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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2013/04/25 18:05  | マーケット |  コメント(11)

アメリカ株があがる理由


アメリカの企業業績の発表が続いていますが、実際あまり良くないので、どうなのよ、というお問い合わせをよく頂きます。

企業業績と株価って関連がありそうで実はあまりないんですよ、特にアメリカは・・・・

これはヤルデニさんの作ったグラフですが、私がアメリカ株をお勧めしてきた理由の大部分は同じで、このバイバックと配当にあります。

一方で失業率の改善や賃金上昇がなかなか進まない理由がここにもあるのですが、さて、何が本当にいいのかは不明。

日本だとこれがまったく株主に還元されないどころか、従業員にも還元されないのでどうしようもない、ということで日本株はあまりお勧めしていない、ということです。いくつか例外はありますよ、もちろん。

わかって頂きたいのは株式は企業業績や経済成長ばかりであがるものではない、ということを再認識されておいたらいいと思います。

因みにアップルは今週の火曜日に株式買戻しと配当についてこれまでの規模を倍増し、およそ1000億ドルを2015年までに投ずると発表しました。買戻しプログラムだけでも従来の100億ドルを600億ドルにするってんですから、これは大変な話です。

これが株主に対する経営者の責任、という話でして、従業員に対してもも株主に対しても責任を取らない日本の経営者はクビ、って話なんですけどね。

80年代から言われていることもいまだに変わらないので、さっさとアメリカで投資をしたらどうですか、という話です。

またこういうことを書くとお前は円高で喜んでいたんじゃないか、とかいうあほな人が出てくるんですが、そういう人はもう何度も説明するのが面倒なので私の本を読んでください(笑)。

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11 comments on “アメリカ株があがる理由
  1. dowahaha より
    グッチースタンス?

    なるほどなるほど。

    小生、国内ストックマーケットを商いの場としております。
    先物の大部分、株にいたっては70%が外国人の支配下にありまする。

    先日の日生ではありませんが、国内の大口機関投資家や野村を始めとする国内証券会社は、日和見で動くばかりですわ。

    要するにいいようにやられてしまう訳ですな。

    彼等は前回バブル同様に好機到来とばかり、虎視眈々とその機会を待っておりまする。

    また日本人は20年前の愚を繰り返すんでしょうか?

    そうですか

    米国株お勧め、日本株は選別ねえ~

    アップル株・・・

    なるほどなるほど

  2. パードゥン より
    だから日本には経営層の流動性こそ必要かも

     アップルのような新事業で高利益を出すことも、停滞時に思い切って使う経営のダイナミズムは、年とりながら階段上がっただけの経営層では難しいでしょう。

     東レは新素材をずっと前に開発しながら、ユニクロのご指南いただいてシャツをつくって儲けられる。 柳井さんを無名の時代に社長に引っこ抜いてくれば、東レのオートパイロット層は柔らか頭でついていったでしょう? 若い別な社長がファーストリーテルさっさとTOBしてたかも。 人数の多いほうに不安定性を与えるより、人数の少ない経営層に流動性を与えたほうが公平で、社会効率もいい。  

     日本に近いエリート流動状況のドイツの自動車会社のトップも社員の待遇削減で現況を対応しているのでジリ貧ですね。 首相の首を次々と盗っていた田原さんはヒドイと思いましたが、勉強して復活をしてきた安部さんを見るとトップの流動性は時代の要請だったかもしれず、日本は先端だったかもしれませんね。 

     前のお題に書いた、東証の新経営不安定化指数: 仮称 徒労(TROE)で利益吐き出し経営を目指すより、株主、社員ハッピーの3本目の矢の強化につながるメリハリの利いた良い経営になるような気がします。
     

  3. ペルドン より
    下がる理由

    アメリカ式資本主義・・
    日本式資本主義・・
    かって・・
    日本式・・持て囃された・・そんな時期もあった・・
    あったが・・
    異種間交配・・
    多産出来る・・ダイナミックな新種にはならなかった・・

    肥料過多・・
    作物・・枯らす・・
    分かっていても・・
    撒かずには・・おられない・・

    おられないが・・
    環境被害・・
    アメリカ資本主義・・配当金&バイバックに・・縋り付くか・・・

  4. 西部 より
    株価

    経営陣に対する評価の意味もあるのですか
    難しいですね

  5. 田舎の投資家 より
    経営者の責任

    日本の経営者なんて誰も責任なんて取ろうと考えていませんよ。特に経団連会長とか、大企業のサラリーマン社長なんかは、国に泣きついて何とか尻拭いしてもらおうとしか考えていないんじゃないですかね。また世界のソニーなんかはタコが自分の足を食っているような状態ですしね。リストラ、リストラ、資産売却・・・。切ったり売ったりするものが違うととちゃいますか。

    さて、アメリカで投資をしろとのご指導ですが、これはだんだんF氏に似て来ましたね。

  6. パードゥン より
    消費増税の際の売り方なんてお店の自由

     消費増税の際の、値引きや、宣伝について、財務省があれこれ言ってますが、売り方まで役人が指図をするなんて、完全な勘違いと思いません?
    戦前の査閲なみ。  前近代的もいいところ。  お店が利益がでるかどうかで自己責任で処置すれば良い問題で、規制緩和とかいっている維新が、これに噛み付かないなら、不甲斐なさ過ぎる。  自己責任主義のシモン委員会はどうしたのか。
    税さえ払えば、その対応は、お店の自由でしょう。
    箸の上げ下ろしまで監督されると嘆く銀行の気持ちが少しわかりました。

     本田さんは、車の赤色と黒は公用で使うから、庶民の車はこの2色はだめと通産に言われたのを蹴っ飛ばしたそうではないですか?  今頃、赤のスポーツカーも女性用の軽も、もしかしたらピンクのクラウンは駄目になるところ。

     グッチー、6月はユーロもアベノミクスも荒れそうだから、どんどん、お題をいきましょう。

     

  7. 軍オタ より
    ぐうちーさんのスタイル

    ぐっちーさんのトークに時々違和感を感じる時があったので、それは何処か考えてみたのですが、何かを褒める際に別の何かをディスる処のようです。

    株と会社・社員・株主との関係は多分に文化的な意味があると思えますが、メリケンの方が良い賭場だと言うなら、それだけを言えば十分と考えてしまいました。
    思えばケープープだかの空缶だかをロックと褒める時も、サザンだかをおかしな音楽呼ばわりしていた様な・・・・どっちも興味が無いので調べ直す気すらありませんが。

    アメリカでは当たり前なやり方なんでしょうが、悪口は自分を貶めると忌避してしまうところです。そういう言い方が本音っぽく感じて魅力にもなるんでしょうが。

  8. 匿名鬼謀 より
    文句言う相手は、官僚では?

    会社に言ってもショウガないです

    戦時/戦後の統制経済を推進し続けている、官僚に言って下さい
    (あの時は、株主利益を排除することが国益でした)

    官僚が、
    株主還元率〇〇%以下の会社とその経営者は税金を増やすと言うだけで、
    経営者はサクサクやります

    全ては、官僚の御心のままに、、、

  9. mecha より
    資本コスト

    仰る通り、株主還元を気にする米国と株主軽視の日本との差ですね。
    日本企業は得てして「株主軽視≒資本コストが高いという意識がない」から、平気で増資し、株式を希薄化させます。
    「資本金は返済する必要のないお金である」という誤った教えがそうさせるのでしょうね。
    数年前に問題になったメガバンク、証券会社、電力なんか見てると、その思想は顕著です。
    その点、キヤノンなんかは良く考えてると感じますけどね。
    ただ一方で、バイバックや配当を繰り返すということは、それだけ「経済が成熟している=高い成長が見込めない。」ということも言えるのではないでしょうか。

  10. 三光 より
    これが正解なのか?

    非常に分かりやすいんですが、今の高失業と低賃金を見ると企業と資産家の間だけで金が回って市場がマネーゲーム化しているという自分の疑念を裏付けてるような気がします。
    貧乏ならそれこそ株を買えばいいって乱暴に切り捨てる人も居ますが、実際にやった経験からすると1000万円程度の資金で得る利益は大した額にもならない、1億円でようやくと言った感じですから、普通の人はこの経済サイクルから完全に切り捨てられているのは疑いようがないです。所謂格差固定というやつですか。
    実際、表向きには何の問題も無いように見えて今のアメリカは若年者の自殺が日本より多く大規模な殺傷事件を起こすのもその年代が目立ちますし、資金もコネもない大半の若者にとって将来に夢も希望も抱けない社会になってるのは否定出来ないのではないでしょうか?

  11. 人力 より
    これって単なるバブルじゃないの?

    会社は誰の物かという永遠のテーマですね。利益を配当や自社株買いに当てれば、その分従業員の給料は減らされる事になります。日本も大バブル崩壊以降、株の外資支配が進行して、だんだんとアメリカの企業の様になってきました。ウォールマートの社員とユニクロの社員って似た様な境遇ですよね。

    上のグラフで興味深いのは、S&Pの株価推移では無いでしょうか?同じ様な周期を描いて変動しています。これは資産バブルの生成と崩壊の周期がこれに相当するという事では無いでしょうか?

    米国は消費が回復していないのに国内企業の業績は悪くありません。何が起きているかと言えば、人件費がガンガン減らされています。これでは雇用も消費も回復するはずは無く、米株は「緩和マネー」と「実体の無い景気回復」に踊らされています。FRBはいつまで経っても出口に到達出来ませんが、そろそろQE3終了への圧力も国民の間から出てきそな頃合です。そこで日銀が助っ人に入ったのでしょうが、日米共に資産バブルを膨らめると、どちらかがコケても、双方道連れになりそうで何だか逃げ場が有りません。

    先日、金が暴落を演じていましたが、「紙の金」で仕掛けた暴落によって、現物金がお買い得になり、新興国を始め現物金への需要が急増している様です。金が安全か?という議論は避けますが、いずれにしても、金融緩和バブルの崩壊を予測している人達も多くなっています。

    投資先を日本かアメリカかヨーロッパかと迷うのでは無く、金融危機が再発した時に資産保全出来るかを基準にすべき頃合かと・・・。尤も、日本株も米株ももう少しカモを引きつけて最後の華を咲かせたい所でしょう。これに乗じて一儲けして逃げ切るか、崩壊に巻き込まれてスッテンテンになるか・・・。いずれにしても鉄火場に出入りするにはそれなりの覚悟は必要ですね。まあ、日米共に今からおっとり刀で参戦したのでは遅すぎるのでしょうが・・。

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