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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2006/09/19 09:24  | 国際問題 |  コメント(0)

横暴なイワノビッチは・・・・


9月5日に書きました「秋の夜にロシアを想う」 もご参照下さい。


思いのほかロシアの出方は早かった訳であります。こんなもん、やめちゃいなさい、とその時も書きましたが、もうやめちゃいましょう(笑)。40年もかかっているし、過去を見てもしょっちゅう横槍がはいり、結局アメリカ欧州資本の「後だしじゃんけん」を受け入れさせられて、さらに今度は横槍ならぬ「けつやり」で自分達もいれろ、というのだから空いた口がふさがらない、とはこの事です。


こういうことをロシアでは「イワノビッチの横暴」といいまして、ロシア人はこういう体質がもとからあるんです。今のように儲かってると特にこういう横車を平気でおす訳で、北方領土なんて100年かかりますわな。認可取り消しなんて、もうびっくりですが、いかにもロシア人らしいといえばらしいのです(笑)。予想通りであります。


一般論で、こういう天然資源絡みで相場を狙う人がわりと多く、やれ商社株とか、オーストラリアドルとか、南アなんかまで追いかけるわけですが、ロシアに限らずこの種の鉱物、というか資源を産出する国は往々にしてExecution Riskが高すぎるので、商品リスクとあわせるとちょっと大きなリスクになりすぎてお勧めできない訳です。


中国、旧ソ連、アフリカと、ちょっと考えただけでもぞくぞくします(笑)。どうしてもこういうリスクが好きだ、という事であればこういった政治リスクや契約不履行リスクを避けるのが肝要で、おのずから投資先はアメリカに限られると申し上げてよいのではないでしょうか。そう、アラスカですね。


さすがにアメリカの州ですから、金が出てきたから後から返せ、とはいいませんし、権利も保障されますので、投資するならアラスカへ、ということになります。あとカナダですが、カナダの会社も実はアラスカにたくさん権益を既に持っていますので、事実上アラスカリスクと申し上げましょう。


それでもリスクが無い訳ではないのですよ・・・
そう、環境問題。金とか原油を掘り出すための森林伐採などの環境問題がしばしばネックとなるのは事実。アラスカもこれまで10年間は結構な裁判が行われてきました。ただ、ここで切り札になったのは所謂ネイティブアラスカンの人種差別問題。エスキモーをこのまま経済的弱者に追い詰めるのがアメリカ合衆国の政策なのか、と迫られてしまい、結局開発が加速したという背景があります。


日本の企業では住友金属鉱山が「ポゴ」という金山の権利を持っていますが、生産に至る金鉱開発で結構な苦労をしています。が、既に生産も始まっているのでやはり、そういったイベントリスクは最終的には低い、と考えていいかと思います。そういう投資を考えるのであればアラスカに関しては合理性はあると思いますけどね。


最後に、対ロシア交渉のヒントを申し上げましょう。
ここで認可を取り下げるなら、今まで40年に渡る開発支払いコストを全部払え、と一度押し返す事です。かなりの金額になる訳ですが、これを払わない限り出て行かない、とこっちも居座ればいいのですよ。さすがにミサイルは打って来ません(爆)。
恐らく半分負担するので、ガスネフツにも半分株をくださいね、ってな話で着陸させるのがベスト。これ以上でもこれ以下でも難しいと思われますよ。押したり引いたりしているうちに原油の値段が下がってきたりしますので、まあ、まずは粘る事でしょうかね。えー、助けてよ?、的交渉が対ロシア人には一番まずいのです。


さて、よしぎゅー。
食べてきましたよ、しっかり。私のような年になればもう狂牛病も怖くないので関係ないです。でも味が違うよね?、なんか違うよね?、と思って食べてたら・・・・


肉のスライスを従来より0.1mm薄くして味もそれに会う様に改良した、なんて書いてあるぞ!!


うーむ。よしぎゅーの0.1mmを食べ分ける男かい、などと感心していた訳であります。ちっとも褒められた事ではありませんが(笑)。


最後に、こちらでもよく登場していただいている松橋シェフのブログでぐっちーの後姿がご覧になれます。これだけで十分特定されそうですが(笑)、フェアドマでぐっちー発見の節はワインを一杯おごります・・・なーんて!


http://feadoma.at.webry.info/200609/article_9.html

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