2011/11/10 12:14 | マーケット | コメント(10)
だんだんマンガみたいになってきた欧州危機
たくさんの予約を頂いて文春もびっくりしておりましたが、まだ、お買い求めではないみなさま、是非ご購読を! 内容は保証付き。まあ、私のはじめての「あとがき」でございますので、そちらも是非読んで頂きたいと思っております。よろしくお願い致します。
さて、まだ、ギリシアが何も決められなうちに恐れていた通り市場はイタリアに火をつけてしまいました。
BBCによるとイタリアの全債務はこの金利高で3620億ユーロに膨らみ、追加出資を却下されたためにEFSFに残っている2500億ユーロでは全く足りない状況である、と報道していますね。
既にECBは単独での救済を拒否、ご存知の通り、中国は金を出すなら、今後不平等貿易だとか元を自由化しろとか一切言うな、と恫喝。日本はちょぼちょぼ出してますけど、本腰は入っていない。アメリカは国内で手いっぱい。
一言で言うと実は欧州には金が無いんだよ、これ。
世界中の債権をあつめて相殺するとなんと95%は日本が持っている計算になるというデータもある。
外貨準備は世界で約10兆ドルあって、3兆が中国、1兆が日本、残り6兆はいわゆる途上国にあり、実は欧州の国はほとんど出てこない。ラフな議論だけど要するに金が無いから救済できない、って話だろ、これ。
笑ったのはスペイン政府のコメントで、我々は緊縮財政に向かって必死の努力をしているのにイタリアのせいで水の泡になってしまった・・・・だときた。スペインも十分A級戦犯なんだが、すべてイタリアのせいにしてますぜ、マッタク。
こんな欧州を救済する価値があるのかどうか、だんだん疑問になってきたね、と某ドイツ人ジャーナリストが言っていましたが、まさにこの状況は漫画です。
日本の対応は極めて重要になりつつありますが、きちんと対応できる政治状況ではないような気がします。
では!
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10 comments on “だんだんマンガみたいになってきた欧州危機”
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債権=金の預り証でいいのですか?金の預り証=貨幣!!金の裏付けの無い債権、貨幣とすると我が日本はいったい何を保有しているというのでしょうか?やっぱり最後は殴り合い=戦争ということですか!!
だらしない政治家と官僚が放漫国家経営をやったんだから自業自得ですよ、まずプライマリーバランスを確立できないと話になりません、財政債務なんか返せるわけないんだからチャラにするしかないのでは、早く道筋を立て社会を安定させないとテロ組織に隙をつかれたら大変だ。
現在の繁栄、経済力は、日米安保によるものが大きいと思っているのですが、いかがでしょうか?
徴兵制度が必要になった時に、今後の日本経済は、いままでとは違ったものになると思うのだが。。。
G20・・
仏大統領と英首相・・罵り合い・・古き伝統・・
仏大統領とギリシャ首相・・
場末の酒場で聞く・・罵倒の応酬とか・・独逸より漏れた・・
イタリア・・すぐお尻にくっつく・・スペイン・・
ルネッサンスを潰したスペイン・・恨みを抱く・・宗主国(ローマ)・・かっての属領を見下す・・
オリーブベルト・・グリーンは・・今や危険のシグナル・・
だが・・
恐慌・・株価大暴落・・聞いたケインズ・・
第一声・・
『昨日まで大丈夫だったじゃないか』
チャーチル・・
大暴落直前・・
しこたま株を買い込んだ・・奥方に・・
『たっぷり稼いで・・家を改築しょう』
前蔵相だった・・
だから・・
ケインズやチャーチルでさえ・・この体たらくなら・・外れ馬券さえ・・換金してくれるか・・日銀総裁は・・・
日本の対応は極めて重要ってこれは・・日銀が黙っていても某財務大臣が「イタリア終わた」と発言してしまうというパターンでしょうか??そしてオリンパス・・・。昔、新宿物栗鼠の前で社員がデモをやっているのを見ましたが・・。沢山社員やめさせてこの有様では・・無理やりリストラされた社員が気の毒です・・。
確かに漫画みたいに
もう笑うしかないわけですが、
イタリアとスペインを救うスキームはあるのでしょうか
中国が国ごとお買い上げとか・・・
なかなか日銀の株価40000円割れませんね。
介入でしょうか。しぶとい。
>世界中の債権をあつめて相殺するとなんと95%は日本が持っている計算になるというデータもある。
ウソー!?って驚きました。
10回ぐらい読み返しました。
こういう話を詳しく伺いたいです。
日本では借金は貸し手の利益ですが、欧米では借金は借り手の利益。踏み倒してナンボではないでしょうか。・・・正直者がバカを見る結果だけは避けたいですね。
豊島逸夫と言う方の書いたものです。
<イタリア国債乱高下は日本への警鐘>
公的債務残高が膨張し、プライマリーバランスは黒字なのに政治混迷で投機筋に翻弄されるイタリア国債。
今年に入ってからの利回り推移を見ても、年初は4%だったが、7月には5%と「避難勧告水域」入り。そして11月。この1週間でアッという間に7%の危機的水準を突破してしまった。
昨晩は7%以下の水準で小康状態だが、1年債の入札(50億ユーロ)の利回りが6.1%。投資家はイタリアに1年カネを貸すのに金利6%を要求しているわけだ。
イタリア国債はギリシャ国債とはワケが違う
ドイツ国債市場規模の1.1兆ユーロを上回り、1.8兆ドルの規模を持つ。
ギリシャ国債は「対岸の火事」と見ていた日本人投資家も、欧州の大国イタリア国債の利回り乱高下には内心肝を冷やした人が多いのではなかろうか。
1400兆円を超す個人金融資産という堅固な防波堤に守られ、温室育ちを続けてきた日本国債。
しかし、日本の債務残高は1000兆円を超し、支払金利が借金を膨らます「サラ金地獄」状態だ。債務残高が保有資産と拮抗、さらに逆転すれば、欧米市場から投機マネーの津波が容赦なく鉄壁のはずの防波堤を乗り越える。
そうなると、例えば、新首相の初の外遊先はワシントンから北京に移り、最初の仕事がチャイナ・マネーへのJGB(日本国債)セールスとなるかもしれない。
温室育ちのおぼっちゃんのJGBが、欧米市場の外海の荒波にさらされることになる。そのとき金利がいかに急騰するか。イタリア国債が身をもって日本に警鐘を鳴らしているように思える。
これまでもヘッジファンドが何回となくJGBに売り攻勢をかけ、ことごとく失敗してきた。
結局、JGBを「安全資産」として長期保有する日本人投資家に負けたのだ。しかし、今や、日本人富裕層は海外への資産逃避志向を強め、少子高齢化かつ移民を拒む国の借金証文の安全神話は徐々崩れつつある。
著名投資家のジム・ロジャーズ氏は「5〜10年のタームで見れば自分が保有する日本円も日本国債、日本株も全売りだ」と筆者との対談で明言した。
その日本売りの臨界点が東日本大震災で数年早まったように感じる。
[以上]
・・・だそうです。
ただ、日本の地方債なんか、その資金が第3セクターなどに回り
本当の資金は行方知らずになってしまっているような気がしてなりません。
たまにコソッリ、どこどこ市の住宅供給ナンチャラとか言う第3セクターが破綻したりしています。
今は税金でケツを拭いたり、長期の細切れにして先送り?のような状態にして誤魔化しているのかもしれませんが・・・
マトモな第三者委員会や外部監察をしないと裏でやりたい放題のような気が・・
日本の第3者は、第3者にあらず。。。
笑