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2016/10/05 00:00  | 米国 |  コメント(8)

米国大統領選:第1回テレビ討論会②


米国大統領選:第1回テレビ討論会①の続きです。

支持率への影響

議論とイメージはどうあれ、世論調査を見ると両者の支持率に大きな変化はありません。「第1回テレビ討論会のポイント」で述べたとおり、テレビ討論会は思ったほどのインパクトを与えないことが示されたわけです。

しかも、今回は、政策よりは、ともに嫌われ者である両者のパーソナリティ、あるいはエスタブリッシュメント対アウトサイダー、グローバリズム対ナショナリズムというある意味ストーリーの勝負になっており、それは討論で左右されるものではありません。このため、討論会がいかに白熱しようとも、よほどの事態がない限り、大部分の有権者は影響を受けないと予想されます。

もちろん、そうは言っても、1億人もの米国民を引きつける討論会です。軽視することはできません。そこで、次回以降の展開が気になります。

今後の展望

10月4日(火)に副大統領候補の討論会がありますが、前述のとおり今回の大統領選はヒラリートランプのパーソナリティの勝負ですから、重要性は低いです。

第2回ヒラリー対トランプは10月9日(日)ですが、第1回と異なるのは、有権者からの質問を受ける形となることです。また、リバタリアン党のギャリー・ジョンソンが15%以上の支持率を得れば討論に加わります(現在10%程度の支持を得ている)。

第1回の一騎打ち討論とは様相が異なり、トランプがかき回す余地が生まれるかもしれません。特に、第1回では比較的おとなしく振る舞ったトランプが攻めに転じる可能性があるため、こうした形式の変化も注目点となります。

トランプ逆転の可能性

最後に、くどいようですが、基本的な構図はヒラリー圧倒的有利です。トランプ逆転の可能性が生じるのは、不測の事態が起きたときです。講演会で詳しく述べましたが、具体的に考えられるのは以下の事態です。

・ヒラリーの健康問題
・ロシアのハッキング、ウィキリークスによる新たなる情報の暴露(特にメール問題)
・大規模テロ

これらのイベントのいずれかが発生し、テレビ討論会での議論に波及すれば、事態が急変することもあるでしょう。逆に言えば、それがなければヒラリー圧勝の可能性が極めて高い、というのが合理的な予想です。

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8 comments on “米国大統領選:第1回テレビ討論会②
  1. 下北のねこ より
    ぐあんばれ!、トランプ

    どうやらレーガンの再現ならずですね。
    イメージギャップ狙いは、稀代のディペーター、ヒラリー・クリントンには全く通用しなかったみたいですね。
    1990年代にトランプさんが来日したとき、バカ高い不動産だけじゃなく、テレビで「ああ言えば上祐」の上祐史浩を見る機会があったらと悔やまれます。(オウムは思い出したくもないけど、上祐くんだけは、個人的にはちょっと認める)

    なんかあまりにもJDさんの事前の分析通りですし、hertoposさんの受け取った側の持つ印象がとっても解りやすいレポートコメント読むとトランプさん、本当にやばいなあって感じます。
    なんか、自分を受け入れない女性に対する嫌悪感が身についてるのかも知れないなあって感じます。わがままなお金持ち特有の蔑視もあるでしょうし。

    ただ、このままだったら、トランプさんあまりにも惨めになりかねないので、ちょっと寝返ります。若い頃のトランプさん見ると、白バイ野郎ジョン&パンチのラリー・ウィルコックスに顔が似てますし、ビック・ウェンズデーのリロイくんのような雰囲気も感じます。真のスーパーエリートならば、プーチンやフィリピンのラモス元大統領やJDさんのように体をムキムキマッチョに鍛えてあるに違いないのです。
    プロレス好きだそうですし、ここはランニングシャツ一枚で力強くアピールしてはいかがでしょう。ヾ(@^(∞)^@)ノ
    プロレスの特徴は、選手に自分を思い入れてしまうところです。私もダンプ松本に髪を切られてしまった長与千種を見てボロボロ泣いたことがありますが、トランプさんはハルク・ホーガンみたいにランニング姿で力強さをアピールして、自分が強いアメリカであるように思わせてはいかがでしょうか?
    きっと、プロレス好きのアメリカ国民ならいけまずぜ。(ただ、酒や美食、女に溺れている方である可能性も否定できないけど)
    そして、政策は、ともかく共和党の実績を主張することです。ブッシュ前大統領はイラクのフセイン政権を倒しました。パパ・ブッシュは湾岸戦争でイラクに侵略を受けたクウェートを見事に開放しました。ニクソンさんですら、ベトナム戦争をきちんと終わらせました。イスラム国相手にグズグズしてるオバマさんとは大違いです。
    つうことで、ここは一つ北朝鮮の金正恩を倒して、朝鮮半島を統一してあげると宣言しましょう。(^-^)/
    アメリカに喧嘩を売ろうとしているお馬鹿ですし、中国の言うことすら聴きません。倒せば、韓国や日本だけじゃなく、アジアみんなに感謝されますよ。そこまで、言えたら、私もアメリカに住んでる知り合いに、トランプに入れてと電話(は高いのでFAXかメール)入れますよ。

    しかし、ここまでの冗談はともかくトランプさん、共和党の大統領候補なのに、共和党に認められてないのが致命的な印象を受けます。
    このままだと、議会選挙で共和党、トランプさんと大規模な共倒れになるんじゃないかな。そっちのほうが今後のアメリカ政治に影響を残しそう。

  2. JFKD より
    半島分断は全ての周辺国のメリット

    冷戦当時も、そしてオバマ政権になってからの世界の不安化の現状でも、ますます現状維持の重要性が増している。どうしても北朝鮮に頼むから存続してくれと、いうことになってしまうのが本音だ。現体制だから持ちこたえている。下手に手を出してシリアのようになったら目も当てられない。
    統一で最も困るのが日本で、ミサイル・核開発で一番得をしているのも日本です。そして計らずも在日などによる、資金・技術流入がこれに貢献しています。

  3. JFKD より
    遺産が大きすぎるヒラリー

    核なき世界と言ってノーベル賞をもらってしまい、その後警察官を辞めると宣言し、世界の軍事バランスを変え不安定化させた、ウォール街の弁護士、オバマの後釜が、使い古されたヒラリーというのでは損な役回りだ。反動でピエロのようなことを言っているトランプに注目と、はけ口が集中してしまう。ちょっとまともなことを言い始めるだけで支持率が上がってしまう。
    相変わらず支持率がたいして低下しないところを見ると、オバマのやってきたこともピエロのようなものとしか映らず、黒いピエロオバマと白いピエロトランプぐらいにしか見えないのだろう。当然ヒラリーがまともに見えるはずなのだが。
    やはりヒラリーはオバマの負の遺産と、自分の長年の負の遺産をしょっている手垢が付き過ぎた候補者だ。

  4. パードゥン より
    国連事務総長選挙の話題が少ない

     朝鮮人事務総長で世界には不公平が日本は恥辱に苦しん
    だかわからないのに、次期総長の予備選が6回とか
    進んでいるのに、日本のメディアの取り上げ方が
    なさけないほど少ない

     日本人の興味がこれだけ少ないなら、国連拠出の
    半減をはかるか、感心が高まる努力がほしいですね
    国連が役に立たないからといって、憲法改正までして
    日本軍を強化しようというのは筋ちがい

  5. 下北のねこ より
    オバマさん・北朝鮮&潘基文さん

    個人的にはオバマさんは大変優れた大統領だと思ってます。本気です。
    自分の中のランクではパパ・ブッシュの次くらいです。
    確かに最初にノーベル賞もらったことで軍事面中心にかなり動きを制約された面あると思います。
    ただ、それは却ってアメリカにとってはプラスだったのではないでしょうか。
    軍事に嵌まり込まず、経済的にも人的にも損耗が最小限に抑えられたことが、現在のアメリカ一人勝ちに大きく貢献してるように思えます。
    それでも何もしないのではなく、イスラム国には、アメリカ本国で操作している無人兵器を間断無く使い続け、戦いとしてはサンドバッグ状態です。湾岸戦争みたいに一方的に潰す派手さはないですが、軍事的効果も十分上げてます。
    確かに、シリアやウクライナなどにおけるロシアはさすがにコントロールできませんが、それでも経済制裁を駆使して、少なくともアメリカが苦しくなるような状況にはしていません。
    アメリカだけのことを考えたら、歴代でも最高レベルの大統領だと思います。

    北朝鮮に関しては、誰の言うことも聞かず自分の身を守るために粛清と核兵器開発ばっかりに熱中して、国民経済をコントロールできないでいる現政権のままだったら、周辺国にとって迷惑でこそあれ、もう維持するメリットは無いんじゃないでしょうか?
    問題は単純に金正恩政権そのものなので、シリアのように複雑化する要素もほとんどないと思います。
    確かに、民主主義に対する緩衝地帯ではありましたが、今だったら統一してしまったほうが、中国にとっては影響が大きい国家が出来上がると思います。
    どちらも反日感情は強いので、日本だけは困るでしょうが、それでも人種も文化も同じ民族が二つの国家に分かれて、しかも片方が常時飢えているのは奇態です。
    もう韓国が救済できる形の統合を模索していっていい時期だと個人的には思うし、正直、潘基文さん、せっかく国連事務総長にいたんだから、北朝鮮と韓国に平和裏の統合を呼びかけてよかったんじゃないかなあ。
    中立公正が大切といっても、他の国が表立って邪魔することはなかったと思うし、なによりリーダーシップとってやれる相手です。実績も作れる可能性があったと思います。

    やってないようでもいろいろやって効果を上げているオバマさんと違って、潘基文さんは本当にコントロールできていないことが多かったように見えます。確かに難しいことばかりですが、もう少し全面に出て、いろいろ頑張って欲しい方だったような気がします。

    次の事務総長は優しい方を望むとおっしゃってたようですが、人に優しいというより、別の意味にとれてしまいます。
    韓国人を国連職員に大量に採用していたとの話を聞きますが、そういう勝手さがあるんだったら、朝鮮半島統一に力を尽くしてもよかったんじゃないかなあ。

  6. JFKD より
    ねこさん ちょっと違うんでは?

    米中露も統一は均衡を崩す最悪の事態でしょうから、金正恩が倒れても北は中国が面倒見るでしょう。最近の韓国の日米中の間での行動と、韓国人の国連での行動で、ますます統一の危険性が認識されたと思います。奴ら本当におかしいと。
    その中で日本だけは下北のねこさんのようなおめでたい考え方の方々が、日教組教育のおかげなのか、鳩山由紀夫ゆずりか解りませんが、昔から生息しているわけです。国際的には身体障碍者として拉致問題・領土問題も我慢している日本人にしては、国連のそのまた上位機関のような見解で、米中露も開いた口が閉まらないのでは。シリアのように複雑化する要素はほとんどなく、今だったら統一してしまった方が・・・米中露も作戦の教えを請いに、そろってやってくるかもしれません。維持のメリットはこれからでは。
    有史以来中国の属国である韓国は、今までも米国に出ていって欲しい感情を隠しませんが、米国が仮に東アジア撤退を決めた時、あまり呑気な事を言っていると、そのまま日本を中国に高く売却したほうがいいなと思われそうだ(笑)。
    アメリカだけのことを考えたら歴代でも最高レベルの大統領が、トランプを生み出した最大の元凶に見えますが。ウォール街の弁護士は保険金融会社担当だった(笑)。しかも特に外交では同じ本音をトランプと違う言葉で言っていて、オバマも自分で鏡を見たら、自分が黒いトランプだということに気付き、ヒラリーの応援は逆効果だと悟ったのではないでしょうか(笑)。オバマの後だからこそ、選挙のために民主党から共和党に乗り換えたトランプピエロは、これだけ様になっている。

  7. パードゥン より
    朝鮮南北統一は日本に危険すぎる

     韓国の経済力と、北の軍事力が合体をするわけで
    しかも韓国は、やっと手にする核兵器を手放すわけがない
    北の対抗として日本が韓国を支援するのは
    筋ちがいどころか、自ら危険を招いている

     アメリカは潘基文を国連事務総長に押したから、
    さらに大統領をめざさすでしょうが、日本にとっては最悪
    アメリカにとっても、結局、中国に強大な子分を与えるという
    シナリオになるというJFKDさんの論理は正しいでしょう

     アメリカに韓国が力を持った状態での南北統一は
    中国に強大な子分を与える事になると忠告すべきです

     韓国支援をアメリカがするなら止めはしないが
    日本が通貨スワップや技術支援するのはバカもいいところ

  8. パードゥン より
    男クリントンに、トランプの女性蔑視競争

     どちらも動画を公開するのでしょうか?

    トランプ氏の女性蔑視発言、動画
    男クリントン、ホワイトハウス執務室での
    女子研修生に男性体験指導、記録動画公開

    まあ、口だけのトランプと、ホワイトハウスでの
    実行の男クリントンだと後者のほうが問題だけど
    アメリカ大統領のレベルも下がりました

    ドテルテもビックリの罵りあい
     

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