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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/03/08 07:26  | マーケット |  コメント(23)

ギリシア CDSについて


酔っぱらってないでまじめにやれ!

というご意見まで飛び始めたので、ちょっと書きますか(笑)。

えー、シアトル通信は週末にします、

で、ギリシアのCDS.

メルマガではずっと書いてきてるんだけど、ネットアウトすると
大した量がないので大したことない筈です。

新聞の人たちがリーマンショック前と同じ情報を使ってるんだよな。

要するに100億持ってるヘッジファンドはそれをエクイティーに突っ込めば
瞬間的に1000億円とか貸してくれた訳よ、それもJPとかシティーとか
一流どころが。そりゃ、相場張り放題だよね。

これはレバレッジと言う訳だけど、リーマンショックのあと、こんなレバレッジ、
絶対に無理。だって銀行がみんなリスクウェートで汲々としていて普通の
コーポレートファイナンスでさえできなくてアメリカ国債買ってんですよ。

だれが、ハイレバレッジのヘッジファンドに金貸すのよ、まったくさ。

そりゃ、無理だって。

だから今は現実にほとんどがフルエクイティーで100億持っているひとも
100億しか投資できない。そんな少ない金でどれだけのポジションが
取れるか、普通に考えればわかる筈。

それに仮にやったとして・・・・

AIGでさえ払い切れなかったのよ。

もう、2度と政府救済はないでしょう、となればそんなオプション料払って
相場張ってもいざ行使したら相手がつぶれちゃったら大損でっせ。
JRAが倒産する筈はないから安心して馬券が買える訳で、CDSはあくまで
相対取引ですからね、怖くてオプション買えませんて。

ということで幻想におびえないようにして下さい。

詳しくはメルマガに書いてありますし、今週も少し詳しく書く予定です。

でも雇用統計があるので、そっちが中心になりますけどね。

ではグッドラック! (オバマ大統領は余裕だな〜)

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23 comments on “ギリシア CDSについて
  1. 金太郎 より
    やっぱり

    やっぱりシアトル通信の方がおもろいわ。今更CDSとか言われたってよくわからんよ。

    どじょう内閣もようやく予算案の衆議院通過に持ち込みましたが、参議院では当然成立しないか、時間切れになるのでしょう。ほんと真面目にやっているのか疑問である。やはり参議院なんていらんわな。
    それにしても、不作為の議員どもは、自分達の歳費をどうして下げないのだろうか?この国難にあって、度し難い連中やなあ。税金泥棒と言わざるを得ないでしょう。

  2. ペルドン より
    CDSよりも・・

    立見席にも・・
    それなりのフラグメントを与えないと・・
    五月蠅いか・・大切なお客様になって頂けるかも知れない・・

    ECB・・
    あれだけお札を刷って・・インフレにならないのかな・・(笑)
    外電も・・日銀事実上のインフレターゲット・・と流しているし・・
    怖いでござんすね・・

    こんな時に・・稼ごうなんて皆さん・・凄い度胸・・・

  3. 俺もぐっちー より
    実はまだ先の話があります

     ギリシャのCDSが危ないという話は、それ自体が危ないという話ではなく、もう一つより大きな真偽不明の情報と結びついて、危機の連鎖のトリーガーになりうるので危ないという話のようであります。いわゆるネタ情報の類で、ぐっちーさんは一笑に付すレベルの話なのかもしれませんが、話しとしてよくできています。
     http://www.jca.apc.org/‾kitazawa/debtnet/2011/vol8_22.htm
     日本では一切そのように報道されませんが、例の反格差デモで、アメリカ人がウォールストリート前でデモをしなければならなかったのはこのためだと言うのです。そしてこの表に出せないお金が、銀行からヘッジファンドに流れてさらに金融市場を混乱させ、格差拡大を招いたという筋立てです。話半分に聞いておきたいのですが、アメリカの反格差デモの熱は確かにこのくらいの話ではないと説明しきれない気もいたします。
     簡単な話で、ぐっちーさんに根も葉もない与太話と否定していただければ、すぐに霧散する類の話と思います。アメリカからの生のレポートであれば信用度UPです。ググっていただければわかりますが、最近インターネット上ですごい勢いで拡散している話題なのです。私はバランスシートの数字を読み間違った報告書が出されて、そのままアメリカ人が信じてしまったと言うような話ではないかとも思っているのですが。

  4. 通りすがり より
    個人的には…

    シアトル通信好きです(笑)

    ああいう日本とアメリカの違いって、
    両方を良く知っている人にしか書けない事ですし、
    すごい貴重だと思います。

    表面的な違いに気付く人は多いかもしれませんが、
    「なぜか」といった部分になると、やはりしっかりと生活した方、そして「なぜか」を知りたがる知的好奇心旺盛な方にしか書けないと思うんですよね。

    金融の話が聞きたい人が多いかもしれませんが、個人的にはとても楽しみにしています(笑)

    それから、最近なんだか円安ですね。
    輸入急増でとうとう経常赤字になりましたし、
    なんだか大切なお金が無駄に何兆円も海外に流れていってる気がして、すごく心配です…
    なんでこんなタイミングで日銀は円安誘導するような発言をしたんでしょうか…

  5. dowahaha より
    ん・・・

    なんだかグッチー氏、ブラッデイマリー効き過ぎておりますかなw

    それとも小生の理解が足りないのか・・・

    これは有料メルマガと合わせて読むとわかるのかしら?

    ギリシャのCDSの話のようですがの

    ヘッジファンドは金がないからなんですかな?

    CDSは相対取引でオプション買えない???

    ちと、〆張り鶴(ちなみに月w)飲み過ぎたアタマでは理解できましぇーん〜

    有料読めと言わずもうすこしサービスしておくんなましw

  6. パードゥン より
    経済新聞の記者は、ゴールドマンで新入社員研修を

     バブル崩壊後の20数年、いったい経済新聞は何をしていたのでしょうね? 日本経済のリード役として浮上させられずの期間が永過ぎますよね。経済企画庁亡き後、新聞しか頼るものがなかった日本。民でできる事は民で、でも民でできない事が沢山あった事が判ってきました。

     グッチの説明だと余りにに実情を知らないようですね。 経済系の新聞の新入社員は国でお願いをして国費留学でもいいのでごードルマンで半年位の実務研修を受けさせていただいたらばどうでしょうか? 後々、英語で質問できる友達もできるでしょうし。

     

  7. 西部 より
    酒は飲んでも良いけれど

    控えめにしてくださいよ
    分解酵素は西洋人に比べたら弱いですよ
     だいぶ円安に動きましたが政治家のだらし
    無さを見れば仕方ない事かな
     某大臣が夜の九時からTV原発の事喋っていたが反射的に消してしまった

  8. st より
    二ヶ月ほど前

    ワシントンDCで確か二日間EU大統領と中銀総裁がアメリカ側と協議した折、最後の記者会見でオバマとEU中銀総裁は満面笑みをこぼしてうれしさを噛み殺してた反面EU大統領は憔悴しきった表情でした、この違いが何だったのかは分かりませんが、ユーロは大丈夫だと受け止めた人も多かったのでは。

  9. 風炉いでたる より
    さっさと発動しろ

    ギリシアのデフォルトを認定してCDSを発動させても大したことないんだから、さっさとやればいいのに、変な政治的配慮をするとイタリアやスペイン向けのマーケットが凍り付いちゃいますぜ、というコラム記事がテレグラフに載ってました。英国人の記者がこういう記事を書く理由の1つは、CDS発動で得をするのが財政支援中のロイヤルスコットランド銀行ということもあるわけですが。
    発動するかどうかを決めるのはとある弁護士さんのようですが、様々な圧力がかかって大変なんでしょうね。

  10. cow より
    朝日新聞を斬る!!

    3/9の産経Business iより

    >国債急落を想定して3メガバンクは危機管理に乗りだした
    >三菱東京UFJ銀行は去年末に危機管理計画を策定

    だそうです、ツッコミ所満載で
    朝日新聞と同じ記事書いてますね….。
    それも紙面ではトップニュース扱い。
    日本にはまともな報道機関ってもう無いんですかね。

    ネット版で同じ記事が見れます
    http://www.sankeibiz.jp/business/news/120309/bse1203090503000-n1.htm

  11. dowahaha より
    日経いちまんえん〜

    カーン〜♪〜

    アタマの中で鳴り響きましたわなw
    強気は弱気を支配する!
    人は悲観より楽観を好む・・・ですかな

    来週、日経が暴落しようが、ダウが急落しようが、このタイミングでの1万円到達は信じられませんでしたわ。

    欧州債務危機だぁ、ギリシャデフォルトだぁはそりゃいつかは深刻な状況になるかもしれないけど、マーケットと向き合ってる身としてはねえ〜
    どこかでキリをつけないと行けない訳で・・・
    それが来たと言う事ですわ。

    たしかグッチー氏もそれで飯食ってるんですよねw
    いや怨み言ではありませんぜ。

    今回はヤラレでしたわ〜

    ナンボ情報収集や感性を研ぎ澄ませてても、こりゃ予想出来ませんでした。

    ひょっとしたらギリシャネタでアブナイと思わせる作戦、これはディスインフォメーションとしてちゃんとした戦略なんだけど、今回は見事にひっかかりましたなw

    大勢の中の少数、見えにくいようなところにちょっとだけ・・・などなど

    なまじっかウラをあれこれ考えるより、ノー天気にイケイケドンドン走って、ちょっと立ちションしょうと立ち止まったら、前の道が崩れた・・・

    今度はこういうのが良いですなw

  12. T.T より
    異例のバックナンバー販売

    ぐっちーさんの朝日新聞批判記事の載っているアエラの号、最新号と一緒に近所の本屋で売っていました・・やはり反響大きかったのでしょうか(うちの近所のところだけのことでしょうか?)。

    ところで、世界最悪企業賞で東電が僅差で2位だそうです。サムスンが3位です。↓

    http://www.alterna.co.jp/8186

  13. 人力 より
    FRBは破綻しない

    俺もぐっちー さん

    私もFRBの「16兆ドル無利子融資」を表に出ていない裏の資金(リーマンショックの損失補てん)と勘違いした口ですが、先日こちあらおコメント欄でご指摘を頂き調べた所、16兆ドルの内10兆ドル程度がアメリカの銀行に融資され、その他はヨーロッパの銀行に貸し出されています。

    アメリカの発表するマネタリーベースはM2で、これにはアメリカ国外の数字は除外されると思われ、マネタリーベースは確かに2007年から2010年にかけて、8兆ドルから18兆ドルくらに増えています。

    メディアに出てくる数字や、議会で問題のなる数字は、QE1の7700億ドル、QE2の6000億ドルがほとんどなので、私も16兆円ものドルが市場に放出されているとは思ってもいませんでした。

    QE2でマネタリーベースはさらに増え、24兆ドルと、リーマンショック前の3倍に増えています。

    これ程のドルの増刷もすぐに効果が薄れてしまうので、当然QE3待望論(債権の買い上げでは無く、FRBのドルの大増刷)が絶えません。

    これ以上大量のドルを刷れなくなった時(コンピューター上の数字とは言え)、世界に何が訪れるのかは・・・あまり考えたくありません。

  14. 万馬券 より
    メガバンク

    メガバンクが危機管理計画で、国債の処分をするというニュースが、そんなに可笑しいんですかねえ。誤報ということですか?
    わたしゃ、そうすることもあると思いますけど。何か政府のお達しでメガバンクが国債を処分してはいけないという決まりでもあるんでしょうか。それぞれが経営判断で、国債を買い増すもよし、減らすのもいいんじゃないですか。それを産経が取り上げたところで、別にどうということもないでしょう。大きなお世話というもんじゃないでしょうか。

  15. 牧神の午後 より
    Disinformation

    俺もぐっちーさんへ
     ちょっと面白そうなので掘ってみました。
    ポイントしておられる記事は、以下のBlog投稿の日本語訳です。

    http://www.dailypaul.com/188540/audit-teh-federal-reserve-reveals-16-trillion-in-secret-bailouts

    投稿の趣旨は、GAOがFRBの業務監査を行ったところ、リーマンショックの頃にFRBが総額16兆ドルを超える緊急融資を行ったことが明らかとなった。融資を受けた金融機関には英欧の大手も含まれており、しかも、この融資は一銭も返済されていない、というものです。

    このWebサイトは、Ron Paulという共和党の大統領候補指名競争に参加している政治家の応援サイトの一つです。

    ロン・ポール? 聞かないな?と思われるでしょう。泡沫候補なので日本のメディアは無視しているようです。

    結論を先に言うと、大統領選挙の年にありがちなdisinformationです。

    GAOがFRBの業務監査を行ったことは事実です。報告書は、http://www.gao.gov/new.items/d11696.pdf

    また、リーマンショックの頃にFRBが総額16兆ドルを超える緊急融資を行ったことも事実です。(報告書131ページ、表8)。

    大嘘は、借りた金融機関が融資をまったく返済していない、というくだりです。

    報告書冒頭の要約の部分を見ると、2011年6月末時点の融資残高は、260億ドルです。

    というわけで、騒ぐことは何もありません。

    米国の大統領選挙運動の際の情報戦の凄さはちょっと形容の言葉を思いつきません。この手の嘘なんて山ほどあります。気をつけましょう。

  16. spo より
    ギリシャCDS

    ついにギリシャのCDSがデフォルト認定ですか。よくぞ粘ったものである。借りたものは返さなくていいということを教えていただきました。日本もこれくらいしぶとくなくてはダメですね。

    話は変わって、民主党政権です。このどうしようもない政党は何とかなりませんかね。消費税増税の行方が不透明ですが、そもそも党首選で野田総理は、消費税を上げること戦って勝ったわけだし、増税の方針についても時間をかけて議論したのでしょ。それを小沢を筆頭に内部抗争でゴネてかき回している。
    公務員には給与減額、自分達はやらない、若者いじめの採用大幅削減である。財源がないならバラマキを止めることが先決であろう。小沢は国民との約束とかほざいているが、国民はバラマキをやって欲しいとは思っていない。増税をやるのは仕方ないが、バラマキ支出をまずやってくれと願っている。
    民主党は内輪モメにはエネルギーを使うが、国民の思いには無頓着である。この無能・無策・ポピュリズム政党には期待できない。

  17. dowahaha より
    ディスインフォメーション

    ちょっとカキコし過ぎですかなw

    ちょっと前の分の補足

    ディスインフォメーション=disinformationn

    有名な話では例のロズウエルのエリア51の騒ぎがありますな。

    出方は先でも後でも良いのですが、効果的な局面で出て来ますな。
    この場合はナントカ博士が、エリア51でUFOの調査をしていたとかで出て来ます。
    なんとも怪しげな人物ですが、タイミングと演出がウマイw
    後はおひれはひれがついて、勝手に盛上げてくれますわ。

    頂点に達するような時に素性がバレる仕組みですわなw
    ああやっぱりなって事で、一挙に話は消え去りますな。

    いま、インフォメーション過多の時代。
    なんぼでも出来ます。

    こんなん出ましたw

    9日の米株式市場:3日続伸―2月の米雇用統計好感もギリシャ問題が冷水
    2012年 3月 10日 8:52 JST

    米労働省が事前予想を上回る2月雇用統計を発表した直後は、ダウ工業株30種平均が前日比60ドル上昇した。ただ、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)がギリシャの債務交換を、事実上のデフォルトを意味する「クレジット・イベント(清算事由)」と宣言したことから売りが進み、午後には一時、前日割れする局面もあった。

    おやおや、また出ましたな、ISDAw
    ダウ上昇とうま〜くサンドイッチされてますわ。

    皆様もくれぐれも油断召されないようにw

  18. ありゃ より
    コメントにコメント・世界最悪企業賞

    東電が2位って、1位はどんな企業なの?
    東電より多くの害悪をもたらした企業って?
    ちょっと不運が重なれば、風向きと雨の降り方次第では首都東京がどうなっていたか…
    東電を超える企業って、そんな企業あるの?

    そちらに興味が湧きました。

  19. 俺もぐっちー より
    コメントを有難うございました

    人力様
    牧神の午後様

     16兆ドルもの大金を一時的にとはいえ何の裏付けがあって貸し出したのかとか、GAOがFRBの業務監査するまで、そんな大きなことが表に出ないものなのかとか、突っ込みどころが多々ございますが、御二方のコメントで不安が解消されました。コメント欄を借りて御礼申し上げます。
     だとすると、ウォールストリートのデモも、なんでアメリカの中央銀行が外国の銀行を助けてやるのかとか、一方でなんで地元の銀行は助けないで潰してしまうのか、という怒りが混じっていたのかもしれませんね。(FRBの出自にまでさかのぼって、攻撃されている理由もわかりました。当事者たちの利害が疑われているわけですね)
     私も危機を煽る記事にしか行きあたらなかった口ですが、当のアメリカ人たちはちゃんと正しい情報を得ているのでしょうか。彼の国は、未だに天動説を信じている人も多いらしいですから。

  20. 人力 より
    マネタリーベースは何故増加し続けるのでしょうか?

    牧神の午後さん

    グッチー様。
    連投になりますので、的を外していたら掲載いただかなくても構いません。

    単純な疑問なのですが、融資残高が260億ドルに減少しているのに、アメリカのマネタリーベースは上昇の一途を辿り、24兆ドルにも達しています。

    FRBが融資を回収していれば、マネタリーベースは減りそうなものですが、これが増加し続けるのは何故なのでしょう。

    16兆ドルは資金回収しても、その後の借り換え等で、それよりも巨額の資金供給がされているのでしょうか?

  21. kamiyama より
    シンセティックCDO

    元本はどれだけかな〜

    どっかの大きなSPCが飛んだりしないといいけどw

  22. けろよん より
    地下鉄をどこから入れるのか考えると

    国債を担保にレバレッジをかける場合
    金利が国債より低いと銀行は貸すより
    自分で買ったほうが良いし
    金利が国債より高いと借りるほど
    損をする
    工学部卒だと夜も寝られなくなります

  23. 牧神の午後 より
    精一杯のお答え

    人力様、
     私からお答えできることは、一つだけです。金融機関が保有する通貨は、マネーサプライに含まれていません。よって、FRBから金融機関が借金してもマネーサプライには何等影響しません。
     FRBの報告を見ると、最近かなり早いペースでマネーサプライが増えています。理由はわかりませんが、楽観派の私は景気が回復しつつあるからだろうと思っています。

     俺もぐっちー様へ

    総額16兆ドル、という表現はミスリーディングであることを承知の上で書きました。融資残高の最高値は2008年12月あるいは2009年1月ごろで、約1兆ドルです。(GAO報告書 137ページ、図11)

    16兆ドル、というのは延べ融資額です。たとえば、ある銀行が90日期限で10億ドル借り入れ、満期にまた10億ドル借り入れて、前の借り入れを返済したと仮定します。融資残高は10億ドルですが、GAOの報告書では、融資実行額20億ドルと記載されています。

    また、融資はすべて有利子で担保を取っています。担保として何をとるか、利子率をどう設定したかについてGAOの報告書は詳細にわたり述べています。

    海外の金融機関への融資については、金融業界の方にとっては当然のことではないかと思います。グローバル化が一番進んでいる業界ですから自国の金融機関だけに緊急融資をしても金融システムを安定化することはできませんから。

    しかし、一般の有権者は簡単には納得しないでしょうね。

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