2011/03/10 12:23 | マーケット | コメント(14)
ごまかしとゆすりの名人
でもさー、新聞記者、原文よんでねー、ってすぐわかるわ。もしかすると読んでいても本当に英語ができないのかもしれん。
で、実際読んでみた。
確かに突っ込みどころ満載なんだけど、沖縄がうそをついてごまかして、何かを暴力的にゆする名人だ、とは一言も書いてない。
-Japanese culture is a culture of “Wa” (harmony) that is based on consensus. Consensus building is important in Japanese culture. While the Japanese would call this “consensus,” they mean “extortion” and use this culture of consensus as a means of “extortion.”
By pretending to seek consensus, people try to get as much money as possible. Okinawans are masters of “manipulation” and “extortion” of Tokyo.
この部分のExtorion とMamupilationをゆすりと誤魔化しと受験英語的に引っ張ってきて記事を書いている。
ここだけ読んで頂いてもわかることだが、これは日本人一般の行動、ビジネスにおける取引でもしばしば起こっていることで、何も特別なことでもない。
このExtortionという単語には次々と訳のわからない要求を突き付けてきて最初のコンセンサスが守られず、約束事が変えられてしまう、そういう意味での「ゆすり」、というニュアンスがある。
これは私ですら日本企業とのアメリカでの交渉でしばしば経験することで、最初専務が話をして、ほぼ合意に達する。で、本部に持ち帰りまして・・・、となってそれこそ「WA」の精神で社内でコンセンサスを取り付けに図る。そうすると専務取締役が約束したにも関わらず、まったく別な要件が出てきて、「いやいや、これでは本社がまとまらないもので…」と来るのでそりゃアメリカ人は面食らう。
じゃ社長を連れてこい、というとまたぞろぞろと5人くらいできて、そこで話あって決まった話=社長がいる訳だからアメリカ人はみんな決定事項だと思い込む訳だが、それがまた後日覆って、社内で調整しきれないのでちょっとこの条件を入れてくれ、とくる。
これを英語ではExtortion と呼ぶ訳だ。
つまり訳分からず(少なくともアメリカ人には)条件を変更してくるに際し、気が変わったとか言われるならまだしも、社内の合意がとれません(consensus)とかいう理由でくるものだから、これはExtortionだろう、ということになり、実際日米会議では最重要注意事項の一つだ。
少なくともアメリカ側にはこれをよく説明しておく必要があり、日本側には決まってない話は一切するな、と釘をさす必要がある。まあ、それでも起きるんだけどね。
メア氏は立場上そういう経験をたくさんしているだろうことは想像に難くない。
更に沖縄は誤魔化しとゆすりの名人だ、と新聞は書いているが読んでもらえばお分かりのように、これは「東京に対して」そういう行為を駆使していると書いていて、前段に沖縄の過去の歴史、民主党の迷走などもしっかり説明しているのでこれは沖縄のみを指してネガティブに表現していないことはすぐにわかる。日本全体を指しているわけであってそこだけピックアップするのはどうしようもない誤解を招くことになる。
もちろん悪意がないとは言わないが、そこだけピックアップして批判しても批判にならない、と申し上げておこう。立場上まずいだろう、といのもその通りだ。
ただ、僕にしてみると突っ込むのはこっちだろう。
Okinawans are too lazy to grow goya.
-Okinawa has the highest divorce rate, birthrate (especially out of wedlock) and drunk-driving rate due to Okinawa’s culture of drinking liquor with high alcohol content.
沖縄の人はあまりにも怠惰なのでゴーヤすら作れない。
そして沖縄は最も離婚率が高く、出生率も高く(特に結婚もしていない世帯に多い)、アルコール濃度の高い酒をがんがん飲むために酔っ払い運転の比率も最も高いのだ。(恐らく日本の中で)
謝罪を求めるならこっちでそれこそ沖縄の間違ったイメージを与えかねないと思われる。
でも俺なら
「それでもロシアよりずっとましだぜ!」
と反論する。
(離婚率も非婚出生率も酔っ払い運転も間違いなくロシアの方が上だ)
お前らアメリカ人はほんとに単細胞だな、とか
すぐピストルを打つのがアメリカ人だ、
とか、
ポーランド人は靴まで食うとか、そいった人種ジョークにいちいち目くじらを立てていたら話にならないような気がするけどね。
少なくとも今回の社内に持ち帰りまして・・・といって条件を変えてくる「Extortion」はアメリカではごく一般的に日本人との交渉事での注意事項に数えられてますってことを申し上げておきましょう。普通に言われてますから。
あとアラブ人。彼らは宗教上の理由といってすぐ条件を変えてくるので違った手法のExtortion の塊だとかよく言われます。
まあ、もっとひどいのは一杯ありますからね、いちいち怒らない(笑)。言い返してやりましょう。
では。
全文はこちらに→
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-174372-storytopic-231.html
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14 comments on “ごまかしとゆすりの名人”
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日本人として私だけかもしれないけど
今回のメア氏の発言内容にはあまり
違和感を感じないんだよなー。
沖縄の人の生産性が低いのは広く知れ
渡っていると思うし、
沖縄基地の反対運動はプロ市民が主導
していることから考えてもゆすりの一種
かもと思える部分はある。
いい悪いではなくてこれは沖縄の文化なの
だから遠くない批評であることは間違いない。
問題となるのは正直に発言したということ
だが、非公式の席だとしても公人の発言
としてはまずかったのでしょう。
森首相が発言したような頓珍漢な失言とは
異なる部類と思いますが、こういう風に
思うのは私だけなんでしょうかね。
アメリカさんだって、大統領が決めたことを議会がひっくり返すことは日常茶飯事なんだからと返してみましょうか。日本ではアメリカさんに教えてもらった民主主義のプロセスを、多くの民間企業にも導入した極めて民主的な社会ですと。まあこの言葉には日本で成長している企業には、ワンマンで独裁的な企業が多いという毒も含んでいるんですがね。ただ私もつい勘違いしてしまいますが、アメリカの民主主義は「多数決」であって、「少数を切り捨てられない日本人が民主主義だと信じているもの」は全く別な民主主義ではあるのでしょうが。
しかし、日本は本当に話しあうと何も決められなくなる国ですよね。むしろ外圧とか、規制とかで自由を縛ったほうが目的が明確になってパフォーマンスを発揮するという、つくづくかわった国民性です。とても無理筋な二酸化炭素排出削減なんかも本気で取り組んでみたらどうですか。むしろコスト競争力をさらに高めることになるかもですよ。火力発電所の屋上で排熱と二酸化炭素を利用した野菜の温室栽培とか思いもよらない発想が出てくるかもですよ。
腕を・・まくり上げ・・言ってくる・・と・・(笑)
日本のマスコミの・・名人芸・・外にも内にも・・
だけど・・更迭は・・早かった・・
沖縄の・・琉球の・・
歌・・踊り・・ゴーヤ・・等等・・好きの・・一人として・・肩に流して・・歌って・・沖縄の皆さんと・・踊りましょうか・・・
こんにちは!
この記事はすごくわかりやすかったです。
素晴らしい記事だと思います。
対外的には身内を擁護するのが当たり前で、おかしな発言には賢くやり返すべきっすね。
あいつら まあ・・・ そんな奴らだしって言う人もいるでしょうけど、内は内、外は外。
日本人なら外に対してはビシッとキメたいものです!
私なら、俺のアニキやオヤジよりましだぜ!って言いますよ! 謎
メア氏の顔が、聖徳太子さながらだったら、どうだったんでしょうね。
いかにも、って顔で、相当イメージ作られたかな?
恥ずかしながらこのエントリを読んで今更ながら、これまでのいろいろな失敗の原因が分かりました。。。
まさに和の文化でもってextortionを実行していた日本人は私です。いろいろな条件が会議のたびに変更になって、顧客との調整の結果、社内での意思統一の結果、とか、いろいろな理由をつけて。欧米人に不思議がられ、怒られ、、、結局、その場でした約束を守るように社内で説得できない自分の能力不足なんですよね。
このエントリ読んでだいぶすっきりしました。
メアさんの言わんとするニュアンスは私も正しいと思います。若い連中に「てめーら原文読んだのか!!」と一喝しちゃいました。
そもそもわが国の公共事業なんてExtortionのオンパレードですよ。
むしろ報道すべきは、アメリカがかなり日本に神経を使っているということですよね。
ちょっと話はそれますが、中国がいきなり貿易赤字を出していますが、要因は何でしょうか。香港も含めて赤字なのでしょうかね。次回のメルマガでそっと教えてください!!
とある、数十億円マイナスの製品品質トラブルが出ました。で、事業部としては大騒ぎして技術解決ストーリを検討中ですが、
事業の技術担当部長(一つ昇進したら本社役員クラス)⇔技術の担当役員⇔技術担当の上位役員⇔事業部担当役員⇔副社長・更に上位役員⇔社長 という合意形成業務に、技術担当者〜部長が忙殺されます。技術調査を放置して、何度も何度も出張・打合せ。
しかも皆、頭だけは良いので、一々御下問が下って、何度も行って来ます。
弊社はスピードが遅すぎるのでムダを無くせと言い続ける社長・役員達はアホとしか思えません。外資だと、この辺が早いんでしょうね。
訳はGucciさんの言う通りですね。
でも、今回の問題はそんな常識的な
事では無く、オフレコがなんで
表面化した事かではないですか?
マスコミ系の方がたくさんお友達で
いらっしゃると思うですが・・・
誰が得をして誰が損をするのかでは
ないでしょうか・・・?
今回のメア日本部長(更迭前の肩書き)の発言で、30年前の「ライシャワー発言」を思い出しました。米国一の親日家(メア氏と同じで日本語を操り、日本人と結婚)の元駐日大使の「米艦船の核持込は当然の事実」的発言は、あの当時の多くの日本人に\”ショック\”でした。でも、思えば「日本が米国の核の傘の下で防衛されている」ことは世界的には周知の事実であり、日本人だけが非核三原則という理想主義(こういうと「理想」という言葉に失礼な気もする)を信じ込んでいたことがむしろ滑稽で、いつまでもオトナになれない国ではなく、いいかげん目覚めよ、という親心での発言が「ライシャワー発言」であった、と記憶しています。
メア氏の発言はこれと比べると数段オチルことは明らかですが、傾聴に値する点がないわけではない。むしろこの暴言を糧とするぐらいの度量が、米国であれ、中国であれ、ヘゲモニー国家を見返す出発点になると思います。
おひさしぶりです。
日本の「対米人脈」をつぶすようなことをして、後々、大丈夫かという気がします。
沖縄に対する物の言い方は、無神経の誹りを免れないとはいえ…。
事実はそういう事かも知れないが、流れはそういうことで動き出している。
まあ、沖縄の人達が言っているように、それがアメリカの本音なのだろう。馬鹿な記者が誤訳?で書いたかもしれないが、そういうムードというか、下地が出来ていたところに一気に火がついたのでしょう。それが付和雷同型の日本の恐ろしいことです。
でも、アメリカが守ってくれなかったら日本はどうなる?石原知事が言うように、そろそろ日本も核兵器を自前で持たないといかんだろう。
そもそもは民主党の馬鹿どもが分かりもせずに、無責任な対応したことから始ったことである。苦労して積み上げたものを一気にひっくり返したのだからな。宇宙人の責任は重い。
人権救済機関創設に意欲
この記事は殆ど報道されてませんが、差別発言をしたた人権救済機関が判断すれば、裁判所の命令なしで罰則ができること。
なにより、差別の範囲は曖昧で、判定する
資格も国籍なしです・・
昔の悪い法律を思い出してしまいます。
しかも、民主党だけでなく自民党も賛成なようで、もちろん社民等も賛成。
なんか、議員全体で日本を解体しています。勿論、言論の自由を謳うマスコミも・・
人権救済機関創設で検索してみてください。
訳:「沖縄人が、基地の周囲を都市化し、人口を増やしていったからだ。」
原文:「because Okinawans allowed urbanization and population growth to surround United States facilities.」
\”allowed\”の完全な誤訳ではないが、ニュアンスが異なる訳し方(or the lack of)がうまいですね。
訳:「私が沖縄県民にコンタクトを取りたいと依頼したとき、民主党の高官は「ぜひ! ぜひやってください」と言った。」
原文:「When I offer to contact people in Okinawa DPJ officials say “Yes! Yes, please!”」
意図的?なのか完全な誤訳ですね。
訳:「3分の1の人たちが、軍隊がなければより平和になると信じている。そのような人たちと話をするのは不可能だ。」
原文:「One third of people believe the world would be more peaceful without a military. It is impossible to talk with such people.」
なんで\”the world would be\”を訳していないんですかね。。。