2017/05/12 00:00 | 米国 | コメント(2)
トランプ政権100日(補足)
トランプ大統領によるコミーFBI長官の更迭がとてつもなく大きな波紋を呼んでいます。これについては来週述べます。
今回は「トランプ政権100日」の補足です。
コメント欄で、牧神の午後さんから、政治任用ポストの任命がどれほど遅れているのかについてご指摘がありました。これについては、4月26日付のワシントン・ポストの記事に出ています。
上院の指名承認が必要な政治任命職556のうち、指名承認は24人、指名は24名、指名準備中なのは40人、候補者不在なのは468。
トランプ政権より前の政権の100 日目の状況は以下のとおりです。こうしてみると、人事の停滞は明白ですね。
⚫︎オバマ政権 指名承認69人、指名118人
⚫︎ジョージ・W・ブッシュ政権 指名承認35人、指名50人
⚫︎クリントン政権 指名承認49人、指名125人
⚫︎ジョージ・H・W・ブッシュ政権 指名承認50人、指名44人
もう一つ、トランプ政権において停滞しているのは外遊です。
5月4日、ホワイトハウスは、トランプ大統領の初の外遊として、今月下旬から、サウジアラビア、イスラエル、パレスチナ自治区、バチカンを歴訪することを発表しました。これも、歴代の大統領と比べると、かなり遅いです。
たとえば、オバマは、2009年に初就任したときは2月、2013年の2期目就任したときは3月に初の外遊をしています。この外遊のスタートの遅さもあってでしょう、電話会談を多用する傾向があります。これもトランプ政権の特徴として指摘できるでしょう。
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2 comments on “トランプ政権100日(補足)”
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客観的に見て、人事がこれまでの大統領と比べ遅れていることは
わかりましたが、このことについて、トランプ大統領自身は
どのように考えていると推測されますか?
妥協してでも早期に揃えたいが遅れているのか、
慎重に人を選んで任命したいために遅れているのか。
前者であれば、やはりトランプ政権は100日経過しても議員らから評価されていないと捉えてもよいのでしょうか?
拙いコメントに丁寧にフォローして頂き、恐縮しております。ありがとうございます。
ところで、コミー長官の電撃解任もビックリですが、その後の展開も眩暈がしそうです。
NBCのLester Holt氏とのインタビューは、電撃解任の十倍位ビックリしました。
コミー長官が、大統領は捜査対象ではないと言った。それも三回。
後先考えずに嘘を吐くのは、これが初めてではありませんが、これにはホントにビックリ。
この話が本当なら、弾劾のネタになりますよね。