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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2014/03/05 21:10  | マーケット |  コメント(10)

アメリカの財政


オバマ大統領の予算教書が提出されている。

各社ともちゃんと見たのかよ、と言いたくなるような記事で、朝日は増税によって低所得者層向けのプログラムを実行、と書き、あたかも増税一本に絞っているような感じです。

今回最もちゃんと書いていたのは日経で、逆に600億ドルの中低所得者向けの減税がなされ、低所得者向け支援プログラム560億ドルが富裕者税増税によって賄われるとされている。内容から言えばこれが正しい。なぜ、増税、という話が独り歩きするのか、よくわからないですが・・・

さらに有料の読者の皆様はご存じですが、アメリカの財政赤字削減のペースは好調な企業業績と税収により予算局の予測よりかなり早く縮小している、という事実があまり指摘されていません。

例によってメディアの勉強不足な訳ですが、景気が良くなれば税収があがり、財政赤字のコントロールが可能だということをアメリカは実地で示している訳で、景気が立ち上がり始めた途端に消費税を上げてあげてしまう、あほぼか政策をとっているどっかの国とは天と地の差で有ります。

消費税の分を低所得者層向け減税で、という話でも出てくれば別ですが、復興税も大企業だけ撤廃するなどすべて所得税と住民税で搾り取られる庶民とは別世界。アメリカが日本の真似をして中小企業育成のための減税を行ったりしていたことに比べると、日本はその強みである中小企業いじめ、に加担していくというなんとも不可思議な政策。

税制は国の形を規定する最も大事な政策なのですから、もっとまじめに取り組んでもらいたいものです。

ということで、今日からオーストラリア。

紫波町の姉妹都市(町だな)のスタンソープ Stanthorpe という所に行ってきます。
ご報告は現地から!

では。

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10 comments on “アメリカの財政
  1. パードゥン より
    グッチー、ソープへ行くの巻

     ベルドンさんに冷やかされそうですね。 
    オジン社会では意味が違う(笑) もっとも、カタカナだと同じだけど綴りを見てよ! かな? 英語通のグッチーからすると。

     記事の”アメリカ低所得者向け支援プログラム560億ドルが富裕者税増税によって賄われる”というのは日本でもやったらいいですね。 新興財閥の面々が孫さんの2兆円近くを最高に〇兆円台ですからね、フォーブス最新記事によれば。  竹中小泉改革に庶民が協力して規制緩和したおかげですからね、庶民全員対象は無理でも、低所得者むけの支援で還元してもらってもバチはあたらない。

     江戸時代も時々、大店から貧乏長屋への振る舞いを幕府が強制したようですから(落語ネタだから違うかな?)

  2. レイ より
    小泉政権

    時代の税収回復に大きく寄与したのは、

    竹中大臣による、

    金融機関の不良債権処理のプログラムと

    資産流動化の法整備だと思っています。

    このように大胆な政策で、外資の投資を呼び寄せることが、

    景気回復の肝だと思いますが、

    今の自民党にそれを期待するのは無理か。。

    まず、郵便貯金と簡保をぶっ壊して、制度にたかる役員どもを一掃することですね。

  3. 山崎 より
    財務官僚の力

    消費税に関しては、一度通った法案をもう一度修正するのは難しいのでは。
    まぁこう書くと、安倍さんを擁護しているみたいでアレなんですが(汗
    安倍さんが内閣潰れてもいいという覚悟なら止められたかもしれませんが、
    まぁそういう覚悟もないでしょうし。

    やはり財務官僚の力は強いです。敵に回すと非常に厳しい。

    現実的には、消費税で増えた税収で、中小企業や個人等に何らかの恩恵
    (他の税金の減税か、その他の方法かは分かりませんが)をもたらす政策
    を実行する、とかになるでしょうか。

  4. ペルドン より
    藪睨み

    スカート下・・
    覗き見するような・・
    情報ではない・・

    ありきたりのニュースでさえ・・
    日本のマスコミ・・
    あてに出来ない・・

    となれば・・
    NHKも・・民間テレビも見ず・・新聞も読まない・・
    見てるのは・・
    CNNやBBCのみ・・
    怪しげな世界とは・・無縁・・惑わされる事はない・・
    労せず・・賢者に・・(笑)

    新会長・・
    何を口走ろうと・・料金払っていない以上・・無関係・・

    「景気が立ち上がり始めた途端に消費税を上げてあげてしまう、あほぼか政策をとっているどっかの国」

    これは無関係で居れぬ・・
    益税・・潤う連中・・色めいている・・雨を恋い焦がれる蛙のようだ・・
    増税に合わせ・・欧米並みに・・ひもを締める・・知恵・・あるだろうな・・
    あの顔・・観てると・・ありそうにない・・

    消費税以上・・賢くならねばならない・・
    その為には・・アメリカ経済分析・・ぐっちーレポート・・
    とぐっちー言う・・

    増税直前・・腰が低くなった・・(笑)
    頼みの綱に・・アル中になられては・・困る・・
    消費税増税・・考えると・・飲まずに折れないって・?

    幸い・・スタンソープ出張・・
    又・・ゾロゾロ女子大生・・卒業旅行でない限り・・ビールが合う・・気候・・
    葡萄も名産・・地酒掘り当てた・・なんて僥倖ないだろう・・・(笑)

  5. パードゥン より
    グッチーもオーストラリアとは

     クロコダイルさんの所に投稿していたのですが、給与最低水準も世界一、住み易い都市の多さもカナダと並んで多いようですし、ぜひ、グッチーポスト読者の小規模投資に向いた案件をつくってください。
     カンガルー・ワインは辛い気がして苦手です。 準ソムリエのご意見は?
    紫外線が強いから葡萄がだめ? 投資案件には向かないような。

    (以下、中国との関係を投稿してました)
     オーストラリアと中国は海洋権益問題もおきそうもない距離ですから、今後も中国の恩恵で底堅いのでは?  インフラ投資と軍需投資だけでも世界平均2%より高い成長を中国はするでしょう。 PM2.5汚染もさすがに届かないでしょうから中国の金持ちきてくれるでしょ(笑)  

     何か個人投資家向きの小規模投資がオーストラリアにはありそうな気がするのですが?   クロコダイル・コンドミニアムを債権発行して建てて、グッチーポスト読者にレンタル商売するとか、中国人向けのクロコダイル・ステーキの万漢レストランをするとか(笑) 

     世界第2位の経済大国が世界平均の2%を超える7%成長をするという事は凄い事で、相互不利益の少ないオーストラリアは数少ない日向ぼっこの先進国のような気がしますが、いかがですか?   11日連続運転でバス事故を又起こした悲しい安月給の非正規日本と違い、庶民の給与が高いだけでも凄い。

  6. カラオケ好き より
    GDPデフレーター

    日銀の緩和策でどれだけデフレ脱却が進んでいるかを見る指標の1つとして、「GDPデフレーター」がある。これは、「実質」値と「名目」値を変換する係数であり、市場のインフレ観を最も実感に即して示すものとされている。
     公式で、GDPデフレーター=国内物価上昇値+輸出製品物価値ー輸入製品物価値、となっている。
     残念ながら、この指標値で見ると、2013年全体が前年同月比でマイナス、0.6%、2013年10月~12月で前年同月比でマイナス0.4%となっており、むしろデフレ進行が止まっていない様な状況さえ示している。

    では、対策としてどの様なことが考えれるかに関して、素人ながら少し考えてみた。
    ・国内物価上昇プラス
    →公共事業促進、税の抑制、規制緩和促進、雇用安定化、社会保障の安定化
    ・輸出製品物価プラス
    →為替円高、輸出製品の付加価値向上、国家的なブランドの向上
    ・輸入製品物価マイナス
    →為替円高、ETA・FTA・TPPの促進特に関税の限定化促進、米国シェールガス、ロシアの天然ガス等資源選択の多様化と国内エネルギー等資源(メタンハイドレード、レアメタル等海洋資源の)掘削技術の開発・設備投資促進、原発の検討、再生エネルギー開発のための発送電分離等の法整備促進
    て、概ね、政府の方針か?でも、こういうまとめ方で考えると、多少株価を犠牲にしても、若干の円高傾向は、むしろ好まれる?かもしれない。

  7. マツカイ より
    日本人はモラルが高い

    今朝羽田でトイレに財布を置き忘れてしまった。気付いて引き返したがありません。仕方なく搭乗しようとカウンターへ、なんと財布が届いていました。カードも現金もそのままで。感謝とともにグッチーさんの話しを思いだしました。

  8. まくろ より
    カラオケ好きさん

    全体のGDPデフレータへの寄与という意味では内需デフレータ(+)、外需デフレータ(-)の傾向がある、とは言えますが

    GDPデフレータ=名目GDP/実質GDPです。

    実質GDPは構成需要項目を需要項目ごとに算出したデフレータを使って算出したものを合算していますので、需要項目ごとのデフレータの単純合計=GDPデフレータにはなりません。

    輸入物価が大幅にプラスになっても、輸入数量の減少が大幅に下がれば、GDPデフレータへの寄与は無くなるか、マイナスにすらなります。

    指標には一長一短ありますので、市場関係者はGDP「も」見ている訳です。

  9. TUNG より
    EURO

    ユーロ強い、なぜ?
    デフレ通貨はファンだ関係なく強くなるのか?

  10. 偽ペテン師 より
    笑ってしまうぜ

    マスコミ注目のくだんのペテン師が会見を行った。全く大笑いである。まずは長髪と髭を切ってサングラスもないというフツーの出で立ちがいかにもペテン師らしい。しかも耳は完璧に聞こえているようである。
    そして会見の中身はウソの取り繕いと共犯者に対する反論、挙句にその共犯者を訴えるという。ペテン師らしい見事な論点のすり替えであるである。共犯者のことを攻撃する前に、騙して利用した震災被害者に謝ってはどうかな。このペテン師殿、反省など心にも思っていないようである。
    例によって馬鹿なマスコミは、これで視聴率や売り上げが稼げるネタを与えられてしばらく舞い上がり大騒ぎするのであろう。皆様のNHKまでもが昼のニュースのトップで取り上げる始末である(それよりNHKスペシャルでどうして騙されたかの検証と反省番組をぜひやってくれよ。NHKのほうかむりは見苦しい限りである)。もういい加減に茶番劇に付き合うのを辞めたらどうかと思うぜ、全く日本は平和なんだなあ。

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