2012/02/15 16:23 | マーケット | コメント(14)
ギリシア支援は延期・・・って言われてもね〜(笑)
メルマガにユーロ圏蔵相会議で合意することはないでしょう、と書きましたが・・・
[ブリュッセル 15日 ロイター] ユーロ圏財務当局者は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)を回避しながら、同国への第2次支援の一部、もしくはすべてについて延期する方策を検討している。複数の欧州連合(EU)筋が15日、明らかにした。
詳しくはロイターの記事を読んで頂くとして・・・・・
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE81E00E20120215?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
どうもユーロ蔵相会議では相当虫のいいことを考えているようで
民間による例の50%債権放棄を実行すれば少なくとも3月の償還は
乗り切れると見ているようです。
もし本当にそう思ってる・・・・訳ないと思うんだけど・・・・彼らが
民主党の政治家並みにレベルが低いと仮定すると・・・
おい!
という話ですね。
民間金融機関はユーロ圏がギリシアを救済するという前提で50%の放棄に
応じている訳です。もし、ユーロ全体で救済しない、となるなら・・・
残りの50%は紙切れ同然でありまして、そんなもの最初から債権放棄
できる筈がないですよね。考えればわかること。
むしろ逆で、取りっぱぐれないようにギリシアに出かけて行って身ぐるみを
剥ぐような最後の貸しはがし、差し押さえを敢行するだけです。
当然、イタリア、スペインも同様に救済されないと見る訳ですから
取りっぱぐれを恐れ、貸しはがしががんがん進みますね。
こうなると「悲劇」を超えて「喜劇」ですぜ(笑)。
しかし、どうやらドイツに加え、あれだけ中立かつ冷静だったオランダが
救済反対に回ってしまった、という情報もあり、もしかすると本当かも
しれません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ホントはロムニーがミシガンで負けたら、って話を書こうとしたんですけど
これはギリシアのせいで簡単に。
ロムニーのおやじさんはミシガン州知事でアメリカンモーターズの
社長だったんですし、自分もデトロイト出身ですからね、負ける筈ない!!
・・・んですが、負けちゃうかも、って話なのでちょっとした騒ぎに
なっています。
原因は彼がモルモン教徒であることと、何と言ってもあろうことか、その
故郷のシンボルともいえるGMの政府資金による救済に猛反対した・・・・
という過去をみんなが忘れていなかったこと、です。
っつーか、それどころか見事に再生しちゃったからね。
私の記憶では当時ロムニーはアメリカの自動車産業なんて古代の遺物で
だれがどうやっても再生しない、アメリカはもっと先端の事業に力を入れる
べきで、投資の仕方を間違ってる!! なんて言ってました。
この恨みはかなり深いようで、
あいつは金の亡者だ!!
という一番痛い点を、生まれ故郷で突かれてしまったというなんとも因縁めいた
話なんですね。
まあ、あのベインキャピタルを作った訳ですから、この方は根っからの
ハゲタカ体質だと私は思いますよ。
今回のユーロ危機みたいな時には真っ先に貸しはがしに参加するタイプです。
それからモルモン教はアメリカではキリスト教としては認められていません。
あくまでも別の宗教だと思われており、特にカトリック教徒が多いミシガン
あたりではそのこと自体が大きなマイナスになるものと思われます。
モルモン教の組織では寄付金によって教会内部の地位が決まります。
教会内平等ではなく、金を寄付した奴がえらい、という「秩序」が
あるのです。
つまり金持ちになればなるほど良い、という不文律がありまして、
モルモンの方はお金持ちが多い、とうのもそういうことから来ている、
と言う人もいますね。
ですから宗教的に見ても彼が「金の亡者」であるということは本人にとっては
あまり不思議には思えない批判なんでしょうし、逆に言うと、だからこそそれが
命取りになりかねない、ということでしょうかね。
モルモン教の人がアメリカの大統領になるという可能性はそういう訳で
個人的には考えられないと思っているんですけどね〜・・・・・
酒はともかく、コーヒーも飲まず、バーで牛乳ってのはアメリカ人らしく
ないですよね(笑)。
誤解のないように言っておきますが、モルモン教の友人は何人もいますので
とくに私に偏見がある訳ではありませんから。ただすごい、と思っている
のは確かです(笑)。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
14 comments on “ギリシア支援は延期・・・って言われてもね〜(笑)”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
与野党一同・・
血判を押したところで・・
ユーロ支援金が・・払われても・・約束が守られるとは限らない・・ユーロ圏・・
アテネは・・
貰えばこちらの物・・さいごの手切れ金・・それから・・デフォルト・・
どれ程の被害か・・把握できたから・・後は・・ドイツのデフォルトゴーサイン待ちなのか・・
ロムニーの失言癖・・
貧乏人には関心がない・・中産階級が問題・・中産階級が・・貧乏人になっているのですが・・
演説の中身は貧乏人程貧しい・・オバマの脚元にも及ばず・・・
どこの記事だったかロイターだったか?さだかではありあませんがギリシャが破綻するということに関して破綻説を支持する6項目がのっていましたね。いちいち納得でどう考えてももう無理やん!ユーロ崩壊やん!という内容。そしてもちろん御大グッチー学園の授業。もちろん世の中には楽観論もありますが私は怖じ気づくことなく現在のポジションを維持し続けます。(と自分を鼓舞する今日この頃)
>故郷のシンボルともいえるGMの政府資金による救済に猛反対した・・・・
>という過去をみんなが忘れていなかったこと、です。
>っつーか、それどころか見事に再生しちゃったからね。
ディーラー在庫積み上げているだけだし、またサブプライム自動車ローンやっているし、で、再生なんてほど遠い。
Washington Post紙によれば、ギリシャの不況は戦後の世界記録を更新するレベルになることは間違いないようです。
http://www.washingtonpost.com/blogs/ezra-klein/post/greeces-depression-could-prove-worst-in-modern-history/2012/02/15/gIQApNimFR_blog.html
これでは、どんな救済措置も無駄でしょう。
ギリシャ政府は国民に対してもEU諸国にたいしても、「IMFやECBの言うとおりにやった」というアリバイを作ろうとしているだけにしか見えませんね。
(ヨーロッパについて)
文化の衝突のようだったので、それぞれ頑張れと書きましたが、どうもドイツの方が、古い日本の価値観では野暮でいやになってきました。助けるときは全額助ける。 岡にいる金持ちが溺れている人を助けるような助けないような思わせぶりをして上着を脱がしたり、財布の中身を数えさせているようで、日本では嫌われる対応です。 助けないなら、最初から助けない。 助けるなら、言いにくい事もあるだろうからと、いいなりで助けて、助けた後からしかる。時間が経つから利払いは増え、不景気で税収も下がる。 振込み詐欺もそんな古い日本型の価値観につけこんでますよ。
アイルランドの人や、東北の人は、権力者のそんないやなところを永い歴史で知っているから、当てにせず、自力で動いているのでしょうけど。アイルランドは、ジャガイモ飢饉でもイギリスが手をかさず100万人とも言われる人を失ってますからね。相談する前にさっさと借金返済を開始したのでしょう。
(日本について)
ふみマリアさんの投稿優しいですね。
少しだけ修正コメントをしてもいいですか?
振込み詐欺については、若者の怒りよりも、年寄りの気持ち”いつか子供や孫の緊急の時にと思って溜めていたお金として、いさぎ良く使う機会を待っていた”の方が真実に近いような気がします。 武士は死ぬ事ならぬ、親は子孫の溜めに資産を投げ出すに近い気持ちかと。 王子とつばめの童話のようにかな?
それから、毎月利払い型の投信が人気ですよね。 つまり金利をあげて3%にして、利子が45兆円でれば、年寄りは消費に使いますよ。若い人の応援もさせていただきます。元本は子孫の溜めに手をつけたくないが、利子はあれば使います。野暮はしません。 だから低利でも文句をこれまで言わなかったので、元本に民主党が手をつける話は、真から怒ると思いますよ。
交通整理は、偏差値の高い公務員しかできないでしょう。 議員がすべきは、保険の外交員のような掛け金値上げの説明でなくて、
どの道路(世代)にいくらの割合ながし、どれだけ停車させる(貯金する)とか考え方をだし、その交通整理の方針を、国民に納得してもらう分担だと思いますよ。マリアさんもその意味で交通整理と言われているのかもしれませんが、助手席でワアワア言って運転手を困らせているのが現状のような気がします。 後部座席に議員はしっかりと座って、いきたいところ決める。 運転は公務員の方にまかせたほうが安全。
(株式について)
株式の方は、優しくなくて”踏み上げもありや”さんの出番のようで空売り残が片付けられていなくなった所でグッチの日程だとギリシャ崩落ショックでリーマンショックの二の舞になりそうですが。 空売りは崩落の命綱ですからね。
昨日,日銀が金融緩和をする事を材料に株式はバブル相場になっていますね。
日米とも金融緩和した本当の狙いは欧州金融危機のタイムアップが近いと考えてるのではと思っています。
以前,白川総裁が「時間を買っている」と発言していましたが,その時間は無くなったと考えてるのかもしれません。
それに1%のインフレターゲットと言っても円安と原油高ですぐに到達するのではないですかね?
ギリシアの破綻は織り込み済みと知り合いの証券マンが自信を持って言ってました。(笑)
多分,20日以降今と違う景色になって阿鼻叫喚かもしれませんね。
そんなに人気のない奴がオバマに勝てる訳ないのだから、共和党の予備選なんてもうどうでもいいじゃん。
それにしても、モルモン教ってそういう宗教だったんですか。これは参考になりました。
でも、ギリシャはとっくに詰んでいるんでしょう?そうなると、次はイタリア、スペインとEUのドミノ倒しが始まっちゃうのですかね?これは見物だなあ。サルコジもダメみたいだし、世界の終わりだね。
そういえば船中八策なんて古いものを持ち出して、竜馬気取りでカッコつけているアホもいるしなあ。まったく、こういうのに日本人は弱いんだよな。
ギリシャ危機、デフォルト巡る強硬論ははったりか?
(2012年2月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34562
このスキームどこからどう考えてもわからんのですが・・・
新発債と交換って(笑)
で、交換すると例の半分チャラの対象にならない訳なんだよね?
でで、ECBは自分のとこで抱えてる分だけだよね?
モメてるのは民間が持ってる分の話で、半分チャラなんてそりゃお上殺生な!って事ですよね〜
そのお上が自分の分だけ取り替え(そもそんな事出来るんか?)ておいてその利益を各国に配分?
おそらくコレ書いてる記者も何もわかってないと思うんだけど・・・
ともあれ、クレイジーダウは絶好調で上げ上げ!
日経も負けずと上げ上げ!
指数先物なんて絶対くさいと思ってるんだけどねえ〜
まあ、みんなで上げれば怖くないですか・・・
証券の営業も鼻息荒いんでしょうか、まさにイケイケドンドン!
某ガリバー証券なんか、潰れそうとか言われてませんでしたっけw
なんかこのバブルっぽい株相場の過熱感に違和感あるのは小生だけかなあ〜
ギリシャ問題も先送りばっかりで・・・
そも逆算して、6日あたりがリミットとか言ってませんでした?
それが7日になり、今度は20日?
20日も見送った場合は4月の総選挙でってw
3月20日の国債償還はどうするつもりなんでっかねえ〜
またぞろ新スキームで先送りですかあw
こうなると危機感煽って、その間で儲けてやろうって魂胆かね〜
あ、グッチー氏に当てこすってる訳じゃないですよ〜
でもねえ、最近やたらギリシャネタで悲観煽る人いるのも事実なんで、こうも相場が逆に行ってると疑ってみたくもなりまさあ〜
ぜひ、ポジショントークでない真摯な解説をお願いしますぜ!
【フランクフルト時事】独紙ウェルト(電子版)が16日報じたところでは、欧州中央銀行(ECB)は保有するギリシャ国債を、同じ額面の新発債と交換する方針を決めた。同国向け支援資金を捻出するためのもので、20日までに交換が完了するという。
同紙によれば、ECBは額面で計約500億ユーロ(約5兆1700億円)のギリシャ国債を保有。しかし、流通市場での購入価格は額面を大幅に下回っているため、同じ額面の新発債と交換すれば差額分が利益となる。この利益はユーロ圏各国に配分され、各国はギリシャ支援に充てることができる。
ギリシャ支援では、同国債を保有する民間銀行が新発債との交換で元本の50%削減を受け入れる見通し。ECBは減免対象とならない別の新発債と交換することによって、このような債務減免が実施された場合の損失を回避するとともに、利益を確保する。
>モルモン教の組織では寄付金によって教会内部の地位が決まります。
教会内平等ではなく、金を寄付した奴がえらい、という「秩序」が
あるのです。
つまり金持ちになればなるほど良い、という不文律がありまして、
モルモンの方はお金持ちが多い、とうのもそういうことから来ている、
と言う人もいますね。
えーグッチーさんにはいつもたくさんの情報をいただいて感謝しております。なのでここの一読者として特別批判しようという気持ちいるわけではないのです。
でも、「モルモン教の組織では寄付金によって教会内部の地位が決まります。」というのはモルモンになって10年以上経つ自分は全く聞いたことがないです。
自分は冴えないモルモンですが、グッチーさんのご友人のモルモンは多分立派なビジネスマンなのでしょうね。その方からでもお聞きになったのでしょうか?
まさか日本のテレビ番組で報道されたことをそのまま信じるグッチーさんではありますまい。
ぜひとも、ご友人のモルモンに実際の話しをお聞きになったら良いと思います。
日本にしかいない自分の方がこの教会について良く知らない可能性はあるのですが(笑)
この部分以外のモルモンについての話は全く問題ないと思いますよ。
それでは失礼いたしました。今後もグッチーさんの多方面に渡るご活躍を楽しみにしておりますよ。
ユーロ崩壊せずに元の値段に戻りましたね
あたしが崩壊の危機ですよ
まったくもう(笑い)
色々先延ばしにしても銀行の悪い話は出てこないし、ユーロ危機というのは無かった事
になったのですか?
本来なら銀行に注入する資金を考えると
ユーロ安は何時来てもおかしくは無いんですがね・・
皆、忘れたふりをして踊ってるようですが
これでまた酷く下げたら大口は酷いわ
> 同紙によれば、ECBは額面で計約500億ユーロ(約5兆1700億円)のギリシャ国債を保有。しかし、流通市場での購入価格は額面を大幅に下回っているため、同じ額面の新発債と交換すれば差額分が利益となる。この利益はユーロ圏各国に配分され、各国はギリシャ支援に充てることができる。<
この部分、私も理解できません。「差額分が利益となる」と言っても、新発債を売らなければ利益は発生しないわけで、「そんなものを額面通りで誰が買うのか?」という問題が残ると思います。
もしかしたら、実現していない「含み益」をユーロ圏各国に配分するという意味か?
だとすると、相当危ない綱渡りですね。
新発債が確実に償還される見込みは低いので・・・。
統一通貨をもつということは、金融政策を放棄するということでもあるのですから、国家は財政政策に依存するしか無くなります。
だから、財政赤字を膨らませざるを得無い。
国家というのは、金融と財政の両方2つを握ってこそ経済をコントロール出来るのにね。