2008/01/04 09:02 | Weblog | コメント(29)
ウィーンフィル ニューイヤーコンサート 2008
日本にいながらにしてこんなもんがライブで見られると言うのは凄い事ですな。今年は「のだめ」の続編が正月早々流れるそうで、こんなもんでクラッシックが語られ、にわかファンが増えるというのはどんなもんだろうね、とおじさん的には悪態をつきたくなるわけ。何も「のだめ」に走らんでもこんなすばらしいものがあるではないですか、といいたくなったのが今年のニューイヤーコンサート。
カラヤン、クライバーなきあと所謂「巨匠」、と言われるレベルの指揮者としては最後の生き残りといっていいのが今回のプレートル。御年83歳。NHKの解説によるとフランス人指揮者がウィーンのニューイヤーを振るのは初めてだそうで、へ?x4! 何で今まで振らせなかったのか不思議な位ですね。
シュトラウスとフランス人?? 的な反応をする人も多いのですが、なにせ、踊ることに関してはフランス人は世界一な訳ですから(ベルサイユ宮殿でっせ!)ワルツとの相性が悪い訳ないもんね!(これはかなり勝手な解釈なのでご容赦を)
ただウィーンは、小澤征爾がきちゃいましたからね、音質的にはよく似ているので避けた、のかもしれない。
いずれにせよ、このプレートルという指揮者は何せマリア・カラスのカルメンなんかをがんがん振ってたくらいですから、もう、この種のものはお手の物でして(カラスあたりを相手に棒がちゃんと振れて名演奏を作りだすってくらいですから)・・・
ということでさすがにすごかったっす。いいもんみました、正月早々。
クラシックの入門編というのはこういうものを言うのですよ。のだめみてクラッシック好きになりました(まあ、わるかないけどね)、よりはプレートルのニューイヤーコンサートで好きになりましたのほうが、はるかに品格がありまっせ(笑)。
ということで必ず再放送がありますので、そのときはお見逃し無く!(プレートルはさすがにタクトも上手く、玉木君もこういうのを見て勉強してほしいぞ!)
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29 comments on “ウィーンフィル ニューイヤーコンサート 2008”
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当方もぐっちーさんに
八十三歳以上になるまで、鉛筆を振るように、
ブログとコラムを書き続けて欲しいのであります。
ローマ人は四十代になれば「老」を付け呼んだそうだから、老ぐっちーはニューイヤーコンサートの旋律と共に、何を聴き取ったのでしょうかね?
聴き漏らしたので再放送を・・・
漫画と実写が限りなく近く表現されているというところが
見るものは面白いんですよ?
クラシックの卵たちの話題だからクラシックが大好きで詳しい方には
なんじゃこりゃ、と思われても仕方ないかもしれませんね(^_^;)
良かった。小道具の使い方とか、バレエダンサーが出てくるところとかに、例年にないシャレを感じました。
ニューイヤーコンサートは毎年楽しみにしてます。
指揮者は陰気臭いアーノン・クールに違和感を感じたぐらいで、違いがわかんない女ですけど、とにかく華やかで楽しい雰囲気がいいです。
あけましておめでとうございます。
ウィーンフィルニューイヤーコンサート、今年も素晴らしかったですね。
ちなみに、小澤征爾さんは今年の新年は北京新年音楽祭です。今年は北京五輪ですし、景気のよい場所に行かれたようです。
再放送は明後日日曜日午後三時からNHK BS?Hiでやります。
はじめまして。
のだめファンは多いですし(コミックの売上数3000万部以上・・)、何より「のだめ」の日本のクラッシック界への貢献度を考えると、「こんなもん」と決め付けるのはいかがなものかと・・。
テレビの「のだめ」だけでなく、原作漫画をご覧になったことがあるでしょうか? と・・・こんなコメントが来るのは承知の上で、安直な姿勢を批判かつ本当に良いモノを聴いて欲しい意図で「こんなもん」とお書きになったと推測していますが(笑)。
ただ「こんなもん」でも素晴らしい音楽を聴くきっかけになったら良いと私は思いますヨ。いくら良いモノでも知らなければ、知られなければ、それまでですから・・・。にわかファンでも良いではないですか。いつか長く続く音楽好きになるかもしれませんヨ。素晴らしいモノとの出会いは何であれ得がたい体験で、入口は人それぞれです。
確かにウィーンフィルのニューイヤーコンサートはいつも素敵ですけれど(但し今年のサッカーバレエはバレエファンから言えば???)、「のだめ」でベートーヴェンの第7番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ・水の戯れ等、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲など、多くの素晴らしい曲と出会えた人も多いと思います。最新刊ではシュトラウス親子のことも取り上げられていましたしネ。
漫画を原作としたテレビ・映画で原作漫画を超えるものなど無いですから(大抵はガッカリ・・唯一の例外は山田洋次監督時代の「つりバカ日誌」かな?)、テレビの「のだめ」は余り好きではありませんが、漫画に出てきた曲を全て知っている訳ではありませんから、「どんな曲?」と思っていた曲を音声のあるテレビでさわりだけでも聴くことが出来るのは面白いですね。ただお正月から「のだめ」の再放送特集とはフジテレビも安直だと思いますが。
のだめファンを挑発したい意図にまんまとのってしまったような気もしますが(苦笑)、漫画も読んでみて下さいネ。
ドラマもアニメものだめは若者のための文化です。
そんなものに悪態つくなんてぐっちーさんらしくないですよ。
往年野球ファンが「巨人の星」や「プレーボール」批判するのと同じですよ。
入り口はどこでもいいんです。面白いモノは世代によって異なります。価値観が多様化するから芸術文化は進化するのです。
音楽もファッションも建築も。
何事も入門編は優しくていいのでは?
昔からのクラシックファンには少し抵抗はあるでしようが、のだめもなかなか゛面白い゛ですよ。
特に、若い有志が集まり将来興行的にも成功を展望に入れたオーケストラを作る、と言うところが興味深いですよ。
現実的には、熊川氏のKバレエがその夢の先端を走っています。
そういった、夢を漫画で語ると言うも、現実の音大生の野望に火をつけるかもしれませんし。
世界的なサッカー選手の夢の出発点が゛キャプテン翼゛であったように、案外゛のだめ゛も未来のクラッシックファン、演奏者、新しいオケの始まりになるやも知れませんよ。
はじめまして。
日本の教育の間違いは枚挙にいとまがありませんが、音楽もまたしかり。
くだらん歌謡ポップスなんぞ教科書に載せる暇があるなら、その時間で名曲や名演奏を聴かせ、かつ鑑賞方法を教えなさいと。
一般の日本人にはクラシックの素養は無いのですから(含む自分)。
入り口がのだめでもいいじゃありませんか。
ジダンやトッティだってサッカーを始めたきっかけはキャプテン翼だそうですから。
「のだめ」も「ニューイヤー」も楽しみました♪
毎年年末に楽しみにしているといえば、大晦日に、「紅白」の後にやる「ジルベスターコンサート」です。(テレ東京系)
曲の演奏が終了すると同時に新年を迎えることができるのか。。。カウントダウンをドキドキしながら名曲を聴き 新年を迎えるのが 新鮮です。
今回は尾高忠明さんが、レスピーギ「アッピア街道の松」を振ってました。
草刈民代さんの「瀕死の白鳥」も見ることが出来て、一足早いお年玉をいただいた気分でした♪
今年も、日記を楽しみにしております!
意見を、期待します。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
随分ひ久しぶりにカキコさせていただきます。
又、ずばり国外脱出するんでしたらどこが、
いいと、行ってほしい。
シンガポール???
では
なにも「のだめ」を引き合いに出して、ご自身の博識やら、品格云々を語ることも無いと思いますよ。
このブログも、雑誌で紹介されたくらいなのですから、
ご自身の品格に留意されたら如何かなと、老婆心ながら思うのですが。。。
非常に残念です!
もちろん、その雑誌が品格劣るものでしたら、仕方がないです。
芸術を愛し、楽しむ心、、、
そういった人間の魂の尊厳的なことに対して、品格云々を語ることは、ノンセンスだと思いますが、
如何思われますでしょうか?
ご意見お願いします。
遅れましたが、あけましておめでとうございます。
久しぶりのカキコです。
ところで国外脱出するんでしたら、何処?
シンガポール???
最高でした!
しまった。
音楽関係の仕事してるのに、見逃してしまったことをこのブログで知った。号泣×4・・・
カラスに合わせられる若き天才のイメージが強いが、今となっては往年の巨匠、プレートルを見られる数少ないチャンスを・・・
心を入れ替えてテレビを見ます。
ありがとうございました。
アニメは世界に誇る日本発の商業です。それを、未だに卑下するしか出来ない人がいるとは悲しいばかりです。
ハリウッドレベルの商業プロデューサーと資本を日本漫画・アニメ界に投入すれば、兆単位でお金を稼げるだろうに。日本人はこーゆー話が本当に弱い。こればかりは、中国人の商魂を見習いたいです。
幸せな気分になれるので、私も大好きです。
一番良かったのは何といってもカルロス・クライバーが振ったとき。
とってもノリノリの楽しそうな指揮と演奏が最高でした。
なんといってもハッピーなワルツ。
新年はこれでスタートしなくっちゃ。
僕もウィーンフィル観ました。素晴らしかった。
しかしクラシック好きというのはえてして”品格”を語りたがるから品を落とすのですよね。そしてクラシック離れはそこから始まってる。
のだめ、いいじゃないですか。クラシックを愛さねば生れぬ作品です(見てないけど)。それこそ間口です。ぐっちーさんはどこから入ったの?
欝からの帰還で遅れました、明けましておめでと
うございます。
ぐっちー先生、並びに諸先輩方の御指導宜しくお
願いいたしたいところでございます。
音楽スレなので、底辺を這いずる者たちへ、はい
私はマザコンですが何か?
ヨイトマケの唄/槙原敬之
http://www.youtube.com/watch?v=wJky2se9S2M
折れそうな心を奮い立たせる行進曲に
剣風伝奇ベルセルク/平沢進
http://www.youtube.com/watch?v=NkYYYew8CUI
気の早い連中は次の相場に向け探りを入れまくっ
ているようで。もちろん日米1万割れ、でかいタマ
が潰れる事態には十分気をつけながら。
ニューイヤーはよかったですな。あんまりおとなしいので途中で落ちそうになってしまいました(ムーティー先生ではそんなことは絶対ありませんが)。観客の反応もよかったようですね。小澤さんと聞き比べしちゃいましたけど、最近のSACDってどうですか?違いがわからんですが、何枚か買いました。 しっかしHMVのクラシック売り場の陳列から検索できんですよ。素人は
オーケストラを社会システムに見立てますと、指揮者は王様なのか書記長なのか…。少なくとも大統領ではありませんね。首相は微妙ですが。
また各プレイヤーの裁量権限をオーケストラやビッグバンドとカルテットやロックバンドで対比させてみると新しい発見があるかも知れません。
のだめを昨日初めて見てみましたが、ドラマとしてはいいと思うと同時に、黛敏郎さん時代の題名の無い音楽会で育った世代としては音楽入門としてはいかがかな?と。今ならフジコヘミングさんのピアノを聴きくのが妥当でしょう。
以上、メセナがさけばれ始めた時代にマーラーやサティーや武満徹にドキドキしていたオジサンの戯言でした(ぐっちーさんよりは若いです、笑)。
のだめ批判の後、2chのように、氏ねとかDQNとか
いった凶暴なレスが無かったのでほっとしました。そこはぐっちーさんのブログの魅力を皆さんわかっているからでしょう。
前出の方がコメントしているように、日本の誇る漫画のソフトパワーは侮らない方がいいですよ。
アメリカではマッハゴーゴーゴーぐらいしか根付かなかった日本のアニメ及び漫画は
2000年代初頭から状況が一変し多くの米国人が極東の国と呼ぶのを辞め、COOL JAPANと言い出した。これは無能な官僚、政治家が一切出来なかったことだ。
この辺はROLAND KELTS著、JAPANAMERICAに書いてあるので、時間があればお読みくだされ。
のだめ擁護コメントが散見されますが、
これはぐっちー氏に軍配。
結局、のだめ擁護派は「クラ好き」では
なく、「漫画の題材としてのクラを容認」
してるだけのように読めます。
かく言う私も、オケは苦手で、最近は
バッハのチェンバロなぞに走ってますが。。
では、今年も拝読させていただきます。
「アマデゥス」
クラスを作って下さい。
ならば
文句を言いませんから・・・
通りすがりのものです。
ニューイヤーコンサート、プレートルの何が感動したって、観客を完璧に指揮した事ですね。
最後にラデツキー行進曲を選んだところも出色。
そういえば、昔、1970年代終わり頃、TBSで放映された「赤いシリーズ」の一作に、「赤い激流」というのがあり、それは殺人事件に巻き込まれたピアニストが主人公だったはずです。そこで使われていたのが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「テンペスト」でした。これが拙者にとってのベートーヴェン、ピアノ・ソナタの聴き初めでした。
http://instant-writer.cocolog-nifty.com/20c_movie/2007/04/post_5ab4.html
往時、TBSが日曜午前に放映していたのは
・『オーケストラやってきた』
そして日曜日の夜に放映されていたのは、
・『音楽の旅・はるか』
・『もうひとつの旅』
…でした。
そういえば、NHKでも『おしゃべり音楽会』というのをやっていたきおくがあります。
ど素人がクラシック音楽に触れる機会は、今よりも用意されていたとい思います。
「のだめ」は、恥ずかしながら観てしまいました。実写版よりもアニメ版のほうがいいと思いますが…。
私も観ました(聴きました、の方が正しいんだろうか)。
毎年NHKで放映してたのを全く知らずにすごしてました。
母と普段クラシックなんて大して聴かない二人で「よかったね?、再放送ないのかな?」なんて言ってたら昨日あったので、すかさず録画しました。
のだめは題材をクラシックに選んでるだけで、基本的には10代後半から20代の女性向けの能天気な恋愛漫画だと思うので、そんなに目くじらを立てなくてもいいのでは……。
まあ、新参のファンに対して、古参のファンがいらだつ気持ちもわかりますけどね。
>miharaさん
ニューイヤーコンサートでは、アンコールの二曲目に「美しく青きドナウ」、最後に「ラデツキー行進曲」が演奏されるのがお約束になってるそうです。
「美しく青きドナウ」の冒頭、拍手で一時中断されたり、「ラデツキー行進曲」で手拍子がおこるのもお約束だそうです。
いつも興味深く拝見させていただいております。色々勉強させられることが多く感謝しているのですが、今日のコメントだけは、、、
『のだめ』でクラシックが語られ、にわかファンが増える。これって悪いことでしょうか?クラシックコンサートでマナーの悪い方が増えて困る?そんなものは行けばすぐに周りの空気が教えてくれますよね。
日本でクラシック音楽の裾野が広がらなかったのは、そういう敷居の高さがあったからではないでしょうか?
音楽関係者として言わせていただくと『のだめ』は、今までクラシックにまったく興味の無かった層の興味を誘う、大きなきっかけを作ったと思っております。
品格を語りたければ、同程度の知識を持った方同士の酒のつまみにして下さい。クラシックの入り口にいる人たちを追い払う必要はないですよね?それとも音楽文化が広がって、ご自身の文化レベルが相対的に沈むのがお嫌ですか?