プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2007/07/31 11:35  | 野球 |  コメント(10)

長嶋茂雄


おかげさまでマーケットは小康状態でほっと一息。このまま動き続けられたらこっちが持たないくらいだったので正直助かりました。


CDSだけでもあれだけ動かれるとヘッジを掛け捲っている方としてはつらいっす。今のアメリカ市場の状況をあらわすなら、お互いにチェックメイトをかけちゃった所。より適切には下品な表現で恐縮ですが、「お互いに○ンタマを握り合っちゃった」状態と申し上げてよいと思います。これ以上どちらかが力を入れるとかなり痛い・・・・


前回LTCMの時に最初にトリガーを引いたベアスターンズが今回逆に惹かれる側に回っているというのは何とも歴史の皮肉というしかありませんね。こういうのを因果応報というのですよ、グリーンバーグさん。


ってな訳で人の上にたつひとはこういう部下、というか実際のフロント一列で文句も言わずに汗にまみれてフォワードとして組み合った人々の嘆息に耳を傾けねばならぬでしょう。


副会長だより


 さくらの永田町通信


もう気持ちが痛いほど伝わってきます・・・


さて、表題の件。 大嫌いな日経ですが、実は最近これだけは読んでました。長嶋さんの「私の履歴書」が本日終了。よくできてましたね。このコーナーはもちろんゴーストライターがいる訳です。長嶋さんの話を聞いて、こうして文章にする専門の方がおられる訳です。当然その方の力量によって随分読んだ感じが変わりますが、今回の方はとても上手ですね。長嶋さんのお話になってる内容がそのままライブ感覚で伝わってきましたね。読み応えがありました。


ぐっちーは長嶋さんの4軒となりに住んでたことがありまして、小学生のことですから、学校で「長嶋選手がとなりに住んでいる、すっごく仲がいいんだぜ!」、などと吹聴しまっくっていましたら、じゃあ、サインをもらってきてくれや、という話になりました。


当然仲がいいはずはなく、途方にくれて長嶋さんの家の前にずっと立っていたら奥様(と思われた)が出てこられました。「何をしているのか?」 と聞かれ、「実はかくかくしかじかで長嶋選手のサインが欲しいんです」、といったところ、「じゃあ、帰ってきたらサインさせてもっていくからね、どこのおうち?」と聞かれ、帰ってきました。


家で父親にその話をしたら、「ばかだなー、あんな有名人がそんないちいち子供にサインするわけないだろー、まして家に奥様が持ってくるなんてこたーねーよ、第一それ、お手伝いさんかなんかだろ」、と一蹴され、まあ、そうだよな、としょげていましたところ・・・・・


2週間たったある日曜日、本当に奥様が10人分のサインとホームラン賞でもらってきた明治チョコレートを1ケースもって我が家に現れたのですね。オヤジはほんとにきた、とひっくり返ってましたが、我が家全体がそれ以来長嶋選手の大ファンになったことはいうまでもありません。


そういう人なんですよね。因みに長嶋選手のサインはお宝にはならんそうです。そうやってすぐサインしてくれるので、出回っている数が多すぎるんですって(爆)。長嶋さんらしいエピソードですよね。なんかそんな長嶋さんの温かみが伝わってくるような私の履歴書、久しぶりに日経に感謝してます、はい。

メルマガの申し込みにはご登録のお手続きが必要です。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

10 comments on “長嶋茂雄
  1. Unknown より
    Unknown

    高校大学時代のシゴキの話には 凄みがありましたね。

  2. ペルドン より
    長島さん・・・

    町内の副会長さん、自分の失言には絆創膏が張ってありますな。
    サクラさん、葉桜か夜桜か存じ上げませんが、ただ御殿女中の悲哀がヒシヒシ迫ってきますね。涙でタオルが濡れた。

    いろんな幕府があり、我等はその一つの滅亡を実況中継されながら、ムシロ旗を立てられる幸運にありつき、歴史上の大衆になれるのであります。なんたる幸運!!

    次期最有力首相候補、ポストあべは一郎さんと衆目見る前に、現実に、事実上第二の首相が誕生してしまった。

    霞ヶ関が雪崩を打って押し寄せているでしょう。財界も献金を二分しなければならない。

    代議士家業は失業手当が付かないのが玉に瑕、絆創膏では手当出来ない深さがありまして、民主党が転職先になりかねないか?

  3. B より
    ファン

    いい話ですね。私もファンになりました。昔からファンでしたが改めて。
    NY株式はあと2波乱位で収まるような気がしますが。虎視眈々と狙ってます。ちょっと勇み足で買っちゃったのもありますが。(笑い)

  4. まっきー より
    お宝

    初めまして。
    当時のお住まいは田園調布でしたか?
    小生も長嶋さんサイン入りボール、小学生の頃に手に入れて持っています。あの頃、本当に我らのヒーローでした。もらったサインボールを友人に配ったぐっちーさんもヒーローと仰がれたかもしれませんね。
    時々 オークションサイトに出してみようかなどと不謹慎なことを考えておりましたが、お宝にならないんですね。(だからというわけではありませんが)自分自身の宝として長嶋選手と育った思い出と共に大切にしたいと思います。

  5. JAS○A○ より
    Unknown

    初めまして。

    ぐっちーさんのブログ、
    毎回毎回ほんとに楽しみに拝見させていただいております。

    きっかけがあればいつの日かコメントを…
    と思っていたのですが、
    今回のエピソードにあまりに感動いたしまして…

    私、G党ではないのですが、
    今月の「私の履歴書」。
    力作でした。

    泣きました…。

  6. MI?6 より
    2年目からファン

    ずっと引退まで長嶋ファンでしたから、ご近所に住んでいらしたぐっちーさんがうらやましい。

    上北沢ですね。

    長嶋の引退試合を仕事サボって見てました。ダブルヘッダーの第2試合。日曜日が雨で月曜日の再試合でしたが、後楽園球場は満員でした。最後の打席。最後のボール。打ってくださいというストレート。ショートゴロ。ダブルプレーでチェンジ。

    涙・なみだのセレモニー。本当に悲しかった。長嶋のいない巨人、プロ野球なんて想像もできなかったし、想像もしたくなかった。

    「わが巨人軍は永遠に不滅です」とずーと記憶していたのですが、永遠でなく永久なんですね。
    あんな強烈な思い出でも記憶違いってあるんですね。

    イチローでも、あの長嶋のゴムボールがはずむような躍動感、全身を使って「野球ってこんなに楽しいゲームなんだよ」とファンにアピールする表現力には、はるかに及ばないでしょうね。

  7. pasha より
    古き良き

    いつも楽しく拝読しています。
    長島さんのエピソードは古き良き田園調布ですよね。
    ぐっちーさんは三丁目ですね。僕は4丁目、宝来公園から坂を登りきった辺りで、育ちました。
    多摩川グラウンドのおでん屋”小池”は今どうなっているのでしょう?
    現役時代の長島さん、王さん、国松に柴田に黒江の姿をしばし思い出しました。
    ジュニアカズシゲが地元でチャリに乗っている姿も数年前に見かけましたが、一般的にはなかなか理解してもらえないだろう古き良き田園調布の機微というか乗りが懐かしいです。
    明治のチョコレートですかあ。

  8. Unknown より
    長嶋と王

    私の履歴書を読んで、人気の秘密がわかりました。
    ほんとに「そのまんま」の人、正真正銘心身ともほんとの一流の方のようです。
    脳梗塞のあとの対処の仕方、復帰の仕方などもそのままの努力家で、多くの同病の方はどれくらいはげまされているか。そういえば王さんも。
    野獣が跋扈する金融の世界とえらい違いだ。
    おなじ人間のすることとは思えないことばかりで、どうなっているのでしょう?

  9. かんべえ より
    お宝

    東郷平八郎の「書」も、たくさんあり過ぎてお宝にならんのだそうです。彼は日露戦争後に長生きをして、地方に行くたびに所望され、「皇国の荒廃この一戦にあり」を書いたのだとか。逆に山本五十六は非業の死を遂げたので、書は希少価値だそうです。

    ちなみに前者は墨痕淋漓、きわめて男性的な筆遣いですが興趣に欠け、後者はたおやかで女性的な字で、まことに意外な感があります。

    すいません、まったく余談でありました。

  10. すみちゃん より
    Unknown

    ぐっちーさん いつも楽しく読ませて頂いてます。とても勉強になります。

    私の家内は、上司が、ヨーロッパに赴任になる際の歓送会を、田園調布の焼鳥屋でやったそうです。(長嶋が来ることで有名な)そうしたら、たまたま長嶋がやってきたそうで、店の主人の”呼べば来てくれるよ、呼んでごらんよ!”という後押しに、みんなで、”長嶋さーんと”
    呼んだそうです。  そうしたら、”やあ どうもー みんな集まって今日はなんの集まりー?” ってしゃべりながら、よって来てくれて、
    ”この人がドイツに赴任するんですー” って話したら、”そう、ドイツの何処? ん デュッセルドルフですかー あそこは日本人がおおいんですよねー” などとひとしきり話したあと、皆の中に入って一緒に写真をとらせてくれたそうです。

    そんなどうでもいい一般人に、あのテレビの中の愛想のまんま 笑顔で接してくれる。 その時の歓送会が思い出深い歓送会になった
    ことは言うまでもありません。 みんなもちろん長嶋さんのファンになったそうです。。。

    皆さんのエピソードに触発されてわたしも書き込ませて頂き毎s他。 影のない、一年中日なた お日さまのような人ですね。。

    ではまた

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。