2022/04/29 07:30 | 東南アジア | コメント(2)
フィリピン現代史(3):「アジアの病人」からの脱却(+橋下徹氏の議論の問題点:追記)
「フィリピン現代史(2):米国への依存、マルコスの独裁、エドサ革命」(4/21)の続きです。
前回は、独立初期の時代とマルコスの独裁、その崩壊までを概観しました。
今回は、コラソン・アキノ政権からベニグノ・アキノ3世政権までのエドサ革命後の30年の歩みを解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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フィリピン現代史(3):「アジアの病人」からの脱却
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●コラソン・アキノ:脱マルコス化
●ラモス:「アジアの病人」からの脱却
●エストラーダ:2つのピープル・パワー
●アロヨ:経済発展、政治動揺
●ベニグノ・アキノ3世:次代の新興国へ
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あとがき
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前回の記事の「あとがき」で述べた橋下徹氏の議論へのコメントに対しては、沢山のご意見やご感想をいただきました。どうもありがとうございます。
元々のご質問をして下さったたなさんからは、コメント欄で以下のとおりフィードバックをいただきました。
>初歩的な質問に毎回丁寧に解説いただきましてありがとうございます。
>各論の二者択一を迫ることで、他の問題から目を背けさせ、耳障りの良い主張をもっともらしく伝えるという手法は、これまであまり意識したことはありませんでしたが、過去の記憶をたどると橋下氏に限らず様々な場面で遭遇する話術ですね。。。
>戦争という国家の存亡をかけた状況では、まさに国の維持や存続といった目的を達成するため、複雑な全体最適の思考が必須になるのに対し、橋下氏の主張は狭い視点のみでの単純な部分最適(最適といえるか疑問ですが)となっていて、しかもその目的さえもずれてしまっているということでしょうか。
>橋下氏は、反対意見の人々同士を議論させ、その組織のリーダーがそれらの議論をすべて聞いた上で方向性の結論を下すべき、という主張をよくされているので、もう少し客観性や公平性を持ったリーダーかと思っていました。リーダーの立場ではもしかしたらそのように振る舞えるのかもしれませんが、本人が議論する側になるとどうもそういうわけではなさそうです。
>一連のツイッターを見る限り、思い込みが強すぎ、一度言った意見をなかなか修正できない人物といった印象を受け、非常に残念に感じました。しかし単なる興味本位で眺めていたせいか、疑問は出てくるものの問題点に気づかず、質問させていただいた次第です。
>JDさんのメルマガを関係者が読み、それがご本人に少しでも伝わり、客観的で落ち着いた議論が繰り広げられればよいのですが・・・。
たなさん、どうもありがとうございます。そのようにおっしゃっていただいて、とても嬉しいです。
私も、かなり踏み込んで書いたので、読者の方にどのように受け止められるか、少し不安もありました。しかしいただいたコメントのほとんどは、言いたいことがよく分かったという肯定的なものでした。思い切って率直な思いを書いて良かったと思います。
余談ながら、橋下氏の議論について私見を付け加えると、もしかしたら・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
さて、本日から連休ですね。最近はすっかり暑くなって、すでに夏のような気分です。本メルマガは来週も通常どおり配信しますが、お休みをとられる方は、ゆっくりリフレッシュしてお過ごし下さい。
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2 comments on “フィリピン現代史(3):「アジアの病人」からの脱却(+橋下徹氏の議論の問題点:追記)”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
橋下氏分析第2段で彼の主張の根幹をより深く理解することができました。
JDさんが以前書かれていましたが、意見を述べている方の立場や背景、思考方法などを知った上でその方の主張を聞くと、理解度が格段に上がりますね。こういった普遍的なことを学べるのが私にとっては大変ありがたいです。
4/25までの橋下氏のTwitterは攻撃的な表現が目立ちましたが、JDさんのメルマガの影響のためか、4/26以降は、主張は変わりませんが幾分冷静さを持って発信しているように感じます。
JDさんと橋下氏が対談すれば意見が変わるかもしれません笑
これからのメルマガも楽しみにしています。
ありがとうございます。
私も、たなさんのおかげで、自分の問題意識が整理できて良かったと思います。
たしかに、橋下氏のツイート、方向性が変わってきたような感じですね。私もそう思いました。
これからも、ぜひまた忌憚ないコメントをお聞かせ下さい。