2006/09/12 16:42 | 社会 | コメント(18)
アルコールと警察権力
さて、金融と並ぶぐっちーの専門分野、アルコールであります。
そりゃー、あたしゃー飲みますよ、かなり。でも飲酒運転はしません。
40づらこいて捕まったら「チョイワル」なんて言ってられないし、まあ、自分の酔っ払った状態を知っているので怖くて車なんて運転できませんよ、そりゃー。
実際、事故にあわれた方、そのご家族はもうたまらないでしょう。これまでなら警察に飲酒で捕まったとしても新聞に載るようなことは滅多になかったので、最近急に増えたような錯覚を覚えますが、社会問題化してきて記事にするようになっただけですから、潜在的にコノ程度の頻度では起きていたんでしょうね。
飲んだら乗らない、というのはまあ、当たり前なんですが、背景には日本独特の飲酒に対する許容度の高さ、というかおおらかさ、があげられるのではないでしょうか。男なら酒くらい、という教育を事実私も受けましたし、中学生位から家では飲んでたりしま・・・・・・せんか(笑)。
夕方コンビニの前なんかに行くとおっさんがうまそーに焼酎飲んでたり、横須賀線なんかもグリーン車に乗ると結構一杯やってますよね。OLなんかもオヤジに混じってプファー、とやってますな。因みにこれ、アメリカでは全てNGです。
バー、レストランではない所で、指定された場所以外で人前でアルコールを摂取する事は禁止です。セントラルパークで天気のいい日にぷふぁー、なんてバドワイザー飲んだら、ほんとに気持ちいいんですが、見つかったら逮捕です(実はみんな隠れて茶色い紙袋に隠して飲んだりするんですがね・・・でもほんと、つかまるよ)。銃が規制されていたりいろいろな事情はあるにせよ、日本は伝統的に飲酒におおらかなのですよ。酒は百薬の長なんていうでしょ?江戸時代なんかは一日中飲んでたと言うし(江戸っ子がけんかっぱやいのはアルコールのせいだという説があります)、なにせ神事にはお神酒は不可欠ですよね。
更に日本に来たアメリカ人を驚かせるのがあの酔っ払いのオヤジ軍団(私も含めてですよ!!)。あの酔い方(まっすぐ歩けない、顔がまっか、酔っ払ってベンチで寝る等々)はアメリカでは犯罪でしょうね。それだけ酔っ払っても安全というのもあるのですが、まあ、とにかくおおらかといえるでしょう。その辺の全体的なおおらかさが結局飲酒運転を許してしまう環境を醸成している事は否定できないでしょうね。
まあ、ある種の凶器ですからね、車は。となると、アメリカ並みのアルコール規制をかけるか、車に呼気判定装置を付けるかなんでしょうね。どこかの国にはあるようですよ、アルコール検知器をクリアーしないとキーがまわらないって車が。日本の技術なら一発でしょうけど、ビール会社とか反対するのかね?・・・長い目で見たら飲酒運転させない方に賭けた方がいいような気がするけど、ビールのみオヤジさん、如何でしょうかね?
(この方は私の同期なんです。なかなか含蓄の深い発言をなさるのは小学校時代からの筋金入りでして、私と違って大秀才です。)
宗教上の理由で飲まないなんて人は日本にはほとんどいない、ってのも理由かもしれないね。まあ、これに関しては中国の方が上かもしれない(笑)。酔っ払って池に映った月を掬うってんだからスケールが違うよね。因みにロシアも別格です。この国で飲酒運転云々言う事はありえません。何せ冬は寒くて外を人が歩いて無いですから事故っても自爆なんです(笑)。それに早く運転して帰らないと凍死しちゃいますから・・・ってのは冗談にしても、事実モスクワで信号機が良くぶっ倒れてますが、あれは飲酒運転による衝突事故のあとです。まじで。
ともかくも、突然飲酒運転の車に突っ込まれたらそれはたまらない訳でアルコールを提供した側の人を逮捕するなんていかにも取ってつけたようで、最終的には車が動かないようにするのが一番でしょう、やはり・・・
結局警察権力だけが焼け太りになって飲み屋にずかずか踏み込んでくる、なんて無粋な事態だけは避けたい・・・と考える訳ですね 、私は。今の警察はほんと何するかわからない。こういうみんなが反対できない状況でその権力をどんどん増大される事だけは避けたいな?、と考えている次第です。飲酒運転そのものは警察権力に頼らなくても取り除ける訳ですからね。そういう角度から考えてみる事も必要ではないか、という事でした、はい。
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18 comments on “アルコールと警察権力”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
免許もIDカード化して、車にキーと一緒に刺さないと回らないとかもいいですね。(複数の免許所有者で運転する必要があれば、購入者が追加できるような仕組みも必要でしょうが)
技術的にはもっと高度な事も簡単に出来る時代なので、あとはどこまで社会として追求していけるかどうか、だけでしょう。
警察権力を増大させずに出来る事は、たくさんある筈で、そちらをまず優先して行うというのは賛成です。
ある方が言いました「都会はお酒飲んでも電車があるからいいけれど、地方は帰る方法も
無いし、毎回代行頼んだら高くてやれない」と。確かに、地方は電車が10時頃には終わっ
たりしますし、結構山の中から街に仕事に通ってたりします。
また、ある方が言いました「会議で話せない重要事項は飲み屋で決まる」と。
地方でこれまで酒の席で決めてきた人や酒でストレスを発散していた人はどうなさるのですか?
アメリカ 飲酒運転 で検索していたらこんなもの見つけてしまいました。さすがアメリカ!
>日本は伝統的に飲酒におおらかなのですよ。酒は百薬の長なんていうでしょ?江戸時代なんかは一日中飲んでたと言うし(江戸っ子がけんかっぱやいのはアルコールのせいだという説があります)
これは、日本が他の国より酒飲みだ。という論拠にはなりません。検索してみればわかりますが、ヨーロッパ諸国およびアメリカの食生活においてはアルコール飲料(ビール・ワイン・サイダーなど)は「水」代わりに飲まれており(清潔な飲料水が手に入らないため)、アルコール撲滅運動が出てくるのは産業革命以後です。
>更に日本に来たアメリカ人を驚かせるのがあの酔っ払いのオヤジ軍団。あの酔い方(まっすぐ歩けない、顔がまっか、酔っ払ってベンチで寝る等々)はアメリカでは犯罪でしょうね
これはびっくりするでしょうね。遺伝子的に日本人の3/4(だったかな?記憶が不確かだ)は肝臓のアルコール分解酵素が欠けているそうですから。世界的に酵素が欠けている遺伝子の割合がそれだけ高いのは日本人とモンゴル人だけだそうで(白人は90%以上あるそうです)つまり酔っ払いをほとんどの白人は見たことがないでしょうから。
スウェーデンのことですね?呼気判定装置付きの車。
何年か後には全車設定が義務付けられるそうです。
日本でもボルボは装置をつけた車を売り出す予定だそうです。
トヨタも開発に乗り出したとか・・・・。
酒飲みには死活問題ですが、飲むなら乗らなきゃいいだけのことです。
どうしても車で帰りたければ、飲まない人を連れて行けば(もちろんおごりで)いいんじゃないでしょうか。
酒飲みは卑しい根性を捨て去るべきです。
当方、酒も煙草も嗜む者です。
なのでよく分かる。
グッチーさんも酒におおらかですねえ。
煙草はあれだけケチョンケチョンだったのに。
他人への迷惑度合いでいったら、確実に飲酒の方が深刻ですよね。
飲み屋や同僚あたりをつついたりとか、
警察の下らないパフォーマンスにはもううんざり
医療事故への踏み込みと合わせて、
結局天下り先が欲しいんだろと思ってしまいます。
ハムラビ法典でも禁じていることを、まだ守れないようでは、「ブロークン・ウィンドウ理論」を実践されても仕方ないのでは。
グッチーさんもニューヨークで見ているのではありませんか?
2日酔いですか・・・・
ぐっちー殿
仕事柄ほろ酔い加減で帰宅してブログを覗いたら、いきなりオヤジの名が登場しているではないですかっ!
日々細々と知り合いが覗くブログをメジャーな万人単位の読者に睨まれては・・・ビビリまっせっ。
当社はアルコールを扱い会社ですから、当然その扱いにもプロフェッショナルを求められます。当然、酒気帯び即懲戒免職です。とてもどこかの地方自治体のように4回も違反して勤めることはできないどころか、1回でも起きたら当事者だけでなく会社にも致命的との危機感が常にあります。
自らコントロールできないなら、シクミの強制でやらせないシクミづくりをするしかないでしょうし、メーカーは社会的責任としてそれを支援すべき立場だと思います。
ちなみにWHO(世界保健機関)はタバコ世界的規制成功の評価の次にアルコールを照準にしています。何しろ、WHOでは原爆、人殺しとアルコールは同列に論じられているんですから。(JTがタバコ製品CMをできなくなったこと、喫煙者以外はひょっとすると気付いていないのでは・・・)
酒税をもっともっと上げろ、コンビニでも深夜は酒類を販売するな、タバコ同様製品のCMは一切禁止等々。
日本の多くの方はまさか・・・と思っているかもしれませんが、来年にでも現実になる可能性があるところまできています。
飲酒運転だけでなく、寛容な酒文化そのものを真剣に見直さなければ、日本の伝統ある酒文化自体の否定に繋がるリスクを背負った時代になっていると思います。
駐車違反で捕まって、若い警官に「給料いくら貰ってるか知らないけど、罰金なんか払ってバカらしく思わないの云々」っていわれ不愉快な思いをしましたね。「罰金はこらえてやるから、云々」と言う説教だったら聞いてやってもいいが、罰金は取るは、説教も垂れるはじゃ、たまりませんね。それ以来捕まると不愉快なので順法運転ですわ。
シンシティに出てた黄色い顔の奴みたいなのに追いかけられて
飲む隙をねらってやっと逃げようとしたら
車がアルコール検知器で動かず・・・
みたいなことがあったら、どうする。
(ジェシカアルバ顔とはほど遠いから心配なし?)
・・・って考えると、こういう検知器がつくのは怖いです。
クルマっていうのは、
ストーカーや性犯罪者から逃げる唯一の手段ですからね。
アメリカ映画ではエンジンがよく壊れてますが
日本車はドラマや映画じゃ絶対壊れない(え
信頼してるのに、クルマを動かなくするのは不安ですね。
アメリカでもカリフォルニアのナパバレーみたいに、ワイナリーの点在する所では、飲酒運転に「おおらか」ですよ。なんたって旅行者がワイン・テースティングしながら、ほろ酔い加減でワイナリーを幾つも巡るのが、「地場産業」なもんで。この辺は日本流に言うと、「あ・うん の呼吸」で緩くしてるんでしょう。まあ実際、車以外に移動手段ないですし。ただ幸いなことに(?)、ダウンタウンの一部を除いて、ぶどう畑ばっかで誰も歩いてないですけど。
人口密度の高いNYや東京などでは、飲酒運転をつつしむべきなのは当然。
いやネームの通りの酒飲みです。
飲酒罰金が強化され、飲み屋はヒマになりました。でもだんだん代行が繁盛してきました。50万とられるより代行使って飲もうと。
とりしまり強化で飲んだら乗らなくなるのはよいこと。しかし頭にくるのは田舎市の
路上駐車とりしまり。ヒマな商店街の道路を取り締まるという愚考で、商店は壊滅的な打撃を受けてます。取り締まり員のための給料を罰金で払うなんてあほらしい。
路上駐車とりしまりは大都市だけにしてほしいっす。
いつも楽しみに読ませてもらってます(*^ー^*)
ご存知かと思いますが、以下のニュースが日経NETに出てましたので、ぐっちーさん流石だなって思ったのでカキコさせていただきます☆
飲んだら動かない車、日産が開発へ
日産自動車は飲酒運転ができない自動車の開発に着手した。運転者の息から一定濃度のアルコール分を検知するとエンジンがかからない装置の搭載などを検討している。トヨタ自動車も開発意向を示しており、飲酒運転による死亡事故の多発を受け、自動車メーカーによる防止技術の開発が進みそうだ。
日産が開発を目指すのは運転席に取り付けた装置で運転者の飲酒をチェックするシステム。運転者がストロー状の筒に息を吹き込み、測定器がアルコールを検知するとエンジンを始動できないようにする。運転席にカメラを取り付け、居眠りを感知するシステムと連動させるなど様々な技術を検討する。 (16:00)
酒に寛容というより酩酊に寛容な社会だと思います。わが国は。
世界的には、酒を飲む=酩酊を許すの逆で、人前で酔うような人間はまともに付き合う相手ではない、という発想ではないでしょうか。
飲酒運転なんぞするだらしない酒飲みのせいで、酒屋も一連托生の犯罪者、となりそうな空気、いささか悔しくて腹立たしいです。
勇ましい世間に色々な義務を課されそうな勢いですが、小銭を稼いで生きている小売の立場って、客に潔白証明を要求できるほど強い立場ではないです。
タイトルの曲は、昭和初期に高橋惣太郎作詩、古賀政男作曲で藤山一郎が歌たい大ヒットした名曲です。
このときの酒は、大変高価なもので心のうさの捨てどころとして飲めたのは一部の人たちだけだったと聞きます。
それに引き換え、今やディスカウントショップで1ケース単位で買えば第3のビールなら1本100円以下で買えるようになり、誰でも容易に買えることから、一般に飲酒の習慣も強くなっているといえます。
プライマリーバランスを取り戻すためにもこの際、酒税の大幅値上げを行い、飲みにくくするのも一考ではないでしょうか。たばこと同様、国民の医療費を削減する意味からも検討に値すると思いますが、お酒好きの方にはちょっと辛口かなぁ。
公共の場で正気を失うほど飲むようなバカは死ねばいいのに。
いっそ飲酒運転のみならず、飲酒歩行も取り締まって欲しいね。
そうすればタクシー業界大繁盛じゃん(笑)
http://www.daily.co.jp/newsflash/2006/09/13/0000111273.shtml
こんばんは。いつも楽しくブログは意見させて頂いております。
今の日本、モラルも何もない人間が増えてきたので、きちんと育て上げなかった親と親戚にも連帯責任を持たせる連座制を復活して欲しいものです。
親も育児を放棄して保育園に放り込み、週末婚ならぬ週末育児をやっている始末。
金を得る代わりにアイのない子供を飼育しているともわからず、迷惑な話です。
恐怖こそ人間を真剣にさせる。連座制復活させて、腐れたヤシどもを一掃したい。つくづく最近そう思います。