2011/12/15 13:00 | マーケット | コメント(15)
一流の証明
あの万年筆のパイロット。
古い人はご存知でしょう、大橋巨泉のはっぱふみふみ、で有名になりましたね。万年筆の売上減少で倒産寸前だったのですがこのコマーシャルで復活した企業。
その後は完全に安定成長に入りました。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=7846.T&ct=z&t=5y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v
私はそのパイロットの出しているHITEC-Cという商品の大ファンでして、今やこれが無いと仕事になりません。ただ、インクが無くなっているのに最後の方が残っているように見えてしまったり、これを何色か組み合わて使うコレトという商品でしばしばトラブルが起きることがあり、まあ、一応お伝えしておこう、と言う程度の気持ちで商品を記載されたお客様センターに送りました所、大変丁寧なお返事とともに同等品、さらに新製品をお試しくださいと、極めて丁寧なご対応。
正直わずか数百円の品物ですから、ここまでしなくても・・・・と思うくらいですが、その対応は大変ご立派でありまして、写真で見ずらいかもしれませんが、お返事一覧をお目にかけている訳です。
こちらが欲しい情報がすべて送られています。
これぞ日本企業が忘れてはならないお客様に対するホスピタリティーと言うもので、これが一流企業というものでしょう、と感心したので今回ご紹介する次第です。
それから、コメントを頂いたのですが、野村証券のリーマン買収をワタクシが絶賛していた、と書かれていましたが、あまり覚えがないのです。確かに三菱のモルガンスタンレーの出資は大絶賛しましたし記事も見つけましたが、私が野村のリーマン買収を絶賛することがあるかな、とちょっと考えたのですが、もしその記事を見つけられましたら是非ご一報下さい。なぜかと言うとモルガンスタンレーにいたころからリーマンなんて本当にインチキな会社だな、と心底思っていたから、それをワタクシが書いたとなると・・・なのです。
読者の方で、三菱は野村のようにタダ同然になったところでモルガンスタンレーに出資するべきだ、とおっしゃってた方がいて、モルガンとリーマンを一緒にするのは如何なものか、と書いた覚えはあるのです。
私はモルガンスタンレーとゴールドマンサックス以外に投資銀行で生き残る所はない、と早くから主張していたので何かの間違いではないか、と存じますし、考え方は未だに変わっておりません。
もし書いていたら本当に謝罪するしかありませんね。
確かにあれだけ家に引きこもっていた野村証券がやっと海外に目を向けるのであればそれは大変にすばらしい、ということは書いたと思います。
そして今この円高において、更なるチャンスが到来している訳ですから、まさにバーゲンセール。
欧米の銀行が持てあましたアジア企業への投資を加速するのが一つの戦略。
そして、いっそのことドイツ銀行に出資するとかまで考えてもいいんだろう、と思っています。
その時に間違ってはいけないのはイメージ先行で行かないこと。
パイロットではありませんが、企業文化がしっかりしている所を厳選しなければならない、というのが買収する場合の鉄則です。
失敗例としてはやはりトヨタがGMに出資しなかったことですね。あれは惜しかったと思います。先方も売りたがっていたのでそのあたりのコミュニケーションがしっかりしている会社が今後生き延びるでしょう。
因みに最近感心したのは村田製作所によるフィンランドのVTI社買収。金額は200億円ほどの小さな買収ですが、お金の使い方が上手ですね。
因みにこの会社、海外売上高が80%を超す、日本には珍しい「超国際型」企業なのですが、海外生産比率はわずかに15%でそれでも1400億円のネットキャッシュフローを持つ超優良企業です。
円高が日本の企業を壊滅させる・・・・という議論が如何にくだらないかを証明できる企業の一つです。
一流は生き残るのです。(製品だけでなく、社員も文化もという点は強調しておきたい)。
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15 comments on “一流の証明”
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楯突く・・
のではありません・・
一流だからと言って・・
生き残れる・・とは限らない・・
時勢に適うのも・・大切な要素では・・?
リーマン・ショック・コンフィデンシャル・・読めば・・ぐっちーさんの指摘が・・よく分かるのですが・・・
パソコンは東芝のダイナブックを使っています、四年程前にパソコンのHDDが壊れ五年保障で修理に出しました、戻ってきた修理報告書には「HDDを取り替えました、液晶ディスプレイが赤みがかっていたので取り替えておきました、DVDのセンサーがへたっていたので取り替えておきました」と、しめて十万ちょっとでした、これを読んで優しさ思いやりに瞠目し驚愕しました、それ以来電気製品はすべて東芝にしています、次のパソコンはダイナブックに決めています。
アメリカで日本のTPP参加について話し合われていますが、アメリカの関心は牛肉と郵政だけらしいですね、米なんか、からっきし眼中にないとのこと、杞憂もいいところです、農協は脳が狂っていると言われても仕方ない、米農家も同じ様に思われてもいいのかなあ、石原自民党幹事長が渡米しているが、自民党は完全にアメリカの傀儡だ、アメリカから農産物と医療の自由化を求められたので、農協と医師会との中がこじれ、信頼関係が築けず農協と医師会は民主党に鞍替えしたんでしょう、農家戸別保障は小沢が言い出したんだ、日本は自立しないといけないアメリカの傀儡になるわけにはいかない、だから自民党には政権を絶対に渡せないんです、日本はアメリカと中国とロシアに対して馬鹿にされないように日本人の英知で覚悟を持って真正面から付き合わないといけないんですよ、かつての宮沢や鳩山由紀夫のように、これからは岡田克也と河野太郎しかいない、みんなの党を応援するしかない。
それで、リーマンを買った野村はどうなるのでしょうか?絶賛していないなら、外むきになった野村の現状をどう評価しているのでしょうか。教えて下さい、ぐっちさん。
国際的な仲間には入れてもらえないでしょね。お金の用がある時だけ呼ばれるだけで。
日本でサミットした時も猿孤児なんて、ジョギングにいっちゃった。財務省も政治の雇用創造力〜所得税をあきらめて、消費税に傾いちゃったのでしょうか? 組織で働いた経験が少ないとはいえ、安易ですよね、年金支給を遅らせる分、それまで定年を延長しろなんて。企業の定年を50歳にして、その替わり公務員は、給与水準さげて50歳採用で75歳まで働けるようにするとかいう大胆な提言はできないものでしょうか?
何年か前の話ですが、株主優待のペンの一本の色が写真と違ったという理由で、
すべての株主に対して写真と同じ色のペンを送付されていました。
さては、その件もぐっちーさんの苦情でしょうか(笑)?
誰かが苦情を言ったのであれば、その方だけに対応するはずですから、
全く気がついていない株主全員へ送付するというのは会社の方針なんでしょう。
正直なところ、この会社はここまで徹底するのかと驚いた記憶があります。
メリルリンチを飲み込んだバンカメは投資銀行としてはどうでしょう?
ダメダメになっちゃうのかな。
考えてみると、結構イメージで考えている事多い気がする。
何となくイイ!!と、思って買っちゃう事もありますね。
金融商品じゃないけど。
NHKをはじめとする、イラク戦争の報道。
ブッシュシニアが大統領だったころ、フセインがクウェートに侵攻し、シュワルツコフ率いる多国籍軍が勝利した。
ただ、あと一歩踏み込んでいれば、フセインを捕らえることができたにもかかわらず、ブッシュは謎の停戦発表。
後日、シュワルツコフは、その判断に疑問を呈していた。
その後、フセインはイラク国内のシーア派とクルド人の大虐殺。
時間は経過し、9.11後、ブッシュジュニアのイラク戦争で、ついにイラクをフセインから解き放つことができた。
しかし、ラムズフェルドの戦術的な失敗により、その後のイラク統治はアメリカの思うとおりにはいかず、現在まで混沌とした状態は続いた。
そもそも、湾岸戦争の際にフセイン政権を叩き潰していれば、その後の大虐殺やイラク戦争はなかったはずだ。
一方で、このイラク戦争で、ブッシュジュニアが再度、フセイン政権を追い詰める一歩手前で停戦発表していたら、どうなったろうか。
元暗殺者の独裁者フセインは、今のアサド以上のことをしていたと考えてもおかしくはないのではないか。
戦争=悪、というマスコミの一元的な主張は、報道機関の立場として誤っている。
いくつかの側面から、事実をフェアに報道する責任がメディアにはある。
そうでなければ、ただの偽善者である。
罪には、作為の罪と、無作為の罪がある。
少なくとも、フセインという独裁者を排除することは、正しかったのだと考える。
いつもご意見参考にさせていただいております。
欧州の問題はアメリカには影響少ないのでしょうか?
アメリカの経済指標などはあまり悪化してないようですが・・。
ダウも他国に比べ高い気がします。
そのあたり教えてくださいませ。
お忙しいと思いますがお時間あるときお願い致します。
同様の対応を頂き、
以来さらに贔屓にさせてもらっています。
感動ものですよね。
何せ調査報告書つきですから。
生きててよかった・・って言っても年末なので少し多めに預金下ろしただけなのですがね・・。それにしても外資悪玉論、円高亡国論、政治&マスコミの増税キャンペーンは相変わらずですねえ・・。先月のNHKのイタリア危機の番組でも伊国債値下がりで儲けたHFの取材でわざわざ高級スポーツカー乗り回しているところを放送したり・・(BMWやベンツなんて今もう安いスペックの車がある(&円高もありますし)ので若い人も結構乗っているのですけど・・私には一生縁がないと思いますが涙)・・ある種の被害妄想としか思えません・・。
あと最近の某週刊誌の記事で日本は消費税が安い(というのが色々ある理由の一つで・・)ので将来日本国債売り叩かれて暴落・・みたいな話が載っていましたが・・。
予断は許さない状況なのは確かですが、ネガティブな見方ばかりしてりてもしょうがないと思うのですが・・日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思いますけれど・・。
それと・・原発のニュース、最近扱いが小さくなってしまいましたねえ。冷温停止っていっても地下水ダダ漏れなんですよね・・。心配するならそういうのをもっと報道すべきなのだと思いますが・・。
今年の漢字は「絆」だそうである。
まあ妥当な言葉だと思います。しかし、ガレキの処分が進まないのは、受け入れる先が一部の住民の反対で遅々と進まないことを思うと、この言葉に首を傾げざるを得ません。そういう人たちがいる現実を見れば、簡単に絆という言葉を使ってほしくないのです。放射能が心配だからというのが、その主な理由だと思いますが、過剰反応としか思えません。放射能が原因で病気になるより、ほかの理由で病気になるリスクの方がはるかに多いはずです。あえて言えば、そういう人達は過剰反応で、ストレスが高じて病気になるリスクの方が高いのではないでしょうか。
その点からいえば、東京都の姿勢は評価できます。さすが石原知事だと思います。ガレキ処理に当たっては、もちろん、都だってしっかり測定し、基準値を下回ることを、何度も確認したうえで、情報公開し、受け入れる体制を取っているのです。これこそ本当の「絆」でしょう。それすら認めない人がいるのは理解不能です。
それにしても、神経質で過剰な反応をする自己中人がいかに多いことか、改めて思い知らされます。これは、過剰報道で煽るだけのマスコミの無責任もあります。
ブログはリーマンショックの少し前から読ませて頂いてますが、ぐっちーさんが野村のリーマン買収を絶賛した記憶は私もありません。
ただ「邦銀なりが、救済の為に資本提携とか買収をして中途半端なお金を出し方をするよりは、野村のように潰れて切り売りされてるのを買い叩いた方がいい」といった程度のコメントをされていた記憶はあります。
まぁそれもあくまで私の記憶ベースなんですが。。。
毎日読まして頂いておりますが、
確か野村を絶賛していたような記事は無かったような…
まぁ私の記憶ベースであてになりませんが。
ちらっと見かけたニュースでは
野村総合研究所や野村不動産の売却先を探しているとか…
結構な赤字も出していましたし、
なんか苦しんでそうな雰囲気が漂ってますね。
欧州に手を出しすぎたのかな〜
メガバンクに吸収されたりするんですかねぇ。
「カンブリア宮殿」で、村上龍が野村の社長に面と向かって絶賛してたのを見たけど、、、。
村上龍と間違われてんじゃね(苦笑)?
つい先日、京橋の「PILOT」で、終業時間1時間過ぎていたにも関わらず、車に乗りかけた職人さんがひきかえして、万年筆を直してくださいました。
「万年筆は悪くない、貴方の使い方が正しくない」とのご指摘、指導、ウィットに富んだ製品の説明。
久しぶりに仕事を愛する人を見ました。
そして、フリフリシャープペンの頃からパイロットを選んでいた自分を思い出したのでした。