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2015/12/11 00:00  | 英語 |  コメント(1)

英語のスピーキング⑤:母音のポイント

「英語のスピーキング④」の続きです。前回までは子音を中心に説明しましたが、今回は母音を取り上げます。

●英語に固有の母音

英語に母音がいくつあるのか、私は専門家でないので正確には知らないのですが(ネットで調べたら14個とのこと)日本語の母音の数よりもかなり多いことは明らかです。

このため子音と同様、カタカナ発音でいこうとすると必ずつまずきます。何度も述べていますが、いったんカタカナは頭から取り除いて、一つ一つの音をそのまま受け入れてください。

日本語の目線で見ると勘違いしてしまう例を挙げてみましょう。なおカタカナは便宜上用いており、本来の発音ではない点ご留意下さい。

・「it」と「eat」
・「hit」と「heat」

前者が短く「イ」となるのに対し、後者は「イー」と伸ばしますが、実は両者はまったく違う母音です。 後者は日本語の「イ」の発音とそれほど変わりませんが、前者は「イ」と「エ」の中間にある曖昧母音です。

曖昧母音はアメリカ英語では最重要のポイントの一つです。この音に慣れないと、スピーキングはもちろん、リスニングにも大きな支障をきたします。重要なので項を改めて後述します。

・「want」と「won’t」

前者が短く「ウォント(ワント)」になるのに対し、後者は「ウォーント」と伸ばしますが、これもまったく異なる母音です。後者の「o」の音は、唇を丸めてから、「オーウ」という感じの音が出るように動かします。このとき、音の強さも、最後は少しずつ弱くなっていくようにするとネイティブぽくなります。

日本語は、音の強さと長さに差がないので、「オ」と言ってしまうとブツ切りのようになり、ネイティブぽく聞こえません。この点については、「音の特徴」をご参照下さい。

●母音の弱化(曖昧母音)

アメリカ英語では、アクセントがない母音はすべて曖昧母音(シュワ)になります。いくつか例を挙げます。

・「see David at the party」→「シーデイヴィッド・ッ・ダパーティー」

①ここではまず「at」の「a」が弱化します。
②そして直前の「デイヴィッド」の「d」と音が連結し、一瞬間を置いてから「ット」と音が跳ねる感じになります(音の連結については次回述べます)。
③さらに直後の「th」は「d」「l」に変化し(参照)、「at」の「t」と連結します。

このように「at」は、弱化と前後の音との連結によって非常に聞き取りにくい音になります。何度も聞いて耳になじませて下さい。もう一つ例を挙げるとこんな感じです。

・「one at a time」→「ワヌッ・ダ・タイム」

ここでは①「at」が弱化し、②直前の「ne」と連結し、③「t」が「d」「l」に変化し、④「a」と連結します。

ちなみに、同じ「at」でも、文中で強調されて、アクセントが置かれる場合には弱化せず「アット」と強く発音されます。このように発音は文脈に依存します。アクセントについては次回以降述べます。

もう一つ、慣れておきたい例として、「to」や「of」が非常に弱くなるケースがあります。これも慣れておきましょう。

・「have to」→「ハフタ」
・「kind of」→「カインダ」
・「out of」→「アウダ」

さらに弱母音は、スピードアップすると弱化が進んで、音そのものが消えてしまうこともあります。

・「if I」→「ファイ」
・「if only」→「フォンイ」
・「as far as I know」→「ズファーザノウ」
・「that’s about it」→「ッツバウデ」
・「alive and kicking」→「ウライブヌキックン」

音が弱化すると日本人には聞き分けが非常に難しくなります。すべての母音が同じ曖昧母音になるため、まったく違う単語でも同じように聞こえ(「空耳アワー」状態)、また、音が消えることで、何か途中で音が飛んだような感じがして、ついていけなくなるからです。

英語を聞いていると、何となくウニャウニャ言っていてよく聞き取れない場合がよくあると思いますが、それはこの弱化の場合が多いです。この聞き分けを精緻に行うことは、実はネイティブでも困難です。そもそも母音がみな同じ音になってしまうので限界があるのです。

例を挙げると、前述の「out of」→「アウダ」ですが、この前に「I’m」がつくと、音の連結が発生し、さらに「i」の音が消えます。結果として、

・「I’m out of」→「(ア)マダ」

となります。この「マダ」だけを聞いて「I’m out of」と聞き取るのは、あらかじめ知っておかないと不可能です。

ネイティブは、このようなパターンを幼い頃から大量に聞いているので、経験から無意識に判断ができます。したがって、曖昧母音については、こういう場合はこんな風に聞こえるというパターンをあらかじめ押さえて慣れておく方が正解です。そうすることで、はっきり聞き取れなくても、前後の言葉を聞いて、今のウニャウニャはこれかと文脈から即断することができます。

今回述べた音の連結、アクセントはまた次回以降述べます。その上で、押さえておくとよいパターンを色々紹介したいと思います。

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One comment on “英語のスピーキング⑤:母音のポイント
  1. sissi より:
    ありがとうございます

    最初の母音に関する発音は、小学生の頃からネィティブについていたおかげで、もう無意識で使い分けておりましたが。
    曖昧母音、勉強になります。
    一番泣かされます。
    そっか〜、ネィティブでも困難なのですね、正確な聞き取りは。
    やはり、量をこなさないとということですね。

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