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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/03/19 05:00  | 欧州 |  コメント(3)

BREXITの延期要請の決定と3度目の協定案採決

英下院、政府のEU離脱協定をまた否決 合意なしブレグジットの是非を採決へ(3月13日付BBC)
英下院、合意なしブレグジットを否決 延期を求めるか明日採決へ(3月14日付BBC)
ブレグジット延期をEUに要請へ 英下院が可決(3月15日付BBC)

先週は、BREXITをめぐり3日間にわたり重要な採決が行われました。すなわち、3月12日に2度目のBREXIT協定案の否決(反対391・賛成242)、13日に合意なき離脱に反対する動議の可決(イヴェット・クーパー議員の提案は賛成312・反対308、政府案は賛成321・反対278)、14日にBREXIT延期をEUに要請する動議の可決(賛成413・反対202)がありました。なお、2度目の国民投票を行う動議(独立グループのサラ・ウォラストン議員の提案)は否決されました(反対334・賛成85)。

大筋は以下の記事で述べたとおりの展開でしたが、採決に際して議会は直前まで混乱し、メイ政権の分裂と議会の混迷が一層鮮明になりました。

「BREXIT協定案の議会採決」(3/4)
「BREXIT協定案の議会採決」(3/11)

BREXIT延期をEUに要請する動議は、まず3月20日に3度目となるBREXIT協定案の議会採決を行い(協定案の採決は「meaningful vote」と名付けられているので「MV3」と呼ばれる)、可決された場合に3月29日の離脱期限を6月30日までの3か月間延期するというものです。その翌日である21日にEU首脳会議が開催されるので、そこで英国がEUに離脱延期を申請し、EUが承諾することをもって離脱延期が正式に決定します。

この時点で、様々な不確定要素があることに気づくと思います。3月20日のMV3が否決された場合はどうなるのか。離脱延期を申請してもEUは承諾するのか。延期された後はどうなるのか。以前から述べているとおり、BREXITをめぐる動きはカオスを極めており、何が起こるのかは誰にも分かりません。それでも、重要なポイントを見極め、大局的な見取り図を描くことはできます。本日はこの点を解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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BREXITの延期要請の決定と3度目の協定案採決
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●メイ政権の分裂と議会の混迷
●3度目の協定案採決とEUへの離脱延期要請
●ソフトBREXITとBREXIT撤回

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あとがき
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米人気女優2人、子どもの裏口入学関与で訴追(3月13日付CNN)

人気ドラマ『フルハウス』と『デスパレートな妻たち』に出演した人気女優が・・ということもあり、米国では大きなニュースになっています。ちなみにフェリシティ・ハフマンの夫は私が好きな個性派俳優のウィリアム・H・メイシーですが、こちらは訴追されていないそうです。

セレブを巻き込んだインパクトもさることながら、富裕層が金の力で子どもの教育の機会を奪う、という話ですから、「米国はエスタブリッシュメントに支配されている」という、トランプやサンダースの旋風を生み出した人々の「怒り」に関わるものです(そのトランプ当人に裏口入学の疑惑があるのは皮肉ですが)。大学無償化の議論にも影響を与えるでしょう。その意味では本文で取り上げても良い話ですが、今後の推移を見つつ、大統領選について解説する中で必要に応じ言及したいと思います。

もっとも、『フルハウス』と『デスパレートな妻たち』は、私は途中までしか見ていません。数年前から続編の『フラーハウス』も始まったので、この機会にと思って見始めたのですが、他のドラマにハマってしまいました。そういえば、日本では俳優が犯罪の容疑者になると過去に出演していたドラマなどの放映が自粛されることがありますが(最近のピエール瀧の例では出演していたゲームまで販売を自粛したとか)、米国では必ずしもそうではないようで、たとえばチャーリー・シーンのドラマなどしょっちゅう流れていましたね。視聴者の判断に委ねるということでしょうか。

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3 comments on “BREXITの延期要請の決定と3度目の協定案採決
  1. KB より:
    明日は我が身?

    ソフトBREXITの可能性と今後の選択肢について大変勉強になり、やっと先週の出来事について理解が追いつきました(笑)
    BREXITから学べることの1つに、「自国の選挙制度に置き換えて考える」ということもあるのだな、とCRUさんのブログを拝見して思っていたので、今日のメルマガでさらに考える視点が与えられた感じです。
    でも、JDさんがこのように個々の事象について、様々な方面から丁寧に検証を繰り返しておられるような作業を、私が自分自身でできるかは別問題でして・・・(苦笑)
    ただ、おそらく色々な意味で他人事、ではないと思いましたし、そういう意味で、楽しめるようになってきました。引き続きよろしくお願いいたします。

  2. china より:
    不屈の女王

    メイ首相の鉄のハートは本当にすごいなと思います。他の誰かだったら途中でポキッと折れても不思議ではないほどの、超ストレスフルかつ混沌としたこの状況の中で、否決されても否決されても、なお挑んでいくという不屈の精神・・。
    とはいえどもさすがに胸中穏やかではないでしょうから、いつか、今の胸の内を回顧録で出版してほしいですね。

    この混沌とした英国議会を眺めながら、BREXITに至った経緯を思い返してみたら、何だかトランプ大統領誕生と少し似ているなと思いました。というのも両者とも、移民増加に伴い割に合わない思いをしている国民の不満を、見逃していた(若しくは軽視していた)ことが原因だと思うからです。

    仮にソフトBREXITに落ち着いたとして、その交渉は困難を極めるのでしょうけれども、それでも移民問題(人の移動)を国民が許容できる範囲でまとめることが出来れば、その他はほどほどでも案外離脱後の英国はやっていけるのではないかと思ったりもします。(甘いでしょうか。)

    どこに落ち着くかまだまだ予断を許しませんが、もし仮に離脱後の英国が案外うまく行ってしまった場合、他のEU加盟国(特にフランスなど)も、同様のムーブメントが起こりはしないかと、そちらの方に少し興味があります。

    メルマガ配信・・・JDさん的繁忙期は回数を減らしても良いのではないでしょうか。
    個人的な感想ですが、例えば月曜の配信はスタート時と比べると確実に質・量ともにパワーアップしていると思いますので、これだけでも十分元が取れていると感じています。ですので、是非無理のない範囲で配信して頂ければと思います。

  3. JD より:
    ご指摘のとおり

    BREXITの国民投票とトランプ勝利は同じ16年であり、トランプとバノンはBREXITを支持(扇動)していました。通じ合うものがあると思います。
    その後の見通しについても大筋において的確な見方と思います。
    メルマガ配信についてもありがとうございます。そうおっしゃっていただけると嬉しいです。こうしてご意見を参考にしながら、さらに知的刺激のある発信を追求したいと思います。

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