2012/03/10 10:46 | 東北関東大地震 | コメント(28)
あれから一年・・・・・
一番なのでしょうか?
というご質問を多数頂きます。
みなさま、それぞれにいろいろ考えておられ、頭の下がる思いです。
と、同時にこの機会に偉そうに一言言わせて頂きます。
日本はハイチやインドネシアと違い、世界第2位の経済規模を誇る国です。
要するに日本人は彼らと違いお金があります。
アメリカからの息の長いエクイティーマネーは別の意味で有難いのですが、
これはビジネスとして新たな雇用を生み出す、と言う所に大きな価値があり、
残念ながら今アメリカで10ドル20ドル単位でお金を集める
事に実際はほとんど意味はありません。
やるなら被災地企業が再度事業を起こせる株式資金を何億円を集めること
がこそ本当の支援になります。
当地でもそういうボランティア活動、すなわち資本家から資金を集め
エクイティーですから基本的に返済不要の立ち上げ資金を東北のために
集めてくれている事業家がおります。
実は彼は米系中国人でした。(笑)
やはりビジネス(雇用)のない所に復興が無いことを中国人は直感的に
わかっているのだと思います。
先日ある県が被災地の復興を願い当地(アメリカ)で地元の料理をふるまって
寄付を集めていました。それにかかわる方々もなぜか日本で大きく宣伝している
ようでしたが、これは被災地支援と名を借りた本人たちの「売名行為」に
しか見えません。
売名行為、大いに結構です。
だったら、それでビジネスを起こして被災地で企業を作り、雇用を作り出して
下さい。それ以外だとわざわざアメリカまでで来てなんかやりました
、これは私のライフワークですとか言われても正直無意味です。
そのくらいのお金はアメリカ人は黙っていても出しますから。
そして先日お話したように彼らは息が長い。
要するに日本はハイチではない。
だからアメリカまでそういう事でくる余裕のある方はそれをベースに
ビジネスを起こして雇用を生み出す努力をして頂く事が重要なのです。
これは我々のような比較的自由になる時間の多い人間の仕事でしょう。
一方、毎日会社に通っている人たちはとてもそんなことをする時間もないし、
自分の会社でもないので急に東北で雇用者を増やす訳にもいきません。
そういう意味での最大の支援は
消費
ということになります。
東北の食材を買って、大いに使って頂く、という事が
本当の、最大の支援です。
そしてできればお越しになってお金を使って行って下さい。
キャバクラでもいいのです。いや、ほんと。
そこで生まれる雇用、それがどれだけの力を皆さんに与えるか。
将来の夢をつなげるか。
そして自分の力で稼ぐ10万円というお金は
寄付の100万円をも超え得る力があるのです。
10万円に夢と生きがいというプラスアルファーがつくのです。
最初の1年間は本当に多額の寄付が人々を救いました。
これは最初のフェーズ。
そしてハイチのような国の場合、これを続けていかねばなりません。
しかし、東北は日本です。
1年がたった今、是非東北の真の復興をめがけて皆様に
お力添えを頂きたい。
それには総力を挙げて雇用の創出を助けて頂きたいのです。
一つの例をあげます。
私がお手伝いをしている紫波町は岩手県でも有数の木材の町です。
元来は復興のために環境規制を緩めてでもどんどん木を切って
建築資材を供給し復興のプラスにしたい。
しかし、肝心の製材工場が津波で流されたりしえいるのは別としても、
稼働している工場そのものの稼働率が落ちているために思うように
木を切り出せないのです。なぜ稼働率が落ちてしまうのか。
製材工場から出てくるおがくずの最大の使用者である畜産業の売り上げが
激減したために、そのおがくずが使えない。それが溜まりにたまってしまい
処理できずに製材工場をフルに稼働させられない・・・・・
紫波の森林が実は最後には牛肉(畜産)につながっているのです。
その間に、林業→流通業→製材業→畜産業→飼料業者
とこれだけの産業が入り、それぞれに雇用を生み出す訳ですが、どこか
が減産すればそれぞれの産業でも人をを減らさねばならない・・・
これが今東北が陥っている産業の悪循環なのです。
要するに最終消費者である我々被災地外の人間がが東北のものを食べたり、
使ったりする、ということが最終的にいろいろな産業で雇用を生み出す、
ということなのです。
単純ですが消費力の大きい日本においての復興というのはこの点が肝心なんだと
思います。
みなさまからはその紫波町に対しても本当に熱い支援を頂いており本当に
心より感謝申し上げます。
そして、ワタクシは東北の雇用創出に向けて全力を尽くす、とい宣言を
この場でさせて頂くと共に、
みなさま是非東北にお越しください。
人の集まる所に雇用が生まれるのです。
今週はアエラでもSPAでもこの話がテーマになっております。
こちらも合わせて是非お読みください。
来週のメルマガでは本来の経済の話を中心に書くもので
この話はブログでお伝えすることに致しました。
長くなりましたが再び東北をよろしくお願い致します。
ぐっちー拝
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28 comments on “あれから一年・・・・・”
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現在、外国人の手によって
米国で集められているという義援金は
日本国へ本当に送金されるのでしょうか。
そのことを確実に確認できますか。
外国人が現時点で日本の地震災害への
義援金を集めているということは
とても不思議に感じます。
ブログ、楽しく拝見しています。
今回の記事を見て、今年のGW旅行は、海外ではなく東北に行こうと決めました。
ぐっちーさんの今回の記事を読んで、東北に出かけなければ!とウズウズしてきたのです。そして、旨いものを飲み食いし、観光を楽しみ、東北でしか手に入らないものをお土
産に持って帰りたいと思いました。
被災地を訪れて、日本で生まれ育った自分が、今後の人生をどう生き、世の中に恩返しをしていくべきか冷静に見つめ直したいと思います。また、8歳の娘と4歳の息子にも、何かを感じて欲しいです。
というわけで、東北のグルメレポートや、おすすめスポットを教えて頂けると嬉しいです!
オバマは電力網、道路、橋、水道など50年を過ぎた事へ投資すべきお金を、ウオール街救済に使ってしまい、新型インフラづくりで中間層を再活性化するチャンスをつぶしてしまいましたね。 民主党は、東北の犠牲で生じた21世紀型の公共投資の提案をする事も実行のチャンスも失い、消費増税で中間層を潰す事になりそうですね。 世界で同じ事が行われれば、それが世界標準であると新聞業界が述べるであればガラパゴスでいたいですね。 かって、中流と呼ばれた層は経済的に貧困化へ向かっており、先進国ではどこも中間層であるという事実だけが残りつつあります。 日本もバブル崩壊で銀行を助けたのに、電力料金”値上げ”なければ東電支援しないとか。税で助けた庶民への恩返しがないから、アメリカも同じ結果でしょうに。メキシコは電力民営化で漁夫の利を得た人が、世界1の金持ちに。民でできる事は民での世界標準は破綻しました。議員主導、議員定数削減すると少ない人数で恣意的なこんな事が増えるのでしょうね。
さて、中間層が生き残り再度、中流へ浮上する為には、地方性、伝統と、都会の新ニーズと規格の融合で双方がメリットを受ける仕事を作ってユニクロにはできない第3の道をグッチに期待してます。 それと財布も厳しいので、1回のお付き合いでなくて、長期の購買者になるには、相応のお値段でお願いをします。
中流の潰れたアメリカやイギリスでは新聞も成金にかわれたり、ベンチャー売ったラッキー少年に買われたり、記者諸君、今の内、中間層を応援しないと、明日は我が身ですよ。
流石米国・・大国だな・・大国の心構えがある・・
奥方の里が東北だから・・米から菓子類まで・・贈ってもらっている・・これも貢献になるか・・遠慮は止めよう・・
ぐっちーさん啖呵をきったな・・
素晴らしい・・その気風・・良いなぁ・・
WSJインタビュー・・
谷垣総裁・・連立ならば・・増税に賛成・・
自民党も落ちぶれたね・・ひもじいのね・・武士は喰わねど高楊枝・・滅びたか・・・
平素興味深く拝読しております。
東京在住ですが、先日、七十七銀行(東京支店)に口座を作り、一千万円を預金してみました。
なんとなく復興に役立つかなあと思ってのことですが、これは意味あるでしょうか…?
意味があることなら、東北の地銀だけ、ペイオフ2000万円までにするだとかの政策もいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
私は都内在住のサラリーマンなので震災直後のボランティアに参加したくてもできず、
募金と消費位しか協力できませんでした。
ただ、ぐっちーさんの紫波でのキックオフプロジェクト等の目に見える形での協力は
自分に何が出来るか考えるきっかけになりました。
毎年家族で温泉に出かけるのですが昨年は岩手でしたので今年は宮城の温泉に
行ってこようと思います。
それにしてもあの震災から短期間で道路・鉄道・空港などが次々に復旧していく姿を見て
本当に日本の底力は計り知れないと感じました。
ぐっちーさん、今後も最前線での活躍を期待しています。私は後方支援位しかできませんが・・・。
原発事故に際し、嘘をつき(安全です)、事実を隠し(SPEEDI)、放射性物質の許容基準を変えた(10倍)政府や、県産品の検査を十分しないで出荷を容認していた現地の役人を信用しきれません。
農家にしても、高放射能の土地でも生きがいのためにコメを作りたいという人を容認しているようではいつ自分のところに放射能に汚染されたコメが紛れ込んでくるかわかりません。
このような状態で、東北産品を食すのには勇気がいります。
特に、先の長い子供に食べさせることはできません。
政治家の「絆」、「寄り添い」という口あたりのいい言葉だけで東北を応援しろって言われても、なんだかなあという感想しか持てません。
政府が信用できないので、東北の物品を購入するとしても、検査体制を整備した大手流通の商品を買わざるを得ないが、そうすると中小流通や個人商店がますます寂れてしまいます。
信頼できる物産の流通体制を作ってもらうことが先決ではないでしょうか?
復興に役所の人手が足らない。
国家予算付けて、求人すればいいのでは。
また、公務員、余ってるだろうに。
いったい、どうなってるんだろうか。
政治無策。
原発、ニンジン(補助金、雇用、広告≒カネ)ぶらさげて、じゃないですか。
子供の眼に、どう映るんでしょうか。
ノーモア原発、そりゃ、言うのは誰でも言える、と、誰でも言える。
でも、言わなければならないんじゃないか。
じゃ、どう代替するんだ、という議論を加速させなきゃいけないのでは。
いずれ、また、日本を地震が襲うことは、たぶん、だから。
岩泉ヨーグルトや戻りカツオを送ってもらうつもりです。
私がボランティアだと知って、その数以上のサンマを持たせてくれた気仙沼の魚屋さん、また中トロのような脂ののった自慢の戻りカツオをお願いします。
今朝朝食で頂いたさんまは岩手の水産会社の干しさんまでした…。おいしゅうございました…。まあ食べ物について色々と不安を持っている人が多いのは正直仕方のないことだとは思いますが、自分たちが出来る事からやっていくのは真の意味での貢献ではないかと。放射能だなんだとあれこれ言う前にまずは自分で出来る事をやるべきでしょうな。
復興するには経済基盤を作ることですよね。やらない善よりやる偽善。賛成です。でも、日本の田舎在住者としてはもうそれは都会の方でお願いしたいです。気持ちがあっても生活に余裕がない家庭が本当に増えてます。東北の再生成長をお祈りしてます。
ここにもいましたか、放射能過敏症の人が、
見えないので怖いのは分かりますが、
今の時代ネットや本で調べれば正しい情報は、いくらでも取れますよ。
原発近郊の産物ならともかく、「東北産品」と言うのは、やめてもらえますか?
それが、復興を妨げ、差別を生むのです。
あなたが、どこに住んでいるか知りませんが、もし、東京であるなら、
福島からの距離はさほどかわりません。
3食、365日東北産品を食べてくださいと言っているのではありません。
時々でもいいから食べてみたり、旅行したりして下さい。と言っているのです。
それぐらいで人は死にません、そんなに弱くはありません。
まず、大人たちが正しい知識を持って復興に協力してください。
自分が被災して助けてもらったらうれしいでしょ。
イギリスに住む会社員です。今月末に休みを取って2年ぶりに日本に帰る予定にしています。震災以降、被災地の方のために何かできることが無いか、いろいろ考えていたのですが、何せ日本円が高すぎて、ポンドやドルで募金してもたいした額にならない!
でも、現地に行って消費することなら私にもできそうです。いわき市付近の温泉にでも行こうかしら。。。
こういう風に、何が必要か、何が役立つかということをどんどん言ってもらえると、助けはどこからかやってくるものだと思います。これからも頑張ってください。
「放射性物質が怖いから東北の物は買わない、食べない」という人が根拠にすることが多いのは、「政府の発表は信用できない」ということです。
私もあまり信用していません。あの一連の対応を見ていればごもっともです。ですが私は東北産の食品があれば、選んで食べます。
「政府発表が信用できない」=「東北の食品を食べない」ではないのです。
食べるのに勇気は必要ありませんよ。必要なのは、正しい知識を得て、理解することです。
ネットで調べれば、放射性物質がどのように体に影響を与えるのかについての議論を読む事が出来ます。
どの程度の放射性物質だと有害なのかについても、調べる事ができます。
マスコミやネットの情報の中には恐怖を煽るだけのものがありますから、幅広いものを読んで、何が真実なのかを見極めることです。
よく読めば、誰がウソや大げさなことを言っているのか、わかるようになります。
私は今、流通している食品ならば、いくら食べても安全だと考えています。私も確かに震災直後には不安がありました。しかしその後、世界中の色々な研究についての解説を良く読んだ結果、大丈夫だと考えるようになりました。
残念ながらお店で「福島産」と明記したものを見る事は少ないです。あれば買ったり頼んだりするのに。しょうがないから私は少しでも福島に近そうなところを選びます。
専門家の意見にも色々あります。これを根拠に「だから専門家の言う事は信じられない」というのも間違っています。なぜ色々あるのか、背景を考えればほぼ理解できます。電力会社から金を貰っているから楽観的なんだ、みたいな単純な話ではないです。お金に左右された話なのか、科学的にしっかりした話なのか、よく読めばわかることです。
政府の放射性物質に対する基準が変化したことも気になります。なぜ変化したのでしょうか。
陰謀論のようなこと言う人もいますが、別の理由があった可能性を考えて見て下さい。
良く知らないものに対して過剰に防御的になるのは、混乱している時の戦略としては間違っているとは思いませんが、そろそろ混乱から脱して冷静になる時ではないですか。
もし、知識を得て理解するのは面倒だから避けるんだということならば、それは言葉は悪いですが知的な怠慢というものに引き寄せられているのではないかと私は思います。
今から何を食ったって、お迎えが来るまでにどうにかなる訳もあるまいし、もしあったってそれがどうした!で、我ら老人、大いに東北の食材を消費し、東北の酒を呑んだ暮れ、
有り余る時間を使って東北に遊びに行き、そんでもって世間のお荷物のように言われている我々の年金を使い切って、我らの最後のプライドを見せてくたばろうじゃあないか!
呆けてないじゃないか・・(笑)
東北でこそ腹上死が叶う・・極楽往生地・・・
>ここにもいましたか、放射能過敏症の人が、見えないので怖いのは分かりますが、
>今の時代ネットや本で調べれば正しい情報は、いくらでも取れますよ。
>原発近郊の産物ならともかく、「東北産品」と言うのは、やめてもらえますか?
となかなか厳しいご指摘を受けましたが、好んで危ないものを食べる気はしないということです。
なぜちょっと怪しいと思えるものを、ネットで調べてまで購入しないといけないのかが理解できません。
某大手スーパーには「顔の見える○○」という商品が置いてありますが、ちょっと前のチラシに「顔の見える商品は某大手スーパーが検査済み」と書いてありました。
では顔の見える商品以外は誰が検査しているのでしょう? それは、生産者に近いところにいる組織である、農協、県の役所等ではないでしょうか?
商品に、キロ当たり何ベクレルとでも表示してあれば自分で判断することも可能ですが、そういう表示もないところで、農協と県の組織で検査されたはずの商品で、基準値を超えたものが発見されたというニュースを聞けば、ひょっとして考えるのは当然のことでしょう。
私の主張は、国、県、農協で食の安全を確実にチェックしたものを流通させてほしいということです。
意気込みだけで、調べろ、食えと言われても一般消費者は動かせません。そういう主張って、ある種のエリート意識でしかありませんよ。
よーく考えよう様、
拝読していて、思わず「ワオー」と叫んでしまいました。
>「政府発表が信用できない」=「東北の食品を食べない」ではないのです。
私にとっては目から鱗です。
先日私の住む自治体が被災地の瓦礫処理を受け入れるための公聴会を開いたのですが、案の定、「放射能汚染が…」という話が出てきて自治体側がきちんと説明しきれませんでした。
私も発言したかったのですが、どう論理を組み立てれば良いかわからず、もどかしく、残念な思いをしました。
すごく大きなヒントを頂いた気がします。もう一度しっかり考えます。
ありがとうございました。
愛読者さんの意見はごもっとも!
だれも否定はできません。
私は50過ぎてますので影響は限らるでしょうから、東北の産品を今後も食したいと思います。(ばあさんは103まで生きたので余生は50年かも(‾_‾;)
前にも書きましたが、KO放射線科の教授の同級生(艶やかな黒髪、ふさふさの毛髪は羨ましい)は、先日地元のマラソンを完走しました。(市民マラソンではないので、公式記録が3時間30分切らなければ参加できません)
だから安全とは言いませんが・・・。
泰山鳴動す・・
米国はドデカイから・・方向転換するのも・・とかく時間がかかる・・
しかし・・
動き出したら・・止まらない・・
投資銀行と商業銀行の外された垣根・・
オバマが直すか・?
金融倫理の再構築は・・避けては通れない・・
金融工学から金融が取れ・・多くの人材が・・工学に戻るのに・・どれ程の失われた時間が要るのだろう・・?
ウオール街でゴールドラッシュが起きたと・・後世・・教科書に記載されるのは確かにしろ・・
東北の再興は・・マルクスを拠り所にするか・・鯰宰相に読んでもらうか・・・
愛読者様
> なぜちょっと怪しいと思えるものを、ネットで調べてまで購入しないといけないのかが理解できません。
とのこと。お気持ちが全くわからないわけではないですが、同意はできません。
私が色々調べなければならなくなったのは、現在の状況があるからです。
私は、現在の状況を作った組織や関係者に極めて強い怒りを感じています。この怒りは、現在の対応に対しても感じているところです。まったく許し難い行いだと思います。
しかしこの強い怒りをぶつける先は被災地の方々ではありません。
自分は「組織や関係者」ではないので、現下の状況にも責任はない、したがって余計な手間を掛けることは理解できない、という考え方もあるでしょう。
しかし、今日の日本に生きている私としては、その「余計な手間」は社会の一員として引き受けるべきものであると思っています。
私もこの一連の事象に対して、狭義の責任はないと思っていますが、このような原子力政策を遂行してきた政府(あるいは政府+関連企業)をこれまで選んできた、あるいは暗黙の内に許してきたことへの悔悟の念がありますし、広義の責任があると思っています。
偉そうに言うな、お前に何が出来たのか、と笑われるかも知れませんが、私は「それは自分に関係の無い事だ」と突き放す気持ちにはなれません。
時間を遡り、東京電力に対して「全電源喪失への対策を怠るな」「非常用復水器作動の際には弁の状態を確認せよ」と訴えることはできません。実に残念です。では今、何ができるのか。
私は「余計な手間」を掛け、しかるべき知識を得て、デマやニセ情報に惑わされず、適切に行動しよう、と思っています。
安易にデマやニセ情報に惑わされることは、あのけしからん「組織や関係者」の成した結果のもたらした災厄を、自らの手で不必要に拡大させることになります。私にとってはこれは極めて恥ずべきことです。
私が手間を掛けてでも適切に行動したいと思うのは、こうした理由によります。
初めてコメントします。
よーく考えよう様と全く同じことをずっと考えていました。
かくいう私も真正放射能恐怖症でして、福島どころか東北・関東産品は徹底的に排除してきました。なので愛読者様のお気持ちすごくよく分かります。
でも一方で、今般の原発事故の件は、同じ時代を生きた大人としての責任を感じています。原発は国家政策として進められており、国家政策が根本的に誤っていた訳ですから、それはすなわち国民全体の誤りを意味すると思っています。
もちろん責任には濃淡があります。重い責任を負う関係者にはそれなりの責任を果たして頂きたいです。でも、それは私が私の責任を果たすこととは別問題です。
私は昔エネルギー関係の職にあったこともあり、原発問題にも関心はそれなりにありました。また、私の周囲には原発運転差止訴訟を起こしたり、電力会社に株付けして毎年株主総会で原発廃止の定款変更議案を株主提案したりする人たちがいました。それでも私はそんな人たちに賛同するわけでもなく、むしろよくやるなあ、と冷ややかな目で見ていて、福島原発から送電された電気をバンバン使って都会でお気楽に暮らしていたのです。
原発事故が起こってからずっと罪悪感を感じていました。自分は自分の責任を果たすべきだが、でも福島県のものは食べたくない・・。それで1年たってしまいました。ひどいでしょう?
でも、震災から1年たって、改心することにしました。子供には真正放射能恐怖症をしばらく貫くとは思いますが、大人の自分はこれからは受け入れられるものは受け入れていきたいと思います。除染ボランティアも興味があるのですが、まだ怖くてできません(恥)。
別に食べたくない物を無理に食べる必要もないので、そういう方は違う形で何か東北のためになることをして頂けたら良いと思います。なお、食品中の放射性物質の値は一部を除き落ち着いています。もちろん食品中の移行が懸念されながら測定が十分でない放射性物質もあり油断禁物ですが、それも一部ですので、注意深くみていけば大丈夫でしょう。
被災地へは昨年から1か月に一度程度週末ボランティアで足を運んでいます。実感したのは、大企業も少なく、中小企業もそのほとんどが僅かな資本で事業を行ってきたわけで、「自立しろ」と云われたところでもともと自立できていない地域にそれを言うのは無理があるということです。マスメディアに登場する「強い・小さくても頑張っている」「世界に通用する技術力」などごくごく一部。大部分の事業者はそのノウハウさえもちあわせていません。行政の役職者はPCすら触れないご老人がごろごろしています。メイルアドレスもないのですよ。東北で雇用を創出するのは極めて難しいでしょう。
まずは若い人たちを育てること、彼らがきっと再生と成長を牽引していくこととなるでしょう。
復興のヴィジョンを思い描くリーダーがすべきことは日本人が一番苦手な、「長期的な視点と戦略的実行力」が重要ではないでしょうか。
ボランティア活動ではずいぶん落胆することもありました。「東北での社会貢献活動を自分最後の仕事としたい」とメディアに語る幾人かの大学教授や経営者にNPO事業の相談をすると、「資金の調達と秘書の用意、被災地行政の受け入れをしてくれたらいくよ」というものでした。プライドばかり高くて結局何もしないのです。口だけはまあよく働く。
また直接被災していない沿岸周辺地域の住民の中には支援物資の中から最も高価なものだけを連日ごっそり引き抜いていったものもいました。彼らはNPOを便利な使い走りだと思っている。
社会福祉法人の会長や役員でしたが、あきれましたね。ちなみに褒賞受賞者もいました。
老人に言いたい。
金も出さないなら偉そうに言うな
金もないのに貸しをつくるな
働けないなら若者から搾取するな
そしてせめてご老人は東北の食材をもっともっと消費してください。影響はただちには無いんでしょ?世界が注目する「壮大でユニークな人体実験」にぜひご参加いただき、身を持って日本の復興に貢献してください。
よろしく頼みますよ。
のんさんのコメント、ごもっともです。
他人事ではありません。あと半年で50歳ですから、これからはしっかりと東北産の消費へ努めることとします。
先日、女房が韓国海苔やラーメンを買ってきたので、「東北産にしろやぃ!」とノタマッタばかりでした。
問題な輩はいつでもどこにでもいるので、そいつらのせいで本当に大切なことが曲がらないようにしなければなりませんね。
もうとっくの昔にあの世に言ってしまった祖父は、「偉い人になるな。立派な人になれ。」が口癖でした。
勲章をもらう心配はまったくない自分ですが、立派なこともしてこなかったので、そろそろ人様に貢献しないとね。
少なくとも、若い人の今と将来の可能性をつぶさないようにするためには何をするか、してはいけないのかを行動規範とすることとします。
http://onodekita.sblo.jp/article/54423340.html
武藤前副社長、高橋所長と福島で一緒に働いていた開業医。
先日、FBにちょっと慎重に考えてみようとコメントしたら、受入反対派と決めつけられました。
まるで戦時中の非国民扱い(笑)
掲示された http://onodekita.sblo.jp/article/54423340.html に行きましたが、この人は「がれき受け入れ反対派」に見えましたけど。
このブログを見て、この人が「反対派」ではないと感じるのだとすると、それはちょっと冷静になった方がいいと思いますよ。
私は山田町の瓦礫集積場の近くで民家の瓦礫処理のボランティアをしてました。(ちょうど自然発火した頃から)
現地の苦労も分かってましたので、政府の無策はともかく、全国で瓦礫を受け入れるべきだと考えてました。
しかし、報道が「受け入れるべき(世論誘導?)」に偏り始めたので調べてみました(天邪鬼なので)
私はどちらが正しい選択なのか分かりません。
ただ「カサンドラの予言」は常に正しかった。