2007/02/07 09:37 | ワイン | コメント(10)
ボルク・ドドン(Borc Dodon)
今日から平常モードに戻る予定・・・だったのがとんでもないうそつきやろうで、ワインの話だぜい!(笑)。へいすんません・・・
先週、まあ、今流行のビオといえば元も子もないんだが、ビオの旗手というべきBorc Dodonのオーナー兼生産者であるデニス・モンターナー氏が来日。我等が日本橋の巨匠のお計らいで輸入元である、パシフィック洋行主催の勉強会に参加させて頂きました。
で、写真は彼が巨匠の店を訪ねたときのもの。右の怪しいおやじ二人組みがはっしー、ぐっちーコンビです。最近はビオはやりで、中には「ビオ」という名の下に雑草だらけの畑で取れたワインを無造作に詰め込んで(マセレーションであるとか、その期間であるとかぶどうの配合であるとか、そういった細かい作業を尽く無視して)ビオだぜ、とか売ってるワインはたくさんあるし、あほなブルータスとか言う雑誌などが、おいしい自然派ワインとかいって業者の接待金額に応じたり、同じく業者からたくさんお金をもらっている味のわからん「いんちきソムリエ」の言うがままに特集とか組むもんだから、真に受けた、味に確かな善良なる正しいワイン愛好家の中には「ビオは上手くない」という印象をお持ちの方もたくさんいるはずで、実際そういう苦言を多々聞いているぐっちーから見れば(文章が切れん!!)この作り手はほんとに素晴らしい。
まあラディコンあたりは御飲みになった事があると思いますが、このDodonは試していただく価値、充分です。当然その分お値段は安いという訳では無いのですが、あんたビオですからね、多少の出費は覚悟してくださいませね。
で、こうなるとイタリアチーム、優勢な訳です。まあ、ビオは種類が多く、偉そうに言っているぐっちーもすべてを把握している訳ではないですが、迷ったらイタリアから試してOKです。
というのも、ご存知の通り、フランスに関して言えば例えばブルゴーニュといえばピノしか使えない訳です(原則)。どんなにおいしいだろうな、とおもってもカベルネを混ぜてはならない。ボルドーも同じ。結局何百年もこういうことをやってきたためにもともと土着の品種は全て絶えてしまった訳です。大量商業生産に向かったアメリカも同様で、その結果、所謂地ぶどうが多種多様に残ったのが何もしなかった(できなかったという説もあります)イタリア。
一時期農薬の使用を強制されるなど、それなりに苦しい時代はあったのですが、種を残す事には成功したんですね。ある種「怪我の功名」。毎年、気候など自然の影響を受けやすいビオにとって、配合は命です。そうなると・・・多種多様のぶどうがあちこちに残っているイタリアは有利なんですね。それが零細業者しかいない、という弱点だったのがいまや逆にプラスに働いているというお話。多様性の時代に実にマッチしている訳です。
難点は・・・
インチキ野郎がフレンチを飲むようにうんちく、すなわち机上の空論が振り回せない所(笑)。なんてったって毎年配合を変えてきますから、知ったかぶりは通用しません。実際に飲んでみない事にはなんともいえない訳であります。その意味ではパートナーが本当にワインを飲んでいるかどうか、というか味覚がわかるかどうかを試したければこういったハイレベルのビオを飲んでいるかどうか、チェックするのが一番であります。
デニスさん自身、もう十分おいしいんですが、来年も配合を変えるかも知れない、などとおっしゃる訳ですから作り手としても感性を試されている訳で、飲み手の感性が問われるのは当然です。
となると、こういうワインをきちんとおいているイタリアンレストランがおいしいのも当然・・・という訳です。デートの時にさりげなく、こういったBorc Dodonのようなワイン(きちんと作っているビオ)を頼めるようになれば大したもの。そいつあーいい男に間違いありませんよ!!
今手に入るDodonは恐らく、メルローの配合の多いものですが、地場品種のレフォスコ100%という奴が実はすごーい・・・ってまた手に入らなくなってしまうのでこの辺にしておきますが、これはどこかで見つけたら飲んでみてください。因みに私もあと2本しか持ってません。
円安・・・・って、あんたね、ドルに対しては5%しか動いてないんだからポールソンが関係ないってのは当然。一説には文句があるなら、てめーで介入しろ、と欧州中銀に言ったとか言わないとか・・・・言う訳無いですが・・・これ、できれば日銀に言ってもらいたいね。こういうときに福井さんが出てきて、
てめーの(わがままな)高金利のせいで(失業率が二桁あるくせに利上げとかしやがって!!)欧州通貨(ってかユーロさね)が高くなって、パリのちんけなホテルが円建てでみると一泊5万円とかになっちまってんだから、こっちはとんでもない迷惑だぜ。エルメスだって2割値上げで日本のねーちゃんはみんな泣いてるぞ!
それで「円安をG7でとりあげる」とか抜かすんならテメーで介入してみろ、できるもんならやってみろ、こら!
などと発言すると男が上がる訳ですな。正論ですよ。これ。
とういことで文句があるなら介入してみろ!!
お陰でワインが高くててーへんでい!!
大変失礼致しました。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
10 comments on “ボルク・ドドン(Borc Dodon)”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
ぐっちーさんって
政治家の麻生太郎さんに似てるね
親戚か、何かですか?ワラウ
お久しぶりです。ぐっちー師匠!BIOの話、勉強になりました。
最近、夜の会でもお会いしていませんが、お元気そうでなによりです。明晩は行かれますか?
ところで、日本橋Fには月曜日の夜、コンサート帰りに行ってきました。鹿が旨かったです。
そこまで書いておいて、
手に入らなくなれば困る・・・そりゃね、バタフライを取っておいて、まだつけてまーす、と言うトトカマでありますな。手入れを受けるぜ、こりゃ。
では簡単な質問をば・・・
庭に残っていたローマ帝国の葡萄種で、ゲスト専用のワインを造っているローマのホテルは?
また、その味は?
5%安、関係ない?ふーん、そうかいな、高ければ?
失業率の高さに堪えながら、ユーロ高を堅持しているやせ我慢、武士は喰わねどなるECを、我等の政府も爪のアカの漢方薬にして欲しいであります。
1.財務省介入分ドル利食い
2.空売り規制解除
3.預保、取得機構、日銀、の保有株売却
そして利上げでお願いしたい
某レストランでこのレフォスコを最初に飲んだのは私です。一発で気に入りました。
バシっとこらって逝って、じゃなくて言って欲しいですね(^^;。パリのホテルはほんとにちんけです。
なぜ単品種になったのでしょうか。私はアルコールを飲まないので、この手の話はまったく分かりません。よろしければ、教えてください。
始めまして。以前より、実に楽しく読ませていただいております。
金融は全く素人で、なぜか投資銀行関連の仕事をする羽目になっておりまして・・(システム関連です)
さて、表題の件。ここにて釣られて衝動買いしてしまいました。ウィス・ブランシス(白)[2003]なるものです。
こんな高いワイン飲むのは初めてなので、少々ドキドキしております。
週末あたり、のんびりしながら栓を抜こうかと思っとります。
もけもけさん
お買いになりましたか。ちょっと責任を感じます(笑)ただ、そんじょそこいらのビノではありませんので、あけたらその日に飲んでくださいね。室温が美味しいと思いますので、冷蔵庫から出してまず、味わって、室温に戻してまた味わって・・・てな感じでお願いします。だんだん色が変わってくるのでびっくりされると思います。味はバッチリです。白といっても切れ味勝負ではなく、味で勝負ですので、かきなどあまり生臭いものは合いません。いっそのこと塩せんべいかなんかがあったりします。軽めのパスタもOKです。また感想を聞かせてください。
ずいぶん旧いエントリーにコメントなので恐縮ですが。
上の方と同様、釣られてウィス・ブランシスを購入してみました。
いやー、びっくりです。
ワインというより、ブランデーでも飲んでるかのようでした。
酔い加減もちょっと強めだった感じです。
また購入して、人に飲ませてみたいなぁと思いました。
ちなみに、これに味をしめてレフォスコ100%というものも購入してみました。
まだ飲んでいませんが、これも楽しみです。