2010/03/22 18:12 | マーケット | コメント(11)
龍馬伝に見る円高理論
円安が国を滅ぼすと、少なくとも当時の日本人はよく理解していた。
あなたがた、国を滅ぼす気ですか??
久坂がたとえ話に出したのは・・・・
アメリカは日本を見下した不平等な通貨交換レートを強要した。
日本の小判一枚に対してアメリカの金貨5枚というのだ。
しかし、実際には日本の金貨はアメリカの金貨15枚分の価値があると。
つまり三分の一に減価された(円安にされた)不平等条約だと。
いいですか、1ドル210円を強要されたのだが、本当は70円の価値があるではないか、と久坂はいっているのです。
だから不平等であって攘夷なのだと。
何が悪いのか??
と間違いなく言うでしょう。
当たり前の話でしょう。
実際通貨安は国を滅ぼすのです。
日本のように資源から食糧まで買わねばならない国にとって通貨安は国を滅ぼすのです。
攘夷は頂けませんが、通貨価値に対する考え方は非常に正しいと言わざるをえません。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
11 comments on “龍馬伝に見る円高理論”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
成るほど円安は日本にとって良くない訳ですか。確かに輸入をするには、円高の方が良いかもしれないね。
でも、外貨で投資信託をしている人は多分円安の方が良いのではないか?円高で大損した人は、いっぱいいると思うがなあ。FXではないよ。
きっと
きっとさ・・
物知りが殺到するな・・
結論的には・・間違っちゃいないんだけど・・さ・・
NHKの時代劇・・まっこと・・信じてるんじゃ・・ないでしょうねぇぇ・・
山口龍馬さぁぁん・・・
小判とアメリカ金貨の交換比率については
ドル高円安というよりも
GOLDの含有比率=
なにより単純にGOLDを3分の1で交換されてしまう事が問題だったのではないのかと単純に思ってしまいました
アメリカ金貨5枚ではなく、
15枚が妥当であるとする根拠が
(そもそもその当時に、日本国が日本国として、国際的に、どういった信用力が存在したのかと言った辺りも含めて)
GOLDの含有率を問題としたものではないとする根拠がありましたら、まずその辺りを、
更にその辺りがクリアーになるようでしたらアメリカと日本の国家の信用力に起因すると
される件につき
是非追加のコメントをお願いいたします
今なお、変わらずアメリカは日本を支配してます。国債かわせてます。グッチーさんは志士にはならないのですか?
ぐっちーさん、言いたい事はわかりますが、ヘンだと思う箇所の訂正を提案します。
(誤) 実際には日本の金貨はアメリカの金貨15枚分の価値がある
(正) 実際には日本の金貨はアメリカの銀貨15枚分の価値がある
(誤) 1ドル210円を強要されたのだが、本当は70円の価値がある
(正) 1ドル210円を強要されたのだが、本当は70円の価値しかない
龍馬のあの場面、何と比較して不当に安いと気付いのでしょうか?その何か、といまのレートを比較すると、どうなってるのでしょう。
確かに普通に見れば、通貨が高い(日本のあらゆる物の価値が高い)方がいいように感じます。
しかし、ならばなぜ中国などは意地でも通貨を安くしようと必死なのでしょうか?
元が高くなると産業が潰れるから、と聞いた事がありますが、
日本と中国では産業の構造が違うのでしょうか?
中国は自給自足できてるのかなぁ…?(そこらへんはよく知らないので…)
日本も中国も輸出頼りでやってきた国で、
日本はさらに、内需も廃れていく運命にあります。
どんどん死に逝く国ならば、徐々に円安になるほうが国力を正当に反映してるような気がします。
まぁ対するドルもヤバいヤバいと言われてて、
円よりドルが更に悪けりゃ円高になっちゃうわけですが。
でもそれだと「相手の方が悪い事による円高」なんて、何も嬉しくないですよね…
円高になると輸入は助かり、物価的にも楽になる。
しかし製品が売れなくなり、競争力を無くし、世界から取り残されるかも?
円安になれば物価は上がって生活は大変になるかも。
だけど競争力は高まり、企業は世界と張り合っていけるかも。
どっちがいいのかやっぱりまだよくわかりません…
日本で最初のFXのような話の件ですね。確かハリスさんが、アメリカ金貨と日本の小判の交換なら、金の含有量で混乱なく交換できたものを、小判は貯蓄通貨で市場の流通通貨でないとかイチャモンつけて、金貨と銀貨の交換で押し通したので、日本国内では銀の金に対する相対価値が高かったので(諸外国では金:銀は1:15、日本では金:銀は1:4)とかで外国人が自国の金貨を日本の銀貨に両替して、それを日本の小判に両替して大儲けした(日本は大損)とか言う、自分は何もしてないのに、なんだか良くわからないうちに勝手に自分だけ損していると言う今もありそうな(CDSとか)金融詐欺のお話のような件のことですね。この失政がなければひょっとしたら今も江戸時代がつづいていたんでしょうかねえ?
はじめまして。
不平等条約ってなにが不平等だったのかなーと思っていましたが、龍馬伝とぐっち―さんのお話で納得です。
確かに怒るのも無理はないですね。
経済学者飯田泰之氏の「歴史が教えるマネーの理論」にその辺の顛末が詳しく説明されておりましたよ。
そもそも江戸時代後期は金の産出量が低下していた為に、常用貨幣である銀貨がその地金価値より遥かに高い評価(金貨相当であると幕府が担保した)で流通しており、それが内外での金銀為替バランスの崩れになったわけです。
つまり、龍馬伝のような危惧は管理通貨制度である以上起こらない。
完全に踏み外しているような・・・
金本位制や兌換紙幣時代では通貨価値は
物質と交換出来る金との価格的価値に
ありますよ。けど今みたいに
不換紙幣で管理通貨制度のもとでの通貨の
価値は、経済の安定、物価の安定、国際収支
の安定等にありますよ。なら必然的に通貨は
貿易収支が黒字に有利な通貨政策が良い
に決まってるじゃないですか。
第一、通貨の総量なんて、今や何とも結びついて
ないのですから。