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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/12/23 00:00  | 今週の動き |  コメント(4)

今週の動き(12/22~20/1/4)


年の瀬が迫ってきましたね。今週のメルマガは、本号に続き、12月27日に「2019年の回顧」を配信します。これをもって本年の最終号とする予定です。

ツイッターですが、フォロワー数は年末を待つことなく1200を超えました。先週、国会答弁について解説したとき盛大にバズったのが大きかったようです。SNSでは何がウケるのか分からないものです・・(苦笑)。

先週フォローのお願いをしたので、メルマガ読者の方々にもさらにフォローをいただいたかと思います。ありがとうございます。

ツイッターにはダイビングの写真(1)/(2)なども掲載しています。これからさらに驚くような写真も出てくるかもしれませんので(?)、ご期待下さい。

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先週の動き
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12/15(日)
・米中の追加関税(制裁第4弾の第2陣)の発動中止
・米政府が米軍基地への侵入を図ったとして中国大使館員2人を国外退去処分にしたとNYタイムズが報道(中国外交部は国外退去処分に厳重に抗議したと表明)
・米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が訪韓(~17日)
・国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)閉幕(マドリード)
・日韓外相が短時間の対話(同)
・安倍首相の訪印中止

12/16(月)
・習近平国家主席が香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談(北京)
・中国とロシアが北朝鮮に対する制裁の一部を解除する決議案を国連安保理に提出
・日韓局長級政策対話(東京)

12/17(火)
・米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が訪日(~19日)
・パキスタンの特別法廷がムシャラフ元大統領に対し反逆罪により死刑判決

12/18(水)
・米下院がトランプ大統領の弾劾決議案を可決
・マレーシア主催のイスラム・サミット(クアラルンプール、~21日)
・韓国の文喜相国会議長が元徴用工訴訟の解決のための法案を提出
・日中防衛相会談(北京)

12/19(木)
・米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が訪中(~20日)
・米上院がビーガン北朝鮮担当特別代表の国務副長官就任を承認
・米下院がUSMCAの修正版を可決
・米民主党の大統領候補者の第6回テレビ討論会(ロサンゼルス)
・米国のキリスト教福音派の有力誌「Christianity Today」がトランプ大統領は弾劾裁判で罷免されるべきと主張する論評を掲載(同誌の創始者ビリー・グラハムの後継者フランクリン・グラハムはトランプ大統領を擁護)
・英国のエリザベス女王が政府の施政方針を演説
・プーチン大統領の年末記者会見
・レバノンのアウン大統領がハッサン・ディアブ元教育相を新首相に指名
・日・ウズベキスタン首脳会談(東京)

12/20(金)
・米中首脳電話会談
・米国の20会計年度の歳出法(12本)が成立
・米国の20会計年度の国防授権法(NDAA)が成立(「宇宙軍」の発足)
・マカオ返還20周年式典(習近平国家主席が出席)(マカオ)
・英下院がBREXIT協定法案を可決
・ロシア連邦保安局(FSB)の本部周辺で銃撃事件(モスクワ)
・ロシアがウクライナとEUとの間で20年1月以降もウクライナのパイプラインを経由してロシア産の天然ガスを欧州に供給することで基本合意
・ブラジルのボルソナロ大統領がトランプ大統領と電話協議後、12月2日にトランプ大統領がツイートした鉄鋼とアルミへの追加関税は回避されたと表明
・日・イラン首脳会談(ロウハニ大統領)(東京)
・経済産業省が韓国向け輸出管理を強化していた半導体材料3品目のうちレジスト(感光材)について特定包括許可を認める

12/21(土)
・日米首脳電話会談

●トランプ弾劾決議

下院がトランプ大統領の弾劾可決案を可決しました(こちらは可決直後に拍手を止めたペローシ下院議長の姿です)。

民主党議員は第1条項(権力濫用)には2人、第2条項(議会妨害)には3人が反対。トゥルシー・ガバードは棄権。一方、共和党は全員反対。共和党を離党して無所属になっていたジャスティン・アマーシュは賛成しました。

民主党議員の数人が反対票を投じることが想定の範囲内だったことは以下の記事でお伝えしたとおりです。16年大統領選挙でトランプが優勢だった選挙区の議員は31人いたので、そのうち3人にとどまったのは民主党としては御の字、予想以上の結果だったと言えます。

「トランプ弾劾決議案」(12/16)

一方、共和党は造反者を出すことなく一致団結を見せました。アマーシュについては以下の記事をご覧ください。

「共和党のアマーシュ議員の離党」(7/8)

今後の見通しについては上記「トランプ弾劾決議案」(12/16)で説明したとおりですが、最新の情勢を踏まえて説明を補足します(※メルマガに限定)。

●民主党の大統領候補者の第6回TV討論会

前回の記事でブティジェッジが富裕層から献金を受けている点をウォーレンが問題視しており、厳しく攻撃されることが予想されると書きましたが、そのとおりの展開になりました。また、アイオワで支持率を上げているクロブシャーもブティジェッジに対して「経験不足」として攻撃を加えました。

「民主党の大統領候補者の第6回TV討論会」(12/16)

以前からお伝えしているとおり、ブティジェッジは序盤州のアイオワで首位に立ち、ニューハンプシャーでも2位(世論調査によっては首位)につけています。有力候補にのし上がったブティジェッジが初めて主要な標的になった格好です。

今回の討論会のポイントと民主党予備選の最新の展望について解説します(※メルマガに限定)。

●インドの市民権改正法に対する抗議デモ

12月12日にインドで近隣3か国(パキスタン、バングラ、アフガン)からの非イスラム教徒系移民(ヒンドゥー教徒、シーク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒、ゾロアスター教徒、キリスト教徒)に市民権を付与する「市民権改正法(Citizenship Amendment Act, CAA)」が成立しました。

「今週の動き(12/15~21)」(12/16)

上記近隣国ではイスラム教徒が多数派であるにもかかわらず、イスラム教徒は対象外とされています。法案が議会で可決されたときから、北東部の州(アルナーチャル・プラデシュ、アッサム、マニプール、メガラヤ、ミゾラム、トリプラ)では抗議デモが発生。特にアッサム州では抗議活動が活発で、州都グワハティでは無期限の夜間外出禁止令が施行され、安倍首相の訪問が予定されていたものの、直前にキャンセルされました。

さらに先週、デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、ベンガルールといった主要都市でもデモが発生。デリーとラクノウではイスラム系大学の学生と警察の衝突も生じています。デモ鎮圧のため、デリー、ウッタル・プラデシュ州、アッサム州、カルナータカ州等の一部ではネットの遮断措置がとられているとのこと。

本件の背景と今後について解説します(※メルマガに限定)。

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今週の動き
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次回の「今週の動き」は年明けになりますので、来年1月の第1週目まで予定を書いておきます。

12/22(日)
・クロアチア大統領選挙

12/23(月)
・中韓首脳会談(習近平国家主席)(北京)
・日中首脳会談(同)(同)

12/24(火)
・日中韓サミット(李克強首相)(成都)
・日韓首脳会談(同)

12/25(水)
・クリスマス
・日中首脳会談(李克強首相)(成都)

12/30(月)
・北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の最高司令官就任8周年

12/31(火)
・習近平国家主席が国民向けに新年の挨拶(北京)

(2020年)
1/1(水)
・北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が新年の辞
・日米貿易協定が発効

●日中韓サミットと日中・日韓首脳会談

「日中韓サミット」は3国持ち回りで定期開催される首脳会議です。本年5月以来の開催になります。

この機会に日韓首脳会談が実現されることが注目の外交イベントになります。昨年9月のNYでの会談以来1年3か月ぶりになります。

元徴用工問題をめぐる議論が最大の焦点ですが、先週、文喜相国会議長が日韓の企業や国民から寄付金を募って慰謝料に充てることで解決を目指す法案を提出しています。こうした動きを踏まえ、何らかの進展があるのか気になるところです(期待はできないでしょうが)。

日中首脳会談では、来春の習近平国家主席の国賓訪日を見据えつつ、協力の強化をアピールする見込みです。

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あとがき
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See you in the sky.(12月16日付Tom CruiseのTwitter)

トップガンの続編『トップガン・マーヴェリック』の新トレーラーがトム・クルーズのツイッターで公開されました。

「Top Gun Anthem」が鳴り響くのが泣けます。あとバイクで走るトムの姿は個人的には『ミッション・インポッシブル2』を彷彿させました。

トップガンのトレーラーといえば、こちらの記事(7/25)のあとがきで述べたとおり、日本と台湾の国旗が消えたことが話題になりましたが、今回はそうしたシーンはなかったようです。

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4 comments on “今週の動き(12/22~20/1/4)
  1. KB より
    大胆発言(笑)

    どんな写真が出てくるのか楽しみです(笑)
    それに、最近SNS界の著名人とやり取りをされているJDさんを拝見するのも楽しいです(笑)
    ブティジェッジのように新生候補は絡まれてこそ、一方で、バイデンのようなベテランであれば減点法で評価される可能性もあり・・・と身のこなしはそれぞれで興味深いです。
    また、インドの抗議デモについても「宗教的差別」以外のポイントは目から鱗でしたし、今後色々な報道を目にする中で着目していきたいと思います。
    それにしても、トム・クルーズは老けませんね・・・。

  2. china より
    攻撃は最大のチャンス

    トランプの弾劾決議、「ペローシの思惑」の部分は、まさにご紹介頂いた観測と似たような事を考えていました。上院の弾劾裁判をマッハで素通りされると、民主党のこれまでやってきたことは無駄だったと強くアピールされてしまう可能性があるので、そのリスクを抱えるくらいであればいっそのこと、この案件を塩漬けにしてしまおう・・という意図なのかなと。でもそれはそれでリスクですよね。民主党指導部の真意や如何に。興味深いです。

    TV討論会、攻撃されることがチャンスになるという発想で見ていなかったので、新たな発見で目からうろこです。でも言われてみればそうですよね。ブティジェッジの場合、当意即妙な返しが持ち味ですし、今回もクロブシャーに経験不足を指摘された場面で、その手腕が光っていたように感じます。(「マイクペンスのインディアナ」はクロブシャーのポカンとした反応も含め面白いなと思いました。)
    個人的には結構クロブシャー良かったなと思います。以前JDさんが、彼女は討論会の参加人数がもっと少なくなれば持ち味を評価される可能性がある、と解説されていたことを思い出しました。場数を踏んできたこともあるのでしょうが、最初の頃に比べると討論にも迫力が出てきたように感じます。最初の頃はフワっとした感じでやさしい笑顔が印象的でしたが、最近は覇気のようなものを感じます。
    それにしてもご推測の通りブティジェッジの「wine cave」は突っ込まれてましたね。それだけ彼が討ち落さなければならない有力な候補として、認められているという事なのでしょうね。民主党予備選、ブローカード・コンベンションにはなってほしくないですが、続きのシナリオを楽しみにしています。

    インドのCAAは宗教対立・差別の視点から報じているものが多いですよね。プラスモディ首相のヒンズー至上主義政策の一環ではとの懸念。政権側は否定していると報じられてはいますが、北東部でデモが起こった背景などを知らないと、モディ政権の否定はきっと建前に違いない、と余計に印象を悪くしてしまう所でした。ニュースでは報じきれない、政権の意図や出来事の背景、そういった部分をメルマガでは細かくフォローアップしてくださるので、毎回ありがたいなと感じております。

  3. 健太 より
    軍事攻撃

     アメリカは北へ限定的な軍事攻撃をするでしょうか?アメリカ軍の軍事配置がわかればある程度予測できると思いますが、軍人の移動や物資の移動、艦船の移動など必要です。
    大国はうちでいろいろやり取りをしているとおもうが、中共ロシアの承認特に中共の承認が必要だと思うが、中共はそれを容認しないから、それを無視してでも北朝鮮の核武装を阻止するつもりでしょうか?
     仮に軍事攻撃が生じたとき、我が国日本はどの程度国内が破壊されるでしょうか?
    安倍政権は内部でその対策を既にとっているでしょうか?
    先日わが町でも緊急放送の試験をすると放送がありました。

  4. JD より
    健太さん

    米国が北朝鮮に軍事攻撃を行う可能性は極めて低いと思います。
    来年は特に大統領選のシーズンですから、より難しくなるでしょう。
    このあたりは北朝鮮も足元を見ていると思います。

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