先週からメルマガをスタートし、早速、3通の記事を配信しました。

まだ不慣れなところもありますが、だいぶ落ち着いてきました。

米国から帰ってきたばかりということもあり、当面はトランプ政権の話が多くなりそうですが、これから、皆さんからのご意見をふまえながら、アジア、中東、欧州、書評、英語、とりとめない雑談などテーマを幅広く取り上げていきたいと考えています。

配信のペースが早いですね、とのコメントもいただきましたが、お伝えしたいネタがたくさんあるので、まずはこのペースで続けていきたいと思います。

それに、トランプ政権については、記事を書いた後に時間を置くとあっという間に状況が変わることがあるので、書いたらすぐに出さないと面倒になる・・という事情もあります（笑）。

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先週の動き
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7/30（日）
・プーチン大統領が駐ロシア米外交官の削減を要求

7/31（月）
・トランプ大統領がスカラムーチ広報部長を解任

8/1（火）
・ティラーソン国務長官が北朝鮮との対話の可能性について発言
・米上院がクリストファー・レイ氏のFBI長官の指名を承認
・中国人民解放軍の建軍90周年記念日

8/2（水）
・米国で対ロ制裁強化法が成立
・米政府が9月からの米国人の北朝鮮渡航を禁止を発表
・トランプ大統領が移民制度改革法案への支持を表明
・インド中銀が利下げ（6.25%→6%）

8/3（木）
・モラー特別検察官が大陪審を招集したとの報道
・トランプ大統領が米ロ関係は「過去最低」と発言
・第3次安倍第3次改造内閣が発足

8/5（土）
・国連安保理が北朝鮮制裁決議を採択
・北戴河会議が始まっているとの報道
・ASEAN外相会議（マニラ）

8/6（日）
・米・ASEAN外相会議、中・ASEAN外相会議、日・ASEAN外相会議（マニラ）
・カンボジアのフンセン首相が訪日（〜9日）

●トランプ政権

ショーン・スパイサー、ラインス・プリーバスに続き、わずか10日間足らずの任期でアンソニー・スカラムーチが辞任。この顛末と今後の展望については、「トランプ政権のパワーポリティクス（政権発足6か月）」で解説したとおりです。

●米ロ関係

ロシアゲートから対ロ制裁の強化、プーチン大統領の報復、トランプ大統領のツイートがあり、米ロ関係は冷却化が加速しています。

今週は、ロシアゲートの展望と米国が感じているロシアの脅威、特に選挙干渉について解説します。

●ティラーソン国務長官の記者会見

レックス・ティラーソン国務長官の北朝鮮に対する融和的な発言が、これまでのトランプ政権、特にトランプの発言と食い違うことが話題になっています。米国の北朝鮮政策についてはタイミングを見て取り上げます。

とりあえずここで指摘したいのは、ティラーソン国務長官の記者会見自体が異例だったこと。ティラーソンは、プレスに対して極めて閉鎖的、警戒的な姿勢を示していますが、これは、伝統的にプレス対応を大切にしてきた国務省の文化と大きく異なります。

今週は、こうしたティラーソンをめぐる国務省の状況についても解説します。

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今週の動き
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8/7（月）
・ASEAN+3外相会議（マニラ）
・東アジアサミット外相会議（同）
・ASEAN地域フォーラム（ARF）閣僚会合（同）

8/8（火）
・ASEAN創設50周年記念式典（マニラ）

8/12（土）
・米上院が夏季休会（～9/4）

●米議会の夏季休会

米議会は、下院が7月29日から、上院が8月12日から、レイバーデーの9月4日まで、長い休会期間に入ります。

この間、法案審議は動きませんが、トランプがこの期間中に休会任命（recess appointment）を行い、滞っている高官の任命、特に司法長官の交代に踏み切る可能性が取り沙汰されています。

これは、上院の承認を回避する、いわば「裏技」であり、やり過ぎると当然批判の対象となります。ドラマ『ハウス・オブ・カード』でも主人公であるフランシス・アンダーウッド大統領が多用していました（笑）。

●ASEAN外相会議関連会合

毎年この時期にASEAN外相会議が開催されますが、ASEANは、この機会に、日中韓米ロ印EU豪NZ加それに北朝鮮の外相を招待し、様々な多国間・二国間会議が開催されます。

日本が参加する恒例の会議は、東アジアサミット、ASEAN+3、日・ASEAN、PMC（拡大外相会合）そして北朝鮮も参加するARF。これに加え、日米韓3か国、米国や韓国とのバイ会談を調整するとみられます。河野太郎新外相の国際会議へのデビュー戦となります。

米国をはじめとする各国もバイ会談を調整しますが、特に、米中、米ロの会談が注目されるところです。

ASEANが行う定期的な国際会議は、だいたい4月と11月頃に首脳レベル、7月に外相レベル（今回）があるのですが、このうち11月の首脳会議と7月の外相会議では、日米中韓ロ印などアジア太平洋の重要国が招待され、東アジアサミットやASEAN+3が開催されるので、毎年、アジアの多国間外交の大きな舞台となります。

11月のASEAN首脳会議とこれに先立つベトナム・ダナンでのAPECには、トランプの出席がすでに発表されているので、トランプ政権のアジア、特に東南アジア政策が示される大きなイベントとなります。このタイミングに合わせて、トランプの初の訪日、訪中、訪韓も検討されることになるでしょう。

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あとがき
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四方山話を書いていますが、メルマガのみ掲載します。