2020/05/12 05:00 | 米国 | コメント(1)
米中対立の先鋭化と通商合意の展望
■ コロナ発生源、武漢研究所の「確信ない」 ポンペオ米国務長官(5月7日付CNN)
■ 米中が閣僚級電話協議、通商合意実行に向け協力で一致(5月8日付ロイター)
トランプ大統領とポンペオ国務長官の中国批判が止まりません。言っていることは変わらず、「中国は新型コロナウイルスについて情報を隠している」「コロナ感染拡大の責任を問う」というものですが、先週は、WHO総会が5月18日に予定されているので(テレビ会議)、ポンペオは台湾の参加を特に強く求めていました。
ただしポンペオは、コロナの発生源が武漢の研究所にあるとの見方について「多くの証拠(enormous evidence)がある」という従来の主張を繰り返すと同時に、「確信はない」とも述べました。
一方、ムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表が劉鶴副首相と久しぶりに電話協議を行っています。双方は「第1段階の通商合意」を履行することを確認しました。
トランプ政権の対中強硬姿勢の意味については以下の記事で解説しましたが、最新の状況を踏まえ、今後の展望について詳しく解説します。
・「コロナをめぐる米中対立の先鋭化」(5/5)
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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米中対立の先鋭化と通商合意の展望
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●トランプ・ポンペオの挑発の虚実
●対中制裁のオプション
●通商合意の行方
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あとがき
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5月4日(May the 4th)はスター・ウォーズの日だったのですが(「May the Force be with you」に由来)、この日、蔡英文総統が「コロナとの戦う私たちにフォースの加護あれ!」とツイッターで呼びかけました。
さすがですね。かつて「ヨーダに似ている」とイジられただけのことはあります。
フィリピンではダース・ベイダーがパトロールをしてステイ・ホームを呼びかけたそうです。これもスター・ウォーズの日ならではのイベントだったのでしょうか。
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One comment on “米中対立の先鋭化と通商合意の展望”
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米中の動きを見るうえで、通商交渉とデカップリング、それぞれから見えるものが微妙に異なって面白いですね。結構これをごっちゃにしている報道も多いように思いますが。
それに、ハイレベルと実務レベルでの対応も丁寧に見ると面白いものですね。
メルマガ最後の一文に記された、JDさんの米中の見方は一貫して揺るがないですが、大きな時代の変化を感じられるようで、面白い瞬間です。