2005/10/17 09:25 | 金融全般 | コメント(18)
靖国参拝敢行!!
おはよう御座います。昨日は待ちにまったウィーンフィルの公演で心の洗濯。いい気分で起床、そういう書き込みでスタートしようかしら。。。などと盛り上がっていたらそうもいかないようですね。
朝このニュースが飛び込んできました。郵政法案が通ったから、なんでしょうか、区切りが付いたと言う事なのかよくわかりませんが、さあ、これでどうなるか、注目です。 今週来日されるロバート・マンデル教授はご存知の通りアジア通貨の専門家で、中国でも40以上の大学から名誉教授に(勝手に)され、中国政府のアドバイザーも勤めておられます。
当然影響力もあるし、中国政府要人とのパイプも太いのですが、マンデル先生は前々から本件については日本の問題だ、という考え方をお持ちになっておりこの件はそれほど大きな障害では無い、とおっしゃっていたことが印象的でしたね。
今週またお話ししてみますが、誤解を恐れずにもうしあげるなら、日本の新聞だけが大げさに騒いでいる(特に朝日新聞)可能性をそろそろ考えた方がいいかもしれません。20日には小泉首相とも会談する予定ですので、マンデル先生とは日中関係に関する様々な意見交換がされる筈です。通訳で行くので、インサイダーがあればまた書き込みますね。
さて、レフコ。
やはり投信は倒産が決定。問題は本体が何処まで持つかですが、正直どうもこれも怪しくなってきました。LTCMの時もそうだったんですが、事態が不透明になってくると、証券担保融資(レポですな)などの掛け目がどんどん厳しくなり、これまで90%くらいだったのに、突然、「お前のところは危ないから、60%にしろ」、なんてあちこちから言われるためにそれだけでもますます苦しくなるという悪循環が始まる訳です。
こうなってくるとレフコだけではなく、みんなが危なく見えてしまい、ホントはちっとも危なくないヘッジファンドまでこういう、謂わば身に覚えの無い「取り付け」にあい、潰れなくてもいいものまで潰れてしまった・・・というのが98年に起きたLTCMショックだったのです。
あの当事に比べればデューデリも、ディスクロも相当進化しているので同列には扱えませんが、一方で、特にクレデリのポジションは当事の5倍には膨らんでおり、これに絡んだポジションを膨らませている所は要注意。
要は債券におけるVARのような万人が使用するリスク管理の数字がはっきりしていないので、との程度のリスク料が発生するのか今ひとつ不透明な所があるのです。きっかけがデルファイだっただけに、こちらは注意していた方がいいでしょうね。
そういう訳で、日本株にもかなりの解消売りが外人から来ています。マジで落ちてこないのが不思議。しかし、買い越しは確実に減少していますので、あまり深追いしない方がいいでしょうね。レフコ問題が見通せるまで、ちょっと静観です。
ところで外国人記者クラブでの猪口邦子、片山さつき、佐藤ゆかりの3ショットは見ごたえがありましたね。やじゅんさんが面白い特集をされているので、そちらでも是非特集して頂きたいですな。やじゅんの世界ブログ
私から評価させると、猪口さん、やはりお上手。実際に外国人と英語でディスカッションして、言い負かす手順を知っており、これはもうA級です。佐藤さん、まあ、経済の話をしている分には大丈夫。でもあの英語で愛は囁けない。フリーディスカッションに通用する英語には思えませんね。これは日本語でもそうですけどね、彼女の場合。TOEICとかTOFFLEとか妙に点数が高いのにしゃべらせるとお粗末、という代表例と申し上げるとわかりやすいですか。
片山さん、すごい。すごすぎる!!
高度成長のころの商社マンがしゃべりまくる「ジャパングリッシュ」がそのまま飛び出してきたようなおっさん英語。あんなもの、何処で習得してきたのか、彼女のキャリアからは想像つかないっす。
発音も酷く、恐らく、半分も通じていない、でもなんか迫力あるから外人がそれで納得しちゃったりする、佐藤ゆかりさんの対極にある英語です。別に悪いとは言ってませんよ、通じてるんですからご立派ですよ。外国人記者の反応も良く、「このくらい出来れば十分」という評価は私もホントそう思います。
ですので、片山先生をお手本に皆さんどんどん英語をしゃべりましょう!!
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18 comments on “靖国参拝敢行!!”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
三者三様で本当に面白かったですね。
猪口さんのは一言で言えば、アカデミックに勉強した英語。片山さんのは本当に男がしゃべってるようなブロークン英語でしたね。発音も。彼女の内面はやはり男なのでしょう。佐藤さんのは、自分の身の回りのことだけは上手にしゃべれると言う帰国子女英語でしょうか。
私の英語は大きなことが言えないレベルですが。
靖国に隠れて目立ちませんが
心配です。
GMとUAWの交渉が、
早まりそうなコメントが出ていますが
デルファイの解決も早まりますように。
通訳として我がヒーロー純ちゃんに会うんですね。羨ましい。
ともあれ
>日本の新聞だけが大げさに騒いでいる(特に朝日新聞)可能性
中国、韓国、北朝鮮も騒いでいます。
土曜の報道特集(TBS)では、北朝鮮批判に見せかけたロシア批判やってました。
「ロシアは中国の友達アルヨ!プチン来日で勝手に仲直り、許さないヨ!」
という穿った見方をしていたのは僕だけでしょうか。
木走さんが各紙の報道について面白い比較をしていますね。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20051017/1129516850
今回一番冷静なのは日経でしょうか。
おそらくは北京での東シナ海ガス田交渉がらみでこーなったはずなのですが、大手マスコミの記事は「毎度のテンプレ記事」の域を出ていませんねぇ。
メモ見ないでも書けるヨタ記事は「報道」でも何でもありませんがね(笑
ぐっちーさん、常連の方々、教えて下さい。
>東シナ海ガス田
日本は日本でガスプラントをドンドン作って、吸い上げてしまってはいけないものなのでしょうか?
精製技術やらプラント及び掘削技術やら運搬効率やら、日本のガスの方が価格競争力があるのではないかと思うのですが。
それともうひとつ。
そもそもこのガス田とは数年前に株式市場でも話題となった「メタンハイドレート」を埋蔵しているガス田なのでしょうか?
>日本は日本でガスプラントをドンドン作って、吸い上げてしまってはいけないものなのでしょうか?
(国際および国内法で)法律上は問題ない。
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_14.html
『たとえば境界線から5キロメートルの話だが、この5キロメートルの意味を考えるには、業界の鉱区割の常識が必要だ。日本や各国の国内法レベルで、A社の鉱区の隣にB社の井戸を掘る場合、境界から何メートル離すことが必要か。答えはわずか100メートルだ。
100 メートルしか離れていないならば、油脈がつながっていれば「ストローで吸い上げる」こともありえよう。しかし、これは各国の国内法で許されている業界の常識なのである。では国際間の常識はどうか。何メートル離さなければならないという協定は特にない。協定があれば別だが、なければ国内法の常識を援用することにならざるをえない。』
>「メタンハイドレート」
ではありません。天然ガスです。
>えのさん
丁寧なレス有難うございました。
ガス田の話といい、朝鮮総連の一斉手入れのことといい、あまりにも報道されないので困惑しますね。
すごいですね・・・小泉さんとも会っちゃうなんて!!
通訳ですか、ぐっちーさんはものすごいですね。
ぐっちーさんに会えた私は、とってもラッキーな気が致します
日本を動かして来て下さい。
とても丁寧なお返事をありがとうございます。
わたくしの方からも早くメールさせて頂こうと…
少々難問を解決しておりました!
くれぐれもご無理のないように。
お待ちしていますね★
小泉首相バンザイ
対特定アジア自主外交にむけて更なる一歩を
歩むことが出来たと思います。
そもそもぐっち様の本問題に関するご認識は
大変正しいと思います。この問題は我が国の
内政問題に過ぎず、国内の一部勢力と特定アジア
諸国がお互いを利用しあってるに過ぎないのです。はい。
以前ウィーン話しのブログでコメントをいただいた者です。
そのせつは、ありがとうございました。
楽天×TBS関連の情報を知りたくて、ぐっちーさまのブログを久しぶりに訪問させていただきました。
やっぱり貴ブログは、活気があっておもしろいですね。楽しませていただいております。
さて、
>ウィーンフィルの公演で心の洗濯
やっぱり行かれたのですね。さぞかし素適な夜だったのでは・・。。。
(全然関係のない内容でもうしわけございません。)
久しぶりにVisitしたら、いきなり「おっさん英語」ですか!!がはは?(笑)。こりゃ最高っすね。ツボにはいっちゃいました。いや、でもホント、ぐっちーさんのご指摘のとおり、確かに、ご立派ですよね!「通じりゃいいんだろ?」「おめえ、おれの言ってること、分かるだろ?」って、迫ってくる感じが、すごいっす。政治家ですから、気合いでも何でも、相手の外人を納得させてくれりゃ、そりゃOKですよね(笑)。
東シナ海の石油・ガス資源って経済的価値があるのか疑ってます。だれか分析してないのかなあと思いつついつもニュースを眺めてます。
というのは、あそこは台風銀座です、掘削リグを組むのは並大抵のことではない。北海のリグもかなり無茶だと思います(あそこは北大西洋の低気圧の墓場です。波高15メートルなんて普通です)が、東シナ海はそれ以上です。とすれば、多少の埋蔵量では割が合わないはずです。中国は割が合うかどうかなんて気にしてないようですが、私は気になります。
以上、溜池通信で紹介されていた「石油を読む」藤和彦、を読んでの素人の素朴な疑問でした。なお、藤氏も仰っておられますが、これはあくまでも経済の話であって、領土問題としての判断はまた別に行われるべきです。
たくさんのコメントを頂きました。いつもすんません。励みにさせて頂いてます。
durianさん
確かに。片山さんは本当は男かもしれませんね(爆)
一匙さん
おっしゃるとおり、これはビッグイッシューなんですが何とも報道が頼りない。今のところデルファイショックの「良い面」が先に出てきていますが、「ダークサイド」はこれからですので予断は許しませんね。
バッファロー66大尉さん
いやいや、私が凄い訳ではないので・・・
ロシアがキーになりそうだ、というのはこのあたりでは重要な見方ですね。アグリーです。
Baatarismさん
なるほどなるほど。この比較は面白いかもしれませんね。私はほとんど新聞を読まんのでなんともいえないところもあるんですが(笑)。
ペパロニさん
マッタクおっしゃるとおりだと思いますヨ。
えのさん
的確な書き込み感謝申し上げます。こちらも勉強させていただきました。とても私では答えられませんでした(笑)。
Yuka Kitazawaさん
店長、お久しぶり!
ただの通訳なので私が偉い訳ではないんですよ。実はマンデル先生の通訳は2回目で、彼はかなり日本語がわかるので、私の通訳がしばしば「余計なコメントが入ってるね」といって終わったあと笑われています。まあ、楽しんでもらってるんでいいかもしれませんが(笑)。また、お邪魔しますね!!
tomokoさん
いえいえ、ほんとに反応が遅くてすみません。今週が終わればかなりすっきりしますので。
おおみや%バイト君さん
いつもどうも。まあ、この議論もだんだんみんな飽きてくるのでは(笑)なんて思ってますけど・・
樹衣子さん
お久しぶりです。再訪歓迎致します。
そうなんですよ、行ってたんです。シューベルトNo.4だったんですが、アンコールのフィガロでもう泣いてました。すごすぎる!! 夜でしたよ。ムーティーとウィーンの組み合わせが現状では最高だと思います。やはり・・・また来てくださいね!
AEGISさん
いつもいらして下さいまして。お帰りなさい・・ですよね? まあ、AEGISさんはよくご存知なので、あれかもしれませんが(もごもご)、政治家としては意外と大成するような気がしてます、私も。
Forsterstrasseさん
貴重なご指摘ありがとうございます。割りに合わないかもしれん、というのは有り得ますね。中国には関係ないでしょうが。また、よろしくお願いします。
>Forsterstrasseさん
初めて耳にした見解です。
正直驚きました。
自分なりに調べてみますね。
ぐっちーさん、レス有難うございます。
いやいや、やっぱぐっちーさんスゲエですよ。
日本株は最近、どれを見ても買う気がしないです。静観で正解なのかな。
米国債の話も、いずれ聞きたいなあ
↑
と何気に催促(笑
ぐっちーさん、
ご紹介と過分なお言葉ありがとうございます。
ウィーン・フィルもマンデル教授の講演もうらやましい限りです。
三議員の記者会見、面白い企画でしたね。ニュースで断片的にしか見てませんが、私もぐっちーさんとほぼ同じ感想です。
片山議員の英語は暴力的でしたが(笑)、あの度胸、お手本になるというのはほんとですね。私の記事の方でもネタに使わせていただきます。
しかし、三人とも一定以上のレベルに達しているからでしょうか、日本語をしゃべる雰囲気そのままに英語で話すという感じでしたね。
>Forsterstrassesさん
>バッファロー66大尉さん
『石油を読む』はとても参考になると私も思います。
何年かして原油価格が1バレル40ドルあたりまで下がったとき、中国がすでに契約してしまった石油利権や始めてしまった油田・ガス田開発のコストに苦しむ、なんて話も考えられますよね。
靖国問題を煽り過ぎたこともそうだけど、今の中国は引き際を知らない国になってるような気がしますね。