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2015/02/18 16:03  | 国際問題 |  コメント(11)

ロシアからの手紙

ロシア情勢はおおむね私がご報告した通りの方向に向かっています。

【AFP=時事】ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力との間で激戦が続いていた同国東部の鉄道交通の要衝デバルツェボ(Debaltseve)が18日、新露派によって制圧された。ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、破たんした停戦合意の施行のための欧州連合(EU)による平和維持部隊派遣を要請した。(AFP=時事)

引用
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ロシアからの手紙
*****************

この所途絶えがちだったGHPグループからのロシアからの手紙が久々に届きました。
これが例によって実におもしろい。

日本では4か国首脳によるミンスク会談で停戦合意ができ、ピンチに立たされたプー
チンが歩み寄ってきた、という報道がほとんどですね。しかし、ロシア側の報道では
全く違うのです。そもそもロシアはウクライナでの戦闘自体やっていない、と言う主
張を繰り返しており、つまり停戦合意というのはこれまでも昨年9月以来守られてい
る、という立場です。

従って合意するも何も、そもそもロシア側は派兵の事実すら認めていない訳ですから、
昨年のミンスク合意を改めて確認しあった・・・・という認識なのですよ。
こんな報道日本ではみませんよね~。
でも先方の理解はそうなのですから、停戦合意といっても新たなものではなく、
まして2月16日までに合意順守が確認できなかったら追加制裁、とドイツが主張していても、
今までもやってないんだからね、今さら言われても知らないよ、
とロシアが開き直ると言う事になります。

(中略)

つまり停戦合意が新たになされたと思っているのは日本の報道機関だけで、少なくと
もロシア側にそういう認識はゼロであります。

このレポートでも9月のミンスク合意に基づいて、すべての外国の(ロシアのではな
い)軍隊を撤収するとされている(つまりウクライナも)、という文章の後に

while Russia repeatedly claimed not having them on the ground

という一文が付いてくるのです。つまり、そもそもロシアは何度も軍隊なんて派遣し
ていないと繰り返して主張しているんだけどね、という点を見逃してはいけません。

また、ウクライナとロシアの国境線の設定については2015年末までに! ロシアと議
論して決定する、という一文まで入っています。なんじゃそりゃ、ですわね。結局ウ
クライナとロシアの直接交渉に任せる、という結論なわけですから、ロシアから見れ
ば何一つ譲歩したものはありませんよ、ということです。
(続く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、ロシアがウクライナに対して出ていけ、と言ったところで、ロシア側にしてみればミンスク合意に反することはなく、ロシアはそもそも戦闘していないんだから、ウクライナこそさっさと武器を捨てて出ていけ、という話になり、実際にウクライナはさっさと撤退してしまったというテイタラク。なぜか?? その他の欧州から一切支援がないからです。遠巻きにけしからん、といって制裁を加えるだけで、ウクライナ軍の支援など全くしない訳ですからひとたまりもありません。
国連に提出された停戦合意の順守決議も提出したのはロシアですから、これはお笑いのレベルです。

更にこの先アメリカ主導で制裁を続けてもロシアが失うものはあまりないのです。
原油は順調に生産が続いているので、とにかく日銭は入ります。

困るのはそれらの掘削危機や技術を売ってしまった欧州の企業で、50年後は知りませんが、当面ロシア向けに商売が一切できないどころか(輸出禁止商品になっている)、これまでの巨額の売掛金をとりっぱぐれる、という大きなリスクを抱えている訳です。

大手の借り手に金はないぞ、返せないぞ、と言われると困るのは貸しての方、と言う話はリーマンショックのみならず、これまで繰り返し起きてきた資本主義における一つの「鉄則」です。

このゲーム、、すでに決着がついてしまっているのです。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

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11 comments on “ロシアからの手紙
  1. nanashi より:
    ♪いつ~いつ いつま~で~も~ 待っていると~

    シベリヤからの手紙(違うか)て言うのは相変わらず独創的でありますな。
    まあこのウクライナのゴタゴタもある種の茶番劇のような物でありまして、何と言うかロシアの影響下にある地域にしょうもないプロレスを欧米が仕掛けてきたところ、親露派(っていうかロシアそのものなんですが)がガチ切れしてここまでの事態になってしまった感がありますねえ…。ウクライナの政権内部もネオナチがかなり絡んでいる模様ですし、どうしようもない事をオバマはやらかしたと思います。日本はある程度距離を置いて静観していた方がいいかと思いますな…。

  2. ペルドン より:
    ロシアからの頼り

    天然硝子・・
    ロシアから・・覗けば・・ぐっちー解説通り・・
    通りだが・・
    こちら側から・・
    覗けば・・
    元々ロシアの領土だった・・今でも・・との潜在意識ある・・
    あるから・・
    弱弱しい・・

    軍勢繰り出せば・・多少の変化あるだろうが・・
    あっちは・・強そうだ・・
    万が一あれば・・少々の戦死者では・・済まない・・
    大事になれば・・天下分け目になる・・
    しかし・・トキの声・・出さねばならん・・

    ギリシャ・・どうした・・
    プーチン大帝・・指揮してるとしか・・考えられん・・
    領土・・刈り取られる・・ウクライナ・・
    慰謝料出せ・・ギリシャ並に・・言い出す・・言い出している・・

    オバマ・・
    全く頼りにならん・・米大統領・・声だけで・・金出さぬ・・
    天然硝子で・・覗かなくとも・・
    各々方・・
    不利ではござらんか・・・(笑

  3. 恐ろしや より:
    嘘つき国家

    北方領土にしても、ロシアは終戦間際に日ソ不可侵条約?を一方的に破って乗っ取ったものですが、自分の領土だとずーっと言い張って返そうとしない。ロシアというのはそういう嘘つきで破廉恥な国ですよ。だからウクライナ紛争にしても裏で新ロ派を強力に操って自分達は何もしてないと(あの強力なソ連製の戦車群は何処から持ってきたのかな)、知らんふりしてるだけでしょ。汚い国ですよ。可哀想なのは何の罪もないのに巻き込まれ殺されたり家を破壊されたウクライナ市民です。まあISにしてもそうですが、世の中常識の通じない理不尽が覆い尽くしています。人類というのは基本的に殺し合うというDNAが体内に埋め込まれているのでしょう。中国だって虎視眈々と狙っています。チベットとかウイグルを見れば他人事ではありません。

  4. 空の財布 より:
    で?(笑)

    ロシア危機は無い?

  5. 山紫水明 より:
    後はどうなる

    ロシアもギリシャも我が儘・身勝手な主張をして、自爆するぞと脅して
    いるようですが、仮に彼らの思い通りの結果になったとしてもその後はどうなるのでしょうか。
    ロシアにまともな商談をもちかける会社があるのでしょうか。
    ギリシャの国債を普通の条件で買う投資家がいるのでしょうか。
    彼らのやっていることは短期的には国益と言えるかもしれませんが、長期的に見て、自国に不利益をもたらす行為としか思えないのですが。
    この2国だけでなく、日本の近所の国においても、今から投資する会社が将来理不尽な扱いを受けて損をしたとしても 「おバカさんね、あんたが悪のさ」
    という感想しか持てません。
    ま、投資は自由ですが。

  6. 只野主任 より:
    ロシアの真の実力は?

    日韓協定、日中平和条約も金さえ入れば後は破るためにあるということですから、日露平和条約も交渉だけは百年続けても締結はダメです。恐ロシアはたしかにそうゆう国ですが、米国ですよ北方領土もウクライナも竹島も尖閣も仕掛けているのは。ウクライナも白ロシアもロシアそのものなんだから手を出すなって。面倒見る気もないのに戦わせるから怖いよね。だいたいドイツ統一の時の代償として手を出さないことになってたでしょ。EUいじめなのか、事前にギリシアに手を出すのを予防してるのか、ネオコンがうごめき始めたのか、いつも米国のお国の事情からでてくるわけの解らない仕掛けには辟易します。本当にロシアが新冷戦を望んでいるのなら、日本にとってはかつての懐かしくもありがたい話で大旦那様の行動も予見可能になってだいぶ助かるのですが。そこまでの力があるようには思えませんが、芽のうちに摘み取るということでしょうか。この鉄則、国家間だとまた結果が違うのでしょうね。

  7. サイノス より:
    格付け会社に・・・!?

    「日銀・黒田総裁、安倍首相に財政健全化に本腰入れるよう強く求める」
    http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00286617.html
    ~~~
    先週行われた経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が、日本国債が格下げされた現状について、極めてリスキーと指摘し、安倍首相に対して、財政健全化に本腰を入れるよう強く求めたことが、FNNの取材で明らかになった。
    関係者によると、2月12日に行われた経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁は、民間の格付け会社が、2014年、日本の国債の格付けを引き下げたことによって、国債を保有する日本の銀行の経営に対する影響に懸念を示したうえで、状況は、極めてリスキーと指摘した。
    これを受け、安倍首相は、格付け会社に働きかけるのが重要との考えを示したが、黒田総裁は、格付け会社のトップと話した際に、格付けを変えることはできなかったとしたうえで、安倍首相に対し、財政健全化に本腰を入れるよう強く訴えた。
    日銀総裁が諮問会議の場で、首相に直談判するのは異例で、政府の財政健全化に向けた姿勢に、あらためて強い危機感を表した形となった。
    ~~~(FNNニュース)引用終わり

    山口さんは著書で「格付け会社はサブプライムローン問題を見ても
    いい加減でプロの投資家は格付け会社の格付けなんて誰も気にして
    いない(意訳)」と書かれていた為、上記ニュースをご覧になられた場合
    どのようなご感想を持たれるのか大変気になりました。

    素人の私などは狼狽してしまうような内容で、メルマガでもブログでも余裕が
    おありならご解説いただけますと幸いです。

    誠に勝手なコメントで大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

  8. パードゥン より:
    絶好調の米FRBでさえ腰折れ懸念してるのに

     財務省OBの日銀総裁は消費増税を催促したようですね。
    橋本さん、安部2次、今度やったら3回目の腰折れですよ。
    痛み止めの公共投資下でも、充分に景気はギックリ腰ですよ。

     たしかに日経だけ不気味に上がってますが、上がったものは
    下がるわけで、下がらんように、カンフルのバズーカ3やるからさあ~
    とかオネダリしちゃったんですかね。

     とりあえず、2月は中国から春節で爆買の応援団がきてくれる
    ようですから、勝負は3月ですね。

     

  9. 燃えないゴミ より:
    誤った見方でしたらすみません

    創刊以来メルマガを購読させていただいております。
    妻がロシア出身なので今回の紛争については妻共々とても心配しております。
    妻はロシア人ではなくタタール人(ヴォルガ・タタール人、クリミア・タタール人とは別民族です)という少数民族出身で宗教もイスラム教(穏健を通り越してごくゆるい籍だけの教徒です)。私はロシア語は分からず、ロシア関係の仕事や活動もしておりませんので、本当に限られた事しかわからないのですが、自分の経験したロシアというのはメディアやネットで伝えられているものとは異なるので今回の問題もどう受け止めていいのか少し戸惑っております。
    ニュース等ではロシアという国にはロシア人しかいないような伝えられ方をしているのですが、実際のところはかなりの多民族国家でモスクワから僅か数百キロの地域にはイスラム系民族の自治共和国があったり、様々な民族がひしめき合って暮らしているような状態です。例えば妻はウラル地方のウドムルト共和国出身ですが小さな自治共和国の中に原住民のウドムルト人をはじめロシア人、タタール人等と文化も宗教も異なる住民が混在して暮らしております。母語、民族、宗教、文化も様々でロシア語やロシア文化でつながり何とか共存しているという感じでしょうか・・・そういう環境下に生きて来たので、妻は「民族」にとても敏感でスポーツ大会でロシア人選手が出てくると、いつも名字から出身を推測する癖があります。名前や名字を聞くとおおよそどこの出身かわかるようです。ちなみにロシアの少数民族の中にはヨーロッパの民族とルーツを共有する民族も多いそうで、ウドムルト人はフィンランド人やエストニア人に近く、通っていた都心の日本語学校でフィンランド出身のクラスメートからウドムルトを知っていると言われビックリしたとのこと。ヨーロッパ人とロシア人が全く敵対しているかというと必ずしもそうではなくて、ロシアの中には自分達の遠縁もいると思っている欧州人もいるようです。
    幸いロシア人と大多数の少数民族人の関係は現在の所まずまず良好。プーチン大統領も必ずしも積極的ではありませんが「今はプーチンしかいない」と皆支持をしているとの事。この複雑な多民族国を強力にまとめていけるのはプーチンを置いて他にいないという意味のようです。
    ただ、今回のウクライナ問題は民族問題という視点で考えると、プーチン大統領は楽勝どころか一歩間違えると大変な事になると相当悩まされたのではないかと私には思えてなりません。日経新聞には1行だけ触れられていましたがこの問題を迂闊な譲歩など誤った対応をして民族も宗教も異なるタタールスタン等に飛び火すると、周辺民族も巻き込んで深刻な問題になりかねず、譲りようのない話だからです。(この視点から良心的に解釈するとすれば、今はとにかくウクライナ占領以前に問題再発の芽を全て摘んでおこうと必死なのではないでしょうか?)
    昨年のW杯サッカーの時期にNHKでボスニアチームの特集番組があり、その中で昨日まで一緒にお茶を飲んでいた人同士で殺し合いが始まりやがて凄惨な内戦に至ったとあったのですが、「ロシアもこんな事にならなければいいけど・・・」と2人で心配したのを覚えています。当事者に最初その気はなくても、周囲に煽られいつの間にか対立し殺し合いを強いられてしまうのですから、民族対立や戦争は本当に恐ろしいものだと思います。今はただ今回のウクライナ問題が早く解決しロシアにもウクライナにも平和な生活が戻ることを祈っている次第です。
    下手くそな文章をダラダラ書いてしまい申し訳ございません。

  10. ひこぼし より:
    ルーブル建・債券

    ロシア・利付国債 2027年2月3日

    http://www.hs-sec.co.jp/bond/foreign/bond_secondary/products.htm?label=RUB_20270203

    利回り
    現地通貨建て・年10.73%

    日本での販売価格も為替動向を反映するようなので
    利回りはもっと良くなっていそうだけど
    それにしても
    すごい利回りだにゃ~

    果たして満額・・・
    いや
    償還されるのであろうか・・・・・・

  11. 只野主任 より:
    民主主義はいらない国々

    ロシアと中国のような広域国家は少数民族を多数抱えているので圧政が望まれ、何かあれば機関銃ではじから殺して地下に流し込まないと国家を維持できません。米国が突つけば簡単に争乱をおこせますが、中国に対しては今のところ手取り足取り育てているという段階です。ここには民主主義のみの字もありませんから民主化するというのもイスラム諸国と同じで、米国も本音では不可能で自分に歯向かいさえしなければ独裁国家のほうがやりやすいと思っているのでしょうし現に事実です。近代民主主義国家を押し付けが可能か難しいですね。なぜ日本は史上占領政策があんなにも上手くいったのか相当不思議なのでしょうが、おそらく天皇制が原因と察しているでしょう。民主主義と資本主義が成長できたのはヨーロッパと同時期に幕藩体制のような封建制度を経ていたかららしいです。韓国は日本の植民地であったこととそれに続いて戦後日本から資金と技術をもらえたからだと米国の学者が発表してますが、その資料となったと思われる朝鮮統治マニュアルを米国は返還してくれません。韓国は日本に邪魔されなければ自然と成長できたといっていますが、おそらく満州と共にロシアの植民地になっていて今頃自治区でしょうしウクライナのような待遇ではないでしょう。そしてやっぱり昔ながらの中国の自治区の方がよいと抵抗しているのではないかと思われます。

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