2021/09/20 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(9/19~25)AUKUS、中国のTPP加入申請、上海協力機構、カリフォルニア州知事のリコール、クアッド
残暑が戻ってきたと思ったら、また急に涼しくなりました。今度こそ秋の訪れでしょうか。
私も掛け布団をそろそろ出そうかと思いました。季節の変わり目、コロナというよりも普通に風邪に気をつけた方が良さそうです。
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先週の動き
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9/12(日)
・マカオ立法会選挙
・カタールのムハンマド外相とアフガンのアクンド首相代行らが会談(カブール)
・IAEAのグロッシ事務局長とイランのエスラミ原子力庁長官が会談(核施設の限定的な査察協力の継続で合意)(テヘラン)
・イラン・イラク首脳会談(テヘラン)
9/13(月)
・米下院外交委員会が米軍のアフガン撤退に関する公聴会を開催(ワシントンDC)
・国連主催のアフガン支援に関する閣僚級会合(各国が計1,300億ドルの支援を表明)(ジュネーブ)
・台湾の大規模軍事演習「漢光演習」(~17日)
・北朝鮮が9月11日と12日に新型長距離巡航ミサイルの発射実験を実施したと発表
・イスラエル・エジプト首脳会談(シャルムエルシェイク)
・ロシア・シリア首脳会談(モスクワ)
・IAEA理事会(ウィーン、~17日)
・ASEAN+3経済相会合(オンライン)
・ノルウェー総選挙(野党・労働党が第1党)
9/14(火)
・ボブ・ウッドワードの新著作『Peril』の抜粋をワシントン・ポストが掲載
・米上院外交委員会が米軍のアフガン撤退に関する公聴会を開催(ワシントンDC)
・カリフォルニア州のニューサム知事のリコール選挙(リコール不成立)
・日米韓の北朝鮮に関する高官協議(東京)
・国連総会開幕(NY)
9/15(水)
・米英豪がインド太平洋の安定に向けた安全保障協力の枠組み「AUKUS」の創設で合意したと発表(豪州は米英の支援で原潜開発するとして仏企業との開発事業を中止)
・中韓外相会談(ソウル)
・北朝鮮が弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射(国連安保理が非公開の緊急会合を開催)
・英国のジョンソン政権が内閣改造(ラーブ外相を副首相兼司法相に任命、後任外相はトラス国際貿易相)
・日越首脳電話会談
9/16(木)
・米豪外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(ワシントンDC)
・中国商務省がTPP加盟を正式に申請したと発表
・上海協力機構(SCO)首脳会議(タジキスタン・ドゥシャンベ、~17日)
・EUが「インド太平洋戦略に関する共同コミュニケーション」を発表
9/17(金)
・米主催のエネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)(オンライン)
・米軍が8月29日にアフガンで行ったドローンによる車両への空爆で一般市民10人を誤って殺害したと発表
・フランスが豪州の次期潜水艦開発事業の中止に対する抗議として駐米・駐豪大使の召喚を発表
・米FDA諮問機関が16歳以上のすべての人に対する新型コロナワクチンのブースターショットの承認を否決(高齢者には推奨)
・台湾国防部が中国軍の戦闘機など10機の防空識別圏(ADIZ)への侵入を発表
・ロシア議会選挙・統一地方選挙(~19日)
9/18(土)
・1月の米連邦議会議事堂襲撃事件の訴追に抗議する集会(ワシントンDC)
●AUKUSの設立発表
米英豪の3首脳(バイデン大統領、ボリス・ジョンソン首相、スコット・モリソン首相)が「インド太平洋地域における外交・安全保障・防衛協力の深化」を目的とした3国間の安全保障パートナーシップ「AUKUS(オーカス)」の設立を発表しました。
3か国の取り組みとして、まず豪州の原潜開発を米英が支援。豪州はフランスの企業の進めてきた開発事業は中止すると発表しました。
これに対し、フランスは激怒。ちょうど米独立戦争での米国の独立を支援したフランス軍の海上戦から240年を記念したイベントが大使館などで開催される予定でしたが、中止に。ルドリアン外相は「米国の乱暴で一方的で予測不能な振る舞いはトランプ氏と同じようなものだ」と厳しく非難。そして駐米・駐豪大使の召喚という異例の措置に及びました。
中国は、軍拡競争を加速させる、無責任で偏狭な試みであると非難。日米豪印(クアッド)の初の対面式首脳会合の直前で、EUのインド太平洋戦略の発表に重なるタイミング、さらに直後に中国がTPP加入を申請するという展開になりました。
突然の大型の安保パートナーシップの発表は、こうした一連の動きとともに、大きな波紋を呼んでいます。AUKUSの意義や各国の思惑、今後のポイントについて、明日解説します。
●中国のTPP加入申請
中国商務部の王文涛部長がTPP(CPTPP、TPP11)の寄託国であるNZのオコーナー貿易・輸出成長担当相にTPP加入申請の文書を提出しました。中国がTPPへの加入を正式に申請したことになります。
習近平国家主席は、昨年11月のAPEC首脳会議において、中国はTPPへの加入を前向きに検討すると表明していました(以下の記事参照)。その後、商務部はTPPを精査し、メンバー国と非公式にコミュニケーションを行っていました。したがって、想定外とはいえませんが、それにしても大きな一手を打ってきました。
・「APECとG20サミット」(20/11/23)
中国の決定が意味するものと今後の展望について、ポイントを述べます(※メルマガで解説)。
●上海協力機構(SCO)首脳会議
上海協力機構(SCO)の首脳会議がタジキスタンのドゥシャンベで開催されました。以下の記事で述べたとおり、SCOのメンバー国はいずれもアフガンの周辺国であり、今回の会議ではアフガンが重要なテーマになりました。
・「上海協力機構(SCO)首脳会議」(9/13)
なおアフガンもSCOのオブザーバーであるので、今回タリバンの代表が参加するのか注目されましたが、やはり不参加でした。今回の会議のポイントを述べます(※メルマガで解説)。
●カリフォルニア州知事のリコール選挙
カリフォルニア州のニューサム知事のリコール選挙が行われ、リコール反対63.5%、賛成36.5%という結果になり、不成立に終わりました。以下の記事で述べたとおりの結果ですが、コメントを述べます(※メルマガで解説)。
・「カリフォルニア州知事のリコール選挙」(9/13)
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今週の動き
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(※クアッド首脳会合など。メルマガで解説。)
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あとがき
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AUKUSの発表、バーチャルながら、3首脳が実際にそろっているような臨場感を出そうとしたようです。これは米国の映像ですが、英国と豪州も同じようなセットアップでした。こういうのもコロナ時代の産物でしょうね。この点についてコメントします(※メルマガで解説)。
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