2021/11/02 07:30 | 米国 | コメント(2)
バージニア州知事選
■ 米中間選挙「前哨戦」が白熱 地盤死守へバイデン大統領も応援―バージニア知事選(10月28日付時事)
米国では、大統領選と中間選挙のいずれも行われない年(奇数年)にも選挙があり、「オフ・イヤー選挙」と言われます。今年はバージニア州とニュージャージー州で、本日、知事選が行われます(この他にも、NY市長選など地方レベルで様々な公職について選挙が予定されています)。
このうち、ニュージャージー州は民主党の現職が勝つことがほぼ間違いないので話題になりませんが、バージニア州は大接戦になっており、全米で注目を集めています(なお以下の記事で述べたとおり、前回(17年)の知事選も接戦になり、トランプ政権1年目の選挙だったこともあり、大いに注目されました)。
・「バージニア州知事選と共和党・民主党の将来」(17/11/7)
・「バージニア州知事選」(17/11/13)
今回の選挙は、民主党候補のテリー・マコーリフと共和党候補のグレン・ヤンキンの戦いです。マコーリフは当初、世論調査の支持率でヤンキンを大きくリードしていました。ところが9月頃からヤンキンの支持率が急上昇、Real Clear Politicsの平均でみると10月28日の時点でほぼ並び、29日の時点ではついにヤンキンが上回りました。一体何が起こっているのか。
その背景には、バイデン政権やローカルにとどまらない全国的なアジェンダをめぐる論争があります。さらに今回の選挙の結果は、おそらく今後のバイデン政権や来年の中間選挙に向けて重要なインサイトを提供することになります。今後の米国政治を見る上で極めて重要なイベントになるということです。
そこで本日は、バージニア州知事選のポイントと見通しについて解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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バージニア州知事選
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●バージニア州の特徴
●知事選のポイント
●選挙結果の影響
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あとがき
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■ 韓国ドラマ「イカゲーム」、初月でネットフリックス史上最大のヒットに(10月13日付CNN)
『イカゲーム』、私も見ました。面白かったですが、それにしてもストーリーもビジュアルもかなり凄惨で、よくここまで広く受け入れられたものだと思います。『ゲーム・オブ・スローンズ』もそうでしたが、ドラマでの暴力描写に対する寛容さ(慣れ?)が大きくなっているのでしょうか(私自身もそれを楽しんでいるわけですが・・)。
ただ、『カイジ』など日本の漫画ですでに描かれている世界とそう変わらないように見えて、そこまでの衝撃や新鮮さは感じませんでした。私の場合、ストーリーよりもビジュアルや俳優たちの魅力(脱北者の女の子と秀才の親友が特に印象的でした)に惹きつけられました。
しかし、このような完全な韓国ドラマ、日本の漫画のような設定のストーリーが世界中でヒットするとは、今さらながら時代も変わったものだと思います。たとえばロシアなどでも人気だそうです。アジア人しか出ておらず、舞台も韓国オンリーなのに、よくそれだけ見られるものだと思います。
かつてはハリウッド映画や米国のドラマは、日本人にとっては別世界のゴージャスなエンタメのように映り、日本の漫画やアニメも独自の魅力があるとは思うが、そのビジュアルやストーリーや海外ではどのように見えるのだろうか、感覚が違うから惹きつけられることはないのだろうか・・と思ったものです。私の原体験は80年代ですが、こうした感覚は私が米国に住んでいた00年代前半まであったような気がします。
それが今では、海外の映画やドラマが我々にとっても日常的なエンタメとして溶け込み、日本の漫画やアニメはすっかり世界のスタンダードになりました。日本と海外の文化のギャップはなくなり、文化のコンバージェンスが起きているようです。『イカゲーム』のヒットも、そうしたトレンドの一環のように感じられました。
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2 comments on “バージニア州知事選”
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JDさん、
詳細な解説、深謝です。
個人的にはかんべぇさん超えてます笑
ありがとうございます。いえいえ、かんべえさんとはアングルや関心の力点に違うところがあると思います。。笑
今度、講演会の一般公開版でディスカッションやってみたいと思っていますので、ぜひご参加下さい。