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2019/05/24 05:00  | 東南アジア |  コメント(4)

インドネシア現代史(3):東南アジア最大の民主国家への道

インドネシア総選挙、ウィドド大統領が再選(5月21日付BBC)
インドネシア、大統領再選で抗議デモ 6人死亡、200人負傷(5月22日付BBC)
インドネシア、首都移転の計画を発表(4月30日付CNN)

「インドネシア現代史(2):スハルト体制の崩壊」(5/17)の続きです。

前回は、アジア通貨危機、スハルト政権の崩壊、そして民主化移行期の混乱について説明しました。

今回は、ユドヨノ政権における安定化の10年、ジョコ政権の発足、そして先月行われた大統領選挙におけるジョコ再選までを解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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インドネシア現代史(3):東南アジア最大の民主国家への道
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●ユドヨノ政権の安定(04~14年)
●ジョコ政権の新時代(14年~現在)
●東南アジア最大の民主国家・イスラム教徒の国の将来

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あとがき
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007最新作の悪役にラミ・マレック、出演者発表(4月27日付CNN)

映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じ、鮮烈な印象を残したラミ・マレック

「映画『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』」(1/11)

あの独特の目力は、以前どこかで見たような・・と思っていたら、ドラマ『ミスター・ロボット』でした。アマゾンプライムで見られますが、サイバー時代の人間と社会の闇を描いた秀作です。マレックの独特の風貌が病んだ主人公の振る舞いにマッチしていて、怖いぐらいリアルでした。現代人の闇を感じさせる俳優の先輩格であるクリスチャン・スレイターも出ています。スレイターは私が大好きな俳優の一人で、実は私のペンネームも彼と関係しています。

マレックに戻ると、この独特の風貌はどこから来ているのかと思ったら、エジプト系とのこと。『ボヘミアン・ラプソディ』で演じたフレディ・マーキュリーはパールシー(Parsi、インドに住むゾロアスター教徒、元々はペルシア民族)なので、中東系だろうなと思っていたのですが、なるほどと思いました。

なおマーキュリーはタンザニアのザンジバル出身ですが、タンザニアは英国の植民地だったので、同じく英国の植民地だったインドからの移民が数多く住んでいました。アフリカには総じてインド系移民が多く、特に商業活動において大きな存在感がありますが、その背景にはこうした歴史的事情があります。

パールシーは、前述のとおり元々はイランからインドに移ってきた人たちなので、イランとの国境近くのグジャラート州に多いです。マーキュリーの本名であるファルーク・バルサラはグジャラート語です。パールシーで有名なのはインドの最大財閥の一つタタの一族と指揮者のズービン・メータです。

現代の国家の観点からみると、インドはヒンズー教徒、バングラとパキスタンはイスラム教徒、イランはシーア派、アフガンはアフガン人・・という風に民族や宗教を区切って見がちですが、歴史を見ると、これらの地域では、今の国境線を超えて民族、宗教、文化が混在しており、その点に注意するとパールシーのような人々の動きや特徴が見えてきます。この点はそのうちにインド、アフガン、イランの現代史を解説するときに説明したいと思います。

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4 comments on “インドネシア現代史(3):東南アジア最大の民主国家への道
  1. KB より:
    ジョコとプラボヴォ

    今週に入って『扇動』の動きが目立ち、良くも悪くもこれまでのメルマガに重なりました。ラマダンと重なっているからかな、とも思いましたが、これまでとパターンが変わっていない点では根は深いですね。宗教が統治や政治に与える影響、という視点は日本人には薄いので、ぜひ知りたいところです。
    それにしましても、JDさんは○○ウォッチャーの顔を沢山持たれていますが、24年の大統領選まで見通した内容まで書かれているとは驚きです。2世や次世代のリーダーなど、こうして耳にしておくと、今後の動向が楽しめそうです。

  2. china より:
    運命のいたずら

    本当に「歴史の皮肉」ですね。己が見出した才能が、時を経て自身を脅かす存在になろうとは、よもや思いもしなかったのでは。嬉しいような悲しいような・・・不思議な気持ちになりそうですね。人を見極める目は間違っていなかった、ただ想定以上の飛躍を遂げてしまった・・・この運命のいたずらを、プラボウォはいつか笑い話に出来る日が来るのでしょうか。
    それにしてもジョコってすごいのですね。一見するとその辺りに居そうな普通のおじさんに見えるのですが、ライジング・スターだったのですか。意外です。

    イスラム主義の高まりについても、ニュースで知りうる情報だけを見ていたら、おそらくミスリードをしていたところです。こうして冷静な視点を与えてもらえることは本当にありがたい。2050年には世界4位と聞くと、そんな可能性を秘めていた国とは露知らず・・認識を改めていかなければいけないなと感じています。

    『ミスター・ロボット』は第1シーズンを数話しか見たことがありませんでしたが、『ボヘミアン・ラプソディ』のマレックが彼だというのは結構すぐ分かりました。やはりあの目ですね。とても印象的です。JDさんがおっしゃるように『ミスター・ロボット』のマレックは本当に病んでいるように見えました。演技力、も勿論だとは思いますが、確かにあの風貌が寄与しているところが大きいかも。
    クリスチャン・スレーターと言えば思い出すのは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』。と言っても彼ではなく、レスタト役のトム・クルーズがお目当てでした。どちらかというと骨太なイメージのトム・クルーズが、減量とヘアメイクによって、美しいヴァンパイアを演じきっていたことは、今思うとすごいなと思います。あれこそ役者魂なのでしょうね。レンタルビデオショップから映画のポスターを譲ってもらい、部屋に飾って眺めていたことを思い出します。

  3. 那須の山奥の兄ちゃん より:
    本当に宗教で対立するのか

    世界は宗教で対立するという報道が多いのですが
    本当に宗教で対立しているのかな
    というのはこういう報道でみた最初の感想です

    しかし字にしたものは
    紛争の原因の大部分は宗教という説明が多いように
    感じます

    イランやサウジなどは
    宗教が根強いと感じますが
    実際は信仰心が薄らいでいると聞きます
    案外、まともな経済成長をしているから
    信仰心が薄くなっているとも思えます

    結局、宗教ではなくて
    喰えるか食えないかが
    問題であって
    宗教は大義名分に利用されているだけと
    最近は感じます

    そう考えると豪の選挙は意外でしたが
    住宅バブルの崩壊への
    政治の影響はだいたい3-5年遅れという
    データをみれば
    そうかもと思ったりもします

    しかし欧州議会選挙は
    かなり右派というのか左派というのか
    しりませんが
    EU反対党が躍進するのではないかな
    と思っています
    これは、ブレグジットにも
    多大な影響を与えると思います

    しかし
    インドネシアは
    人口の割には
    本当に動向がつかみにくいですね

  4. JD より:
    宗教

    >那須の山奥の兄ちゃんさん
    現代社会における宗教の異様な影響力を感じさせるのは、米国ですね。
    トランプ政権はエヴァンジェリカルが支えている、という面があります。
    この点はイスラエル現代史の中で詳しく解説します。

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