2005/06/19 14:58 | 音楽 | コメント(14)
マウリツィオ・ポリーニ
別にエッチな事を考えていたわけではありません。(笑)
マウリツィオ・ポリーニの11月リサイタル、しかもショパンプログラム!! の会員先行予約だったんです!!
しびれました、なんたって全然つながりません・・・おい、頼むよ、おじさん・・・
1時間半たってやっとつながり、オペレーターのオネーさんに、「せっかくですが、売り切れがありまして・・・・」と言われ、
なに??、それはねーだろ、と思ったら、「C席が売り切れました」・・・・はよー、いえ、おい、本当におこるぜよ。
と言うわけでめでたくS席をゲットしたのであります。なけなしのお小遣いからの出費であります(グスン)
一部の人には私が実はクラシックオタクで、3歳の時からピアノを弾いているというとんでもない嘘のような事実が知られているのですが、その通りです。さすがに今は衰えましたがまだ弾いてます。そういうピアノを弾くやつから見るとポリーニは神様です。どうひっくり返してもこんなピアニストは二度と出てこないでしょう。
何を弾かせても上手いのは上手いのですが、ポリーニのショパンが中でも凄いのは皆様よくご存知のとおりですね。では何が凄いのか??
一言で申し上げると「スピード違反のショパン」であります。これだけのスピードでショパンを弾いて(指使いがとてもむずかしいのですよ)一音たりともはじけず(音程の強弱が乱れないと言う意味)水が流れるように引き続け、なおかつ全体の陰影を失わず、弾き続けていくテクニック・・・しかもミスタッチが一切無い!!(晩年のホロヴィッツはミスタッチだらけで本当に残念。ピアノ演奏は確かに表現力なども必要ですが、それもミスタッチが無いと言うのが前提になり、最近あちこちで見かける、なんとかヘミングなどは問題外、であります。「魂の」、とか言う前にテクニックを鍛えなきゃーいけません)
ホロヴィッツ、ルービンシュタインといった名だたるヴィオルトゥォーゾでさえ到達できなかった世界をポリーニだけは持っているのです。後にも先にももういないですね。指揮者ではカルロス・クライバーがかなり近いと見ています。彼のベト7も完全に「スピード違反」ですね(笑)
年齢的に見ても今回が最後の来日かもしれません。是非、お暇があったら行って見てください。。一般発売は6月30日から。ちょっと値段が高いですがそれだけの価値は十分ございます。年末のご自分へのご褒美にいかがでしょうか? お問い合わせは梶本さん、5749?9960です。
ついでに、最近ベストクラシック100なるCDが売れに売れてクラシックでは久々のミリオンセラーになりそうだとのこと。欧州ではすでにミリオンだそうですね。
ぐっちー的には、ベスト版?、しかもクラシックとなると、あなたねー、そんな切り刻んで録音したものがおもろいわけないやん??と端から相手にしないわけです。ふん、邪道よ、邪道、そんなもん・・・所詮初心者向けのおもちゃやろ、ってな感じですかな。
EMIに同期がいるもので、まー、そういわずに聞いてくれよ、と先週ただで頂きました。
まあ、ただだからね、しょーがないのー、暇つぶしに聞いたるか・・・
なんだか5枚も入っていて、それぞれにテーマが決まっている。一枚目は元気がでるクラシックと来たもんだ、なんじゃ、そりゃー??あとリラックスとかゴールデンとかまあ、適当なタイトルをつけやがって、と思いつつ、とりあえずその「元気が出るやつ」を聞いてみる。ユンケルのテーマでもでてくるんちゃうか??
かけてみると一曲目は、なんとヘンデルの名作オペラ、シバの女王のソロモンと来たもんだよ。凄い選曲だわね。そのあとは、出てくる出てくる、モーツァルトホルン協奏曲、ベートーベン運命、ホルスト惑星に、もちろんお決まりの第9・喜びの歌、サッカーで有名になったアイーダの凱旋行進曲・・・・しかもこれは、不朽の名作と言われたリッカルド・ムーティ(今年ウィーンフィルと日本に来るよ)とニューフィルの演奏、ジュピターもいまやベルリンフィルを率いる若きサイモン・ラトル、と来たもんだよ(ジュピターは平原綾香のオリジナルだと思っているやつにこのまえ会ってわたしゃー、倒れました・・)、もう、いいトコどりのてんこ盛り!!もしもーし!! なんですかーこれー??
分かりやすく言いますと→松坂牛とか神戸牛とか最高級の牛肉の切り落としだけで作ったハンバーグといったところっすかね?(かえってわかりにくいですか・・)
これ、わるくないっす。
ぼろくそいって、ほんとごめんなさい。海より深く反省します。
それにしてもよくできています。選んだ方は、これは相当マニアックな方ですね。すばらしい、これもついでにお勧めしておきます。ピアノの100ってのも出たみたいなんでこれは自腹で買います。ゴメン○下君、ゆるしてね。もし、くれるなら、早く頂戴ね!!
因みにこちらは3000円!! 安いですよ、これは。
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14 comments on “マウリツィオ・ポリーニ”
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ゴッホもピカソも
じつは「テクニックありき」ですものね。
我がテクニックの上達を愛するがゆえに
芸術も魂を伴った高みへと
向かうのでしょう。
私も最近このCDを買いうっとりしてます。
ほんとはクラシック、さっぱりなのですが
バッハのパルテパータ?とかを
今年はよく聞いてます。
hekosさん、いつもどうも! そうですか、買われましたか。結構いいですよね、聞き答えもあるし。その辺にふわーっと流しておくには最高ですね。テクニック・・おっしゃる通りと思います。
ぐっち先生が推薦するほどならば!
チケット取れたら有給とっていこうかと思います。
競馬、野球、だけならともかく、美食家で愛猫家でピアノもOKとは。ぐっちさんてかなりの数寄者??それにしても投稿するとすぐお返事くださるからうれしいです。
さっきのバッハ、よく見たらグールド1955年のゴールドベルクでした(汗)
ピアノは、本格派の方の演奏を一度は聞いてみたいと、ずっと胸にあったので、この記事を読み進んでいくうちに、もう嬉しくなってきて、ぐっちさんスキ、いえ、ステキって感じです。Ticket予約のコツを知っていたら是非おしえてくださいね。
hekoさんへ
いやまあ、「好きもの」なんしょうね(笑)何とかいけるとよいですね。
tomokoさん
チケット取りのコツは本当はコネ、以外何も無いんですが、私は最近まじめに電話する事にしました。何かもうしわけないもので。。。ぜひいらしてみてください!
コネを使わず、お電話するの立派です。私も30日頑張りまーす。
ぐっちさん
いつも楽しくブログを拝見させていただいています。
クラシックに詳しいぐっちさんにお聞きしたいことがありまして。
神童と騒がれている五嶋龍が最近CDを出しましたが、どう思われているかと思いまして(^^;。私的にはすごい子だと思うのですが、なにせ素人なので。。お耳の肥えたぐっちさんのコメントをいただきたいです。
akipanさん
なつかしいページからのコメント、うれしいっす。
まあ、詳しいかどうか、「長い」のは事実ですが。
バイオリンって難しいのですよ、評価が。
若い頃とても上手くてあとで大した事無い人もたくさんいる(アンネ・ゾフィー・ムターが典型)、逆に若い頃は十人前だけど年取ったら追随を許さない、なんてのもいるんですね。パールマンなんかこっちのタイプです。
で、五嶋君・・・・評価が難しいですね。技術は文句無い。でも音色に関してはやはりまだ疑問符がつきます。しかし将来はある・・・・などと難解な答えになっちゃうんですよ。あとおねーさんがすごすぎた、ってのはありますね。私なんぞもつい同年時のみどりと比べてしまうので、そうなると、やばい(笑)。ねーさんが偉大すぎた。で、あそこがピークだった・・・ということで、これはフェアな聞き方ではないですね。やっとCDを出したばかりなのでまあ、見守っていくということでしょうか??
お金出して聞く価値はそりゃー十分ありますよ。
とまあ、答えになってなくてすみません・・・
でもそうやって音色の変化を楽しんでいける、それぞれのバイオリニストの人生の変化が音に化けてくる、という意味ではほんとに楽しいですね、聞き手にとって。その意味ではいい素材だと思われます。
彼の人生、それこそ恋、だとか別れだとかが音色に出てくるのはこの楽器の魅力でしょうか。
私も素人ですが…、ぐっちーさんの評価の通りだと思います。
技術的にはみどり姉さんより上かもしれません。ただ、お姉さんも技術先行という感じでしたが、最近は熱く、良い響きになってきました。比べること自体がナンセンスかもしれませんが、諏訪内さんとは違う。もちろん、ムターのようにコッテリ、むっちりではないですが(笑)。
いずれにせよ、龍君はこれからです。期待しています。コンサートも行ってみてはどうでしょう。
P.S.ところで、スポンサーがついて、楽器が手に入ったのでしょうか? 以前、そんな話をTVで見たように記憶しているのですが。
ぐっちーさん。お返事ありがとうございました。名前を間違えてしまってすみません(笑)。
確かにどのように発展していくか、見届けることができるのは楽しみですよね。
私的には、彼は今ピークにいるのではないかと感じてしまうのですが・・・。特に根拠はありませんが。また是非教えてください!
ローカルネタですいませんが、朝の通勤途中でJR大阪駅から地下鉄西梅田駅歩いているときに、五島龍の広告が張られているので、何者なのかなと思っていたらバイオリニストなのねと理解できました。
明日は早めに出で確認しようかなと思います。
akipanさんのおかげでポリーニの来日近くにこのページが出てきてうれしい事です。
システム5.1さん
正しい評価と存じます。因みにご覧の皆様、この方はペンネームどおり、大変なオーディオマニアでおられるので音に関してはかなりうるさい、とご承知の上で(笑)。スポンサーはその通りです。こういうことでなんとか儲けようと言う、クラシックファンとしては許せん輩なんですが、いかんせん私もそこまでお金がない(笑)。
akipanさん
私がいいたかったこととほぼイコールです。まとめていただいて感謝です!
Algloryさん
そうなんですね、完全にコマーシャリズム先行で困ったモンです。
ストラディバリ貸与されたんですね。良かった、良かった。
いくら貶されてもNY以外の米国のオケは好きなのですが、バイオリンとなるとなんとなく似ているスターン、パールマン、ズーカーマン、五嶋みどりの系統はなにかのめりこめず、クレメル、チョン・キョンファの演奏に魅入られてしまいます。パールマンの良さを解りたい。ポリー二は仰るとうりですが、若き日のホロヴィッツの異次元の化け物度ぶりは反則なので、やはり正統派ポリー二が凌ぎます。でもハイフェッツと同じで畏れ多くてなかなか愛聴盤とはならないのが不思議です。