2005/04/28 08:53 | 金融全般 | コメント(1)
証券会社なんていらんわね。
たびたびご紹介しております、いそろぐさんがまたまたおもしろい記事を書いておられます。
http://www.tez.com/blog/archives/2005_04.html
確かに証券会社の存在意義はだんだんなくなってます。
いわゆるネット証券の業績好調をみても、要は「怪しい」勧誘をする証券会社の営業は必要ないということですね。
つい20年くらい前はそれでも営業マンが怪しい営業を繰り返し、いわゆる「インサイダー」情報満載でした。アメリカでも実情は似たり寄ったりで例の「ウォール・ストリート」なんて映画にまでもなりました。
株は昔「場立ち」という制度があって、株の売買を人間が伝達していたのです。今は全て「電気」になってしまいましたが、当時は証券会社の存在意義があったのです。なぜかというと例えば同じ銘柄を買いに行ってもその「場立ち」の執行能力に差があるので売買執行(エグゼキューションといいますが)の時差が出る訳です。早い、遅いで値段が変わるわけですからこれは意外に重要なファクターでした。ばかばかしい話ですが電話で注文を受けると場立ちが走っていって決められた銘柄ごとのポストに注文を出す訳です。足が速いとか、早く取り次げるとかいったことが証券会社の能力として投資家に判定されてました。
私が在籍していたモルガンスタンレーという会社は場立ちにアメリカからフットボールのドラフトに掛かったようなムキムキの奴を5人呼び寄せましたんです。まじに。何が起こったか??
彼らはポストに殺到する日本人の場立ちにタックルを浴びせ、蹴散らして吹っ飛ばしていの一番に注文を取り次ぐ事ができる訳です。従ってモルスタは執行が早いと評判になりかなりの顧客獲得に貢献した訳ですね。こういうメリットがあれば証券会社は存在しうるわけです。冗談みたいな話ですが本当です。(当時の取引所は骨折、鼻血なんてごく普通でした・・・・普通はうそですが実際タックルされて骨折した人を私は知ってます)
現在株式は全て電子取引で、場立ち制度はなくなりました。債券はもともとOTCといって、証券取引所を仲介しない取引なので証券会社の力が今でも試されます。JGB210回 100億買いたい!!
と言われると各社値段が違う訳です。最近はかなり似通ってきましたが各社のポジション、腕、度胸などが試される数少ないフィールドです。まあ、国債は殆ど一緒の値段で差別化しにくいのですが、これが例えばGMとかになると正に証券会社の腕が試されます。こういう分野に早く精通・特化することこそ証券会社の生き残り策だと思われますがいかがでしょうか??
連休前で疲れてきたのとJR西日本の事故でなんだかやるせない気持ちであまり気分がすぐれません。今日もフェア・ドマにいってワインをがぶ飲みして帰ります。
では!!
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One comment on “証券会社なんていらんわね。”
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モルガンの面接は最悪。朝の9時から夕方の6時まで元銀行員(頭悪そうで英語はなせない)が同じ質問7人、その後、これまた頭の悪そうなアメリカ人2人(完全に日本人を見下した態度)いつかバラバラにされるぜ!