の一つである「SAMA]なんかが注目されるのはそういう点です。ですから、いわばアングラ経済のほうが力をもっているのがアラブでありまして、それをあわせたオイルマネーと考えるなら、かなりの規模だと言わざるを得ません。年初のユーロの高騰も先程のSAMAが噛んでおり、その意味では引き続きオイルマネーは侮れないのです。あまり知られていませんが彼等の個人資産を運用する運用会社は日本にもあり、今不動産を買い漁っています。

実は他にもアングラ経済大国があります。イタリアとロシアです。
イタリアは外貨準備は大したことありませんが、国民の海外総資産まであわせるとドイツを凌ぐと言われます。表に出ないので良くわからないんですが、要は申告してない所得で資産を保有し隠し持っている奴がたくさんいるということです。ロシアはイメージどおりですね。日本もその意味では表にでないやくざ絡みのアングラマネーを足せば相当な数字になるんでしょうが、イタリアの比較ではないでしょう。何せ16世紀位から積みあがっていると言われていますから。

さて日本国債。
上がると買う人がたくさん出てくるのですが、絶好の買い場と思われる50銭近辺では音なしの構え。多分また、某経済新聞が暴落!? なんて記事を書く頃だと思いますが、信じてはなりませんぞ・・・しこしこ買っておきましょう。

最後にアルカイダが株先をショートしていたという噂。
今回は相当踏まれて損をしたのではないか、と言う件ですが、9・11の時は確かに前の2週間にOTMのプットをなぜか大量に買い込んでいた奴がいたのです。大暴落したダウでしたから、そのまま行使をしても転売をしても相当儲かったのは事実で、「アルカイダではないか??」と言われた訳です。もちろん「アルカイダ」なんて口座で買うわけ無いので本当はわからんのですが、ロンドンにあるアカウントが大量のプットロングを持っていたため、そういう推測が出たのですが、真相はわかりません。今回はそういう事は特になかった、と言われていますが、これもまた良くわからないですね。オイルマネーとアルカイダの関係もあれこれ言われているくらいですので、まあ、噂程度に聞かれておいたほうがよいでしょう。
では!

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One comment on “ドル撤退・・・・
  1. 通行人 より
    サウジの王様

    たしか1990年の湾岸戦争のとき、サウジのファハド国王は対米軍事協力費として、当時の国家予算に相当する金額を個人のポケットマネーで拠出しました。「金持ち」といっても規模が違いますね。

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