2009/12/10 18:48 | マーケット | コメント(23)
ユニックロウ!!
アメリカ人が発音するとこうなります。
ユニクロ、ではなくユニックロウ。
アメリカでもシンガポールでも品質が抜群なので世界中でとても評判が良い。
今回の問題の本質にかかわる問題になるけど、実際海外でユニックロウがやたらに安いアパレル商品を売っているディスカウント企業という印象は全く無い筈だ。
あれよりもっと安い粗悪品は実は昔からたくさん売っていた訳で、むしろ日本からのおみやげではユニックロウが喜ばれているのが現状ですぜ。
しかし文春に出ている浜ナントカというおばさん経済学者ともう一人のおばさん評論家がこのユニックロウがデフレの元凶だ、と書いているんだよ。
最近このおばさんたちのほかにも一流と思われる経済学者の間にもユニックロウのディスカウント戦略がデフレを助長しているなどと書いているやからがいる。
あほか、君たち。
まじでもっとちゃんと勉強しなさい。
そんなんじゃ学生が迷惑だっつーの。
皆様が行かれるイオン・イオンモール(実はこの二社は違う会社でイオンモールの方がずっと高級です)などのショッピングセンターがありますよね。
あと、たくさんの店が入ったアトレなどのテナントビル。最近百貨店もそんな状況に成り下がっていますけど、あのお店、一つ一つどのくらいの利益率があるかおわかりですか?
これだけの不況ですからトンでもないというのはご推察のとおりでして、実際いいとこ10−15%程度が粗利でして、そこから人件費などを出していくのだから何が起こるかおわかりですね。それこそ鼻血も出ないかつかつの消耗戦を展開しているのが小売の現場なのです。
しかし・・・・
恐ろしいことにアパレルと呼ばれる繊維などの加工品を扱っている小売店の粗利は30%を軽く超える。渋カジ系など、値段に競争力があり、買う側がとにかく飛びつくようなものであれば50%!! なんて粗利の店があるのですよ。
繊維というと不況産業の塊みたいに思われている方が多いのですが、間違いなんです。
小売の現場であるアパレルはものすごい利益率なのですよ。余談ですが雑貨もすごい。ミニマムで30%くらいでしょうか。
ちなみに普通のレストランなどの外食ですとこれが15%からいいところで20%、ここから人件費、素材費を出しますから普通のショッピングセンターでうまいものを食おう、などとは絶対に思ってはいけないのです(笑)。
さて、そのアパレル。
圧倒的な粗利を誇り、結局百貨店があれだけ厳しいといっているのに、いまだに人がまばらなアパレル売り場にあれだけの面積を貼り付けている理由がお分かりになりますでしょ。そういうカラクリがあるのです。圧倒的な利益率なんですよ。
ちなみに一番儲からない書店、CDショップはまともにやると粗利が8%くらいになってしまう。
ちょっと万引きされれば即倒産。書店、CDショップがないと全体の集客にかかわるのでショッピングセンター側が家賃や内装費を譲歩してぎりぎり15%位の粗利を維持している感じかね、上野君??
ですから、万引きは絶対にいかんですぞ。店が潰れます。
と、話を元に戻すとアパレルの圧倒的な粗利を「とりすぎだぜ、それは」、と立ち上がったのが柳井さんだった・・・・という話であって、それがデフレの元凶だなんてのは筋違いもいいところな訳だよ。
取りすぎている粗利を減らしてその分を製品制作費に回す、という極めて全うな資本主義的企業努力がデフレの原因か、おい。
ばかも休み休みいいなさいよ、って。
こういうのは製品に品質が添加されて付加価値があがってるわけでしょ、そのおかげであんな品質のいいヒートテックなんてものが売れている。
粗利を小さくしてその分を消費者に還元しようという血眼の企業努力の結果をただ中国で作って製品コストを下げているというデフレ企業の旗印にされるのでは柳井さんもたまったものではないだろう。
つまり今までわしらはとんでもなく高いお金を洋服に払ってきたわけ。
その超過利潤が消費者に帰ってきてその分が他の支出に回るのは自明でしょ??
その程度のことが経済学者でわからんのかな〜・・・・・
いくらなんでもあれに80万の価値があるとはどうにも思えないよ。オールコストいれて10万だろう。あとは・・・・販売小売店のブリオーニの利益なのであって、まあ、ブランド価値とか言い換えてますけど、ようするにぼったくってんの!!
みなさんにとっては本当によかったんですよ。こういうぼったくり業界がまたひとつ減ったんだから。
その分、もともと粗利の低い本屋さんとか、CDショップ、おいしいコーヒーを飲ませてくれる喫茶店とか、こういうところに少し余計なお金を払ってくれればそれでOKということでしょう? それはユニクロの問題ではなくて、他の企業の企業努力だよ。テレビでコマーシャル出してれば売れるなんていう、超恵まれた「1億総均質市場」なんてもはや夢のまた夢なんだから!
そのユニクロがデフレの原因なんて・・・・
ユニックロウ!!
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
23 comments on “ユニックロウ!!”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
ユニックロウ・グッチー!!
と変名するか?
急に
面白くなった・・メタボ・グッチー
であります。
隣に座っているガイジンが、モノはともかくとして企業名がダサすぎる。発音できないし、、と言っておりましたが、実際どうなんでしょう?
私も書いてもいいんですかね(笑)
発音しにくいのは本当ですよね。
だからゆにっくろう、になってしまう。
発音しにくいけどなんかかわいらしい音だわ、というのが私のパートナーの女の子(生粋のニューヨーカー)の意見です。その辺、どんどん情報を頂けるとおもしろいですね。
そのうちフランス語ではウニクロになるとかおもしろいやつがたくさん出てくるね。
おい、これ消すなよ!!
ぐっちー拝
そんなにデフレの原因じゃないというのなら、安い海外の労働力を使うのをやめりゃいいと思うんだけど。
ユニクロに対する評価は分かりますが、ユニクロが安いのはSPA(製造小売)で
成功したからであって、粗利率を削っているわけではないですよ。
ユニクロだって粗利30%以上ありますから。
利益率30%=ぼったくりというわけではなく、業界によって乗せる利益率が
変わるのは仕方のないこと。衣類は1品番に「サイズ」と「カラー」がある
多在庫商品なので、乗せる利益率が高くなります。
ぐっちー様
隣のガイジンは中年アメリカ男性なので、パートナーの方とは感性のギャップ大でしょうね。私も参考になりました。
cielon拝
推測ですが、柳井さんやソフトバンクの孫さんがこれほど成功するのはいい人材が集まったからでしょうね、ネット時代高い志を持ち、魅力的な人物なら人材が集まり成功出来る時代かも、ぐっちーさんにもめがあるかも。
ランジェリーは…
ユニックロウよ。
特に、キャミは、
胸元のたっぷりと開いた
カットの美しい
肩ヒモの細いタイプが
お気に入りなの。。
機会があれば…
ぐっちーさんに、
お披露目を!?(‾‾)
ユニクロ…
確かに品質・価格、衣料品SPAとしてチャレンジされていますが、実際はデフレ産業というより、完全な低賃金国酷使産業となっています。今、ユニさんの商品は海外のどこの工場も縫製したくないような状況になっています。何せ安いのに品質うるさく儲からない。そのうち店舗の中に並ぶものがなくなるかも。こういった反動はかなずでるでしょうな.
いつも興味深く拝読しています。
今回の記事でよく分からない点があります。
> ちなみに普通のレストランなどの外食ですと
> これが15%からいいところで20%、
> ここから人件費、素材費を出しますから
この場合、売上げの80〜85%を占める
「粗利以外の部分」は何で構成されるのでしょうか。
特に「素材費も粗利から出る」という点が、私には驚きでした。
私は、飲食店の売上原価は、ほとんどが材料費だと
思っていました。
何か「粗利」という言葉の使い方が
決定的に違う気がするのですが、
私が理解できていない点があるのでしょうか。
メガネ屋も今、値下げが続いてますが
一般的な粗利はどのくらいでしょうか?
ユニクロはスタッフが若者なのに接客態度がとても良いです。デパートでは客の値踏みする態度があからさまで、その辺りもユニクロが支持される所以なのではないかと感じます。ちなみに、当方、よい歳をしたおばちゃんです。
デザインと機能性、品質の良さを兼ね備えている上に、
価格がお手頃なので、すごいな〜と思います。
海外での販売は、日本からの輸入の形になるんでしょうか?
国によっては、日本より大分高い値段がついているようですし、
お土産として持っていくと確かに喜ばれるのかもしれませんね。
私も、ずっと気に入って使っているリュックがあるんですが、
軽くて、使いやすくて、コーディネイトしやすいという優れもので、
他のリュックが使えなくなりますが、残念なのは、
その商品が、もう生産されていないことです。
デザインは常に変化していますので、
再生産はしないという、お店の人の話もわかりますが、
あれほどの優れもの、できれば、定番商品にしてほしかったな〜
ところで、タイガー・ウッズのスキャンダルにびっくりしています。
本人が認めていますし、ツアー大会に無期限で欠場とのこと、
どのように収拾がつくのか、ちょっと見当もつかないです。
アパレル小売の利益率が30%というのがよく分かりません。
人件費等を引く前ですよね?
仕入・売上での利益なら、7、80%位あっても普通でしょう。
原価率2、3割。利益率が3割では大変では?
チェーンの外食だって、原価率は3、4割とかで、人件費等の経費の方が高い気が。
アパレルは、単価が高い点、大量に売れても人件費がそう増えない点。
この2点から、ユニクロは儲かっているのでは?
ちなみに私も、アパレルでは、特に大量生産品が妙に高いのは、変だと思っていました。
特に、ジーンズ、スーツ、ネクタイですね。
ネクタイは100均で価格破壊
ジーンズはユニクロ
スーツはまだこれからでしょうか。
上下で2〜3千円でいいと思いません?
アパレル製品の上代(最終小売価格)に対する製品原価率は、価格に関係なくほぼ一定(20〜25%)です。
100万円のスーツはそれを作るために25万円はかかっています。
1,000円のシャツは250円です。
だからユニクロは正直なビジネスでブリオーニがボッタクリってことはありません。
一般小売店の粗利率は50〜60%
先のシャツならば500円で仕入れて1,000円で売ります。
(このあたりは有報のP/Lだけではわからないところです。)
さて、100万円のスーツと1,000円のシャツではどちらの売上高(価格×販売数量)の方が大きいでしょう?
圧倒的に1,000円のシャツです。
粗利率が同じなら売上が大きいほうが儲かるのは当然ですね。
(ここで、変なツッコミ入れないでね、企画がどうとかそういうのは度外視してのハナシですから。)
ユニクロ=ファーストリテイリングはこれを製造小売りでやるんですからそりゃ儲かります。
でもこの構造はGAP、HM、TF、ZARA、etc.のSPAは全て同じです。
日本にもユニクロだけじゃなくSPAは存在するのですが、他社の追随を許さぬ圧倒的な売上高を上げているという点はビジネスとして賞賛に値すると思います。
しかし、ユニクロ一人勝ちって言われますけど、シェアで見たら数%なんですよ。
仰せの通りデフレの元凶という指摘も間違いだと思いますが、粗利率が高い=ボッタクリならユニクロも同じですよ。
他の方もご指摘の通りこの構造は業界全体世界共通です。
見方を変えると付加価値の極めて高い業界とも言えますね。
どうですか一つご投資なさっては?
ぐっちーさんの言う粗利とは営業利益率のことなのでしょうか?
http://www.fastretailing.com/jp/ir/financial/summary.html
2009年8月期でユニクロの売上高総利益率は49.9%ですが、販菅費を差引いた営業利益率では15.9%となっています。
確かに営業利益率で見るとぼったくっている印象はありません。
デフレがユニクロにとって追い風だったのは間違いないわけで、原因と結果を取り違えればそういう結論になるという好例(悪例?)ということでしょうか。仮にデフレがなくても生地のよさや縫製の良さ、接客態度の良さからユニクロは支持されたでしょうから、そのあたりを見ずにデフレと絡めて言われる事が多いのは残念です。
「われわれは、お客さまの財布の中身を
奪い合う競争をしているわけで、
したがって、
うちの競争相手は流通業者ではなく
携帯電話や海外旅行だ」
<ユニクロの柳井社長>
上から下まで…
ユニックロウよ。
特に、トランクスは♪
機会があれば…
ぐっちーさんに、
お披露目を!?(‾‾)
※これこれ、人のコメントをいじるのは止めなさいっ!
デフレの原因とは?って考えようとしてたんだけど、めんどくさくなったんで、やめっ(笑)
企業努力という考え方も有りだとおもいます。
ぐっちーさんはもっと世間に言ってヤロウ・・・・・
そもそもデフレの元凶が一企業と言う決め付けた発想にバッキャーロウ・・・・・
個人的にはデフレって違うような気がする・・・・・
通貨の強さが関係あると思うのだけど・・・
どうなんだロウ?
教えてぐっちーさん!!
どんなにいい商品を、どんなに安く販売していようと、どんなに世界で評価されていようと、どんなに社会貢献していようと、どんなにCMがかっこいいと言われようと、やっぱりファンにはなれません。これはみんなと同じものを着るのがいやだ、というところにつきますです。こんなひねくれ者が一人くらいいてもいいよね。
「値入」と「粗利」は違いますからね。
どうもインチキコンサルのような記事が
増えてきたような気がしますよ。
ユニクロのカラーはきれいです。
低価額で抑えてくれているので、我々年金生活者には有り難い存在です。50万円もするジーンズを注文して得意になっている
ブルジョアも居ますが、ナンセンスとしか言いようが無いです。そんな奴に限って、めぐまれない人達に寄付しようなんて心が全く無いのです。