2010/05/13 19:15 | マーケット | コメント(11)
オバマ政権の真相に迫る
ちょっと長くなりますが、ワタクシが補足・抄訳しますので是非読んでみて頂きたい。(どうもニューズウィークの翻訳は時々わかりずらいんですよね)
近未来小説風に・・・
(写真はCNNより拝借)
その年に就任したアメリカ大統領はなぜか環境調査もそこそこに海底油田の掘削を承認したのだ。掘削するのはなぜかアメリカのテキサス系石油会社ではなく、イギリスのBP(元ブリティッシュ・ペトロリアム)社。
同社は2005年のテキサス沖油田事故以来、2006年の自らのアラスカにおけるパイプライン事故を差し置いてなお、最新の安全設備を導入し原油漏れによる海中汚染なぞ「原子力発電所の事故よりはるかにリスクが低いのだ」と世界中でプレゼンテーションを繰り返している。
驚くべき事に一企業によるそれらの調査・研究結果を前提に、アメリカ大統領は今年3月31日沖合エネルギー開発拡大計画を支持すると発表。
カリフォルニアの環境保護団体を激怒させた。
そしてそれから約一カ月後、4月20日、BP社のメキシコ湾石油掘削基地が爆発、メキシコ湾に原油が流出したと報道された。
油井規模からみれば、爆発となればとてつもない原油流出が予測され、テキサス沖の経験からすれば大規模災害に対する連邦政府の出動が必要な事は明らかだったが、何故か大統領はカンファレンスで「心配はいらない。原油の除去費用はすべてBP社が負担するのだから」と発表。しかも原油の流出量は1日1000バレル程度で、被害者はおらず、行方不明者を捜索中なだけだ、とまでコメントしていた。(つまり些細な事故であるとコメントしていた訳だ)
しかし、その後これらは嘘である事が判明する。実は行方不明者ではなく、彼らは事故直後の死者であったこと、及び実際の原油の流出量はその5倍でテキサス沖事故をはるかに上回る事が明らかになり、大統領は事もあろうにBP社から得た情報をそのまま鵜呑みにして発表していた、ということまでが判明。
そして爆発から11日後にアメリカ大統領はやっと現場に足を運んだ・・・
さて、この大統領は誰でしょう??
という訳ですね。
もちろんこれは全て実話であり、そしてこのアメリカ大統領はブッシュではなく、オバマ大統領その人なのです。
これがブッシュ大統領だったら、今頃メディアの総攻撃を受けて立ち往生していたことだろう、とファインマン氏は指摘しています。
実際今回の油田事故による被害は2005年のテキサス、1969年のカリフォルニアを超えると予測されており、オバマ大統領の初動の遅れは後々相当な非難を浴びることになるでしょう。(しかもBP社は今回爆発した油井設備の異常を事前に察知していたのではないか、という仰天情報まで飛び出してきた)
しかも相手はBP。
オバマ大統領が大量の献金を受けているのみならず、アメリカ中の民主党議員が「BP漬け」になっているといっても過言ではなく、BP社は2009年だけで1600万ドル(16億円!!)以上の費用をロビイストに支払ったと報道され(ニューヨークタイムズ紙など)、事実彼らは環境保護派の海底油田開発規制案を次々と議会で葬り去ってきています。
また、現実に2006年アラスカでのパイプライン原油流出事故では環境保護局(EPA)と司法省の起訴をこの猛烈なロビイング活動で葬り去り逃げ切った・・・というのが通説になっています。
実は金融規制法案関連への対応を見ても同様で、ゴールドマンに対する一時的攻撃はどうみてもポーズで、例えば今回のサブプライム被害の根源的問題である、銀行業務と証券業務の兼営を禁ずるグラススティーガル法案の復活など、銀行の巨大化を防ぐ数々の抜本的法案にオバマ大統領はすべて反対している、という事実があります。
もちろんウォールストリート各社はBPに勝るとも劣らないオバマ大統領に対する献金者で、特にゴールドマン出身者は現政権には上から下まで多数参加している事も忘れてはなりません。
オバマ大統領にとっては鬼門の始まりで、やっぱりブッシュと何も変わらんじゃないか・・・となるのかどうか。
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11 comments on “オバマ政権の真相に迫る”
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そう言う話を聞くと・・
安堵であります・・今、オバマ大統領が・・法律を改正し・・BPに全額を払わせる・・と声明ニュース・・
手話を交わせる相手なら・・
日銀の貸しも・・沖縄で返してくれる・・友愛相手となる・・
ならないか・・
ハト様なら・・ふんだくられるか・・
悪党にもなれない・・宰相なんて・・いやでござんすね・・
宰相がただ頭を下げている間にも・・生活苦で・・自殺していく・・数を数えて事・・あるんでやんすかね・・・
オバマ政権は海底油田原油流出事故や金融問題の事後処理をどうするのか、見守っていきたいと思います、米国政府は判断ミスによる失敗が多すぎます、原因は自分勝手な欲ではないでしょうか、そんな国が覇権国家じゃ他の国はたまりません、原油が枯渇すれば米国型資本主義は行き詰まり、世界には新たな思想の体制が出来るんでしょう、日本はこの体制に向かっての国造りも模索していかなければなりませんね。
オバマはブッシュと根本的に全く違う理念で突き進んでいるのではないでしょうか。
ブッシュはアメリカの大統領だったが、オバマはグローバルリーダーになろうとしている、と考えると理屈が通ります。
書かずもがな。
鳩山になってから、麻生よりも悪くなったんじゃないのか。
マスコミは右より左、親政権の労組はダンマリ。
国民の不満は選挙で爆発すると思います。
「核の抑止力」って分かるけど、「海兵隊の抑止力」って始めて聞いた、本当なのかな、又自分勝手な判断で、もっともらしい事言ってきてるんじゃないんだろうか、一万人や八千人の海兵隊兵士の駐留が抑止力なんて、おこがましく聞こえる、大体自衛隊員が二十五万人もいるのに日本領土を守れないなんておかしいと思わないのかな、「海兵隊の抑止力」なんて言われる事自体、自衛隊の恥だと思うぐらいの気概を持たないと皆に馬鹿にされる、もうここまできたら、沖縄の海兵隊にはグワムに行って貰い自衛隊に沖縄を守らすしかないと思いますね。沖縄の自衛隊員の半分は沖縄の人に遣って貰う事にすれば沖縄問題はほとんど解決するのでは。
彼が黒いのは腹の中?
オバマはしたたか。ダテに無名の黒人から大統領になっていない。
しかし、判断誤れば金融は暴走し、資本主義はぶっ壊れる。
BPの事故は神の暗示なのかもしれない。そうであれば無視すれば神は天罰を施され悲劇が待っている。
しかしオバマは賢明だ。神が用意した選択肢は金融屋が避けたい道。
彼は知っている、導く術を・・・のではないかなぁ・・・
米海兵隊の抑止力の話について。私もルーピー首相と同じく、最近(の報道によって)知った口なのですが、極東アジアでの有事の際に即時展開できる実働戦力ということで、場所的最適なのが沖縄だったようですね。実際は台湾に置いとけた方がベストだが、政治的な問題で置けないので、次善で沖縄のようですが。日本防衛は看板で、実情は中国の台湾進行の阻止、次の目的は停戦状態の朝鮮半島の状況変化へのにらみと即時対応でしょうか。台湾や朝鮮半島への展開が主目的なので、派遣できない自衛隊では代替できません。サイパンにでもおけばいいと言うには、「パソコンのメモリーはとりあえずあればいいんでしょ、だったらPCIデバイスにでもすればいいんじゃない」という乱暴な意見に当たるようです。社民党の意見は「CPUとデーターを入れとくハードディスクがあれば、メモリーなんか無くてもパソコンは動かせるでしょ」というとんでもない極論のようですが。
自衛隊は一体何を考えて仕事をしてきたんだろうか、戦前の軍事力を考えると、大変な潜在力を持った自衛隊のはずです、戦争を放棄したとは言え、「日米同盟の抑止力」や「核の抑止力」はあるにせよ、せめてこられたら戦争はする訳だから、日本領土は自衛隊で守るという目標を持って仕事を遣ってきたのではないのか、今まで何十年も莫大な防衛予算を使って二十五万人も自衛隊員がいて、何で米軍基地問題で恥をかかないといけないのか、今からでも防衛庁は自衛隊だけで日本領土を守る計画を立てて貰いたいものだ。
自衛隊で日本を守る?
大日本帝国海軍・陸軍でさえ・・守れなかった・・のに・・勇ましい・・
陸上自衛隊・・帝国陸軍の数倍の火力・・でも新旧戦えば・・
破れるでしょうねぇ・・自衛隊が・・・
「常時駐留なき安保」なんてあり得ない。
アメリカがベトナムのような泥沼の戦争を戦っているときに、どこかの仮想敵国が日本を攻撃してきたとして、果たしてアメリカの世論が日本への派兵を認めるか?あり得ない!
仮想敵国の攻撃で米兵が傷つけば「Remember Okinawa」と言って米軍が参戦できる。日本は始めて核の抑止力を持つことができる。日本に駐留している米兵は、仮想敵国に対する人質=抑止力。