●先週のマーケット
・持っている男
●今週の米国経済統計（予想）
●先週の米国経済統計（結果）
●経済統計分析
１. 強い小売売上は何を意味する？
２. 新規失業保険申請件数
３. 見えてきた米9月利下げ
４. マーケット雑感
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

先週19日、世界的なシステム障害が発生しました。米サイバーセキュリティー企業クラウドストライクのセキュリティーソフト「ファルコンセンサー」の、セキュリティ・アップデートによってマイクロソフトの基本ソフトWindowsの機能が停止し、画面がブルースクリーンになるトラブルが相次いだとのこと。

このシステム障害は世界的に波及し、航空、医療、物流、金融、公共サービスなどに影響が広がりました。多くの国際空港に障害が発生し、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空を含む米国の大手航空会社数社はフライトを停止。金融界隈でも、一部の銀行のシステムが止まった他、JPモルガンなどで社内システムにログインできず特定の取引について処理できない事象が発生した模様です。この影響が残るのかは懸念されるところ。その後、各所で障害から復旧したようで、マイクロソフトも障害の根本的な問題は解決したとしていますが、システム障害からの完全復旧にはなお数日かかるともいわれています。

このシステム障害が世界のビジネスに与えた実害は相当大きいと思われ、クラウドストライクは莫大な賠償責任を背負い込む可能性もあります。また保険会社は、クラウドストライクによるシステム障害に関連する保険金請求に備える必要が出てくる可能性があります。システムの復旧状況に加え、こうした損害に絡んだ影響が金融市場にどのように出てくるのか。

今回、私自身には直接的な影響はありませんでしたが、日ごろ当然のように使っている、相互接続されたネットワークの脆弱性を目の当たりにする出来事でした。

さて、先週、日本政府観光局が2024年6月の訪日外客人数が3,135,600人で単月過去最高を記録したと公表しました。

さらに、今年の4月～6月、各国の訪日客がどのくらい日本でお金を使ったかを、コロナ前の2019年同期と比較したデータも公表されています（観光庁「インバウンド消費動向調査」2024年7月19日）。これによると、上位・下位3カ国は以下の通り（2019年同期比）。

上位3カ国
1位　米国（+195.2%）
2位　カナダ（+188.0%）
3位　シンガポール（+163.6%）

下位3カ国
1位　中国（-4.2%）
2位　マレーシア（+27.3%）
3位　タイ（+32.9%）

上位と下位でかなりの差がありますが、全体でみると、欧米は軒並み+100%前後の伸びを見せている一方、景気に陰りが見える中国を筆頭にアジア圏（除、シンガポール）からの旅行客の消費額の伸びは、欧米に比べると鈍い。欧米の旅行者は、円安の恩恵を受けやすい、ということもあるかもしれません。

このように、コロナ前からも十分に回復したインバウンド景気にさらに拍車をかけようとしているのか、観光立国を目指す日本政府は、観光立国推進閣僚会議で、2031年までに全国に35カ所ある国立公園で、民間を活用した魅力の向上に取り組むと言及。環境保全を前提に高級リゾートホテルも含めて誘致し、訪日消費の拡大につなげるとしています。先日もお伝えしたように、日本の主軸産業となっている観光についてはそれを伸ばすべく取り組む必要もあるため、個人的には思うところも多々ありますが（オーバーツーリズムの解消や国立公園での建設に伴う環境保全はどうするのか、また、今後為替が逆回転したときにこうした事業は持ちこたえられるのかなど）、今後の政府の対応をしっかり見ていくしかなさそうです。

さて、先週は関東地方で梅雨明けの発表がありました。いよいよ夏本番ですがすでに猛暑日がチラホラ、スーツで移動が多い日などはやはりタクシーのお世話になることも多いのですが、最近またタクシーがつかまりにくい。2024年問題もあるのかもしれませんが、先日配車アプリを複数台使って早く来た車に乗る、それ以外にはキャンセル料を支払う、というなんとも自分勝手な利用者の話を目にしました。

キャンセル料を払えばいいという問題ではなく（ドライバーさんにはキャンセル料は支払われないとのこと）、炎天下あるいは豪雨で好き勝手に車両を拘束するなと言うことでして、最近の暑さは、冗談抜きで生死に関わるレベルですから、こういうニュースには苛立ちを覚えます。いずれにしても、暑さ対策は真剣にやらないといけません。

さて、梅雨明けの声を聞くと例年美味さがピークになる、山田湾のうに。今年もそろそろ食べ納めの足音が聞こえてきました。当初から餌の藻が不足していたこともあり、よく生育したウニをお届けするのに、地元の皆様も大変なご苦労があったと伺っています。もちろん、その中で選りすぐりのものをお届けしていますので、品質には十分な自信を持っております。

毎年言っていますが、我々がお奨めしている瓶ウニは、えぐみや臭みとは無縁の、マイルドでとても口当たりの良いウニがぎっしり詰まっています。ウニが苦手な人や自分ではわざわざ購入しない、という人でもこのウニだけは食べます、という方も多い。また、ここだけの話ですが、内容量150ｇと言っていますが、グッチーポストの読者の方には＋αおまけが入っています（Salt検証済み）。そのまま、日本酒のアテに、冷えたシャンパンやスパークリングに合わせて、はたまた白いご飯や酢飯とともに豪快にいってもよし、皆様のスタイルでお楽しみください。今週末26日（金曜日）23：59までです。

・「超大盛りの瓶詰め生うに」お申し込み最終日のお知らせ！
　
では、今週も元気にお過ごしください！コロナの再流行、風邪なども流行っているようですので、お気をつけて、皆さま良い1週間を！

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