2008/07/14 12:47 | サブプライム | コメント(9)
異例の行動
といっていいとおもいますが、それだけ切羽詰ってる、ということがまたまた露呈。
ワシントン=西崎香】米政府は経営難が懸念されている政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディーマック)の救済に着手した。関連法案を改正し、政府が両社に大規模な資金を供給できるよう議会に要請する
一応朝日の記事全文 http://www.asahi.com/business/update/0714/TKY200807140019.html
FNMAもフレディーも見かけは株式会社ですが事実上政府のクレジットと見られています。従って彼らが発行する社債などは国のリスクに準ずるとされ、Quasi-Sovereign とも呼ばれます。
問題の本質はこの社債よりも彼らの与信リスクをとらされているパススルー証券でこれはほぼアメリカ国債と同格扱いになり、当然大量に担保として活用されています。MBSの市場規模は国債よりはるかに大きいので、問題はこちらの方が大きく、国債と同等の担保がある日突然担保として機能しなくなればそれはもう大騒ぎ、倒産続出になるのでもう国が面倒を見るしかありません。
このパススルー証券のおかげでアメリカでは住宅ローンを頻繁に借り替える事が出来たのですが、これがあだになったともいえるのですね。
前から申し上げている、MBSがキーポイントです、という予想が図らずもこういう形であたってしまうのですから、怖い世の中です。
これはアメリカ政府による完全なる公的資金投入ですからもう彼らに日本を批判、非難する資格はありません(笑)。ただ、金融市場にとって有力な手段であることは間違いなく、当面の担保不足による金融危機は回避されたように見えます。
但し金利が上がらなければ、という条件がつくのですが、こちらはなんとも心細い。金利が上げられない中でインフレを退治する、という矛盾に満ちた政策が早晩行き詰らないことを祈るばかりです。
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9 comments on “異例の行動”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
要は現政権では、
これ以上打つ手がない、お終いであります、
ということですね。
日本もご同様でありますな。
21世紀が始まりだす、ということでしょうねぇ。
時間は直線的ではない。曲線の世界なのかな?
プログ拝見していると 最近ヤケクソになっていますよ!そのほうが人間見があっていいのですが
よっぽど中国 又はアメリカの投機で個人的に損失だしちゃったんですか?(爆
福田さんは相当な狸親父なので そりゃ?皆嫌うでしょう?!
もう少し早く読んでいれば今日買えました(笑)
でも一安心です。
有難うございました。
日本より対応が早い分、失われる年数は短くなる、と考えることもできるのでは、、、、。
日本では、対応の遅れから不良債権処理に短く見ても10年、実際には15年近くかかってしまった
GSEの社債や株式より、与信リスクがのしかかってくるものがあるとは知りませんでした。
パススルー証券のロジックはどんなものですか?
無条件にドルを買って死蔵してくれるスネ夫の出番!
あれ、財布の中身が空だったry
パススルー証券ってMBSのことですね。失礼しました。
もう昔からこの国は破綻しているのです。国家としてね。双子の赤字以来でも大丈夫なのですよ。
国内経済がめちゃくちゃになっても、コクミンが貧乏になってやけくそで発砲事件起こしたって、最後は戦争起こして一致団結 USAコールで締めくくります。
西部開拓以降、インディアン、スパニッシュ、ナチス、JAP、ソ連、中国、キューバ、ベトナム、アフガン、次はイランてか、北は日本見捨てて中共と密約できたらしいので。まーアメ公の政権担当には、自国コクミンなんて、旧共産圏以上に馬鹿なやろうと思っているのでしょう。こいつらは多国籍企業といつも一緒です。
ぐっちーさんが阿呆マスコミに迎合している様でちょっと心配してみたり。(^^;
極楽蜻蛉氏のコメントと被りますが、福田氏は現実主義の腹黒親父なので注意してください。(笑)
それからぐっちーさんの分析は、有償の場合は地政学リスクも加味されているのでしょうか?。(ブログ上ではゴッソリそぎ落とされている気がしました。)