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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/09/15 18:59  | マーケット |  コメント(19)

介入の現場


おほめの言葉をたくさん頂きました。

今週の有料メルマガに介入の実際とその結果、影響などを書かせて頂き、なぜ円売り介入が緩和効果をもたらすか、を詳細に説明していたのです。

手前みそながら、なるほど、そうだったのか、おかげで仕組みがよくわかったよ、とのおほめの言葉を頂いた訳です。

最も私自身、実は介入はないと思っていたのでその意味では自慢できませんが、介入があってからご説明するのではあまりにも間抜けなので、ぎりぎり間に合ったとほっとしております。

さて・・・

今後の展開。

介入は一発で仕留められるようなものではなく、一度やったらやめられない、麻薬装置のような面があるのです。

前回の介入も何カ月続いたでしょうか、マーケットは執拗に日本の出方を伺ってきますので、これでしばらく財務省は忙しいことになりますね。

しかも、ユーロがほとんど使えない通貨になり下がった現在、この財務省の介入は格好の流動性の供給という面があります。
ちょっと売り買いしただけで値段がぶっ飛んではたまらない訳ですが、日本がしっかり供給してくれるのなら安心して円を買おうではないか、という輩がいるのがマーケットというものなのです。

そいつら全員に

すみません、参りました・・・・

と言わせないと勝利はないのでありまして、すでにスイスが何度も苦杯をなめさせられているということです。

世界の為替取引が一日に400兆円あると言われている世界にたかが30兆円ぶち込んでも知れている、と言われればその通りです。

実際、新聞は騒いでいますが、外貨準備高が100兆円を超える国が介入したって

たった2円・・・

しか動かせないのですよ、残念ながら。

これが2000年以前なら一気に5円、10円とレベルを変えさせていくことになった訳で我々おじさん世代にはなんともさみしい介入であることよ、となる訳です。

まあ、ともかく、賽は投げられた、訳ですね。

今後もいろいろ解説して参ります。

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19 comments on “介入の現場
  1. zone より
    確かに

    仰せの通りでしょう。
    大海に目薬の如く、効き目は一時的でないでしょうか。
    アホなメディアは、円が下がったといって騒いでいますけど、どんなものでしょう。たまたまタイミングが良かっただけではないですか。すぐに円高に戻りますよ。
    海外の投資家にとっては思う壺だわな。まあ一喜一憂するだけムダでしょう。

  2. ぺルドン より
    ストリートファイト

    まず・・
    めくら判の猛者がいる・・
    いきなり・・
    殴られ・・嬉し涙の・・猛者がいる・・

    殴りあえば・・
    度胸に勝る・・方の勝・・
    金はあるんだ・・と中国猛者・・ユーローの損は・・東京・・ララバイ・・

    責任転嫁が得意技・・
    我等の首相は・・朝立ち効果・?・・

    ヤバイんじゃ・・ござんせんか・・ぐっちーの旦那・・夜は・・長ごうござんす・・・

  3. ありゃ より
    自国通貨売りに敗北なし

    最終的に介入に大きな効果が無くても、自国通貨を売る場合は、さしたる痛手はありませんから。
    自国通貨を買い支えようなってしようものならどうしようもない結果が待っていますが、自国通貨の売りは、当局にとって根本的には負けのない勝負、勝てなくてもどうということのない勝負です。それは貴殿が良く知っているところです。
    一時的には円高が止まるでしょうが、最後は市場が決めること(もっとも円高が市場の答えという保証はありませんが)。ある程度のところで円売り介入をすることは、政治的なコストのようなものであり、大騒ぎするほどのことではありません。自国通貨安の局面と違い、基本、通貨高に対する自国通貨売りは、たいした問題ではないわけですから。
    大騒ぎするのは、円買いのポジションをとっていた相場師ぐらいのものです。

  4. 海王 より
    大逆転

    為替介入の基本

    その手順です。

    1.財務省が外銀にレートチェックをする

    2.1時間後にシティバンク等複数の外銀  に1億ドル相当のドル買い注文を出す  出す。

    3.声明を出す

    1の段階で外銀は臨戦態勢。
    2で一斉に勝負
    3で一層の円安

    今日は1000億円位で済んだようですね。昨日ユーロ・ドルが1.30台だった
    ので為替介入が見え見えでした。
    後はタイミングと決断だけ。

    ヒント、サービス満点でしたね!

  5. 虚空 より
    円売り

    スイスの例とはGDPの規模がダンチですから、比較してもあまり意味がないのでは。日本政府は、無尽蔵に円を印刷する権利を有しているわけですから、その気になればいくらでも円売りできます。(激変緩和措置のための介入については世界的に容認されている措置です。)

    1日の取引額が400兆円といいますが、これを証拠金のベースで見ればたかが知れています。どこかのHFを待ち伏せし、決済不能の状態にまで追い込めば、連鎖反応でとりあえず投機はおさまるのではないでしょうか。

  6. SAKAKI より
    介入しちゃいましたね。

     アメリカの貿易収支が改善傾向にあるので、2円もの効果があった(笑)と前向きに考えております。
     まぁ介入するくらいなら、財政非常事態宣言でも出した方がマシではと思います。
     ところで質問ですが、中国は人民元を貿易通貨として使うよう、取引相手に要望しているようですが、実態取引では、人民元でやりとりしても、すぐさまドルや円に換金されていると聞きました。
     世間様では元が間もなく基軸通貨になると言われていますが、この実態が本当なら、占領地で発行する軍票とあまり変わらない(笑)ように思えます。
     グッチーさんプロのアドバイスが聞けたら嬉しいのですが・・。

  7. Maisels Weisse より
    「真珠湾介入」

    いろいろ細かいところではケチはつけられるし、前回までの介入を知らない方が報道や市場コメントをされていますが、今回は稀にみる戦果だったと思います。
    いじめられっ子が最後に腕を振り回して、なりふり構わずに抵抗したら誰も手を出さなくなったという感じ。
    タイミングとしても昼休み中で、
    1.介入派の小沢VS非介入派の菅派の対立軸の中で非介入派が勝利した翌日、
    しかも人事抗争で経済対策が後手になるとの見方も太宗を占める中、
    2.政府の経済対策に対する諦め感が漂う中、
    3.(沈黙しているが)当初のギャップが大きく意外にクオンツ系にダメージが与えられたのではないか(サブプライム初日のような状況も察せられる)、
    ただし、いい気になって続けていても、
    1.介入を求めてきた産業界が輸出予約に励めば、逆に水を差すことになろう、
    (ヘッジファンドにダメージが残る中、介入に逆張りできるほどの報道されるような「投機筋」というプレーヤーは残っているのか。TVでは相変わらずブローカーの画像が映し出されているが)
    2.経済低迷の米欧とどう折り合いをつけていくのか
    3.中国元高是正の問題
    など、調子に乗っていると将来に禍根を残しかねないという意味で「真珠湾介入」と名付けてもいいかも。

  8. ykimata より
    輸出企業の決算へのサービス

    今回のドル買い介入は
    輸出企業にとっても絶好の円転のチャンスですね。

    円で決済できてないところは多少でも、
    業績に+になったところも多いのでは・・・

    ただ、今後大陸との決済については

    コング曰く「元建てだけはカンベンなぁ。」

  9. 大阪次郎 より
    今回の介入は日本よりも中国の為かも

    昨日の介入はサプライズでしたが,予想通り,欧米からクレームが出始めましたね。
    今回の介入は日本の為よりも中国の元高牽制への応援する意味合いが強いのかも..
    為替介入という愚策がどこまで通用するのか?欧州や米国から圧力をかけられ
    中途半端で辞めたときの反動が怖いです。

  10. 俺もぐっちー より
    なら円決済にすればいいじゃない

    輸出企業が大騒ぎしているのを見るにつけ、言いたくなることがあります。それなら、円決済にすればいいじゃないか。円で定価を決めて、円で支払ってもらう、実際採用している企業もあると聞きます。この際、企業間の決済だけでなく、海外の店頭でも円で定価をつけて円で販売すれば良い。店頭で支払いの時に困る?いえ、どのみち買うときはクレジットカードで決済するので大した違いはありません。全世界一律で同じ定価の円で売ると、まあ確かに割高に感じるかもしれませんが、かえってプレミアム感が出るのではないでしょうか。もちろん基軸通貨を狙っている元への対抗という意味もあります。決済しにくい上に、海外のクレジット会社を締め出している上に、持ち出し制限とか無理難題言う、元よりもはるかに信用性も実績も流動性も円にはあります。消去法で選ばれたとか何故か自国民が卑下していますが(マスコミの教育効果か)、議長と副議長の他に新たに委員長ポストを用意したから就任くれないかと推薦されているようなものでしょう?なんで堂々と就任しないのでしょうか。その際にさらに「手形」も海外に逆輸出しましょう。これだけ銀行が貸し渋りがあるなか、企業が生き残れているのは「手形」の功績です。そんなことすると、対抗されて国内で輸入車やブランド品がユーロや、ドルで売られてしまう?確かに一日で10万円分安くなったりするとめまいがしますな。

  11. ジム より
    円ではありません。

    今回の日本の為替介入は円を売って円が下がったと喜んでいる人が多いでしょうが、ドル高を日本が単独行動で一方的にしかけてしまったと世界は見ています。理由はトヨタとソニーの為。中国の為替を気にしている世界が日本の独り相撲をどうみるか、これは中国にとってはおいしい話です。

  12. ぺルドン より
    現場の水準

    皆様・・
    既にお読みの・・ブルームバーク・・ぺセックコラム・・
    念の為に・・意訳・・

    「官房長官の口の軽さは・・首相の軽さに比例する・・
    国家の最高機密・・円防衛ライン82円・・マジノ線・・ジークフリート線の機密を・・立ち話で・・記者に教えた・・タダで!!(当方も視聴者の一人)・・
    スターリンなら銃殺した・・
    更に・・
    欧米に承認を求めている・・オマケの大リップサービス・・」

    ストリートファイターが・・夢に見る・・秘密のあっこちゃん・・秘宝の数字が分かったのだ・・

    あちこちから・・札束を打ち鳴らす響きが・・聞こえてくる・・進まん・・我等のの金庫へ・・

    お隣・・中国・・
    ギャンブル好きとか・・日本と揉めているとか・・

    我等は腹切りの国・・見猿・・聞か猿・言わ猿のお国・・
    霞ヶ関・・日本橋から・・悲鳴が上っても・・聞こえない・・見ない・・言わない・・・

  13. st より
    米国の保護主義

    一週間前頃、オバマが経済政策の演説をしていました、「アジア商品なんか見たくない、アメリカ商品を作って売るんだ」と、内向きな保護主義で国を立て直そうとしているのでは、トヨタ叩きも円高も保護主義の一環と見れるのでは、市民運動家の菅首相には内憂外患を乗り越えるのは荷が重いのではないでしょうか。

  14. あっちー&こっちー より
    円を売る人、買う人。

    某銀行で。
    円って売れるんですか?
    さて、質問をしたのは誰でしょう?
    (1)行員
    (2)わたし
    答…(1)、(2)どちらも○
    (1)FXを知らなかった。
    (2)銀行でドル(円)を売るっていう意味が分からなかった。持ってる外貨預金(円預金)を売ることだったんですね。

  15. あっちー&こっちー より
    為替介入差損。

    60円÷85円=0.71
    30兆円×0.29=9兆円
    更なる円高局面での介入であれば、為替差損のロスが減る。
    (ex.)60円÷75円=0.8
    仙石氏の発言(82円死守)は高等戦術で、60円までなだらかに介入しますよ、ってことか?
    バカ呼ばわりした渡辺氏のほうこそ、バカかも?

  16. ユリアヌス より
    前回の円高で

    色々買ってもルールを変えられれば終わり。
    ノルディック複合やF1見てればね。
    日本は嫌われ者でいなきゃ、世界が困るんでしょう。

  17. ぺルドン より
    財布の中身

    時事通信・・
    「政府短期証券(為券)」2010年度の発行限度額は145兆円。
    発行済みの借り換え分104兆円、15日の介入相当額2兆円、残金39兆円が今年度介入可能額。
     1日2兆円の介入なら、19日程度。
    後は外国為替資金特別会計の補正予算を組み、「ねじれ国会」で予算案を成立させる必要がある」

    何故か・・このニュースは・・ぐっちおまけ同様に・・掻き消えたが・・
    各国投資家は・・この程度の数字は・・既に把握・・
    素直に・・野党はねじれを・・戻してくれるでしょうか・??・・・

  18. T.T より
    こわい・・。

    介入は辛抱たまらんという時の痛み止めだと思うのですが・・。円高になってきてもしばらくは様子見て欲しいです・・辛いところですが(涙(涙・・やりすぎて中毒になったら・・効かないとわかってきた時が本当にコワイと思います・・。

    政治家の方々はむやみに為替について言及するのは本当にやめて欲しいです(マスコミも煽り過ぎだと思います)心理戦なのに・・口先介入の意味すら分っていないようで・・本当に心もとないです。早く総合的な経済戦略を打ち出して欲しいのですが・・。

  19. Maisels Weisse より
    けがの功名

    攻防ラインの件、市場のマインドの問題を気にする意見も多いですが、為替に関して言えば、すでに報道されているように、やはり今回はクオンツ系のファンドがダメージを受けているようで、ここはアルゴリズムがすべてでマインドとは無縁の世界。
    海外勢の本音が垂れ流されているCNBC等ではリスク回避通貨として、当然人民元はまったく議論に上がらず、ゴールドしかないかというあきらめの声も。
    むしろ海外の政治問題、国民感情の方がこわいのでは。

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