2010/10/04 16:52 | マーケット | コメント(13)
アメリカです!!
すでに中間選挙一色で、ティーパーティの勢いが強いことにびっくりしてる人が多く、もちろんこちらは相当リベラルな人が多いので批判的な人が多い訳ですが、そうはいっても実際にはそんなリベラルなシアトルでえさえ、ダウタウンシアトルでアンケートを取ってみたらなんと50%以上の男性が車のダッシュボードに拳銃をいているというデータが出てきてびっくり・・・な訳です。
アメリカ人の保守化はかなり進んでいる可能性があります。(因みにティーパーティーは銃の携行の完全自由化を目指している)。
アメリカ社会と銃。
誤解が多いのですが、彼らが銃の保有の自由を憲法にまで書き込んでいるのは自分達の命を守るためではありません。
なぜかご存知ですか?
国民をないがしろにするような政府が出てきたときに銃を持って立ちあがってその政府、もしくは州政府を引きずり倒すために、銃の保有の自由を認めているのです。
国家に対する最後の対抗手段としてアメリカ国民は銃をもつ自由があるのだ、と考えられています。
下手をすると明日国民に撃ち殺されるかもしれない、という緊張感があり、その上に今のティーパーティ問題を載せて考えないと現状は理解不能でしょう、ということです。
ですからまあ、個人的には相手にできないような連中が多いとはいえ、このムーブメントをあまりに過小評価するのも危険だと思います。この国はそういうことを実際にやってきた訳ですから、その緊張感、そして何より国民自身が持っている「最後は俺たちが自力で倒してやる・・・」というボトムラインがあることは覚えておいて頂いて損はありません。
だからと言って銃がどんどん売り上げを伸ばしている・・・などという単純なものでももちろんありません。
しかし、日本ではどうしようもない閉そく感の中、ただひたすら座して死を待つ、ような状況にあっても、アメリカ人は銃をもって立ちあがる、という気分(精神)がまだ残っているということで、今回特にそういう事に反感をもっているはずのリベラルな、知的水準の高いアメリカ人の生活が脅かされている、という状況に、に私は何か大変危険なものがあるのではないのかな、と考えている次第です。
大分難しい話になってしまいました。
写真は収穫の秋、収穫後2週間たったメルローのぶどうの醸造風景であります。
ではまた!
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13 comments on “アメリカです!!”
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では・・
我等も・・火縄銃を持つ・・自由を・・!
アメリカ人の銃保持の目的が、いざというときに政府や州政府を倒すためである、とのお話、大変勉強になりました。恥ずかしながら私はこうした背景があることを知りませんでした。
後学のために是非伺いたいのですが、こうしたことを論じているしかるべき書籍などがありましたら、どなたかご教示頂けないでしょうか。平易なものだとなお嬉しいです。
よろしくお願いします。
要するにお茶会でしょう。皆さんお茶でも飲みながら、政策論議でもしているんでしょうか。
それは冗談で、かんべえさんがその辺のところを、確か最近解説してくれていたな。オバマのチェンジ政策に失望した人達が、右寄りにシフトしてそのパワーが抑えきれないほど大きくなっている。それで中間選挙では民主党が苦戦しそうだと言うことだったような。まあ、米人は茶会でもやらなきゃ、やってられないということでしょうか。
翻って日本の情けなさよ。横暴な中国に振り回され、経済無策の政権に対して、何ら対策も打てないもどかしさ、無力さはどうしょうもない状態だわな。
これでいいのか、怒れ日本人よ!
医療開発系しています。
で、最近の円高でEU向け利益が非常に減って苦労しています。確かに輸入部材は安くなりますが、やはりそれ以上にTOTALが高くなります。
やっぱり、医療機器のような商品でも、高かろう良かろうはダメで、『ソコソコ高いソコソコ何でも出来る』が新興市場向けの気がします(高性能高価格は、売れないので止めちゃいました)
何というか、サムスンほどとは言わないまでも、現地マーケティング担当者を主要新興国に2人投入するだけで良いのですが、コレが日本企業経営者には異常にハードルが高いようです(役員報告の場とかで、役員自身も言ってます)
なんでだろ?
己の自由と権利を侵害する人間は実力をもって。。。。
bowling for…の映画よろしく、
実物の拳銃を見るとドン引きしそうですね。
でもカナダやスイスも銃所持は合法ですよ。
ま、違うとすれば軍用のマシンガンが、
一般人でも容易に購入できる事くらいかな。
さすが自由と権利の国です!
危惧するとすれば高学歴層にまで、
貧困の格差が粛々と浸透している事かな。
もはや貧困大国アメリカ、ンドリームは夢?
道理で本国は新卒終身、公務員に拘る訳で。
醸造風景とは、一見どこかの・屋かと。失敬
NJ州在住ですが、仰るとおりあめりかの保守化は大分進んでしまってますね・・・。
アフガンやイラクでアメリカがモスクの再建をしてるのが許せないといっていた、共和党候補がいました・・・。「ブッシュ政権が決めたことですが」とCNNのアンダーソン・クーパー氏が指摘したら逆切れしてました。今の政権にイチャモンつけられるなら、ジョージ・ワシントンが決めたことですらイチャモンつけそうな人たち。不勉強なのに、物凄い人気が出てることにアメリカの閉塞感が出てますね。昨日の晩、FOXとCNNを見比べて、妻に「アメリカは内戦になるかもね」なんて話してた矢先でした。
リベラル=おりこうvs保守派=おばか、という印象を受けました。もちろんそう意図はないのでしょうけど、全然関係ないと思います。
ついでに言うと、アメリカのすごいところは、自分をおりこうだと思っている者は実は愚か者に過ぎないのだ、ということを理解できる土壌を持っていることだ、というのが私の持論です。
日本にいるとおりこうでもおばかでもなかなか理解できないことです。
もやし内閣のことは勿論、小沢さんや野党も支持はしていないのですが、前々から、人口問題で思うことがあるので、以下のこと、ぐっちーさん、テレビで言ってやってください。
(ちょっと、エントリの内容からずれて恐縮ですが。)
時間はかかるけど、人口増やすのなんか、簡単なのです。
新生児一人に、国家が500万円の補助金を出せば良い。
目先に金欲しさに、結構、作るでしょう。w
100万人が、200万人に増えても、財政負担は10兆円。
国債の発行は、まだ、余裕があろうし、財源財源とうるさい人には、無駄を省くための良い錦の御旗になります。
既に生まれた子に、せこいお金をつけても、政権変われば政策変わるので、それで、子供は増えやしない。(こと、子供を増やすことには、効果ゼロ。)
いや、勿論、500万の政策だって、政権変われば政策も変わる可能性ありでしょうが、少なくとも、実施している間は、確実に子供が増えるでしょう。
そして、うまく、それが20年続くと、それだけで、労働人口が20年後から毎年100万人分確実に増えます。
で、左色の強そうな、もやし内閣ならきっと、「非人道的政策」だと非難すると思います。
確かに、例えば、私生児なんか増えるかもしれませんし。
でも、その際は、言い返してやってください。
日本に移民が入れられないのが、はっきりした以上、こんなある種の露骨な「富国」(強兵とまではいきませんが)政策でもとらないと、この国は、本当に滅びるんだと。
で、もやし内閣は、もやし故に、それを理解できないのだとね。
お願いします。ぐっちーさん。
チキンのモモ肉に蟻がたかっているのかと思っちゃいました。
だからアメリカでは、気に入らない大統領は銃で暗殺するのですね。独裁者が現れた時や、軍事クーデターが起こった時の最期の抵抗手段として必要なのだろうと理解しましたが、テロや暗殺の芽を内包した恐ろしい安全保障ですね。「陶片追放」を陶片の代わりに「未使用の銃弾」で行っているような物騒な事態なんですね。やっぱり訳すと「お茶会」にしかならないネーミングが危機感を減少させてしまいますね。パーティには政党とか部隊のような意味合いもあると思いますが、当事者達はどんな意味合いで捉えているのでしょうか。日本の祭りのような意味合いで、血祭りのような物騒な意味じゃないかと心配になってきました。
つくづく不思議な国ですが、多分アメリカでは弱者への医療保障は寄付制(不足を一部政府補填)にすると、うまくいくんじゃないでしょうか。今年は「後これだけの寄付金が必要です」のカウントダウンキャンペーンをしながら。結果的に政府補填の部分が大きくなっても、あなたがたの寄付が足りないからだと言えば納得してしまうかもしれません。逆にアメリカ人にとって日本人は、「義務ならいいが、寄付は嫌」なおかしな国民だと思われているのでしょうが。
米国の場合、「戦争」という名の公共事業に着手するという究極のオプションが、脳裏に浮かびます。
ある意味、彼らにとって成功体験のある施策(その後のしっぺ返しも酷いですが)なので、これ以上に閉塞感が長引くと、
ひょんな拍子に火が付かないかと警戒中です。
暴走する中国を、どう料理して、自国に利益誘導をするか、ホワイトハウスの腕の見せ所でしょう。
主体性ない日本政府は、まな板で捌かれるのを待つ魚のようなものでしょうか。
その時が来るまで、「いけす」で生かされているだけのような気がします。
既に日本人も政府の枠を卒業していく時代なのでしょうか。
個人が政府のしがらみを越えて生きていく様は、中国富裕層に学ぶべき点が多いように思えます。
アメリカの現状を理解する一助として、
ハンチントンの「分断されるアメリカ」は読んで損は無いと
思います。
アメリカ人としてのアイデンティティーは奈辺に有るのか。
米国保守派のプロテスタンティズムの精神。
強烈なスパニッシュ系移民の圧力に晒され続ける苦悩。
TEA Partyなどを生み出す背景がある程度理解できるような
気がします。
先日勝沼で2軒のワイナリーに行きましたが、石蔵造りを未だ続けているところがありました
この写真の方法も同じような造りなんでしょうか?