2010/12/15 20:02 | マーケット | コメント(28)
ここまでひどいか、日本経済新聞よ・・・
ニューヨークの杉本記者という人が書いている。
アメリカ消費者心理の改善鮮明とし、私が使ったミシガンサーベイの数字を使っています。
もう一度私の出したグラフを貼っておきますので良く見てください。
日本経済新聞はこのグラフをなんと今年の3月からだけ、つまりちょこっと上がった部分だけを新聞にのせ、回復は鮮明とか書いているのですよ。
再度このグラフを見て頂いてどうですか?
これではクオリティーペーパーとしてはあってはならない完全なミスリード、またはそれを意図した記事と言われても仕方ありません。
アバクロンビーはユニクロなどの新興勢に推されて世界中で業績悪化、今年起死回生の安売り攻勢をかけた事は広くアメリカでは知られている。
記事では「高価格帯が好調」と書いているので、知らない人が見たら一着3万円もする服がばんばん売れているように読めるだろう。実際の価格帯は5000円程度だが、アバクロが今年戦略的に安売り攻勢をかけた、とは一言も書いていない。
ニーマンマーカスのカレン・カッツも万年強気発言で有名な経営者でこういう人のコメントだけを載せるのも完全にミスリード。
ネット通販が好調なのは今年はアマゾンを筆頭に送料無料キャンペーンがはやり、デパートなども通販に参入していて競争が激化したことなどアメリカに住んでいればだれでもわかることである。
しかし、それにも一言も言及がない。
これを読んでアメリカの消費が回復した、と思わされる読者はほんと、いい迷惑だ。
もし知らなかったらタコです。
恐らく東京からそういう記事を書け、と言われたものと思われますが、ちょっとひどすぎる。
特に英語ができない、経営者や企業の方々を完全にミスリードする責任は重い・・・と俺は思うよ。少しはプライドを持ってほしい。
で、再度言います。
日本経済新聞は読まない方がいい。
お金を払う価値なし、です。
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28 comments on “ここまでひどいか、日本経済新聞よ・・・”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
私もいわゆる大企業というところに勤めており、なんとなくそうなってしまう理由が分かる気がします。
結局のところ、記事は外部に向けた情報発信よりも、内部向きな色彩があるのでしょう。
「こう書いときゃ、無難だろ・・。」見たいな。
大企業の中間管理職くらいって、「上層部は、このように思っているはず。」と先回りして、上層部の思いつきのような発言から、それこそ2倍くらい仕事を作ることが多いですからね。
そのような積み重ねが、朝日らしい、毎日らしい、日経らしい紙面作りになって行くのでしょう。
朝日新聞の下っ端記者が、「南京大虐殺なんて、あったかどうかも怪しいもんだ。」という記事でも書けば、その記者は、(上層部では無く)中間管理職に抹殺されるでしょう。
もっとも、それ以前に、記事がボツになるので、普通の記者は、そんな面倒起こさないでしょう。
ぐっちーさんが正しい。でも明日への希望が持てない。多分日経を読んでいるような人は今にも倒れこみそうな馬体に必死に無知を(失礼!)ムチを入れて走っているような人たちだから、どんな些細で荒唐無稽なものでもすがりたい人たちのはずですから。退却ではなく後方転進!戦略的撤退!であります。まあ日本で成功したとも思えないことを、さらに大規模に後追いしているアメリカが成功すると本気で信じているような人はいないと思いますが。
日経新聞もグッチーさんのメルマガ読み始めてからは
かなり間引いて見てるつもりだったんですが、
今日の記事は、なにっ、そうか、米国の消費上向いてるのかと
最近の記事に中ではかなり強い印象を持って読んでいました。
(100%信用していました・・・)
ところが・・そんなこととは・・・
これ、グッチーさんのコメント読んでない人なら、
ほぼ100%信用してしまいますよ・・・
かなり強い印象を持って、アメリカの消費回復してきてるじゃんと・・
ひどいですね、これは・・・
日経に喧嘩売る人w
これでモーサテはまた遠のきましたな。
まさに新聞は読み方次第ではなくて、書き方次第ですな。
オイラは数字だけ、解説や予測は一切見ない。
まあ、あまり露骨な煽りなんかは裏読みしますがね(笑)
水島ナントカの一連の幼稚な売り仕掛けみても、出版メデイアなんて鼻から信用してませんわ。
日経だけとは・・限らない・・
一頃の公衆トイレ・・
これが・・綺麗に切って・・置いてあった・・
貧しい日本に・・相応しい・・再利用・・記事も・・拭き応えがあった・・
今は水洗・・
記事を使えば・・詰まるのです・・
一瞥した・・ぐっちーが・・咽に詰め・・目を白黒するように・・配管が・・
トイレで・・エコ出来ない・・新聞は・・使命の半分も・・果たしていないか・・・
ぐっち〜さんのおっしゃる事も分かるのですが、ニューヨーク長期出張から帰ってきた知人がニューヨークの景気は良いなどと言っているんですよ。そいつは別に変な男ではないですよ、、、。
あっちこっちから良い、悪いと真逆の情報が入ってくる、、、。
実に興味深いです。
市場はかなり強気に傾いてきたようですが気を引き締めておきたいですね。
どの新聞社の記事も 話半分以上とは思っていませんよ。
それにしても 「地方債発行、一部自由化へ」これはえらいことですぞ!!
役所に紙幣製造機を納入するの?
私の知人の会社は夏冬のボーナスの他に
期末賞与が支払われたと今年の4月に聞きました。
東証1部の食品関連企業です。
毎日8時出勤〜22時まで仕事があって
労基署なんかクソ食らえ状態だそうです。
しかし、出るものが出ているので多くの社員はヤル気満々とのこと
感じ方は、見ている企業によりけり、街によりけり?
しかし、新聞記者はそーじゃねーーだろー
マクロとミクロでモノを見なけりゃ・・
テレビ東京もクソ食らえでヨロシイではないですか?
山田 厚史氏に紹介してもらって
CSですが愛川欣也のパックインジャーナルにUBSの女性の方と交互に出演すれば
ヨロシイのでは?
生放送ですし、尺は長いし、独りで少々話が長くなっても問題無いし・・
笑
愛川氏も地上波での円高極悪説を
非常に疑っていましたし、ウソニュースに
辟易している様子でしたので・・・
朝日新聞が出資した放送局なのに
唯一、少し不思議な番組を流しています。
新聞は朝日も読売もetc・・・
読まないほうが良い!!
日経に限らず、最近の新聞なんて似たようなもんでしょう。
朝日新聞がそのいい例です。ロクに取材もせず、ただ思い込みで書いている記事だらけでないですか。
しかもタチの悪いことに、自分達の記事が正義であるみたいな感じが多いではないですか。
付和雷同型の、まるで似非新聞ですよ。
グッチーさんのメッセージも鋭く示唆に富んで有り難いですがコメントの数々にも感動を覚えます。
深い知識と洞察力を持っていらっしゃりながらの江戸の戯作のような・・・心強い気持ちを持ちました。
私の知り合いも不景気を感じさせない人達ですが、物事はそれも事実、また象の一部であることも事実なんでしょうね。
グッチーさんのメッセージを心待ちにして待っています。
コメントの皆様も有難うございます。
モーサテもいいですが、あそこは都合が悪いと消されちゃうんで、ぐっちーTVの復活お願いします。
TVが駄目なら、Podcastでぐっちーラヂヲでもいいかと・・・
ニューヨークの体感で景気が良いからそういう記事が書きたかったのでは?
そんな可能性もありますが、とにかくミスリードであれば苦情と注意喚起がオトナと言うものでは無いでしょうか?
仮にミスリード記事だったとして、それ1つで全てを判断するとそれこそ短絡的なミスリードになりませんか?
今回の憤り記事から感じるに管理体制とかそういうところへの不満ではないみたいですし。
日経もそうでしょうが,ブルームバーグもロイターもミシガン・サーベイの結果を景気回復の手がかりとしてかなり強調した報道になってますね.日経を特別な新聞だと思うなっていう主張には賛同します.
そうこうするうちに,ヨーロッパではスペインがビビりながら今年最後の国債入札,ハンガリーの格付けの引き下げ,独仏が欧州共同国債の発行に反対などで今日からの欧州連合首脳会議の特別な成果は期待できずなど,ヨーロッパが悪いのははっきりしてますね.
FTは濃い内容です。
16日からのEU首脳会議に先駆け15日版に独の前蔵相・財務相が\’Germany Must Lead Fight Back\’のTitleで共同寄稿しています。
社民党の立場からのMerkel批判ですが、ギリシャ・アイルランド・ポルトガルの国債はhair-cutしろと書いています。ポルトガル>未だ死んでいないんですが。
因みに隣の記事はSorosさんです。
これなら£2払って買う価値ありです。
まあ、経済に関しての「センセーショナルな話題(作り)」と「もっともらしい(ピンボケ)警告」の2本柱でもたせている点では卓越しているわけで・・・。
それが行き過ぎると人心が委縮してしまうのでたまにはこんな記事も書こうという心境では・・・。
「日本国債暴落・財政破綻」←→「アメリカ経済急回復」、どちらも『ありえねー』と思うのですが、この連中が自分の言葉に責任を持つなんてことはそれ以上にアリエネーとも思うのです。
確かに恣意的な記事は日経には多いと思いますが、意図がすぐわかるから、「まぁいいか」と。昔は、そういう記事で噴いたら逆張り指標に使っていました。意外と小さい記事におもしろい内容が隠されていたのを覚えていますが、この頃はどうなのかしら。グッチさんと同様、私も最近読んでいないのでわかりませんが、(あれ、読んでいないなら指摘できないから、目は通しているということかな?)日経は見出しだけで十分だと思っています。他紙や他のメディアの市場関係者の解説も似たようなものですが。新聞記事が随分(視点・内容とも)薄っぺらになってしまったのは残念です。朝日は国際面と土曜日の青いbeはなかなかいいと思いますぞ。
お金払ってるNHKニュースも、お金払ってない民放ニュースも見ていないです。
ちなみに、民放の女子アナコンテンツだけは、お金を払って見てます
ミスリード、困りますよね(^^;)
12/9付け「アメリカ州政府は本当にデフォルトするか?」にコメントしたBroadです。プロであるぐっちーさんに私の意図が伝わらなかったようで、そのまま放っておこうかと思っていたのですが、このエントリーを見て考えなおしました(^^;)
もう一度こちらの指摘を説明します。
ぐっちーさんは、
「もともと11月下旬に起きた地方債の保証業務を行っていたアムバックの倒産で一気に市場が崩れ、その後、QE2でもしかしたらこの地方債も買い入れ対象になるのではないかという観測が出て、急激に買い戻されますが、結局このニュース、Build America Bond(BAB) の廃止、というニュースでそのアムバック倒産時レベルまで急落という事態です。」
と書いています。
掲載しているグラフでは、急落局面は2回あります。11月中旬と12月上旬です。1回目の急落(11月中旬)が地方債固有の要因(=
アムバック倒産など)であることは間違いなく、国債とのスプレッドは拡大しています。
一方、2回目の急落(12月上旬)は、私がコメントしたとおり、債券市場全てが値下がりしており、地方債固有の要因ではありません。スプレッドも拡大していません。よって、「結局このニュース・・・」以降のコメントは間違いです。
地方債スプレッドが拡大したことを言いたいのなら、1回目の急落時のみと結び付けた文章にすべきですが、エントリーのタイミングやこの文章そのものから、普通の人は2回目の急落と結び付けるでしょう。(つまり2回目の急落でもスプレッドが拡大した、という印象を持つでしょう。)
なお、アムバックが倒産(チャプター11申請)したのは、11月8日であり、11月下旬ではありません。(これはただの書き間違いだと思いますが。。。でないと、文脈が通じませんし)
これで伝わりましたか??
(1)スポーツ放置。エビゾー記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101218-00000064-sph-ent
(2)小沢関連記事、マスコミ。
(3)ゼニゲバ・ジャパン、相続税関連税改正。…友愛(私語、死語、爆)無く、カネ勘定のみ。そのうち、ボケてりゃ、勝手に使い込めるように改正されまっせ、ホントに。
全国紙の中じゃ日経がまだ一番まともな気がするんですが。
ネットの情報だけじゃ世間の空気は分からないですし、定期購読はしないでもたまに目を通すくらいは私はしておきたいです。
WTI原油価格は11月に7%、12月に入ってから6%の上昇を見ました。この記事だけだとミスリードと言うことも可能ですが左右を見回すとまた景色が違うようですな。
>>by Broadさん
うふふ、ぐっちーも筆の過ちか?
誰だって過ちはあるだろう。単なる勘違いもあるだろうしね。
まあ、どうでもいいけれど・・・。
世の中平和だと言うことよ。わはは。
NJ在住です。社長はともかく、バイヤーレベルではNYCでの高価格帯販売はまだ厳しいというのが業界の認識ですね。まだ回復基調にはない感じです。一般消費者が対象のWMTやTGTも前年と比べて大きく成長はしていません。とりわけWMTに至ってはほぼ全ての品目で値上げをし、利益確保に走っており、混迷の度合いを深めてるのが印象です。
記事の内容がプアーでいい加減な記述が多かったよ。
何でこうなるかといういうと、一昔前までは、コネがある人物つまり大企業の役員、主要部長クラスのご子息を入社させ、そのコネクションをもとに企業の記事を書いていた経緯があるからだよね。そのため記者の経済に対する知識が薄いため金融系の内容は話にならないぐらいプアーであり、外資系金融に勤務している人たちからはかなりレベルが低い新聞の評価を受けているよね。(これは何度かブログ内でぐっちー氏も述べられていると思いますが・・)これが日本の経済紙のトップであるのだからどうしようもない。WSJを原文で読める英語力がある人なら日経なんか読まないでWSJのJAPAN記事でも読んでいたほうがいい記事に巡り会えるでしょう。
「アメリカ」って、豊かじゃなければアメリカでは無いんじゃないか?
マライアキャリーの録画コンサート(2006年)を見ながら。
そーいや、今度のアエラはT社のスクープネタがあるとか、、、
マスコミも、タブーが無くなってきたんですね♪
(自分たちが先に報道しないと、ネットで無料公開されて益々収入が無くなるから?)
グッチさん、日経は読まなくていいというレビュー。
そして、最近はアマゾンのレビュー。
2011年大予想系、シンタンクの本。
ほとんどのレビューが読む価値無しと。
怖いですね。