2011/10/13 14:18 | マーケット | コメント(11)
私はだーれ? スティーブ・ジョブズの続き
大変楽しく読ませて頂きましたよ。
さて、スティーブ・ジョブズ。
なぜ、いつも黒のタートルネックのシャツ(またはセーター)とジーンズしか着ない理由をご存知ですか?
いろいろ写真を見て下さい。必ず黒のタートルにジーンズです。
私のピンクどころではありません。
あまり皆さんのご存知ないと思われるエピソードをご紹介します。
自伝には必ず書かれている筈です。
実はジョブズは80年代に何度もソニーの工場を訪れて、いろいろなノウハウを学んでいました。
みなさん、ジョブズの革命的業績をお誉めになりますが、彼の原点はソニーにあったのです。
ノードストロームが三越に学んだのと同じです。
着るものに関してその時のエピソードがあります。
Sony, with its appreciation for style, had gotten the famous designer Issey Miyake to create its uniform. It was a jacket made of rip-stop nylon with sleeves that could unzip to make it a vest. So Jobs called Issey Miyake and asked him to design a vest for Apple, Jobs recalled
で、スティーブはアップルの従業員にユニフォームを着せようと思い、ソニーのユニフォームを作った三宅一生を訪ね、ユニフォームのサンプルをたくさんもってアメリカに帰りました。
所がアップルの工場の従業員はこんなものは着たくない、と言いだした。
ふーん、お前らわかってないな、ということで彼は三宅さんに一生分の自分のユニフォームを注文したのだそうです。
それがあの黒いタートルネックとジーンズで、いずれも三宅さんのデザインによるものだ、と伺いました。
えー、何が言いたいのかといいますと、三宅さんが天才であると言うことをちょっとわきにおいても、彼のファッションを作り出した原型がソニーの工場にあり、そしてフランスでもイタリアでもなく、日本人のファッションが彼を支えてその強烈なイメージをサポートしたということなんです。
こういうソフトパワーというのは理屈ではありません。完全にフィーリングがマッチしたと言う事ですよね。
ジョブズと感覚的にマッチしたのが日本人であった・・・・ということは僕はもう少しみんなに自信を持ってもらいたいとおもうんです。
そりゃー、三宅さんほどの人はそれほどいる訳はない。
でも日本人の感性はあれほどの人にも通用するんだ、ということをもう一度認識して、自信を持って世界を相手にしてもらいたいな、とこのエピソードを読み返して思った次第です。
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11 comments on “私はだーれ? スティーブ・ジョブズの続き”
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小生、以前ギョーカイにいたものですが・・・
ノードストロームが三越に学んだ?
これは逆ではありますまいか?
在職当時からノードのサービスは有名で、曰く「当社お買い上げの品物はすべて返品に応ずる。」だとかまことしやかに伝えられたものでしたが。
そも、ノードのサービスを日本の都心百貨店にあてはめる事自体無理があり、店舗規模も販売数客対比も全然違う。
日本の銀座、新宿、etcの旗艦店舗は巨大で、そも来店客数もまったく比較にならない。
もうひとつ言えば商品の仕入形態も、商慣習も違う。
日本の仕組みは、大部分が消化型仕入で売れ残っても返品出来るし、全て買取りのアメリカとは違うし、販売員も大多数がメーカーの派遣社員。
などなどかんがみ、より上質なサービスを統一して提供するには無理があるのですよ。
当時の狡猾な日本の百貨店の経営者は、サービス向上、ノードに見習えとか・・・
そりゃ販売員のサービス向上はタダで出来るモンね(笑)
教育を押しつけられた現場は白けてましたワ
ウチの会社はノードと店舗設計だとか商品陳列も教えを請うたものですがね(もち多額ののゼニ払いました)彼等のは徹底した高級嗜好、通路は広く照明は暗めに?商品展示は少なめにで。
まったくそぐわず客にも不評で3ヶ月で元に戻しましたがね。
尚、イッセイとジョブスの話。
確かにタートルのシャツはどれらしいですが、ジーンズはリーバイを履いていたような・・・
最後に登場した時のは違うようでしたが。
まあ、重スミの話ですが餅屋は餅屋なので
PS
ピンクのアバクロでなく、ブルックスの白の方が良いでしょう。
まあP・スミスならもっと良いですがグッチー氏にはちょっと・・・失礼
タートルネックとソニーの話は「へぇー」と久しぶりに感動しました。(知り合いに教えてあげよう)確かに彼が亡くなってから日本人の自虐コメントや記事が目に付くな。これほど世界で成功してる国も少ないと思うけど。
とにかく彼一人がいなくなったくらいで本当にアップルの製品にどれだけ影響があるのか、これからが楽しみ。
そうでしたか・・
思い出せない程・・若かった頃・・
三宅さんのシャツが気に入り・・例によって・・一山買い・・未だに・・着ている・・
生地が薄くなって破れ・・渋々捨てた物もあるが・・名前の通り・・一生物・・ピンクのストライプもある・・
思いもかけず・・スティーブ様と・・遠い関係になっていたのか・・・
パジャマとかリネン類とか、三宅一生もので揃えたことがあったんですが、さすがに黒じゃなかったな(濃いめのブラウンか何かだった)。今でもあるかとググってみたら、VANの石津謙介さんの記事があって、「ファッションに最期までこだわり続け、寝たきりになってもパジャマを着ることを拒絶し、三宅一生デザインのシャツを着たまま息を引き取った。」(wiki)んだとか。三宅一生のパジャマが出たのは、その後だったんですかね。
ところでジョブズさんですが、実父はシリア人だとか。アラブ人ということですが、シリア人って、見た目、ギリシア人なんかより、うんと白人ぽいですね。
ipodもipadも似たようなコンセプトのものはsonyからもっと前に出てるわけで(ネットワークウォークマンやエアボード)、それを考えるとジョブズがsonyのトップだったら、未だに先進的な企業だったかも知れませんね。
デザインだったんですか! 初めて知りました。
ところで、以前のぐっちーさんのエントリーに寄せたコメントに、これから発売されるスティーブ・ジョブズの本について「自伝」と書いてしまって、どうもすみません。 実際には、他の人が書いているスティーブ公認の「伝記」です。
「伝記」と書くことに、かなり抵抗があって、「自伝」と書いてしまいました。 というのも、スティーブのように、何事に対しても完璧主義の人にとっては、他人が自分の人生について書くというのは、かなり受け入れがたいことだったような気がしますし、もし状況が許せば、自分で書いていたようにも思えるからです。
人生に残された時間を考えたとき、スティーブにとっての最優先は、家族とアップルだったのかもしれませんね。 スティーブとのインタビューが本の中で重要な部分になっているそうなので、限りなく「自伝」に近い「伝記」と受け止めています。 最後のインタビューは、亡くなる数週間前だそうですね。 そのとき、どのような心境だったのか。。。
「日本文化」は、個人的には世界最高峰の文化だと感じています。 あらゆるものが高度に洗練され、深い精神性と柔軟性、諧謔性と創造力をあわせもち、それらが綾なされ織り成されていく。。。 日本は本当に「総合芸術」の国であることを実感します。
内戦や外敵との戦いにより、文化や民族が断絶あるいは分断したり、モザイクのように混在する国も少なくない中、日本は、国が興ってから現在に至るまで、紆余曲折はありながらも、独立国家として、その独自の文化を継承するだけでなく、他国からの文化も柔軟に取り入れて自国文化に融合させ、熟成・進化し続けている、世界に類を見ない文化国家だと思います。 同時にそれは、日本国民の民度が高いことの表れであると感じます。
日本人が自信と誇りを失うようなことは、あってはならないことで、もしそのようなことが現実にあるとすれば、それはつまるところ、「教育」が間違っているような気がします。 「教育」を根本から考え直すタイミングにきていると感じますし、明治維新の前に立ち戻り、深く掘り下げる必要があるように思います。
言われてみると、ほんとアップル製品はソニー的ですね。
そうでっか。まあ、ピンクのシャツよりは黒のタートルの方が、こだわりとしてはカッコええな。
でも、ノードストロームに関しては反論が出ましたな。
どっちが正しいのか知らんが、世の中にはいろいろなプロがいるということかなあ。
これは面白かったあるよ。
世田谷の放射能、ビンの中と言うので一瞬オ○ムテロみたいなものではないかと思ってしまいました(泣。もうみんな神経質になっているので・・驚かさないで欲しい・・。でこれからギリシャショックで大嵐が来る(?)と思うと疲れてもうますますボロボロです・・(電車も止まっちゃうし)。
そういえば石川遼君もピンク着ていたと思います・・。
現在のNordstromは、1990年代までの日本の高級百貨店に似ています。照明はむしろ明るく、商品展示も絞っているようには思えません。WHOLEFOODSの「客に買おうという気を起させるディスプレイ」という表現に近いと思います。三越に学びなおしたのかもしれませんね。
私の知り合いは3年前に買ったが、不具合があり、あまり履かなかった靴を持っていって、説明したら、たちどころに新品と換えてもらったという経験をしています。それでは悪いので、更に2足買ったそうです。Nordstromは靴屋さんから始まっているので、靴に対しては特にプライドを持っており、ここの精神性を良く表したエピソードとなると思います。
尚、ピンクのポロシャツ、Yシャツですが、似合おうが似合うまいが、それが修造さんや遼君やぐっちーさんであっても、アメリカでそれを着れば、ゲイさんですよということを申し上げたかっただけです。ましてや、アバクロはティーンのブランドで、知り合いの19歳でビジネススクールに通う男の子は、もう卒業したと言っています。卒業して下さい。
「ぐっちーに似合うシャツはどれだ?色とブランド編」でコメント募集と投票でもすれば盛り上がるかも…
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ご本人が納得するかは別問題(笑)