2018/01/11 05:00 | 中東 | コメント(6)
イランの反政府デモ(2):米国との関係
「イランの反政府デモ(1):国内政治への影響」の続きです。
前回は、デモの背景と特徴、イラン政府の対応とイラン政治の今後の動向を考察しました。
今回は、米国との関係について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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イランの反政府デモ(2):米国との関係
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●トランプ政権の反応
●イランへの戦略的な対抗
●核合意への影響
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あとがき
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イランは複雑な国です。
中東のイスラム国家ですが、アラブ人ではなくペルシア人の国です(アラブ人ではないもう一つのイスラム大国はトルコ)。政体は「イスラム共和制」であり、議会制民主主義を導入しつつ、直接選挙で選ばれない宗教家が最高指導者と幹部を構成しています。
また、イランは、実際に訪問するとかなりイメージが変わるところです。私は90年代に初めて訪問しましたが、そのときの驚きは非常に大きく、今でも私のイラン観に大きな影響を与えています。
これだけ日本にいると分かりにくい国でありながら、本記事で述べたとおり、米国は最大のライバルとみており、世界情勢において大きな影響力を有する、極めて重要な国です。
非常に複雑ですが、非常に大きな力がある・・だからこそ、イランは理解を深めるべきであり、そして、非常に「面白い」国なのです。
ということで、そのうち、「よく分かるイラン」みたいな、私なりのイランの読み解き方を書いてみたいと思っています。
私の記事は、巷にあふれる「一からわかる・・」「そうだったのか!・・」のような啓蒙書(ビジネス書?)とは一線を画す内容にしたいと思っています。
私も、世の中でどのようなものが好まれているか知るためにこうした本をチェックしますが、中身を見ると、その多くは世界史の教科書の要約(それに最近のニュースを少し加えたもの)に過ぎません。ニュースの背後にある構造の分析や独自の視点、問題意識がまったくないのです。
このため、どれもこれも似たり寄ったりの内容になります。これでは表層的な情報を繰り返しなぞるだけで、試験やクイズの対策にはなるでしょうが、その先に進むことができません。林先生の講義と同じです。
私は、そうした予備校的な知識の詰め込みではなく、物事の本質や構造を理解し、自分なりの思考法を身につけるための手助けをしたいと思っています。そのために役に立つ情報をお伝えするつもりです。
イランがうまくいったら、「よく分かる」をシリーズ化して、他の「日本にいるとよく分からないが、世界的には重要な国」を取り上げたいと思っています。たとえばトルコ、シリア、パキスタンでしょうか。読者の皆さんのお考えもお聞かせいただければと思います。
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6 comments on “イランの反政府デモ(2):米国との関係”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
最近出た、「池上彰の世界の見方 中東」、世界史の教科書に新聞がくっついたような、正に新聞を読むための”対策本”といった内容でした。
確かに、忘れてしまった知識の整理には役立つかもしれませんが、大人なら、さらにそこから先に「自分はこう考える」というプラスαが欲しいですよね。
ここでは常日頃、そういった視点を提供していただいていると思っていますが、重要な地域や国にフォーカスして、足元の知識の整理に加えて、そういった思考を組み立てるきっかけもいただけるのであれば、一挙両得、とてもありがたいです。
それで、書籍化はいつでしょうか・・・?
賛成・!!
THE GUCCI POSTから・・電子書籍・・
出版業界に一石・・
その為のGP・・・
( ^ω^)・・・(笑
電子書籍、いいですね。でも、売れるかなあ・・笑
はい、売れます!
帯に、ぐっちーさんのご推薦コメントと、JDさんのお顔写真。
これで、早々に増刷ですねー。
そのあとは、講演とTV出演に引っ張りだこ・・・。さらに増刷。
容易に想像ができますね。
初版本にサインをしていただこうっと。
出版だと・・
出版社→中継ぎ店→小売店・・
返本その逆・・
返本された書籍は・・在庫・・利益と見做される・・倉庫代もかかる・・原価が高い・
電子書籍は売れた数だけ・・購買者に送るだけ・・この中間手数料が消える。
返本で青ざめる必要もない・・倉庫代もない・・
返本は返金も伴い煩わしい計算・・
要するに・・
出版社が出版に慎重なのは・・売れなかったら・・自分の頸を占めることになる。
村上春樹「ノルウェーの森」1000万部を超えた。騎士団長暗殺・・同様に売れると前作並みに刷った。1000万部越えた処で売り上げが止まった。返本の山なら。負債の山になる。
小保方晴子さんの「あの日」が30万部売り上げ・・全くの奇跡に近い数値・・
最も全マスコミが・・彼女のお尻を追いかけまわし・・前宣伝した効果もあった。彼女のお尻がそれだけ魅力的だったのだろう。
THE GUCCI POST・・一日百万のコンタクトがある・・宣伝しなくとも・・
それだけの人数が目を通す訳だから・・売れるかなと怯える事はない。書籍より安く販売すれば・・きっと満足出来る。
電子書籍は有力な媒体になっている。
但しアマゾンはダメ・・手数料30%か40%取る上に・・米国の会社だから・・売れれば米国と日本に税金を・・ダブルに払わねばならない。
THE GUCCI POST 直売しましょう。
僕はワンコインBOOKと決めています。つまり・・500円ブック。
もし売れなくても・・返本はないし・・ぐっちーに迷惑かける事はない。
自信をもって・・JD・・気楽に気楽に・・・
( ^ω^)・・・(笑
電子書籍だから、サインとかできないですねぇ。。。
「帯」もない・・・。涙
では、とりあえず、握手会で(笑)