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2022/01/10 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(1/9~15)米議会襲撃事件から1年、カザフスタン騒乱、ウクライナ情勢協議


先週は東京でも雪が降りました。雪を見るのは久しぶりだなあと思ったら、東京で10センチの雪が積もるのは4年ぶりとのこと。私の部屋は基本的に暖かく、普段は暖房も要らないのですが、さすがにつけました。

こういうときはリモートワークも助かりますが、コロナとの関係では、オフィースワークに戻る人も多くなっているようですね。私も、いつまでも家にいるのは性にも合わず、来月あたりから本格的に活動を再開しようと思っています。出張は・・まずは国内からでしょうか。

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先週の動き
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1/2(日)
・米・ウクライナ首脳電話会談
・オースティン国防長官が新型コロナウイルス感染を発表
・ツイッターが新型コロナウイルスの誤情報の拡散を理由にマージョリー・テイラー・グリーン下院議員のアカウントを永久停止
・カザフスタン各地で燃料価格の引き上げに対する抗議デモが発生
・スーダンのハムドク首相が辞任

1/3(月)
・米英仏ロ中が核軍縮の推進に向けた共同声明を発表
・香港取引所が中国恒大集団の要請で同社株式の取引を停止
・韓国の文在寅大統領が新年の演説

1/4(火)
・OPECプラス(オンライン)
・リトアニアのナウセーダ大統領が21年11月に開設した国内での台湾の代表機関に「台湾」の名称を使ったのは過ちだったと表明

1/5(水)
・世界最大の家電見本市「CES」(ラスベガス、~8日)
・中国のインターネット情報弁公室がアプリの情報サービス管理規定の改訂案を発表
・北朝鮮が極超音速ミサイルの発射実験
・カザフスタンのトカエフ大統領が非常事態宣言を発令(ヌルスルタン、アルマトイ、マンギスタウ州から全土に拡大)、ナザルバエフ前大統領の安全保障会議議長が退任(後任にトカエフ大統領が就任)、マシモフ国家安全保障委員会議長が解任、マミン内閣が総辞職

1/6(木)
・米連邦議会議事堂襲撃事件から1年(バイデン大統領が記者会見)
・日豪首脳テレビ会談
・カザフスタンの要請により集団安全保障条約機構(CSTO)の治安部隊がカザフスタンに派遣

1/7(金)
・日米外務・防衛閣僚協議(2+2)(オンライン)
・NATO外相会合(オンライン)
・北朝鮮が北京五輪への不参加を中国に伝えたと国営朝鮮中央通信が報道
・カンボジアのフン・セン首相がミャンマーを訪問(~8日)
・カザフスタンのトカエフ大統領が治安部隊に抗議デモに対する無警告の発砲を許可したと発表

1/8(土)
・カザフスタンのトカエフ大統領とプーチン大統領が電話会談
・カザフスタンの国家安全保障委員会がマシモフ前議長を国家反逆の容疑で拘束したと発表
・カザフスタンの大統領府がアブディモムノフ安全保障会議副議長の解任を発表
・カザフスタンのナザルバエフ前大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が電話会談を行ったとベラルーシが発表
・北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の誕生日

●米議会襲撃事件から1年

昨年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件から1年を迎え、民主党議員は議会で記念イベントを開催。バイデン大統領がテレビ演説を行いました。

これに対し、共和党議員の多くは記念イベントに欠席。トランプ前大統領は、記者会見を行う予定でしたが、選挙不正を認めない特別調査委員会とメディアに憤っていることを理由に直前に中止。代わりにバイデンの演説を非難する声明を発出しました。

バイデンの演説とトランプの発表、議会襲撃事件から1年経ったことの意義についてコメントします(※メルマガで解説)。

●カザフスタンの騒乱

カザフスタンでは、1月1日に政府が主要な自動車燃料であるLPGの価格統制を撤廃すると、LPG価格が1リットルあたり120テンゲと突然に倍増。これを受け、2日にマンギスタウ州のジャナオゼンでLPG価格の引き下げを求める抗議デモが発生。抗議活動は同州全体、最大都市のアルマトイ、そして首都ヌルスルタンに拡大しました。

トカエフ大統領はマンギスタウ州、アルマトイ、ヌルスルタンに非常事態宣言を発令、治安部隊を投入してデモ鎮圧を図りながら、すぐに価格統制の再開を発表。これで沈静化に向かうかと思いきや、デモは収まらず、より拡大して激しさを増し、アルマトイでは国際空港、市長公舎、大統領宅が襲撃されました。

さらに、長年にわたり独裁を続けてきた「国父」ナザルバエフ前大統領を公然と批判する声が上がりました。ナザルバエフは19年に大統領を退任しましたが、安全保障会議議長は終身続けるとして、「院政」を敷くとみられていました(以下の記事参照)。

「カザフスタンのナザルバエフ大統領の退任」(19/3/25)
 
トカエフはすぐに緊急事態宣言を全土に拡大し、ナザルバエフの安全保障会議議長退任(後任にトカエフが就任)、カリム・マシモフ国家安全保障委員会(KNB、KGBの後継機関)議長の解任を発表。マミン内閣に総辞職を命じました。

さらに暴動は外国によって訓練されたテロリストによるものだと主張し、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)に「平和維持部隊」の派遣を要請。ロシアやアルメニアが部隊を派遣しました。また国内でのインターネット接続は遮断されました。

トカエフは、7日、テレビ演説で、治安部隊に「無警告の発砲」を許可したと表明。さらに「憲法秩序が全土でおおむね回復された」と発表。内務省は、「武装犯」26人と治安部隊の18人が死亡し、3000人以上が拘束されたと発表しました。

一方、8日、国家安全保障委員会は、KNB議長を解任されたマシモフを国家反逆の容疑で拘束したと発表しました。ナザルバエフは、家族とともに国外に脱出したとの報道がありましたが、その後、ベラルーシ政府がナザルバエフはルカシェンコ大統領と7日に電話会談をしたと発表。さらに同氏の報道官が国内にいてトカエフと連絡をとりあっているとツイートしました。

わずか1週間でカザフスタンの状況は激変しました。情勢はいまだ流動的ですが、現時点でのポイントを解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※ウクライナ情勢をめぐる米欧ロの協議など。メルマガで解説。)

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あとがき
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ニルヴァーナのジャケ写訴訟、米地裁がモデル男性の訴え退け(1月6日付ロイター)

こちらの記事の「あとがき」でお伝えしていた「ニルヴァーナ・ベイビー」の訴訟、原告側が期限までに反論書面を提出しなかったため、とりあえず訴え却下になったそうです。

ずいぶんいい加減な代理人だなと思いますが、とりあえず訴えを提起すれば、すぐに和解に応じるだろうと見込んでいたのかもしれません。まだ訴状を修正して期限内に提出することができるようですが、どうするのでしょうね。

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