2007/01/15 09:31 | 中央銀行 | コメント(6)
日銀のスタンス
朝日、読売と利上げの報道を週末に出し、一方で中川幹事長を筆頭に与党の反発が強いという報道も重ねて出しており、まあ、どっちつかず(笑)。
何せ福井さんが何するかわからない、という事も確かで(しゃべりすぎで何が真意か全くわからない)今回に限って新聞各社に同情しております。相手が悪かったかもしれません。
現実的に見ると消費の動向はふらふらで、何度も申し上げるように民間セクター、特に給与所得者層における爆発的な景気回復などという状況は見えない。大田大臣はやるなら説明責任を果たせ、とおっしゃっていますが、それなら誰でもできる。やるならそれは結果責任を伴うのは当然で、利上げする場合、
「これで景気が減速するなら判断を誤ったということで私は責任をとって退陣いたします」、
くらい言うべきで、クビを差し出すのが筋、というものでしょう。さもなければ、今回の利上げを正当化するのは難しいし、「対話をめざす日銀」とおっしゃるなら、それしか方法は無いことを認識してご決断頂きたいと思う訳です。自分の首と引き換えに利上げします、ってことなら文句は出ないでしょうし、後世命総裁として名前が残ったりするかもしれません。期待しておりますよ。
だいたい我々民間セクターはすでに結果責任によって評価もされ、給与も決まる仕組みになっている訳で、これはあたりまえのはなし。
いまや「説明したじゃない」的説明責任で逃げ切れるのは日銀を含めた官僚と政治家だけです。彼等こそ日本をリードする人々なのですから国民に対して結果責任をとるのがあたりまえでしょう。まあ、それを言い出すと日本の経営者も全く結果責任をとろうとしないんですけどね。そういうオトナを見てると子供がよく育たんのはあたりまえか・・・と、まあ、これは関係なかったですが(笑)。
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6 comments on “日銀のスタンス”
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遅ればせながらおめでとうございます。
今年も楽しくブログ拝見させていただきます。
さて、不二家ですが自立再建は難しいでしょうか。もうファンドがどっかねらっているのでしょうか。
日銀総裁は、所詮は「政治家」であり、ビジネスマンでも経営者でもないのだから、結果責任をという声も届かないような気がします。
少なくとも金融マンでもない一般市民の私には「もう祈るしかない」といった感じで・・・
ほんと、家を変える(引越し)するように、国を変えたくなる今日この頃です。
首をキってみてはどうでしょう
こんにちは。
いつも更新を楽しみにしております。
政府にこれだけおどされ?ても
日銀が利上げをしたい理由がよくわかりません。
初歩的な質問で申し訳ないですが、
教えていただけるとうれしいです。
>結果責任によって評価もされ、給与も決まる仕組みになっている訳で、これはあたりまえのはなし。
利上げ時期の予想を外したエコノミストはどうなるのでしょう??
中央銀行の中立性は、国民にとって聖なる護符だが、言うことを聞かなければ法令を変えるぞ、と与党の幹事長が、幼気な日銀総裁を脅すのは、当節ヤクザでもしかねる言動であります。
数の上では実行出来るのと、実行するとでは大いなる差があり、恐ろしい言動の責任を幹事長が取るかどうかはさておき、残り少ない任期を担保に、我が国の日銀総裁が勇を振るい金利を世界趨勢に合わせられるでしょうか?
それぐらい最後にやれよな、と言うのが国民の切ない望みでありますが。何しろ国民は最終責任を負わされているのだから。