プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/11/28 15:59  | マーケット |  コメント(14)

今週のぐっちー


ジャパンカップは参りました。
時間が無くて、予想をお出ししなかったんですが、本当によかった・・・・・・

危うくご迷惑をおかけする所でした。
優勝したブエナビスタなんて最初から斬りまくってましたからね〜・・・・
SPA!の有馬記念予想大特集を今年もやらせて頂きます。
大変心配な状況・・・・スランプのまま日本シリーズを迎えるような感じなのですが、まあ、中山に変わりますのでここで一気に流れを取り戻したいと思います。ご期待・・・・してねーって!? はい、すみません。

さて、今週のメルマガは引き続き欧州について。
プロの方はご承知ですが、国が破綻する最初のマークとして出てくるイールドカーブの逆転について書いています。もちろんインフレ制御政策を強力に取った場合も形状としてはインバートする訳ですが、それとは大分中身が違いますよ、という解説をしてみました。

ろくな情報がないので、こういった基本知識の蓄積が投資判断にはかかせません。
是非読んで頂きたい内容だと自負しております。

それから、あまり、というかほとんど日本では報道がありませんが、アメリカについてはオバマ大統領が決めたHARPに関する改革案はひょっとすると起爆剤になるかもしれません、ということ書きました。
ご存知の通り2008年以来、アメリカ経済はろくなものではない、と書き続けているのですが、現実策としてはこういうものが効果があるのも確かです。ひょっとすると・・・・かもしれませんね。

来週はまた雇用統計などの特集をすることになると思います。また、是非よろしくお願いします。

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アエラでは、借りたお金を必ず返さねばならない・・・・

と大多数の日本人が考える訳ですが、世界ではそれは実は大変な少数派です、という話を書いておりまして、早速多くのメールをいただきました。

だって、ほんとなんだからしょうがないじゃないですか(笑)。

中国の最大のビジネスモデルは「踏み倒し」にある、と買いてほんとのこと書くな、と多くの中国人の友人に怒られましたが、考えてみると世界的には「貸し手責任」が問われるのが普通です。

読者の方からもコメントを頂きましたが(確か大阪二郎さん)金が無くて取り立てられない奴が一番強い、という話ですね。これだけはもう避けられません。中国人が一枚上手なのは有るのに払わない、という点です。
GPSを付けたコマツは本当に凄い所に目を付けましたね(笑)。

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さて、お詫びをひとつ。

アエラセミナーなのですが、私の知らないうちに私だけ料金が倍(因みに私のギャラは変わらないんです・・・笑)、そして挙句の果てに知らないうちに満席キャンセル待ちになっておりました。

こちらから気がついた訳ですが、いずれにせよ、読者の皆様に声をかけるだけかけておいて、キャンセル待ちになっているなんて知らずに募集を続けていた訳ですから、はっきり言って

たこ!!

です。

お詫びも申し上げようもありませんが、この安い頭に免じて許してやってください。
参加される皆様にはささやかなクリスマスプレゼントをご用意いたしておりますので、すみません、
年末の忙しいときに本当にありがとうございます。
感謝であります。

では、メリークリスマス・・・・・にはまだ早いですね。
が、良い年末を!

ぐっちー拝

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14 comments on “今週のぐっちー
  1. オールマン より
    こちらも たこ!! です。

    ぐっちーさん、みなさん
    平素よりお世話になっております。

    またも出ました(外○省リーク?)。
    ご本人が乗りたいって言ったとは思えませんが。

    「増税大臣の無駄遣い」
    http://gendai.net/articles/view/syakai/133869

    人身御供状態ですね。

  2. えせ学者 より
    需要と供給

    経済の原理では、価格は需要と供給の関係で決まるのと違いまっか?そやから需要(人気)のあるぐっちーさんのセミナーが高いのんは当然でひょう。誰も文句は言わんやろから、お詫びの必要はないのんとちゃうやろか。まあ、低姿勢なんは美徳で結構でっしゃろがね。

    さて、オバマのHARP改革案なるもんは、勉強不足で内容がよう分かりまへんが、大化けしてもらいたいもんでんな。アメリカはんが元気やないと、世界中が病気になりますやろ。

    時には橋下はんのように、大風呂敷をおっ広げて世の中を活性化させることも必要でんな。オオザカもおもろうなってきやしたヤン。まずはグータラ職員との殴り合いでんな、期待してまっせぇ。

  3. 匿名希望 より
    早急に増税する理由

    やっぱ、日本の景気を悪化させて、日本が無償援助金を出さない環境作りをする為では?

    ここまで痛めつけても生きてるんだから、消費税10%程度なら、ソコソコ生きてる。

    なんか、本気で正解の気がしてきた。

  4. ナンピン王と言われた より
    ご出身は…

    > 国が破綻する最初のマークとして出てくるイールドカーブの逆転について買い手います。

    お米屋さん!お米屋さんじゃないですか!!

  5. 百島 より
    姉歯のとき

    建築の設計事務所を主宰しております。姉歯の構造計算偽装の際、担保価値のないもの(瑕疵の限度をはるかに超えている)を担保として認めたことを「貸し手責任」として責任を認めた金融機関はどこでしょうか?...と誰に聞けばいいのか、と思います。

  6. ベルドン より
    アエラ

    クレジット・・
    踏み倒しが・・常態化しているなら・・借りねばとなる・・この風潮が・・日常まで・・降りてくるなら・・これはまぎれもない・・大恐慌・・
    その気配は・・
    講演者には・・現状報酬・・
    聴衆者には・・倍額と・・あこぎな芸能事務所並に・・現金を求める・・取れる処から取る・・アエラにもあるか・・朝日も危ないな・・
    満員御礼の垂れ幕を下げる・・ぐっちーは・・善意ある共謀者か・・・(笑)

  7. st より
    パフェット

    福島でパフェットが「アメリカはもう大丈夫」なんて言ってましたが、金融の「残余リスク」に目途が付いたんでしょうか、オキュパイ運動の99%の問題にも目途が付いたんでしょうか、9%の失業率の改善の目途が付いたんでしょうか、アメリカの中産階級の方々は我慢強いんだなあと感心する、何がそうさすんですかね。

  8. UFO銀行 より
    世界制覇!

    TPPの目的は中国へのあてつけだそうです.鳩山政権以降ぎくしゃくする日米関係の修復っていう意味もありそうです.アジアとか環太平洋とか言ってないで,ヨーロッパの虚を突いて,この際日米で世界制覇はいかが.
    Obama\’s \’Pacific century\’ a challenge to China (http://www.english.rfi.fr/americas/20111120-obamas-pacific-century-challenge-china)

  9. 馬キチ より
    あらまあ

    おやおやジャパンカップは、ど外れでしたか。忙しくて、てっきり参加しなかったのかと思っていましたよ。絶不調だそうで、有馬記念は心配ですな。

    最近は、上海馬券王さんとか、オバ績先生は結構好調のようですがね。かんべえ先生(本人はこう呼ばれると嬉しいみたい)はダメみたいですけど・・・。

    今年最後のお祭りですから、気持ち良く当てて新しい年を迎えたいもんです。がんばっぺ!グッチーさん。

  10. 匿名希望 より
    日本は?

    万が一ヨーロッパがぶっ飛んだ場合、実際日本はどうなるか、教えてください。中国や他のアジアに支えられて、景気はそれほどひどくならないと考えていいのでしょうか。でも、ほとんどの企業が内需で稼いでいるんですよね。為替もそうなったら、もっと円高になるんですか?

  11. あっちー&こっちー より
    リーマンショック前との違い?

    今は、オペのやり方についての見当、あるいは処方箋はあるが、…という状況なんでしょうか?
    リーマンショック前は、健康と思ってたら、そうじゃなかった、だとしたら、
    今はブラックジャック医師が出てくれば解決?
    崖の手前で、転寝してる感じですか?
    なんか、欧州不況は避けられないとしても、暴落はありそうでないような、微妙な感じで、…

  12. 人力 より
    「強いユーロ」の誕生

    ユーロ危機の茶番劇は、上手に各国国民を欺きながら、財政状態の良い6各国がユーロ統一債を発行するという段取りまでこぎつけそうです。年明けには、財政的に裏打ちされた「強いユーロ」が登場する事になるかもしれません。

    「強いユーロ」がドルにどういう影響を与えるのか、今からしっかりシミュレートしておく必要を感じます。

  13. 大阪次郎 より
    三橋貴明氏の意見

    http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111130/plt1111300826001-n1.htm

     財務省は、増税ができさえすれば、理由やロジックなどはどうでもいいようである。そのため復興増税のように「復興を人質にした増税路線」であろうとも、平気で推進してくる。あるいは「税と社会保障の一体改革のために増税」「ギリシャなどPIIGS諸国のように財政破綻するから増税」などと、理由がコロコロ変わるのだ。

     ちなみに「日本が財政破綻するから増税」とは、財務省やマスコミが30年前から繰り広げている増税キャンペーン用フレーズである。現実には日本がギリシャのように財政破綻(国債のデフォルト)することなど有り得ないのだが、財務省はしつこい。「財政破綻するから増税」という路線が何度も復活し、日本の政策をゆがめてきた。

     そもそも、日本は経常収支黒字国で、世界最大の対外純資産国、すなわち「国家として世界一のお金持ち」な国だ。それに対し、ギリシャは経常収支赤字国で、もちろん対外純負債国である。日本は経常収支が黒字ゆえに、国内に「借りられない預金」である過剰貯蓄があふれ、国債は超低金利(世界最低の金利)で安定的に消化される。

     さらに、日本の国債の95%は国内の金融機関などに保有されており、外国人保有分も含めて100%日本円建てだ。対するギリシャは国内に貯蓄がなく、国債の7割を外国金融機関が保有しており、かつ共通通貨ユーロ建てだ。ユーロの通貨発行権限は欧州中央銀行が持っており、ギリシャ中央銀行にはない。

     そのため、ギリシャは国債金利が上昇した際に、中央銀行による国債買取という「普通の政策」が取れない。それに対し、日本政府は「子会社」である日本銀行に買い取らせることで、国債の償還負担や利払い負担から解放される。

     しかも、現在の日本はデフレである。国債発行、財政出動、日銀の国債買取は「普通のデフレ対策」だ。日本経済がデフレを脱却し、名目GDPが成長を始めれば、税収が増え、財政も健全化する。

     ところが、日本政府は普通の政策に背を向け、デフレを促進する増税路線を邁進(まいしん)しているわけである。普通の政策を打てば財政を健全化できる日本に対し、経常収支赤字国、国内が貯蓄不足で国債の過半が外国の保有、さらに独自の金融政策を実施できないユーロ圏の破綻国には、問題を解決する手立てが「ほぼ」ない。しかし、日本は違うのだ。

  14. 寝不足 より
    中銀ドル供給

    先進国の中銀が強調してドル供給対策を行いましたね。
    協調行動としては結構迅速に動いてるなー、って思いましたが、それほど欧州のドル不足は深刻だったんでしょうか…

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