2020/11/09 00:00 | 今週の動き | コメント(3)
今週の動き(11/8~14) バイデンの勝利宣言、ミャンマー総選挙
立冬ですね。最近また少し暖かくなったように感じられましたが、今週あたりから寒くなるのでしょうね。体調管理に気をつけましょう。
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先週の動き
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11/1(日)
・トランプ大統領がミシガン州ワシントン、アイオワ州ダビューク、ノースカロライナ州ヒッコリー、ジョージア州ローム、フロリダ州マイアミで選挙集会
・バイデン前副大統領がペンシルバニア州フィラデルフィアで選挙集会
・香港警察が立法会議員4人を含む民主派の政治家7人を逮捕
・モルドバ大統領選挙(11月15日に決選投票)
11/2(月)
・トランプ大統領がノースカロライナ州ファイエットビル、ペンシルバニア州スクラントン、ミシガン州トラバース・シティ、ウィスコンシン州ケノーシャ、ミシガン州グランド・ラピッズで選挙集会
・バイデン前副大統領がオハイオ州クリーブランドとペンシルバニア州各地で選挙集会(ハリス副大統領候補が参加)
・テキサス州連邦地裁がヒューストンでドライブスルー方式で行われた大統領選の期日前投票を有効とする判決
・中国の金融当局がアリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)を聴取
・オーストリアのウィーンのシナゴーグ付近で銃撃事件(「イスラム国」が犯行声明)
11/3(火)
・米大統領選挙・議会選挙
・中国共産党が第14次5か年計画と35年までの長期目標の草案を公表
・アリババグループ傘下の金融会社アント・グループが11月5日に予定していた上海と香港での新規株式公開(IPO)の延期を発表
・ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
・日米豪印の海上共同訓練「マラバール」(~6日)
11/4(水)
・トランプ大統領が大統領選について声明を発表(記者会見)
・バイデン前副大統領が大統領選について声明を発表(デラウェア州ウィルミントン)
・バイデン前副大統領が政権移行チームのサイトを立ち上げ
・米国がパリ協定から離脱
・米連邦地裁がTikTok利用禁止措置について審理
・FOMC(~5日)
11/5(木)
・トランプ大統領が大統領選について声明を発表(記者会見、3大ネットワークは中継打ち切り)
・トランプ陣営が大統領選の集計の差止め等を求める訴えをミシガン州、ペンシルバニア州、ジョージア州で提起
・バイデン前副大統領が大統領選について演説(デラウェア州ウィルミントン)
11/6(金)
・トランプ大統領が大統領選について声明を発表
・バイデン前副大統領が大統領選について声明を発表(デラウェア州ウィルミントン)
・メドウズ大統領首席補佐官が11月4日の新型コロナウイルスの検査結果が陽性だったとの報道
・トランプ政権がUSAIDのグリック副長官を解任(後任はバーサ同長官代行)
11/7(土)
・米メディアがバイデン前副大統領の大統領選当確の報道、バイデン前副大統領が勝利演説(デラウェア州ウィルミントン)(トランプ大統領は選挙はまだ終わっていないとの声明、各国首脳が祝意のコメント)
●バイデンの勝利宣言
米大統領選は11月3日に投票日を迎え、同日夜から集計が始まりました。それから4日が経過し、11月7日(現地時間)になったところで、ついにバイデン前大統領が過半数の選挙人を獲得し、勝利することが確実になりました。
11月5日までの状況は先週、以下の記事でお伝えしました。
その後、バイデンはペンシルバニアとジョージアで優位に立ち、7日午前にペンシルバニアとネバダで勝利したとABCをはじめとするメディアが一斉に報じました。これによりバイデンは279の選挙人を獲得する見込みになったわけです(最小過半数は270)。
これを受けてバイデンは勝利宣言のツイート。菅首相含む各国首脳から祝意のメッセージが寄せられました。
そして当日夜、バイデンは勝利宣言の演説を地元デラウェア州ウィルミントンで行いました。
一方、トランプ大統領は、当確の報道が出たときにゴルフをしていましたが、「選挙はまだ終わっていない」との声明を発出。
ジュリアーニらトランプ陣営の弁護団は記者会見を開き、郵便投票の不正を主張して訴訟を開始すると宣言しました。なお、すでにトランプ陣営は大統領選の集計の差止め等を求める訴えをミシガン、ペンシルバニア、ジョージアで提起しています。
また、トランプ陣営はすでにウィスコンシンで再集計を申立てています。ジョージアとペンシルバニアも再集計プロセスに入ると予想されます。
本日は、議会選も含め、まず現状と私の事前予想がどこまで正確だったかについて説明します(※メルマガに限定)。今後の見通しについては、今週追って解説します。
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今週の動き
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11/8(日)
・ミャンマー総選挙
11/9(月)
・米韓外相会談(ワシントンDC)
・WHO年次総会(オンライン会議、~14日)
11/10(火)
・インドのビハール州議会選挙の結果発表
11/11(水)
・中国の「独身の日」ネット通販セール
・ベテランズデー
11/12(木)
・米連邦地裁が米商務省によるTikTokの米国内での提供禁止に対する暫定差止め命令
・ASEAN首脳会議関連会合(~15日、オンライン会議)
●ミャンマー総選挙
アウンサン・スーチー国家顧問兼外相が率いるNLD政権の5年間の統治に対する国民の審判が下されることになります。ポイントを解説します(※メルマガに限定)。
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あとがき
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米民主党のアベンジャーズが集結してトランプ大統領に対抗するという加工動画がありました。
これはすごいですね。よくここまで民主党のオールスターとアベンジャーズを組み合わせたものだと感心します。個人的にはハンター・バイデンの姿(1:34)を見たとき「やられた・・」と思いました(笑)。
ここまでは笑うばかりでしたが、サンダースが「これで全員そろったか?」と聞くと、なんとジョン・ルイス、ジョン・マケイン、RBGが現れました。ここは胸が熱くなりましたね。なぜかショーン・コネリーも紛れ込んでいますが・・(笑)。
なお、私はマーベル映画はいくつか見ていますが、『アベンジャーズ』シリーズはちゃんと見ていません。興味はあるのですが、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の巨大さを考えると(こちらの記事の「あとがき」参照)、なかなか手が出ません・・。
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3 comments on “今週の動き(11/8~14) バイデンの勝利宣言、ミャンマー総選挙”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
先見性・正確性・速報性。すべてはJDさんの長年の分析と幅広い知見から生み出されたもの。上院の状況まで丁寧に分かり易くありがとうございました。
トランプ大統領の「控訴」の行方と、これからは、どれくらいねじれるのか?も気になります。
このような膨大な情報量と、真偽が入り乱れる混乱した状況・・・どうやって情報を整理しておられるのか、とても気になります(笑)
いつも面白く分かりやすいメルマガをありがとうございます。
大統領選挙は、またしても、スイングステートのわずかの得票差が、雌雄を決しました。
今日時点の開票状況によれば、
ペンシルベニア 選挙人20名 得票差4.6万
ジョージア 選挙人16名 得票差1万
アリゾナ 選挙人11名 得票差1.7万
ウィスコンシン 選挙人10名 得票差2万
(間違っていたらすいません)
この4州が逆転していれば、結果も逆になったわけで。
全米での投票総数は、1.5億票くらいでしょうか。
その結果が、限られた州のわずかの得票差で決まってしまうんですね。
1.5億人のたった0.1%、十数万人程度の意思により、雌雄が決する、という、4年前と似たような状況が、今回も起こりました。
アメリカ大統領選挙の、選挙制度そのものの面白さと、結果の重大さ・怖さを、前回以上に感じました。
そんな僅差での決着について、予想が当たったとか外れたとか、勝因(敗因)分析とか、そういうことを声高に議論する意味が本当にあるのだろうか、と思ってしまいます。
もちろん、どんな僅差であっても、最終結果は受け入れられるべきことではありますが、少なくとも、勝者「のみ」が、アメリカ国民の声を代弁しているとは到底思えません。
(4年前のトランプも同様であったはずです)
JDさんの今後の解説を心待ちにしております。
ありがとうございます。大変励みになります。
おっしゃるとおりで、選挙人制度の合理性については米国内でも議論があります。東京都の有権者が無視され、岐阜県の有権者が決めてしまうようなものですから。
民主党は一般投票に変えることを主張しています。しかし、少なくとも近い将来に変更されることはないでしょうね・・・
これからもご期待に添えるような記事を書きたいと思います。またご意見をお聞かせ下さい。